アニメ版の優子ちゃんを自分が書こうとしても、かなりあれな感じに・・・
今回の彼らの出番はほんの少しだけです。
雄二たちは現在Aクラスに試召戦争に関する交渉のために乗り込んでいた。
「一騎打ち?」
「ああ。 Fクラスは試召戦争として、Aクラス代表に代表同士の一騎打ちを申し込む」
今回は代表である雄二を筆頭に、明久、姫路、秀吉にムッツリーニ、そして、護衛にシャルナク、アトラスと精進勢揃いでAクラスに来ていた。
因みにテティスはFクラスの教室の件で学園長と交渉するためにヘリオスと共に別行動をとっている。
「貴方バカじゃないの? FクラスがAクラスの代表と一騎打ちで勝てるわけないでしょ?」
この言葉にシャルナクはマフラーでよく見えなかったが、怒りに満ちた表情をしていた。
確かに秀吉とは仲のいいシャルナクだが、だからと言ってその姉とも仲がいいわけではなかった。
むしろ、この上から見下したような偏見に対しては、むしろ嫌いだったし、対立的でもあった。
他の皆もそうだったのかあまり気分のいい感じではない。
「怖いのか? まあ、終戦直後で弱っている弱小クラスニ攻め込む卑怯者だからなぁ」
「・・・今ここでやる?」
雄二はその言葉に対して飄々とした態度で皮肉と事実を込めた言葉で返す。 挑発したつもりが逆に返されてしまい、優子は怒り、勝手な戦争を始めようとする。
「・・・待って」
「貴様! ここで始め・・・」
優子のいきなりの攻撃的な態度に、護衛として前に出るアトラスが、代表として止める霧島さんが同時に出てきた。
「一騎打ち・・・受けてもいい」
「代表!」
「・・・ただし、条件がある!」
ここで真剣な顔をしながら姫路に近づく霧島さん。 うん、かなり怖いね・・・(by明久)
「負けた方は一つ何でも言う事を聞く!」
「それがFクラスに宣戦布告した理由か?」
二人に何があったのだろうか? 雄二は何か知っているようだったが、詳しくは言わなかった為、そのまま話は続いていた。
「勘違いしないでちょうだい! 私たちAクラスには学園の品格っていう者を守る義務があるのよ!」
「なんだと!」
優子の言葉に雄二の前に出ていたアトラスがキレかけていた。
それに意を介さず優子は話を続ける。
「事実でしょ? 一学期早々何の努力もせず戦争を仕掛けた最低クラスのバカ共に対しての制裁・・・」
もう充分であった・・・ この言葉に対して、とうとうアトラスがキレた。
この女は努力と言う物のあり方は勉強で結果を出すことしかないと。 それだけが才能でありその結果だけが努力であり、それによって名誉と権力を得るものが強者であり、それができないものは等しく価値のない弱者だと思い込んでいるかつてのヘリオスにも似た思想にアトラスはもう我慢がならなかった。(正確には自分の勉強の結果だけの基準を押し付けているところだが・・・)
「ほぉ、お前はアタシ達に個人的に喧嘩も売っているのか?」
「そうだとしたら?」
「上等だ。 買ってやろうじゃないか・・・」
いつの間にか、二人の顔がくっつきそうな程に急接近していた。
まさに一触即発の状態である・・・
「ひとつ、ゴリラのあんたに言っておくけど私が喧嘩できないなんて思わない方がいいわよ?」
「ほざいてろ。 それなりに知識があるとは言っても結局は一学生。 餓鬼みたいな猿知恵の小細工程度でアタシに勝てると思っているのか?」
「「・・・・・・・・・・・・・」」
どうもこの二人もとことん気が合わないようだった・・・
このまま放っておくと本当に喧嘩(下手したらアトラスからの一方的な拷問)になりかねない為、明久・工藤・久保が優子を、アトラスはシャルナク・秀吉・姫路がそれぞれを宥めることにした。 正確に言うと、明久・シャルナクがそれぞれを後ろから強引に羽交い絞めにして遠ざけてから説得するという形で。
