バカとライブメタルと召喚獣   作:閻魔刀

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みなさんお待たせしました。
バカライ本格始動開始です。

目指せ!一話一万文字(^O^)/


第3話

始業式当日、明久達は寝坊していた。

 

「明久ァァァァァァァ! 目覚ましぐらいはきちんとセットしろ!」

 

「しょうがないでしょう。 目覚ましは電池切れで鳴らない! モデルZ達はその時も眠ったままだし。」

 

「恥ずべき誤算・・・」

 

『と、いうか全員が爆睡していたというのも珍しいな』

 

『春休みには、明久とアトラスが試験の時の話で思いっきり喧嘩していたしな・・・』

 

『全員でその間に入ろうとして、巻き添え喰らって休みの大半を睡眠で使うなんて思わないわよ普通・・・』

 

『シャルナクから事情は聞いたが・・・ その話が本当なら人間としてみるなら明久殿の方が正しいと言えるな』

 

『テティスも何を思ったのか・・・ せっかく書いた回答の大半を消して点数調整していたみたいだし。 ま、私は別に何をしようと知ったことじゃないけど。』

 

『モデルFから聞いたでござるが、アトラス殿もあの試験の際に同じことをしているとのことでござったが・・・。』

 

「おい! モデルF 貴様!」

 

「ガッコウマデ アト7フン チコクノ カイヒ フカノウ・・・」

 

言い訳をしながら学校へと急ぐ5人。 そうして急いで行きようやく学園へと着くと・・・

 

「5人ともなにやっているんだ? もうお前たちで最後だぞ。」

 

ソリッ⚪︎・ス⚪︎ークやワム⚪︎を思わせる声に顔を上げるとスーツの上からでも分かるほどに鍛えられた男子教師の姿があった。

 

「鉄じ・・・ 西村先生おはようございます。」

 

「西村先生おはようございます。」

 

「西村宗一・・・ おはようございます・・・」

 

「おはよう! 鉄人!」

 

「テツジ・・・ 」

 

5人5様の挨拶をしたが

 

「おい吉井!、シャルナク!、今鉄人と言いかけなかったか?」

 

「「嫌だなぁ・・・気のせいですよ(キノセイデスヨ)」」

 

「ヘリオス、目上の人間に挨拶するならその上からものを見るような態度をやめたらどうだ。」

 

「愚かなる発言・・・ これほど礼儀正しく挨拶をする者もいないだろうに・・・」

 

本当に礼儀正しい者は普通の教師相手に愚かなんて言わないと思うが・・・ 

 

「テティス、遅刻しておきながら元気一杯な挨拶をするとはいい根性だ!」

 

「ほめてくれてありがとう! 鉄人!」

 

「褒めていない! アトラス・・・ まともに挨拶したのはお前だけか・・・」

 

「そんなことよりも私たちで最後と言っていたがわざわざ校門前で直接伝えているのか? 普通、学校でクラスを発表するときは掲示板で張り出されると聞いていたのだが?」

 

確かに普通の学園では大なり小なりの掲示板を使って、まとめて張り出しそこで自分の名前を探すのが普通なのだが・・・

 

「些細なる疑問?・・・ その様子だと確実に全員が来たという事がわかっているようだが、掲示板に張り出すやり方ではまず、クラスでの顔合わせの前に全員が来ているとわかることはまずないだろう・・・ わざわざ書類を渡しているとでもいうのか?」

 

ヘリオスも同じ疑問を抱いた様で同じような質問をしてしまう。

 

「ウチは世界でも注目されているシステムを導入した試験校だからな。 この変わったやり方もその試験の一環という訳だ・・・」

 

そう言いながら各自のクラスが記載された書類が入っている封筒を全員に渡す。

受け取った皆はその場で封を切って、自分のクラスを確認しようとしていた。

 

『まあ、明久はFクラス確定だが・・・』

 

『おいおいモデルZ、もしかしたら再試験という事もあるかもしれねえだろうが・・・ そんな悲観的なこと言うんじゃねぇよ・・・』

 

『お前は楽観的過ぎるぞ、モデルF。 無得点扱いと言う話は3人からすでに聞いているだろうが!』

 

『ま、テティスはFクラス確定よね。 世間体の関係か退学はないでしょうけど、あのテスト用紙じゃ、Fより上はいけないでしょうし。』

 

『拙者はむしろ楽しみでござるよ。 古典に至ってはとんでもない成績をたたき出していたでござるからな!』

 

 

ライブメタル達も自分の事のようにクラス発表を楽しみにしていた。

 

「今だからこそ、お前たちに言っておきたいことがある」

 

急に鉄人が思いふけった表情で語りだす。

そんな中でみんなは厳重に封がされているためか開けるのに苦労していた。

 

「2か月前・・・急に明久の紹介と共に転校してきたお前たちを見て『もしかしたらこいつらはバカなんじゃないか?』と思っていたんだ・・・」

 

「大いなる間違い・・・ 私が愚者? 笑えん話だ・・・」

 

