例えば、バカテス×ロウきゅーぶでssを書いてみたくなった時ですね。
しかし、今はこのバカライに力を注ぎたいので書く予定はありません。
そんなロリコンの気がある作者ですが、今後もよろしくお願いします!
優子side
「……来ないわね」
『ああ……オイラは何となく読めていたけどさ』
今は昼休み。
優子はモデルAと共に『ほかのロックマンも呼んでくるから先に行って待っていろ』と言うヘリオスの言葉を信じて、先に予約して借りておいた図書室の席で本を読んで待っていたはいいのだが、肝心なヘリオス達が来ない現状にいらだっていた。
この様子だと完全にすっぽかしている。
『……ちきしょー! こんな事ならあの時にでもアイツらをやっつけておくべきだったよ!』
「話し合いで大人しくケリを付けられたら良かったんだけど、やっぱり戦ってほかのライブメタルを奪った方が速そうね」
優子はモデルAから聞いた話から、ヘリオス達がかなりの危険人物だという事は分かっていた。
しかし、この学園における彼らの良い行動も知っているために、どうにか話し合いでライブメタルを譲ってもらい、この世界で平穏に過ごしてもらいたいと思ってもいた。
だが、この約束を無視をしているという事は、話を聞く気などこれっぽちもないという意思表示だろう。
ならば……
「ヘリオス達がそうくるのなら私も容赦しないわよ!」
『……優子?』
「放課後にあいつ等の誰かに襲撃をかけるわよ! モデル……」
優子が決心して図書室から出ようとした時であった。
いきなり、優子のケータイにメールが届く。
「何よ、いきなりメールなんて!」
『なんか着信音が変じゃなかったか?』
ちなみに着信音は、バカテスBGM『試獣召喚!』であった。
どうやらヘリオスからのメールのようだったが
「はあ、あいついったい何言ってんのよ!?」
『一体何をどうやったらこういうことになるんだよ?』
優子side end
ヘリオスside
「何だ、これは?」
『いったいどうなっている?』
ヘリオスとモデルHはしつこく迫ってくる優子を相手にほかのロックマンを呼びに行ってくるから先に行って待っていろといい、そのまま彼女との約束などなかった事にして、メールの通りに屋上に来ていたのだが……
「コレヨリ、任務ヲ開始! 『姫路 瑞樹』ヲ抹殺スル!」
「ごめんなさい! わざとじゃないんです!」
そこで見た光景は
1.痙攣している明久・アトラス・テティス・坂本
2.泡を吹いて気絶している秀吉・土屋
3.姫路を暗殺しようと苦無を片手に詰め寄るシャルナク
5.そのシャルナクのもう片方の手には可愛らしく盛り付けられた変なにおいのする弁当
6.行方不明の島田と清水
「おぞましき悪臭…… まさか、あの弁当はあの女の仕業か!」
とりあえず、事情を聞くために一度シャルナクを宥め(しばらくシャルナクが話を聞かず、危うくヘリオスごと巻き込もうとしていたが)姫路から話を聞くことに。
「些細なる質問…… これは一体何があった?」
「実は、お弁当を作ってきて皆さんに食べてもらおうとしたんですけど……」
「弁当? シャルナクが今持っている物の事か?」
「はい」
「コノ弁当ヲ確カメテミロ」
どうせ調味料の選択を間違えたとか、作り方を間違えて食感がおかしくなってしまったぐらいの物だろうと思っていたヘリオスだったが、調べてみた結果は賢者と呼ばれたヘリオスの理解すら遥かに超えている物だった。
「……薬品か? かなり臭うな。 所々箱が溶けているのが原因のようだが……」
「ヘリオスさん酷いです! 私、変な薬品なんて入れていませんよ!!」
「これは…… 若干だが硫黄のにおいがするな」
「ちょっと隠し味に『硫酸』を入れただけで…… 痛い!痛い!」
ヘリオスは気が付いたら姫路の頭をアームロックの要領でつかんでいた。 モデルHも何時でもロックオンできるように承認状態にしているぐらいでもあるから、この非常識さにはどれほど怒っているかは容易に想像が付くだろう。
「思いっきり危険な薬品が入っているではないか!? 姫路、貴様! 私をバカにしているのか!!」
「そ、そんなバカになんて、って痛い!痛い!痛い! 痛いです!!」
「ヘリオス、ソノママ抑エテイロ。 俺ガトドメヲ刺シテヤル! ………ヒヒッ…ヒハハハハハハッ!」
「……シャルナク、一度落ち着け」
どうにか暗殺モードのシャルナクを落ち着かせ、その間にも姫路へのアームロックの握力を上げることを忘れないヘリオス。
その後、行方のわからなかった島田と清水の二人が袋いっぱいの飲み物を持って帰ってきた。
ヘリオス同様最初は何が起こったのかがわからなかった二人だったが、その事情を聞いた二人は表情を青くしながらカタカタと震えていた。
「姫路瑞樹…… 何か言う事があるんじゃないのか?」