「離せ、シャルナク! あの頭でっかちには常識と言う物について叩き込みで教えてやらないと気が済まん!」
「マズ オマエガ 常識ヲ覚エロ!」
「はわわわ! とりあえずアトラスさん落ち着いてください」
「あれでも一応わしの姉上なのじゃ。 許してやってくれんかのう?」
どうにかお互いの相手を宥めて話の席に戻っていった。(アトラスは単に仲間に拳を向けるのが弱者みたいでいやだっただけかもしれないが)
だが、どうも殺気だけは消えず、ピリピリした空気のまま話は進んでいった。
一方テティス達はと言うと・・・
テティス・ヘリオスside
「ヘリオスー、早く来いって!」
「急ぎすぎだテティス。 そう慌てんでもすぐに着くだろう」
『本当にテティスは子供なんだから』
『まあ、子供が元気なのはいいんじゃないか? まえの妙に落ち着いた性格よりは・・・』
「おーい、モデルH? 今僕のこと子供呼ばわりしなかった?」
『・・・? 何のことか分からんな。 そろそろ学園長室に着くみたいだぞ?』
ヘリオスとテティスは学園長にFクラスの教室の件と試験召喚システムの調査の交渉の為に学園長室に向かっていた。
「失礼しま~~す」
「失礼します」
ヘリオスがノックをしようとすると、なぜかテティスが勝手にドアを開け、ヘリオスの手がそのまま素通りしてしまった。
「本当に失礼なガキどもだね。 普通は・・・ってヘリオスかい。 後そこのチビジャリ! 走り回るんじゃないよ!」
そう帰してきたこの老婆は藤堂カヲル。 一応この学園の理事長でもある。(byヘリオス)
「失礼しました。改めてAクラスのヘリオスです」
「今日はうちのクラスの設備に関して話したいことが・・・」
「そうかい。 後そこのチビ! まずはヘリオスみたいに自己紹介からはいるもんだよ。このクソガキ」
ここで、学園長を氷漬けにしようとしたが、モデルLに止められて我慢するテティス。
「Fクラスのテティスです。 今回はうちのクラスの設備について話があって来ました。」
「Fクラス? 悪いが何も話すことはないね。 あれは何と言おうと学園の方針なんだ。 それを踏まえてこの学園に入学したんだろうに・・・」
回りくどいのは面倒だといわんばかりにストレートに要件を言うテティスだが、学園長はそれを一蹴しようとする。 出鼻をくじかれたテティスは諦めずに説得しようとする。
「だからっていくら何でもあれは学園にとってもマズいですよ? 腐った畳に割れっぱなしの窓ガラスって人を2・3人殺せるレベルですよ? 勉強どころじゃないって・・・」
「ふん! だから話すことは・・・ もう一度行ってみなチビ」
一蹴しようとした学園長ではあったが何かおかしいと思ったのか、テティスからもう一度話を聞こうとする学園長。
「いや、だから畳は腐っているわ、窓ガラスが割れて隙間風がひどいわで人が2・3人殺せるレベルの環境で・・・」
「何嘘言っているんだい・・・ 畳も窓ガラスも一応ギリギリまともなのを入れているはずさね?」
「じゃあ、実際に見に来てみなよ? あれでまともだっていうならこの学園潰すのいい材料くらいにはなると思うけど?」
「だが竹原は何の問題もないって・・・ あの男、嘘の報告をしたね・・・」
そう学園長が呟いた後、何かを考え込み・・・
「分かったさね。 ちょうどAクラスと試召戦争やらかすんだろう? その後にでも畳と窓ガラスを新調してやるよ。」
「ほんと! やったー!!」
話がうまく付きそうで大喜びのテティス
「ただし、いくつか条件があるからあんたとあと2・3人ここに連れてきな。 この書類の内容の実験に協力してくれたなら補修はしてやるさね。」
「『はい?』」
そう言うと学園長は書類と道具を取り出して、テティスに渡す。
「これ何?」
「5月にやる学園祭で試召戦争大会をやる予定でね。 これはその景品に出す予定の物さ。 こいつの実験に付き合ってもらうよ。」