「そうですよ? そんな誤解までしてしまったら、更に『節穴』なんて渾名を付けられちゃいますよ?」

 

「ああ、振り分け試験の結果を見て先生はいくつもの間違いに気が付いたよ」

 

「ソウイッテモラエルト ワルイキガシナイナ・・・」

 

中々破けないのでシャルナクから苦無風カッターを借りて封を切った。

 

そうするとみんなの封筒から1枚の紙が出てきていた。

 

「そう、その一つが・・・」

 

吉井明久  Fクラス

 

アトラス  Fクラス

 

テティス  Fクラス

 

シャルナク Fクラス

 

ヘリオス  Aクラス(ただし、古典のみ特別補習必須)

 

「お前たちは意外とバカだ!」

 

こうして、僕たちは最低クラスでの学園生活が幕を開けた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、ヘリオス! このバカでかい教室はいったい何だ!!」

 

「リカイフノウ! ナゼコンナ イチキョウシツニ コレホドノセツビヲ トウニュウスルノダ?」

 

『ここまで来るとさすがに笑えないわね・・・』

 

『確かにそうだな・・・ システムデスクにリクライニングシート、更に最新鋭のノートパソコン(バカテス世界基準)、挙句の果てにドリンクサーバーとお菓子まで無料で支給されるとは・・・』

 

「僕らだけ最低クラスなのに、ヘリオスだけ羨ましいーよー」

 

「当然なる結果・・・ だが、裏を返すとAクラスはそれゆえに外敵もほかのクラスよりも多いという事となる。 気を引き締めんとどんな形で引き摺り下ろされるか分かったものではない・・・」

 

 

「貴方たち何をしているのですか? ホームルームは始まっているのですよ? 皆さん各自のクラスに移動してください」

 

みんなしてAクラスの教室を見て驚愕していると、後ろから、髪をお団子状にまとめ、メガネをかけスーツをきっちりと着こなした知的教師の代表みたいな女性がいた。

 

「あ、高橋先生すみません。 Aクラスの教室がどんなところか見てみたかったものですから みんな自分のクラスにいこう! ヘリオス、じゃあね!」

 

「あ、アキヒサ待ってよー!」

 

「シツレイシタ・・・」

 

ブォン・・・ ←(闇にまぎれて消えていく音・・・)

 

 

 

 

 

 

 

ヘリオスside

 

 

 

「騒がしい者達だ・・・ Aクラスがここまで贅沢だとFクラスがどれだけ酷いのか逆に気になるな・・・」

 

ヘリオスはついそんなことを呟いてしまう。 そんな声が聞こえたのか高橋先生が説明してくれたのだが・・・

 

「Fクラスはボロボロの教室に腐った畳、完全に割れている窓ガラス。 机はちゃぶ台で黒板のチョークすら支給されず、修理用の道具すら自分で調達しないといけないといった環境ですよ?」

 

『「・・・・・・・え?」』

 

驚きのあまりにヘリオスとモデルHのセリフがハモっていた・・・

 

ヘリオスside end

 

 

 

 

 

 

 

 

一方明久達はあまりにもひどいFクラスの惨状にAクラスとは真逆の意味で驚愕していた。

 

「ねえ・・・アキヒサ・・・」

 

「・・・聞かないでくれるかな」

 

「なんか臭うんだけど・・・」

 

「うん、僕も感じるよ・・・ さすがにこれは・・・」

 

「これは本当に勉強する環境なのか? 訓練校の汚さも相当だったが、これはもはや勉強する環境ですらないぞ・・・」

 

「アンサツヲ オモナニンムトシテイタ オレデモ コノカンキョウデ マイニチトイウノハ ゴウモントシカ イイヨウガナイ・・・」

 

 

『オイオイ・・・ いくら何でもやりすぎじゃねえのか?』

 

『俺も同意だ、モデルF・・・ というかこれは逆にどうやってこの状態を維持しているのかが気になるな。 ここまで腐敗していたら建物そのものが持たないと思うんだが・・・ 』

 

『拙者がもっと古典以外にも力を注いでいたら・・・』

 

 

これとほぼ同じ時間に高橋先生がヘリオスに説明してくれていた内容と全く同じ内容に4人は思考が停止しかかっていたが、モデルLだけはどうも腑に落ちないような感じであった。

 

『ちょっとみんなへんじゃない?』

 

「どうしたの?モデルL? この教室が変だなんて見ればわか・・・」

 

明久に限らずみんなが「何言っているの?」みたいな反応をしているが、モデルLは呆れたように話を続ける。

 

『だって窓が割れているのよ? そんな劣悪な環境。 冬場なら人間、これだけで風邪を引くに決まっているじゃない! それにテティスと明久がなんか臭うって言っていたでしょう? それもう畳が完全に腐っているじゃない。 こんな状況でいたら並の機械なら数日でカビてしまって使い物にならなくなるレベルよ!』

 

「でも実際こんな環境だし・・・」

 

明久とテティスはまだ、何が言いたいのかわかっていないようだったが、アトラスとその他ライブメタル達は気が付いたようだった。

 

