バカとライブメタルと召喚獣   作:閻魔刀

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もしかしたら若干キャラが崩壊しているかもしれません。

それでも俺はただ、自分が書きたい作品のために書いてきた。俺は、悩まない。完成させた作品が現れたなら…投稿する…までだ!

・・・よろしくお願いします。


第5話

「勝てるわけがない」

「これ以上設備を落とされるなんて嫌だ」

「姫路さんがいたらもう何もいらない」

「姫路さん、結婚してくれ!」

 

 

Aクラスへの宣戦布告。

それはこのFクラスにとっては現実味の乏しい提案にしか思えなかった。

 

一部求愛の声があったような気がしたが多分気のせいだろうと思いたい。

 

この文月学園では4年前からテストの点数に上限が無い。その為、一時間の時間制限か、無制限の時間の中でひたすら問題を解いていくので個人の能力ではありえない点数を叩きだすことができるのである。

 そして一番重要なのは試験召喚システムと言うそのテストの点数に応じた強さの召喚獣と呼ばれるものを呼び出すシステムだ。なお、原理は科学とオカルトと偶然らしい。

 

「そんなことはない。必ず勝てる。いや、俺が勝たせて見せる!」

 

そんな圧倒的な戦力差を知りながらも雄二は自信満々に宣言する。

 

「何をバカなことを」

 

「できるわけないだろう」

 

「何の根拠があってそんな事を・・・」

 

やはりと言っていいほどに否定的な意見が教室中に響き渡る。

それもそうである。 個人の能力でありえない点数を叩き出すことができるという事はAクラスとFクラスとの点数差は文字どうり桁が違うのである。

まともに戦ったとしたら、Aクラス生徒一人に対してFクラス3人掛りでも勝てるかどうか・・・ いや、相手によっては10人がかりでも厳しいかもしれないのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まともに戦い合えばの話ではあるのだが・・・

 

「根拠ならある。 このクラスには試験召喚戦争で勝つことのできる要素がそろっている。 それを今から説明してやる」

 

不敵な笑みを浮かべ、壇上から皆を見下ろす悪友。

 

「おい、康太。 畳に顔を付けて姫路のスカートを除いてないで前に来い」

 

「・・・・・・・・!!(ブンブン!)」

 

「は、はわっ!」

 

必死に顔と手を振って否定のポーズをとる男子生徒。

 一方姫路は覗かれていたスカートの裾を抑える。

 そして呼ばれた男子生徒は頬の畳の後を押えながら前に立つ。

 

 

「土屋康太。こいつがあの有名な、華麗なる性識者(ムッツリーニ)だ」

 

 

「・・・・・・・・!!(ブンブン!)」

 

正直、土屋康太という人物はあまり有名じゃない。でもムッツリーニという名前は別だ。 その名は男子生徒には畏怖と畏敬を、女子生徒には軽蔑をもってあげられる。

 

 

「あのムッツリーニだと・・・・?」

 

「バカな、奴がそうだというのか・・・・?」

 

「だが、あそこまで明らかな覗きの証拠をいまだに隠そうとしているぞ・・・」

 

「ああ、ムッツリーニの名に恥じない姿だ・・・」

 

「いや、普通はとんでもない恥だろう・・・」

 

 

Fクラス男子のバカ発言を聞いてアトラスが突っ込む。

 

「そして、シャルナク!」

 

「コンドハ オレカ・・・」

 

次にシャルナクが立ち上がる。

 

「シャルナク。 FFF団のメンバーは分かっているかもしれないが、こいつの暗殺スキルは相当なものだ。 FFF団がかつてこいつに『裁きを』と言って襲おうとした時に睨んだだけで何もできなくなったって聞いているが・・・」

 

そう、彼は文月学園に入学してしばらくした後に演劇に興味を持ち、その時のつながりで秀吉と仲が良くなったのだが、嫉妬に狂ったFFF団が40人がかりでシャルナクに襲撃を仕掛けようとしたのだが、逆に殺気を叩き付けられ、全員が動けなくなってしまったのである。