「ふーん・・・ で? この書類に書いてある腕輪って何に使うの?」
書類を見ても理解できなかったのかテティスが景品に出すという腕輪について聞いてきた。
「全く、これだからガキは・・・」
「ガキって呼ばれるほど小さくないのに・・・」
「些細なる問題・・・ 話を続けて・・・」
「ちょっとヘリオス! これ些細なの!? この理屈だとヘリオスもガキ呼ばわりされることに・・・」
「? 実際に学園長からしてみればまだ子供だろう? 幕末の動乱から第3次オイルショックまでを生き延びたババア長ならこの程度の暴言くらいは出てくるものだ。」
「どうやらFクラスの補修の件はなしにした方がよさそうか・・・」
「ねえヘリオス。 このババアをコンクリに詰めて富士の樹海にでも捨ててこない?」
「やめておけ・・・ 富士の樹海が可哀想だ・・・」
「何恐ろしい事相談しているんさね!! そっちも何気に失礼だよ!!」
このままでは話が進まなくなりそうだった為、無理やり話を続ける学園長。
「この腕輪の効果は2種類、一つは教科はランダムでフィールドを発生させる『フィールド発生型』の腕輪、もう一つは点数を半分にしてもう一体召喚して二体の召喚獣を操って戦う『二重召喚型』。名前は白金の腕輪さね」
「なるほど、じゃあ後でアキヒサ達を連れてくるから! 失礼しましたー!」
説明を受けたテティスは、そのまま、学園長室を出てFクラスへと戻っていった。
「で? ヘリオスはいったい何の用だい?」
「その前に盗聴器が数機発見されましたので、壊しておきました。 実はAクラスに支給されている紅茶の件なんですが・・・」
どうやら、テティス一人でFクラスの件がまとまってしまったので、そのまま、紅茶の話をすることにしたようだった・・・
結果としてほとんど一蹴・・・ 支給される紅茶に納得がいかないなら、自分で持って来いと言われてしまったそうである・・・
「では、自分も教室に戻るとするか・・・ 木下は意外と短気だからな・・・ アトラスあたりとけんかになっていてもおかしくはない・・・」
『なぜ、そんなに頭がキレるのに紅茶の件にだけはこんなにも馬鹿・・・』
その後の事をモデルHは覚えていない・・・ どうやら馬鹿と言う言葉に対してヘリオスがキレてそのまま意識を封じたようだった・・・
テティス・ヘリオスside end
話は戻って・・・
「一騎打ちじゃない。 5対5・・・」
「「「!?」」」
「一騎打ちの 5対5で戦い。 その内3回勝利した方の勝ち。 それなら受けてもいい・・・」
まだ話は続いているようだった。 先程の木下さんに代わって霧島さんが交渉をしているようだったが、どうやら個人戦ではなく団体戦での決着となるようだった。
「なるほど、こっちから姫路が出る可能性を警戒しているんだろう?」
「・・・ええ、あの子の1年のころの成績は聞いている。 Dクラス戦の間に回復試験を受けた後だとしても負ける気はしないけど絶対とは言えないから」
「分かった。 けど教科の選択権はこっちがもらう。 それくらいのハンデくらいあってもいいはずだ」
「・・・分かった、受けてもいい。 勝負は何時?」
「そうだな・・・ 10時からでいいか?」
「・・・分かった。」
「交渉成立だな。」
交渉を終了しAクラスをあとにする。
Fクラスの試召戦争の終結はすぐそこに迫っていた。
木下優子side
「くっ! 完全にかき乱されたわ! 何なのあの女!?」
彼女は本来、学園内ではかなりの優等生である。 こういった交渉時にはかなり口がうまいし、相手の挑発に対してもそれなりにうまくかわすくらい簡単なことのはずだったのだ。
「それにしても、たまに頭に響くあの幻聴って一体何なのかしら? ヘリオスと話をしている時だけかと思ったけど、吉井君もたまになにかと話しているようだったし・・・」