「硫酸って調味料じゃないんですか?」
「ヘリオス、紐ヲ持ッテ来タゾ?」
姫路のずれた発言に対してシャルナクが長い紐を用意してきていた。
彼女の全身を縛り上げ、屋上から逆さ吊りにするには十分な長さだろう。
「的確なる判断…… そのまま全身を縛り上げるぞ。 私は彼女を抑える。 シャルナクは外れないように念入りに縛り上げろ。 この愚かなる認識を後悔させてやる」
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい! 本当に硫酸が調味料じゃないだなんて知らなかったんです」
「ソノ入力ハ ミトメラレナイ! 回答ノ入力ヲ?」
「ひいいいいいいいいいいい!」
あまりにもハチャメチャな光景に島田と清水はもう言葉も出なかった。 清水に至っては「ありえませんわ」と呟いているほどだ。
「む? これはもしや、優子の方を断る理由になるかもしれんな」
ヘリオスは優子のケータイにここでの事情をそっくりそのまま書き上げ、そのままメールを飛ばす。
その間もしっかりと姫路を押さえつけるのも忘れない。
「これでいいか。 向こうでどんな反応をしているかは分からんが」
10分後……
本当に逆さ吊りにされながら、本気でキレていたシャルナクとヘリオスに説教されていた姫路は体力の大半を使い果たしすっかり憔悴しきっていた
「はうううう…… 酷い目に合いました……」
「もう一回逆さまに吊るされたいか?」
「ですから、薬品を調味料に使ったことに関しては謝ります! 一応、とある男の子にも味見してもらって大丈夫って言ってもらったから……」
「それ絶対にその男の子の方がおかしいからね!」
「そう言えば、一緒に食べたヴァンさんは何故か運ばれてしまいましたけど」
「『ヴァンって誰だよ!』とか、『ボクら以外にも食べさせたのかい!?』とかいろいろツッコミたいところはあるけれど、まずその人が運ばれたというあたりから気が付こうよ!」
「下がピリピリするけど普通に食べられるって言っていたのに……」
「「「その男の子は化け物か!?」」」
明久達にも被害者がいたのか、一緒に食べたという二人にはいろんな意味で同情する。
その後、ヘリオスは姫路に半ば脅迫に近い形で、料理をすることを禁じた。
明久が「流石にやり過ぎじゃぁ…」と姫路を庇おうとしたが、「なら、明久は毎日あの化学兵器を腹いっぱいに食すことは出来るのか?」と返したら何も言えなくなってしまった。
万が一、約束を破った場合の対応はシャルナクに全権を預けると言った後、毒弁当以外の食べ物を持ってきていなかった姫路の為に、皆から少しずづおかずを分けてあげることになった。
ヘリオスも購買からおにぎりを買い与えるあたり、一応心配はしている様だったが、姫路はショックから立ち直れないのか、落ち込んでいるままだった。
ヘリオスside end
今日の授業が終わった後の各自の日常は……
明久side
明久はテティスと二人で一緒に家に帰るところであった。
「さて、今日はバイトも休みだし、夕ご飯は僕が作ろうかなっと」
「おおおおおおお!! アキヒサが作ってくれるのかい!? やったー!」」
そんな会話をしながら家に帰宅しようとしている途中だった。
「あれ? アキヒサ、何か落ちているよ?」
テティスが横断歩道の真ん中で何かを見つけたようだ。
明久がそれを拾うが、その正体は『キツネのフィー』のストラップ。
ちなみにフィーと言うのは、如月グランドパークのマスコットキャラクターで、子供に大人気である。
「落とした子が探しているかもしれないし、元の場所に置いておこうかな」
『おい明久、その位置だと……』
そんなことをいい、そのまま拾ったストラップを元に戻す。
そして、横断歩道を渡り家に帰ろうとした時、一心不乱になって探し物をしている女の子がいた。
「あうう… ない! 無いよぉ~……」
「あれ? 葉月ちゃんどうしたの? こんなところで何を……」
「あ、バカのお兄ちゃん! 氷のお兄ちゃんもこんにちはです。」
今、明久の事を『バカのお兄ちゃん』と呼び、テティスの事を『氷のお兄ちゃん』と呼んだこの少女の名前は「島田 葉月」。
島田美波の妹である。
「実は、落し物を探しているです」
「落し物? 一体何なの?」
「フィーのストラップをなくしてしまったです。 限定版でもう売っていないのに……」
『モデルL、もしかしてそれって』
『ええ、さっき明久が拾っていたわよね?』
『いや、探している子の為とか言って元に戻してしまっただろう?』
「何だ。 それだったらあそこに……」
そう言って明久が先程の横断歩道に指をさし、そこにみんなの視線が向くが……
ヴォン! ヴォンヴォン!! ヴォヴォヴォヴォン!!
