作者のメンタルは砂山の様なものですので、御手柔らかにお願いします
「おい、見てみろよ!あれが例の…」
「あぁ、本部所属でも支部所属でもない最高司令官直属の部隊だろう」
視線の先にいるのは
こちらの視線や小言をも一切を無視して周囲を監視している(実際は狐面で表情はわからない)。
「怖いな、毎日毎日監視しているんだろう?流石に面や服装、体型の変化から部隊内でローテーションしてるようだが肝心の中身を見た人や声を聞いた人もいないらしいしな」
「なー。噂じゃ中身は人間じゃなく、開発室が作った監視用トリオン兵だって話もあるらしいからな」
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「……ふぅ」
周囲の人間がいない場所まで来て、阿亀面の人物は小さく息を吐き通信を繋げた
『こちら、阿亀』
程無くして通信先の返事が聞こえる
『はいはい、狐だよー』
聞こえてくるのは、気の抜けたような女性の声
『個人ランク戦ブースの見回り終わったよ。何も問題なし、異常無しって感じかな、翁にも伝えて。
それで他に任務は無いようなら、これから個人ランク戦の方に行こうと思ってるんだけど』
『こちら翁
ご苦労様、阿亀。他は何もないから、こちらは気にせず自由にしてくれ。狐は
『阿亀、了解』『狐、了解』
通信を終えた、阿亀面はそのまま多目的トイレに入る
「トリガーオフ、んで、トリガーオン」
阿亀面と和装の隊服から、本部所属のB級の隊服に着替えてトイレから出る。
「おっ、つくしちゃんじゃないか」
声をかけて来た人物はA級7位の攻撃手の米屋陽介。
「おぉっと!トイレから出てきて直ぐのレディに声をかけるとは、さてはヨネやん童貞だなぁ!」
「……と、思うじゃん?」
が口癖と、ヘッドセットやカチューシャで上げられた前髪と、ハイライトのない切れ長の死んだ目が特徴の男。
ボーダーで唯一である槍型弧月の使い手である
「はいはい、童貞乙。
そんな言い回しばっか使ってるとモテないぞー、ただでさえ死んだ魚のような目をしてるっていうのにさ」
「うわっ、ハッキリ言うじゃねぇか。
その誰に対してもハッキリ言う性格のせいで、どこの隊にも所属出来てない癖によー」
互いに言いたいことを言ったあとは最早お決まりになりつつある一言が揃う
「「ブースに入れ、そのなけなしのポイント毟り取ってやる!」」
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『こちら、火男』
別の多目的トイレでは、火男の仮面を着けた和装の人物が蓋をしたままの便座に腰をかけていた。
『はいはーい、狐さんとー』
『翁だぞー?』
その通信に反応をするのは、気の抜けた女性ボイスと無駄にテンションの高い男性ボイスだ
『A級B級部隊の隊室付近の見回り完了。異常無し』
『ん、阿亀の方にも言ったが今日の任務は終了だ。火男も後は自由にしてくれ、阿亀は個人ランク戦ブースに行くと言っていたから問題が起きないように釘をさしておいてくれ』
『火男、了解』
『あいよ、んじゃ狐も解散しれくれ』
『狐、了解』
通信を終えた火男面は阿亀面とは違い、トリガーを解除する
「トリガーオフ
簡単に言ってくれるけど、筒ヶ井の奴がランク戦関係で問題を起こさない確率の方が低いと思うんだけど」
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ボーダー本部、会議室の扉の前には翁面をして和装の人物が立っていた。
コンコンコン
「最高司令官直属特殊部隊 柊隊参りました」
中からの返事を待つ
「入りたまえ」
入室しまして、姿勢を伸ばす
「失礼します、それで用件とは?」
「そう固くなる必要はない、楽にしたまえ」
「はい、失礼します」
休めの姿勢をとり、軽く回りに視線を向ける