時々聞こえる謎の声。 ただの幻聴にしては何かがおかしい。 アトラスの方からも2・3回ほど男の声が聞こえたこともあり、余計に不安になってしまう。
「ふう、考えても仕方がないわね。 明日の団体戦、1番手は私なんだからしっかりしないと・・・」
混乱しかけていた考えを切り、明日へと備えることとした優子。
鞄から、最新式の電子辞書を取り出し、その中にある参考書を読みながら歩いている優子
だから気が付かなかったのかもしれない。 信号が赤の中それに気が付かず、横断歩道を渡ろうとしてしまい、しかも右から大型トラックがクラクションを鳴らしながら急ブレーキを掛けようとしていることに・・・
「・・・・・・・え?」
もう間に合わない・・・ ここでひき殺される・・・ そう思うと昔の事を思い出す・・・・・
「(ああ・・・ これが走馬灯っていうんだ・・・ 死にたくないな・・・)」
完全にあきらめたその時であった・・・
「『オラァ!』」
ドン! と言う爆音と共にトラックが吹き飛ばされていた。 その目の前には・・・
「赤い・・・ 剣士?」
赤い服とバイザーを装着し、緑色の光の剣を片手に佇む茶髪の剣士の姿がそこにはあった・・・
「(ああ・・・ でも重なって聞こえた声、少しかっこよかったな・・・ 私のBLの声のイメージに当ててみたいかも・・・)」
こんな状況でも、隠れ腐女子全開な事を考え、そのまま気絶してしまった・・・
木下優子side end
吉井明久は観察処分の仕事とテティスが持ち込んできた実験を終え、夕食の買い物から帰宅するところだった。
結論だけを言うと「フィールド発生型」はかなり便利なものであったが、「二重召喚型」はあまりいい印象を受けなかった。
フィールド発生型は教科はランダムだが、教師の立ち合いなしで召喚ができるという利点が魅力的であったし、召喚フィールドの特性をもっと生かせば、もっと別の使い方もできると分かったのはよかったと思う。
しかし、二重召喚型は2体目を召喚すると1体ごとの召喚獣の点数が半分になるという欠点があった。
これだけならばいいのだが、問題はよほど召喚獣の操作技術に特化していないと使いこなせないことが分かったのである。
教師や観察処分者ならばそれなりの経験で2体同時でも使いこなす事は十分可能であっただろう。
だが、操作に慣れていない今の1・2年生や3年生でも戦争経験の少ない生徒ではむしろデメリットの方が大きく、景品として出すにはこの欠点は非常に大きな問題でもあったのである。
結局この実験について話し合った結果、学園祭で腕輪は別の使い方をして、景品は別のものにすることとなった。
細かい話はヘリオスとアトラスがするという事で、いったん先に帰り、その際に食事の材料を買いに出たのであった。
「それにしても、木下さん大丈夫かな? あの交渉の後元気がないってヘリオスから聞いたんだけど・・・」
『それで気落ちしているようならその程度の神経だったていう事でいいだろ?』
「いや、よくないよ!」
モデルZの容赦ない発言に明久は突っ込んでいた。 その途中で優子を見かけたが、どうも集中しているのか。明久に気が付かないまま横断歩道を渡っていってしまう。
『何だ? 気が付かないまま行ってしまったが?』
「って、信号が赤!?」
どうやら、本に集中していて気が付かないようだった。 しかもその前に大型のトラックが彼女の横に突っ込んできている・・・
「間に合えぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
買い物袋を置いて、一気に走り出す明久。 それと同時にポケットの中からモデルZを取り出した。
「ロックオン!」
『適合者確認! ROCKシステム、起動開始!』