という轟音を鳴らしながら、大量の車が行き交わしていた。
このままでは横断歩道の真ん中には行けそうにもなかった。
「あうううううううううう!!」
「うわぁぁぁ! どうしよう!?」
『やっぱりこうなったじゃないか、明久!!』
『ちょっと、これどうするのよ!? このままだと木端微塵になるわよ!?』
「ちょっ! それヤバイじゃん!」
「フィーちゃん!」
明久達がうろたえている中、突然後ろから中年男性が声をかけてきた。
「皆さん、どうしましたか?」
「「福原先生!!」」
「ちょうどよかった、福原先生! 召喚許可をください!!」
明久が福原先生に召喚許可を懇願するが……
「おや? 一体どうしてですか?」
事情を知らない福原先生は明久に理由を尋ねて来る。
「早くしてください! 急いでるんです!!」
「ハヅキちゃんのストラップがピンチなんです!」
「……今回だけ特別ですよ」
明久とテティスの頼みが届いたのか、特別に召喚許可がもらえた。
「「ありがとうございます!
明久とテティスが召喚獣を召喚。 連続して襲い掛かってくる車を巧みな操作技術で回避させる。
このままいけばフィーのストラップが助かるかもしれない。
葉月ちゃんもフィーのストラップが助かるかもしれないと、喜びの表情を浮かべている。
「フィーちゃんを助けるんだー!!」
「行け! ボクの召喚獣よ!」
召喚してから6秒。 もう少しでフィーのストラップを拾えるかもしれないというその時だった。
『『二人とも、危ない!!』』
モデルZとモデルLが叫ぶがもう遅かった。
二人の召喚獣はストラップを拾う前に謎の車に思いっきり轢かれてしまう。
テティスの召喚獣に至っては、タイヤに巻き込まれ、フィールドバック率が40%を超えていたならショック死していたであろう痛みが急激に襲い掛かってくる。
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぱばおあなあぼおあjlsふぁおえjflえ!!」」
「お兄ちゃん達、大丈夫ですか!? ……バカなお兄ちゃん!!」
「いたたたた……」
「フィールドバックが……」
『よく無事だったな』
『っていうかテティスの方は下手したら本当に死んでもおかしくなかったわよ? むしろ何で生きているの?』
「全く、一体何をバカやっているんだい!」
明久とテティスの召喚獣を轢いた車の中から運転手が顔を出すが、その顔はまさしく学園長そのものであった。
「おはようございます。 学園長」
「いきなり驚いたじゃないかい!! 召喚獣で悪さなんてするんじゃないよ!」
「悪さなんてしてないですよ! 僕はただ落し物を拾おうと……」
学園長の嫌味に明久が事情を説明しようと指先をフィーのストラップに向けるが、そのストラップは大型トラックのタイヤに轢かれてしまった。
もうフィーのストラップは粉々に砕け、それと同時に葉月ちゃんの希望も砕け散った。
「フン、おもちゃなんかにうつつを抜かすなっていう事だ……」
「ううううううううう……」
学園長が心無い暴言を吐きかけてしまう。
その言葉のせいで葉月ちゃんはショックのあまりに泣き出した。
学園長の暴言に明久は拳を震えさせ、テティスはどこからか『モデルL仕様のハルバート』と『角砂糖4個』を取り出してきた。
「『そんな言い方、しなくてもいいじゃないですか!(は無いだろ!)』」
明久とモデルZは召喚獣で攻撃しようとし……
「学園長も、なにか一つだけブチ壊してみようか?」
テティスとモデルLは学園長の車をいろんな意味で壊しにかかってきた。
しかし、それがかなう事は無く、明久の召喚獣はフィールドごと消え去り、それに気が付いたテティスは攻撃をやめてしまう。
「召喚許可を取り消しました。 召喚獣で暴力を振るってはいけません」