『こんな環境を放置するという事は学園の設備管理における怠慢という事になる。 世間からの風評被害に弱いこの学園がそんなことを意図的に命じてするわけがない。』

 

「ふん、最新システムを導入しそれをあそこまで大っぴらにアピールし続けているんだ。 ほかの学園からしてみれば気に食わんだろう。 この学園を潰しにかかっているスパイの工作かもしれないな・・・」

 

「スパイってそんな大げさな・・・」

 

あまりにも大きな話に明久は苦笑いしてるが・・・

 

「イヤ・・・ アリエナイハナシデハナイ。 ソモソモ スパイトイウモノハ ジョウホウヲナガスダケデナク ジョウキョウニ・・・」

 

「話を長くなりそうだから一旦この話はおしまい。 後でヘリオスと相談するぞ。 考えすぎかもしれんが、最悪私たちの世界の事件が絡んでいてもおかしくないんだからな・・・」

 

スパイについて語ろうとするシャルナクのセリフを無理やり打ち切り、この一件を保留にしようとするアトラス。

 

「え? でも何かの事件だっていうなら早いうちに動いた方が・・・」

 

『確証がないのにか? 拙者達が今騒いでも笑い話になるだけで、相手にもされん。 それにヘリオス殿の知恵と手腕に頼ることが出来るならば、事件が起こっているとしても対処しやすいからな』

 

「なんか納得いかないけど、そこまで言うならわかったよ。」

 

ひとまずこの話を保留にして、みんなと共に気が進まないFクラスに入ろうとする。

 

「すみません、遅くな・・・」

 

「さっさと入れ! この蛆虫・・・」

 

入っていきなり教卓の上に立っている雄二に罵倒されそうになった・・・ が、罵倒しようとした雄二はアトラスの顔を見たとたん急に後ずさってしまった。

 

「悪かった、アトラス! だからその拳を引っ込めてくれ!」

 

しかしアトラスは意にも介さず・・・

 

「世界の歴史は戦いの歴史・・・ 人々は戦いの中にあってここまで進化してこれた・・・」

 

「おおい! 何怖いこと言ってんだ! もうあんななめた真似しないからマジで勘弁してください!」

 

一体過去に何があったのだろうか? 罵倒されてブチ切れしていたアトラスに土下座し、明久達の仲裁もあってどうにか事態を落ち着かせることに成功した。

 

「ト イウカキサマハ イッタイナニヲ ヤッテイルノダ?」

 

シャルナクが雄二に立たせながら問いかける。

 

「一応、俺がクラスの代表なんだよ・・・」

 

「へぇー。 ユウジがこのクラスの代表なんだ・・・」

 

「これで、全員が・・・ ほぼ全員が俺の兵隊という訳だ!」

 

途中でアトラスを見ながら「ほぼ全員」と言い直したが、理由はさっきの喧嘩を見ればわかると思う。

 

「それにしても・・・ 流石はFクラスだね・・・」

 

とりあえず、皆で空いているスペースを探していると

 

「すみません、そこを通してもらえませんかね?」

 

不意に後ろからは気のない声が聞こえてきた。

後ろには寝癖の付いた髪によれよれのシャツを貧相な体に着た、とてもさえない風体の中年教師がいた。

 

『あんなんが担任って大丈夫か?』

 

『あんまりこんなこと言いたくはないが軽く吹いただけで飛びそうな感じがするな・・・』

 

ライブメタル達がそんなことを言っている間に明久達はそれぞれ返事をした後適当な席に着く。

因みに明久達はグループで集まりそれぞれの隣の席になるようにして席についていた。

 

「えー、おはようございます。 二年F組担任の『福原慎(ふくはらしん)』です。 よろしくお願いします。」

 

福原先生は名前を黒板に書こうとしてやめた・・・ どうやらチョークすらないようであった・・・

 

「皆さん全員にちゃぶ台と座布団は支給されていますか? 不備がありましたら申し出てください」

 

「『(不備どころか、大問題だらけなんですけど!!)』」

 

ロックマンズ+ライブメタル達は揃って同じことを思っていた・・・ しかし、みんな噂には聞いていたが実際に見てみるともう言葉が出てこなかった。

 

「せんせー、俺の座布団に綿が殆ど入っていないですー」

 

「あー、はい。 我慢してください」

 

「先生、俺のちゃぶ台の脚が折れています。」

 

「木工用ボンドが支給されていますので、後で自分で直してください。」

 

「センセ、窓が割れていて風が寒いんですけど?」

 

「わかりました。 ビニール袋とセロハンテープが支給を申請しておきましょう」

 

あまりの冷遇っぷりにみんなは黙るしかなかった・・・ ひどすぎる。 ここって廃屋?

そんな事を考えながら明久達には良くも悪くもバカ騒ぎを起こす元気すら湧いてこなかった・・・

 

 




UAが既に1000を超えました。
見てくださってありがとうございます。

これからも一生懸命頑張って行きたいと思います!
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