ロックオンで赤のロックマンに変身した明久はその一瞬の間でZセイバーエネルギーをチャージした。 いくらロックマンの力が強力でも通常の攻撃1発で大型トラックから少女を守るのは難しい。 一瞬で吹き飛ばすほどの力を出すために、猛ダッシュしながら、Zセイバーにエネルギーを込め続ける・・・
「『オラァ!』」
ドン! と言う音と共に吹き飛ばされていくトラック。 若干力が強すぎたようで、Zセイバーをたたきこまれたトラックは10メートル以上後方へと吹き飛び、そのまま転がっていった。
「ふう~ 間に合ったぁ・・・ って中の人大丈夫かな?」
そんな事は露知らず、明久はひとまず、優子の無事を確認する。 どうやら気絶しているようであったが、そのまま放置するわけにもいかず、背中でおんぶしながら買い物袋を回収し、その場から離れることにした。
????side
「あれはモデルZ!」
『間違いない! でもあの少年はいったい?』
「あの子の事については分からないけど、もし、モデルZの意識を奪って強引に力を引きずり出しているというのなら・・・」
「おい落ち着けって、あれがジルウェさんの形見だっていうのは分かるけど、そんな力の引き出し方をしているようなのが、人を助けるために力を使うかい?」
「う・・・ごめん、正直焦ってた・・・」
「へーあれもライブメタル? やっぱりすごいお宝ちゃんじゃない?」
「・・・どうするわけ?」
「決まっているでしょ! うまい事レギオンズに持って行って賞金を稼ごうっていうつもりだけど?」
『何考えてんだこのねーちゃん! 最初オイラ達に会ったときに違法ハンターと勘違いして襲い掛かってきたし』
「あれは悪かったって・・・ いくらワタシでもあんないい人そうなやつから強奪したりなんてしないって・・・」
『とにかく、オイラとグレイであたりを調べてみるから、エールはあの人の事調べてくれよ』
「何であんたが仕切ってんのよ! 私とヴァンであの少年を追跡するから、アッシュはグレイと辺りの探索、頼むわよ。」
いきなり時間を飛んで過去の世界に行くなんて思わないこの4人は一旦別れ、お互いの行動を開始する。
因みに、優子を引きそうになったトラックの運転手は無事ではあったものの事実をそのまま証言したにもかかわらず、「ありえない」「異常な状況に錯乱して幻覚を見た」などと言われ、会社中の人間から憐みの目で見られ続けた後、事故後の研修及び賠償に加え、脳内と精神の検査までさせられたらしい。
ZXAside end
ひとまず、適当なところで変身を解いた明久はアトラスに事情を説明して、買い物袋を渡した後、気絶した優子を秀吉の家に送り届けに行った。
「すまんの、明久。 姉上には気をつけるよう言っておくのじゃ」
「明日はお互い頑張ろうとも言っていたって伝えといてくれる?」
「わかったのじゃ。 ありがとう、明久。」
そして翌日・・・
Fクラス対Aクラスの戦いが切って落とされる。
「それではAクラス対Fクラスの団体戦を始めます。 両名共準備は良いですか?」
「ああ」
「・・・問題ない」
ついに最終決戦開始。
今回の戦争のルールを確認しておくと・・・
1.5対5の団体戦。
2.勝負は一騎打ちで決める。
3.勝負内容はAクラスが2回、Fクラスが3回決めることが出来る。
4.負けたクラスは一つだけ何でも言う事を聞く
となっていた。
Aクラスside
「木下さん、今のうちに謝ってきたらどうだい・・・」
「「うんうん!」」
久保を含めたAクラス全員が首を縦に振り優子から距離を取っている。 さすがに皆、言葉通り命は惜しいのである。
何故そんなことになっているのかと言うと、相手のFクラスからの強烈な殺意にAクラスの皆が気おされてしまっているため、その原因が先日の交渉の件ではないかと思った為であった。
「ええっ! 私そこまで悪いことした!!」
「些細なる問題・・・ 実際に襲い掛かってくるなら私が召喚獣の方を、生徒が直接襲い掛かってきたら高橋女史が抑えるだろうから心配いらないだろう・・・」