どうやら福原先生が召喚許可を取り消してしまった事が原因のようだった。
明久とテティスは納得がいかないのか、福村先生に抗議しだす。
「召喚獣はバカのおもちゃじゃないよ!!」
しかし、その抗議も学園長の一喝で止められてしまう。
その学園長の視線の先には完全にバラバラに破壊されてしまったフィーのストラップ
そして何を思ったのか、学園長が車から降り、明久とテティスに何かのチラシが2枚、申込書が3枚を渡した。
「悔しかったら、バカでないところも見せてみな。 そしたらお前達の欲しい物が手に入るかもしれないよ?」
「「『え?』」」
「一体どういうことですか!?」
明久とテティスはいきなりの発言に驚くばかりで、葉月ちゃんも学園長に質問しようとするが……
「そこのおチビちゃんも、兄貴分にばかり依存しないで少しは自分で考えな」
そのまま車の窓を閉め、どこかに行ってしまった。
明久side end
姫路side
一方の姫路はすでに家に帰ってきていたのだが、学園の話をエール達にしたのは非常にまずかった。
「だから言ったでしょ!? ヴァンが気絶した地点で気が付きなさいよ!!」
『まあまあエール、瑞樹さんもこってり絞られたようだし、それぐらいにしてあげなよ』
「モデルXも甘すぎると思うけど? っていうか瑞ねぇも良くそんな甘い罰で済んだよね?」
「アッシュ、全身を念入りにと縛って屋上から地面に向けて逆さ吊りと言うのは、甘い罰だと思わないんだけど!!」
アッシュの容赦ない発言にグレイもツッコミを入れてしまう。
しかし、忘れてはいけない。 グレイは姫路の化学兵器料理を食べても平気な顔が出来る異常な味覚と胃袋?をしていることを……
「しかも、今後は料理を作る事を禁止されてしまいました」
「いや、普通に考えてそんなバカ料理しか作れないなら禁止するに決まっているでしょ!」
料理を禁止された話をしたが、アッシュに一刀両断にされてしまう。
この話はツッコミと説教しか飛ばすことしかないため、話題を変えようとするモデルX
『そう言えば、モデルAはどこに行ったのかな? 今日は全く捜索できていないけ……』
ここでモデルXは言葉に詰まってしまう。 モデルAが居なくなって一番悲しんでいるのはグレイなのである。
そんなグレイの前でそんな話をしてしまおうものならグレイは我を忘れ、一気に外に飛び刺そうとしてしまうだろう。
だが、今回はそうはならなかった。 姫路がある手がかりを皆に教えた為である。
「そう言えば、私のクラスメイトの木下君と言う人がいるのですが……」
「その木下さんがいったいどうしたんだい?」
「「『ヴァン!』」」
どこから聞いていたのだろうか? さっきまで気絶していたヴァンがどうにか頭を抱えながら部屋から出てきた。
「はい、その木下君のお姉さんがみなさんの言っていたライブメタルと言う物を見つけたそうです」
「「『それは本当か(かい)!?』」」
グレイ達が驚く中、アッシュだけはやっぱりかと呟いていた。
「でも、吉井君と言う人がアトラスさん達にそのライブメタルを渡してもらえないか? って言ってきて……」
「「『アトラスだって!?』」」
姫路からいきなりアトラスの名前が出た事にエール・グレイ・モデルXの3人は驚いていた。
「ひゃぁぁぁぁ!! い、一体二人ともどうしたんですか?」
「ちょっとエール。 いきなり驚いて、知り合いなのか?」
「グレイ、知っているなら全部私たちに説明しなさいよ」
・・・・・・説明中、しばらくお待ちください。
「そんな、アトラスさん達がそんな事をしていたなんて……」
「なるほど、そのモデルF達はエールが所属するガーディアンの研究所から盗まれて……」
「ああ、記憶がなかったボクとモデルAの前にロックマンとして現れて、モデルVを回収しながら世界各地で大暴れしていたんだ!」