中には恐怖のあまりに大半が気絶してしまい、殺気を向けられた訳でもない秀吉ですら驚くぐらいであるからその恐ろしさは想像に難くないであろう・・・

 

「ああ、思い出しただけで足が・・・」

 

思い出した際の恐怖だけで足が震えて動けなくなる者

 

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・・・・」

 

その恐怖のあまりに泣きながら謝りだす者

 

「命だけはお助けをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・」

 

命乞いをする者など一瞬でFクラス教室は阿鼻叫喚の地獄絵図へと変わった。

 

「ソコマデイウカ・・・」

 

『拙者はあの時にFFF団とやらの被害を確認していたが、財布を置いて逃げて言った者が7人、動くこともできずにへたり込んでしまう者が5人、後の者はそれだけの余裕もなく気絶していたでござる。』

 

 

『『『自然災害か!』』』

 

モデルPの発言にほかのライブメタル達はそうツッコミを入れていた。

 

 

「姫路の事は説明するまでもないだろう。 皆だって本来の力は知っているはずだ」

 

「え?私ですか?」

 

「ああ、うちの主戦力た。期待している。」

 

もし試召戦争に至るとするなら彼女程頼りになる戦力はいないだろう。

 

「そうだ、姫路さんもいるんだった!」

 

「彼女ならAクラスにも引けを取らない!」

 

「ああ。彼女がいるなら何もいらないさ!」

 

さっきから誰だ? 姫路さんにラブコールを送り続ける奴は・・・

 

「・・・(ドサッ・・・)」

 

 

「え?」

 

「(コンゴノカイギニ シショウヲ キタスタメ ウザイ ラブコール ヲ オクル ヤツニハ タイジョウ シテモラウ・・・)」

 

どうやらシャルナクがあまりの姫路ラブコールのウザさに耐えきれず、あの一瞬で誰にも認識されないまま気絶させたようだった。

 

「木下秀吉だっている」

 

木下秀吉、彼は学力では名前は聞かないが、ほかの事で有名だったりする。 演劇部のホープだとか、双子のお姉さんの事とか、シャルナクとまともに会話できる数少ない人物の一人とか・・・

 

「おお・・・」

 

「ああ、あいつ確か、木下優子の・・・」

 

「当然俺も全力を尽くす」

 

「確かになんだかやってくれそうなやつだ」

 

「坂本って昔は神童って呼ばれていなかったか?」

 

「じゃあ、振り分け試験の時は体調を崩したとかだったのか?」

 

「実力はAクラスが2人もいるってことだよな!」

 

気が付けばクラスの指揮は確実に上がっていたのだが・・・

 

「それに、吉井明久・アトラス・そして途中で保健室に行ってしまったがテティスだっている」

 

・・・・・・・シーン

 

そして一気に下がる。

 

「誰だ吉井って?」

 

「聞いたことないぞ?」

 

「ちょっと!どうしてそこで僕の名前を呼ぶのさ!今そんな必要ないよね!?まさかオチの代わりか!? どんどん士気が下がっていっているけどどうして僕の名前を出す必要性があるの!?」

 

なんでいきなりろくでもないことを話し出すのかと明久はツッコミを入れ続ける。

 

「知らない奴らに教えてやる。 こいつらの肩書は観察処分者だ・・・」

 

あ、言っちゃった・・・

 

「それって、バカの代名詞じゃなかったっけ?」

 

クラスの誰かがそんな致命的なセリフを口にする。

 

「ち、違うよっ!ちょっとおちゃめな高校生につけられる愛称で・・・」

 

「いや、正確にはバカの代名詞ではなく、問題児に与えられる処分だ」

 

「あの、それってどういうものなんですか?」

 

 よく分かってようで、姫路が質問してきた。

 

 「具体的には教師の雑用係だ。力仕事とかそう言ったものを類のを特別に物に触れるようになった召喚獣でこなすんだ」

 