『まあ、正直あれは言い過ぎな気もするがな。 今後は挑発するときでも注意した方がいいな・・・』
「うん、ごめん。 今後は言葉を選ぶようにする・・・」
「『・・・え?』」
いきなりのありえないはずの事にヘリオスとモデルHは驚いていた・・・ 今、優子はモデルHの言葉に対して返事をしたのである。
これがヘリオスの勘違いであったならよかったのだが、それにしてはあまりにも自然すぎる返事であった。
もし、これが偶然ではなく元々聞こえていたとするのならうかつであったとしか言いようがない。
過去の大昔にロックマンとしての適性を持つ者が明久を含めて二人、下手をしたらもっとたくさんの適性者がいてもおかしくなかったからでもある。
今はライブメタルに空きがない為にこれ以上ロックマンが増えることはないだろうが、もしここでモデルVが出回ってしまったなら最低でも町一つは確実につぶれてしまうであろう。
そうでなかったとしても、これ以上この件で詮索されても困る為、こっそりと明久達にメールを送り、ライブメタル達に家に帰るまで静かにしてもらった。
「? ヘリオスどうしたの?」
「・・・いや、大丈夫だ。 気をつけて行って来い」
急に黙り込んでしまったヘリオスを不審に思ったのかヘリオスに問いかける優子だが、ヘリオスは何事もなかったかのようにそのまま気をつけるように返事を返した。
Aクラスside end
「それでは一人目の方、どうぞ」
「アタシから行くよっ!」
どうやら、Aクラスからは先日アトラスと喧嘩しかけた秀吉の姉、木下優子が出てきた。
「なら、ここは私が行くわ!」
それに対してまずは島田さんが出ていこうとしているが・・・
「『いや、無理でしょ!』」
「何でよ!」
「だって・・・ ミナミの成績って良くてもBクラスでしょ? Aクラスのトップランカーが相手では流石に無理でしょ・・・」
以外にもまともな理由でテティスが間に入って止める。 確かにBクラスレベルでAクラスに挑むのは無理があると言う物であった。
「うぐっ!」
正論を言われ、仕方ないといわんがばかりに悔しそうな顔をして下がる島田さん。
「ではワシが・・・」
「秀吉ハ ラウンドガールトヤラデ忙シイダロ ココハ俺ガ・・・」
「いや、昨日喧嘩を売られた私が常識を体に叩き込むために私が・・・・」
「えー! アトラス達ずるいよ! ボクだって遊びたいのにー」
『いや・・・ 遊びじゃないでしょうに・・・』
昨日の件で恨みが募っているのか一回戦から誰が挑むかで大騒ぎである。 事前にメンバーを選びたかったのだが、どうも昨日からFクラスのアンチ優子意識が強くなりすぎてしまっているようで、さらに過激な人の中には「あの澄ましたような顔に『ピー』して○○に『ズキューン!!』してやらないと気が済まない」だの「秀吉には悪いがあの○○の血肉を啜り、食らいつくし不老不死になってやる」などという危険な人まで出てきたほどで、どうにか雄二が「Fクラスの高得点者のをぶつけて一生後悔させてやるから楽しみにしていろ」と言う話でひとまず落ち着かせたのだが・・・
アトラス達がどう伝えたのかもはやFクラスの観戦確定組は暗黒武術会よろしく「殺せ!・殺せ!・殺せ!・殺せ!・殺せ!」と木下優子の敗北確定と共に襲い掛かるC級妖怪同然となっていた・・・ 姫路・島田に至ってはそんなクラスメイトにドン引きしつつも釘バットなどをこっそりと用意しているあたりむしろ本気で怒っているのかもしれない・・・
「貴方達、あの交渉の後Fクラスでなんて言ってきたのよ!」
優子は流石に動揺を隠せず、アトラス達に問いかけてきた。
「おい、テティス!」
「え? べつに大したことは言ってないよ?」
『(いやあれはきついと思うわよ・・・)』
『(確かにあれはヒドイとしか言いようがねえな・・・)』