「ふーん、それでそのモデルVの要塞の中で決戦をエール姉さんが4対1で挑んで、今は明久っていうやつの元に渡っているモデルZが行方不明になって、そいつらが先にこの世界に来てしまったという訳ね」
姫路はあまりにもショックだったのかアトラス達の話をエール達から聞いた後、完全に青ざめてしまっていた。
ヴァンとアッシュも事情が分かったのか、話を続けようとする。
「どうやら、次の方針が決まったみたいだな。 瑞樹さん、木下という子と連絡を取って、アトラス達にモデルAを渡さないように伝えてもらえないかな?」
「はい、いまからすぐに連絡してきます」
「それなら、今日は一旦休んで、ヴァンの体調が完全に治るまでは3人で行動しましょう。 多分アトラス達は最低でも二人以上で行動しているはずだからこのまま動いても危険なだけよ」
「それでしたらエールさん、商店街で買い物に行きませんか? 夕食の材料を買いにいかないといけませんし……」
「まさか瑞樹さんが作るなんて言わないわよね?」
「っていうか、ここでまた作ろうものなら今度こそヴァンが死んじゃうかもしれないけどね?」
「もう! そんな事はしませんよ、アッシュちゃん! でも実際今日の夕食は誰が……」
ヴァンは一応料理は出来るのだが、姫路料理でまだ体調を崩したままであり。
アッシュはギルドメンバーにまかせっきりで包丁を握ったりはしない。
グレイはそもそもレプリロイドで、料理の必要性は無い。(つまり、料理自体が出来ない)
姫路に至っては論外!
と、来たら
「「エールさん! お願いします!!」」
「……しょうがないわね」
はあ~っとため息をつきながら姫路と一緒に買い物に向かう事としたエール。
ひとまず、帰って来た姫路の両親に事情を説明した後、ある程度多めに食費を出してもらった。
「……はい、では木下君、お願いしますね」
秀吉に連絡が付いたのだろう。 そのまま電話を切り、準備が終わった姫路と共に買い物に向かう事となったエール。
ついでにグレイにもついてきてもらい、そのまま荷物持ちにして、大量の食材を購入。 その間に何故か姫路が「食材を買う為に」ホームセンターに行こうとしていた為、グレイが肩に担いで、エールのお説教+尻叩きのお仕置き迄受けていた。
姫路曰く、「一生の恥ってこういうのを言うんでしょうね……」とのことだった。
「あれ? 二人とも、このチラシを見てください。 もしよろしければ、皆で出場しませんか? 私達の召喚獣の操作も体験できるそうですよ?」
「瑞樹姉ちゃん、一体何言って……」
そこで見たチラシの内容とは……
「あら、面白そうじゃない? せっかくだし、皆で参加してみましょうか?」
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第一回! 文月市主催・トレジャーハンティング大会!
豪華賞品が盛りだくさん!
あの、文月学園が誇る『試験召喚獣』の召喚も体験できます!
スポンサー「文月高等学園」
「如月グランドパーク」
「文月商店街」
皆の参加を待っています!
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姫路side end
優子side
「そ・れ・で? 昼間のメールは一体どういうことなのか説明してもらおうかしら?」
一方優子は秀吉と一緒に行動していたヘリオス・アトラス・シャルナクの二人を監視と称して、昼間のメールの件を問い質していた。
「大いなる誤算…… あの女の弁当があそこまで危険だとは思わなかったな」
「アタシも毒物に対する耐性はあると思っていたが、あれは流石に規格外だったよ」
「如何ナル訓練ヲ受ケテイテモ、アノ化学兵器ニ耐エル事ナド、出来ル気ガシナイガナ……」
まさか、ただ優子との約束を破ろうとしただけで、あんな伏兵がいるなんて誰が思うだろうか?