本来、召喚獣は物に触れることはできない。 だが、明久・アトラス・テティスの3人の召喚獣は特殊仕様で者に触れることができるのである。

だがしかし、観察処分に関係なく召喚獣を呼び出すには教師の立ち合いが必要になる。つまり、自由には使えないという事なのである。 しかも、観察処分仕様の召喚獣は召喚獣がうけた負担の影響が召喚者にも影響する。 つまり、召喚獣がダメージや疲労の影響を受けると召喚者本人にも悪影響が出てくるのである。

例えば、「召喚獣が殴られると召喚者にもその痛覚が襲いかかってくる」と言った現象が主な負担である。

 

「おいおい。それじゃあ観察処分者ってことは試召戦争中に召喚獣がやられると本人も痛いってことだよな?」

「それじゃあおいそれと召喚できないヤツが3人いるってことだよな」

 

そんな否定的な言葉が出てくるが、

 

「気にするな。 どうせ、居てもいなくても同じような雑魚だ」

 

あーあ・・・ 本来のアトラスとテティスの点数を知ったら雄二驚くだろうなぁ・・・

アトラスなんてこめかみがピクピクと引き攣っているし・・・

テティスもこの話を聞いたら怒るだろうし、まあ、僕は黙って雄二がボコられる様を黙ってみているか・・・

 

『おい!ちょっとは助けてやれ・・・』

 

『酷いでござるよ・・・』

 

なんてことを考えていたらモデルZとモデルPに怒られた。

 

「とにかくだ、まずは俺たちの力を示すために『Dクラス』を征服しに行こうと思う。」

 

死のカウントダウンに気付かないまま雄二は話を進めていった。

 

「みんなこの境遇は大いに不満があるだろう?」

 

「「大有りじゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

「ならみんなペンを取れ! 出陣の準備だ!」

 

「「おおーーーーーっ!」」

 

更に雄二は皆を鼓舞し続ける。それに呼応するようにクラス中がヒートアップしていく。 

 

「俺たちに必要なのはこんな腐った畳なんかじゃねぇ! Aクラスのシステムデスクだ!」

 

「おおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

 

「お、おーー」

 

クラスの雰囲気にのまれたらしい、姫路も小さく拳を作り掲げていた。 思わず守ってあげたくなる可愛さだった。 実際には僕が守られるんだろうけどね・・・

 

『何を言っている? 観察処分の仕事とアトラスとの戦・・・』

 

ネタバレ禁止と言わんがばかりにモデルZの言葉をほかのライブメタル達が塞ぎだした。

モデルZは『ムーッ!ムーッ!』と口が塞がれたかのごとく言語機能を封じられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロックマンズside

 

「誰が、居てもいなくても同じ雑魚だって・・・?」

 

「僕が保健室に行っている間にいったい何がどういうことか説明してほしいんだけどなぁ・・・?」

 

雄二の演説が終了して少し後、吐き気が抑えられ、保健室から戻ってきたテティスとアトラスが雄二に詰め寄っていた。 アトラスに至ってはガンを飛ばしながら胸倉をつかんでいて、不良のカツアゲのようだった。

 

「お、おい! マジモンの喧嘩の話じゃないだろ! 試召戦争の話であって・・・」

 

どうやら、雄二は先程の演説の際の雑魚発言を、ロックマン達が現実の弱さと勘違いしていると思い込んでいるようであった。

しかし実際はそんな些細なことではなかったのだが・・・

 

「そんなことは分かっている。 私たちがそんなに頭が悪いように見えているのかという事だ。 このゴリラが!」

 

「誰がゴリ・・・ って悪かった! だからその脚で蹴りかまそうとするんじゃねぇって!」

 

でも実際、問題児の称号である観察処分者とFクラス入りの事実を同時に印象付けられたら学力の問題も勘違 いしても普通はしょうがないだろう・・・

 

「ソンナコトヲ イウノナラ サクセンジニ ヒメジトイッショニ シケンヲ ウケサセタラ ドウダ?」

 

珍しくシャルナクが雄二を庇いつつ本来の学力を証明させる方法を提示してきた。

 

「ふう~・・・ 分かった。 だけどやるからにはみんながビビるくらいの点数をたたき出せ!」

 