『(拙者もテティス殿のドSは知っていたでござるが、それに乗せられるFクラスもどうかと思うでござる・・・)』
そしてテティスはFクラスで何を言ったのかについて話を続ける・・・・・
「ます、BL本好きの腐女子で、ショタコンでノーパンで・・・ あ!あとショタ以外では可愛い女の子にしか興味がないっていう話をしたよ!」
この地点でうわさとして広がった場合、完全に学園内での優等生としての優子のイメージが崩壊しかねないものであったが、更にそれにはとどまらず・・・
「そうだ! 実は○○で「ピーーー!」で「バキューン!!」を「ドーン!」して「ポー!ポー!ポー!」なんてことまでしたという話をしたあたりから気が付いたらこんなことになっていたんだけど・・・」
「「「テティス、お前! そんな言葉をどこで覚えてきたんだ!!」」」
もう、これだけで優子への疑いの種は十分に蒔かれていた。 優子に至っては秀吉を睨み、秀吉の方は知らないといわんばかりに手を上げながら首を横に振って否定していた・・・
もはや、今のテティスに未来時代の面影はなりを伏せ、新たにドSとしての才覚が見出されていたという・・・
因みにテティスが規制音が連用されるぐらいにひどい言葉を覚えた理由はと言うと・・・
「スガワからかりたひもで縛られて気持ちよさそうにしているお姉さんが載っていた雑誌からだよ?」
このテティスによる発言の後、須川はF・Aクラス問わず総員からお仕置きを食らっていた・・・
明久に至っては弟分が変な方向に成長してしまった原因だったからか、須川をローキックで蹴り飛ばし、空中で5回転させながら転倒させてた上で更に追撃を掛けたあたりテティスへの悪影響に対する怒りはかなりのものとなっていたようだった。
「テティス、もうあんな汚い言葉をもう使うんじゃないぞ!」
「そうよ! いくら皆をあおる為でもあれはやりすぎだから気を付けなさい!」
アトラスと島田は須川へのお仕置き?に参加せずに、テティスにお姉さんのように注意していた。
「うん、分かっているよ。 話を聞いて僕もカチンときたから使っただけでもう使う気はないから・・・」
「ならいいんだが・・・」
本人もそれをわかっているのか、二人に約束していた。
この後、どうにか「テティスが勝手に言い出したことだし流石にありえないんじゃないか?」と言う方向でみんなを宥め、お仕置き?から解放されてきた須川もようやく出てきた。
「皆さん、時間が押してきましたので、Fクラスからも選手を出してきてください。」
流石に話が長すぎたか、高橋先生が選手を出してくるように促してきた・・・
「さて、で? 誰か行きたい奴テキトーに出てきていいぞ?」
だが、雄二はこの試合は誰でもいいと思っているのか、本当にこの試合は志願制にしてきた・・・
第1回戦は誰が出てくるのか・・・?
決して優子ちゃんをアンチにしたいわけじゃないんです。
あのキャラでからかおうとしたらあんな泥沼に嵌ってしまっただけなんですからねっ!
・・・違うんだからねっ!(ツンデレ)
優子「今度あんな滅茶苦茶してくれたら全身の骨を折りたたんでやるんだから・・・(グスングスン・・・)」
優子ちゃんがボキボキと指の音を鳴らしつつも半泣きしてしまっている・・・
閻魔刀「ヤンデレ!」
優子「じゃなくてごめんなさい! もうあんな暴言は言わないのでまともな扱いをしてください」
閻魔刀「素直クール!!」
たまに書いてて思うんですけど、こういう小説を書いたりするとき元のキャラが崩壊している状態で書いている人ってどういう思いで書いているのかが気になる事があります。
自分はどちらかと言うと優子ちゃんはむしろ好きなんですけど・・・
なぜか今回はその思いとは全く真逆の乖離してしまったキャラになってしまったんですけどみなさんはどうですか?
活動報告でまとめてかけるようにページを用意しておくのでもしよろしければご意見をお願いします。