まるで、「人との約束はきちんと守りなさい」とでも言わんばかりにロックマン達が食べ物で地獄を見るとは思わなかった。
「あんた達、本当にいい加減にしなさいよ。 嘘を付くならもっとましな……」
しかし、いい加減なことを言ってごまかそうとしていると優子は思い込んでいるようで、なかなか納得してくれない。
「ナラ……コレヲ食シテ見ルガイイ!!」
そう言って、シャルナクは姫路から証拠にと没収した姫路製弁当を優子の前に差し出した。
あまりにもおぞましい物と化していた弁当だった物を前に、優子もドン引きしていた。
その弁当だった物は化学物質の悪影響で、半分以上が溶けだしていて、姫路のウサギさんマークが弁当だった物の名残となっている。
もう、そのまま普通の袋に入れていても溶けてしまう為、シャルナク特製の対溶解性物質仕様の封印箱に封じられている。
「……悪かったわ」
『本当に食べ物なのか、これ?』
モデルAが唖然としている中、急に秀吉のケータイの電話が鳴りだした。(着信音:ゆかいなFクラス)
「もしもし? 姫路よ、いったいどうしたのじゃ?」
どうやら、先ほどまでヘリオス達と話していた弁当の元凶である姫路のようだ。
シャルナク達が、どうにか周りへ悪影響を及ぼさないように弁当だった物を厳重に封印している。
その間に電話が終わり、すぐに秀吉が戻ってくる。
「待たせてしまってすまぬ。今電話が終わったのじゃ」
「コレデ封印ハバッチリダ。 後ハ、専門ノ業者ニ頼ンデ、処分シテ貰エバ大丈夫ダ」
「アタシ思うんだけど、これって捨て弁当を処分する会話じゃないな」
『今更、何言っていやがる?』
『これはもはや弁当じゃない。 ただの汚染物質だろ?』
『これは生物である限り絶対に耐えられんでござろうからな。 急いで処分してもらうに限るでござる』
『うへぇ…… オイラ達は無理矢理に押しかけなくて正解だったな』
ライブメタル達も散々な言い様だが、もう優子の誤解は解けたこともあり、ヘリオス達から話す事も無い為に今日はお互いに家に帰ろうという話になり、そのままヘリオス達は木下姉弟と別れ、帰路へと向かっていった。
優子side end
そのまま、木下姉弟と別れた3人はたまたま立ち寄った本屋の近くでとあるチラシと参加申込書を手にしていた。
「ヘリオス、何だ? そのチラシは?」
「……」
「ヘリオス?」
アトラスがチラシを見てから様子のおかしいヘリオスに問いかけるが、珍しくヘリオスがチラシ1枚相手に念入りに眼を通している。
しばらくして、ヘリオスがこんなことを言い出した。
「大いなる可能性…… あと1枚申込書を貰ってくる。 このチラシを見た後、明久達に連絡しろ。 この大会に参加するぞ!」
「オイ、ヘリオス何ヲ言ッテ…… モウ行ッテシマッタカ」
「シャルナク、ヘリオスが何か書いていたようだが、一体何を見ていたんだ?」
アトラスとシャルナクはヘリオスがマークしていた箇所を特に念入りに見ていたが、そこには景品の欄だった。
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豪華景品・一例
・文月商店街一年間特別割引券
・如月グランドパークプレミアムチケット
・mp3プレイヤー
・新作ゲーム2点
・フィー・ノイン・アインの限定ストラップ
他にも豪華景品が多数!
希望次第では副賞ももらえますよ!
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「なるほど、ヘリオスはこれに眩んだか……」
「イヤ、アレハ勝算ガアッテ参加スル様ダッタゾ?」
ヘリオスの行動の速さはまるで欲に眩んだかのような速さだったが、シャルナクはヘリオスからそう言った気質は感じられず、むしろはっきりとした勝算まであるようだったと言ってアトラスの言葉を否定する。
ひとまず、明久とテティスに連絡してトレジャーハンティング大会に参加するという旨を伝えることにした。
「連絡はしたか? それならあとは何人か仲間を集めるぞ! これだけの商品ならば必要な人数はすぐに集まるだろう……」
そう言って、ヘリオスはすぐに何人か心当たりがあるのか、すぐに電話をし始める。
「そう言えば、明久が島田の妹を参加させたいとか言っていたぞ?」
「些細なる問題…… 元より彼女にも声を掛けてもらうつもりだったから、明久・テティスの班に入ってもらうように伝えろ! 明日の昼までが申込み期間だから急いで準備するぞ!」
こうして、明後日に控えたトレジャーハンティング大会に向けて戦いの準備を整えていくヘリオス。
明久達はフィーのストラップを手に入れる為に
ヘリオスは商店街の特別割引券を入手するために
姫路はグレイ達にこの世界を楽しんでもらうために
それぞれの思いを持って前へと進みだす。
今回はアニメ5話のエピソードを元ネタに葉月ちゃんを出してみました。
次話はトレジャーハンティング大会の詳しいルール説明とトレジャーハンティングと称した大バトルを描いていきたいと思います。
次回もお楽しみに!!