この場にいるのは城戸司令は勿論、玉狛支部長の林藤、本部長の忍田の三人だけ。
忙しいのだと顔を見るだけで分かる鬼怒田さんはともかく、嫌味な根付やラグビーをしていた唐沢さんも会議室に姿はなかった。
「さて、前から頼んでいた問題行為抑制の為の監視はどうなっているんだ?」
口を開いたのは本部長の忍田真史本部長、防衛部隊指揮官をしている凄い人。
それを無視する形で答えず、城戸司令に視線を向ける
忍田本部長が眉間に皺を寄せているが、ここでは自分の上司は最高司令官だけだから仕方がない。
「翁、発言を許可する」
「了解。この指令を受けてから一月程経ちますが、二宮隊元隊員鳩原未来失踪事件を起こしてからは特に目立った事は起きておりません。」
「そうか、お前にとってはメディア対策室長に対して隊員がアッパーをかますっていう暴力沙汰は大したことじゃなかったわけか!」
林藤支部長が言葉を挟む。この人は自分が根付のことが嫌いだと言うことを知った上で、こういうことを言ってくるから苦手だ。
勿論、コレは無視する。なぜなら自分の上司は(以下略
「林藤、言葉が過ぎるぞ」
これには忍田が林藤を諫めてくれる。
「……それでは本題に入る」
城戸司令が一つ咳払いを挟み、本題を切り出す。
「先ほど、三輪隊から
表情が強張るのが自分でも良く分かる。近界人、今から約四年前の……
「大丈夫かね?」
城戸司令の声で我にかえる、今は話を聞くしか無い
「失礼しました、少し考え事をしてました。すみません、進めてください」
城戸司令は顔の傷を撫でながら、話を進めていく
「いいだろう、先に言った通り三輪隊の報告が確かならボーダーとして野放しにしておく訳にはいかない。ボーダー本部内の見回りの任を一時解き、三輪隊と合流し近界人と思われる存在の情報を集めろ」
「了解」
「何か質問はあるかね」
「では、一つだけ。
今後任務を続けていき、もしその存在が近界民だと判断した場合の対処はどうしますか?」
この質問を聞いた城戸司令は、表情を一切変えずに傷を撫でる手を止め答えた
「我々は【こちら側の世界】を守る為に存在している。その時の判断は全て翁に一任する。」
「了解しました」
姿勢を正して敬礼をする
「話は以上だ。退室し、三輪隊と合流したまえ」
「了解。失礼します」
退室する際に、城戸司令以外の二人に視線を向ける。
林藤支部長は新しい煙草を取りだし、咥えようとしている。忍田本部長の方は、自分に何か言おうとしていたが勿論無視して退室する。だって自分の上司は(以下略
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「城戸司令、どういう事か説明して貰おうか!
柊隊の事といい、三輪隊から報告といい私たちには説明がされていない事だ!」
私が詰め寄っても傷面の男、城戸正宗は一切答えようとしない
「城戸さん!」
「おいおい、ちょっとは落ち着けって。城戸司令も何か考えがあるんだろうよ」
柊に対しての時の林藤を諫めたときと反対に、今回は林藤に諫められる。
「しかし、林藤!」
矛先を変え、今度は林藤に詰め寄る
「しかしもかかしもねぇよ、城戸さん次事態が進むまえには我々にも説明してもらいますからね」
林藤の言葉に対し、城戸司令も流石に二人を無視し続けるのは不可能と思ったのか反応を示す
「わかっている。そのときは今いない人物も含めて話をしよう、君たちも解散したまえ」
こう言われてしまえば、私たちから何かを言うことは出来ない。林藤に続き退室する
林藤と別れ、一人部屋に戻る前に考える。
(最高司令官直属の特殊部隊。隊長を含め隊員たちの素性は、城戸司令以外誰も知らない。名前も何もだ、恐らく次に自分達の前に出てくる時は部隊名も隊服も変わっているだろう。
城戸司令は何をするつもりなんだ…)
好きなワートリキャラは弓場さんと帯島です
その内…