シャルナクの提案を受け入れると同時にアトラスとテティスにその条件を与えることにした。

 

「ふん、お前に言われるまでもない。 私たちの本来の力を見せてやる。」

 

「見ててよーユウジ! 皆を驚かせてやるからねー!」

 

二人は試召戦争開始に備えて筆記用具の用意を始める。 

 

「そう言えば、お前ら明久を止めようとしただろ。 余計なことしようとしやがって・・・」

 

雄二はアトラス達に明久の事で話を始めた。 今現在明久は宣戦布告の使者としてDクラスに向かっているのであった。

 

「何言っているの、ユウジ?」

 

「あそこは明久以外にもあと一人ついて行かせるべきだったな。 あそこで止めようとした私たちは無事でいられるだろうが・・・」

 

「ソレイゼンニ オレタチハ フタリイジョウ イレバ カクジツニ シカエシハ カイヒ デキルガ・・・」

 

そしてシャルナクは不敵な笑みを浮かべながら続けて言う・・・

 

「オマエラハ ダイジョウブカナ・・・」

 

その一方で明久はというと・・・

 

ロックマンズside end

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明久side

 

アトラス達が雄二と話をする少し前の事であった。

 

 

 

 

 

~ 回想中 ~

 

 

『明久。 お前にはDクラスへの宣戦布告の使者になってもらう。無事大役を果たせ!』

 

『確か、下位クラスの使者ってたいていひどい目に合うんだよね?』

 

明久はジト目で雄二にそう言い返す。

 

『大丈夫だ。 奴らがお前に危害を加えることはない。騙されたと思っていってみろ』

 

『本当に?』

 

わずかな逡巡すらすらなく、力強く言い張った雄二。

 

『大丈夫、俺を信じろ。 俺は友人を騙すような真似はしない』

 

平然とウソを言ってのける雄二。 実際にボコられても平然と「やはりそうきたか」と言い放つだろう。

そんな都合のいい事なんてさせないと思った明久は・・・

 

 

『わかったよ。それなら使者は僕がやるよ』

 

『ああ、頼んだぞ』

 

クラスメイトの歓声と握手に送り出され、明久は使者らしく、毅然とした態度でDクラスに向かって歩き始めた。

そして、教室を出る際に・・・

 

 

 

 

 

 

『雄二・・・ もし、襲われたらDクラス共々まとめて同じ仕返しするから・・・』

 

『『『え・・・?』』』

 

 

はっきりと聞こえなかったが、明久はもし嘘でも大丈夫とでも言うように一言つぶやいた後、そのままDクラスに向かっていった。

 

 

~ 回想終わり ~

 

 

 

そして現在、Dクラスの前に明久はいた。

 

『明久、大丈夫か? これから言う事は忘れていないよな?』

 

モデルZが何度も明久に確認を取る。 実はこれで5回目である。 明久のバカはライブメタル達にも周知の事実で特にパートナーのモデルZはそのバカの行動にいつも振り回されているのである。 あの姉思いの少女を助ける時と言ったら・・・

 

「大丈夫! 問題ないよ、モデルZ。 そっちこそ準備はいいか!?」

 

『ああ、戦いの始まりだ!』

 

「『行くぞ!』」

 

悠々と構え、目的を確認した後、自信に満ち溢れた表情で「モデルZと共にDクラスのドアを蹴破り、中へ突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

 

ゴガァァァァァァァァァァァァァァァァン!

 

「な、なんだぁー!」

 

「「キャァーーーーー!!」」

 

勢いよくドアが蹴破られた後悠々と入っていく明久。

 

 

「Dクラス! 我々FクラスはDクラスに試召戦争を申し込む!」

 

そして勢いよく明久は開戦宣言を続ける。

 

「時間は午後1時から開始! 受け付けない場合、設備が1ランク落とされるのを忘れるな! 以上だ!」

 

そう言ってそのまま教室から出ようとすると・・・

 

「「「ちょっと待てやぁーーーーー!!」」」

 

Dクラスの男子生徒に囲まれてしまった。 それもそうである。 ついさっきまで普通の教室で普通の友達と普通に友達と様々な話で盛り上がっていた平穏な光景がいきなり最下位クラスのバカによって教室のドアごとぶち壊しにされ、更にただの試召戦争の使者ですと言わんばかりに開戦宣言をしに来たのだから。

一部の女子は蹴破られたドアを見て震えているものもいる。 どれほどの衝撃だったかなんて言うまでもない。

 

「いきなり何してくれてんだ! このまま返すなんておもうなよ!」

 

「え? 普通に殴り込みするみたいに入って来ただけじゃん? なにかおかしいことでもあった?」

 

「「「ふざけんじゃねぇーーー!!」」」

 

『さすがにやりすぎだったか・・・』

 

「(モデルZが言い出したんじゃないか! それに悪ノリした僕もどうかと思うけど!)」

 

のんきに念話で会話している明久とモデルZ。

 

「進級早々舐めやがって!」

 

「このまま生かして帰すと思うなよ!」

 

「「「殺っちまえぇぇぇぇぇ!」」」

 

あまりにも滅茶苦茶な明久にDクラス男子達は明久に一斉に襲い掛かった。

そんな中、明久はまるで後ろにも目が付いているかのごとく冷静に攻撃を避けた。

 

「なっ!?」

 

当たる直前で最小限の動きで回避してのけた明久。

その空を切った拳の向かう先は仲間の顔前であった。

 

「おおい! あぶねぇだろう!」

 

「この野郎! ちょろちょろ避けやがって!」

 

「全員で殴りかかるんじゃねぇ! 一度に3人ずつで攻めろ!」

 

どうにか即興で連携を組み同士討ちを避けつつ、攻撃を続けようとするDクラスだったが・・・

 

「その程度で僕に当てるのは無理だよ・・・っと!」

 

これも簡単に回避し、逆に足のつま先で顎を蹴るようにしながら寸止めしていた。

それにはさすがの男子達も動けなかった。 さすがに数に物を言わせれば体力切れでリンチにしてボコボコにすることができるかもしれない。

だが、それを実行するために先陣を切れるものがいるだろうか? 

 

 

 

 

答えはNOである。

 

それも当然である。 軍人として死ぬ覚悟をしているわけでもないのに、ましてやつい先ほどまで平和的に過ごしていた学生がそんな真似は実行不可能に決まっている。

 

 

「もう終わり? なら僕は教室に戻るから、僕を倒したいなら召喚獣戦で決着をつけようよ? 僕は観察処分者だから痛みもフィールドバックするし、報復にはもってこいだよ? じゃぁね!」

 

そう言って余裕綽綽でDクラスを出ていこうとすると一人の男子生徒に呼び止められた。

 

「まて、君は吉井明久・・・だったか?」

 

「何?」

 

別に無視してそのまま雄二達に騙した罪の制裁を加えようとしてもよかったが、人当たりがよさそうな感じについ足を止めて向き直してしまった。

 

「僕は平賀源二。 今回の暴力に関しては代表としてお詫びする。」

 

どうやら、彼が代表だったようだ・・・ 代表が普通の人で本当によかったと思う。

 

「けど、今後はドアを蹴破って侵入するなんて真似はやめてくれ。 クラスの皆に対しても迷惑がかかるし、学校の備品を壊して問題になるのは君の方なんだから」

 

「うっ! ごめん・・・ 今度からは気をつけるよ・・・」

 

あまりにも正論過ぎて言葉に詰まってしまった明久。 わずかなお詫びとして、幸いにもガラスも割れていない意外と頑丈なドアの状態を確認した後、ドアを一人ではめ直し、おびえていた女子に土下座して謝り倒して、許してもらった後、教室を出ていった・・・

 

明久side end

 

 

その後、先ほどのウソに対して若干キレ気味であった明久は笑顔で送り出した雄二達に仕返し代わりに足払いを叩き込もうとしたが、一足先に回復試験を終えたテティスの仲裁もあって、大事には至らなかった。




ミーティングは軽く流して、Dクラス戦をさっさと開始したいと思います。
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