現代国語
『な、なんだあの点数は!?』
『如月も凄いが東条もかなりの点数を取ってるぞ!』
『アイツ本当にFクラスか?』
点数が表示され、周りにいる皆は驚いてる。俺にとってはそこそこの出来だが、普通に考えたら400点で優等生レベルだからその倍行ってる数字を見て皆が驚くのも無理はないか。
アランもギリギリ500点台だがアイツいつの間にこんな差を縮めたんだ。アランの現代国語は俺に次いで2位で確か前はもうちょっと差が開いていた筈だったが。
目の前にいるアランの召喚獣は中華風の民族衣装を身に纏い、武器も中華風な刀を一本ってところか。
「まさか、君とこんな形で戦えるなんてね。悪いけどここで負けてしまうとおしまいだから、腕輪の力を使わせて貰うよ」
腕輪を使う事を宣告するアラン。そういえばアイツの能力ってどんなんだ?俺の場合は前回では双剣を両刃剣に変え、それを使って竜巻を発生させ、相手を倒したが。実は俺の腕輪の能力はまだ他にあるから早速ここで使わせて貰うか。
「いくぞアラン、俺も腕輪を使って即効で決めてやる」
そして俺の召喚獣の腕輪が輝き召喚獣の剣には電流が走る。
「あれ?斗真の召喚獣がさっきの工藤さんみたいにー」
「いや違うぞ明久、アイツの腕輪の力は恐らく『疾風迅雷』風と雷の力を合わせ持ってるんだよ」
雄二の言う通り、俺の腕輪の能力は『疾風迅雷』
前回のBクラス戦みたいに風の力で竜巻を発生させるだけじゃなく。雷の力を使いさっきの愛子さんみたいに武器に纏わせたりすることが可能だ。
「さっさと決めさせてもらうぞアラン!」
そういいながら目の前にいるアランの召喚獣に攻撃を仕掛けるが
「それはどうかな?」
スカッ
アランの召喚獣の腕輪が光ると同時に召喚獣は俺の召喚獣の渾身の一撃を何なく躱す。
「なっ!?躱さられた!?」
「ふふふ、どうした斗真?君の力はそんなものかい?」
アランは俺に笑みを浮かべながら尋ねる
「今のは偶然か?だったら‼」
俺はそこから更に攻撃をしていくがそれらも全て回避されてしまう。
「クソッ!一体どうなってやがる!?何で一撃も当たるどころかカスりすらしねえんだ!」
一体どうなってるんだ。アランは召喚獣操作に関してはそんな上手くなかった筈だ。それなのに俺の攻撃を全て回避するなんておかしすぎ・・・・・・ひょっとして?
「ふふふ。まさか僕が何もしてないって思ってるんじゃないよね、斗真?」
アランがそう聞いてくるのでアランの召喚獣の点数を見てみると
何で点数が半分も減ってるんだ?あいつには一撃も当たってないのに点数が減るなんて事はありえない。
つまり
「アラン、お前の腕輪の力の正体は『予知』つまり相手の攻撃を先読みすることができるってことだな?」
「流石に気づいたか。そのとおりだよ。点数を半分消費することで使える僕だけの能力なのさ」
『なにぃー‼』
Fクラスから驚きの声が響く
「嘘でしょ!?そんな反則的な能力があるなんて聞いてないよ!?」
明久が驚くのも無理ないな。普段勉強をサボってる明久には腕輪なんて知る必要はないし。
「だがそんな能力、あらかじめ知っておかないと頻繁に使えないんじゃ・・・・・・。ちょっと待て、まさかお前がわざと俺達の作戦に引っ掛かったのは」
「そうだよ、君達がCクラスを嵌めてこちらに向けさせたのを知っていながら黙ってたのも、僕自身の腕輪の力の確認とその操作に慣れる為さ」
「チッ!まさか敵に塩を贈るはめになっちまうとはな」
雄二がAクラスを利用したつもりが逆に自身も利用されたことに気づき悔しがる。
「さて種明かしも終わった事だし。そろそろこちらから行かせてもらうよ」
今度はアランから攻撃を仕掛けられ俺も避けていくが、いかんせん先程攻撃をしてる時にスタミナと集中力を使った為、アランの攻撃を避けきれず
二桁台にまで下がったか。
「ふふっ、それじゃあ止めといかせてもらうよ」
どうする。アランの召喚獣は点数はまだ200点台な上こちらの攻撃は予知によって尽く避けられるからどうしようも・・・・・・、いや待てよ。これならー
「それじゃあ、王手と行きますか」
アランの召喚獣が俺の召喚獣に近づき刀を振りかざしこちらに攻撃する直前
「・・・・・・それはどうかな」
俺の召喚獣は咄嗟に剣を構えるが
「まだ無駄な足掻きをする気かい?」
「生憎、やけくそたが、こうさせてもらう!」
グサッ
「なっ‼」
アランは俺の行動を見て驚いた
それは咄嗟に俺の召喚獣がアランの召喚獣の足を踏み、その上に剣を突き刺したからだ。
「これなら例え予知能力があっても避けることができないな」
「くっ‼そうきたか。だが点数はこちらが上、一発で決めさせてもらう!」
「上等、ここからが本番だ‼」
お互いが武器を構えそのまま振っていく。
ザシュッ‼
その結果
現代国語
結果は俺の敗北に終わった。
「悪いな雄二。負けちまった」
「気にするな。俺自身、あの野郎に踊らされたんだ。お前を責める気はねぇよ」
「ねぇ雄二、僕との扱いが違い過ぎるんだけど」
雄二は俺を責めず慰めてくれた。明久に至ってはどうでもいいか。
「これで二対二ですね。では最後の一人どうぞ」
「はいっ」
むこうからは霧島さんが出てくる。
「雄二・・・・・・」
「任せな。じゃあいってくるか」
「教科の選択は?」
「教科は日本史、内容は小学生レベルで方式は百点満点の上限付きだ」
ザワッ
雄二の宣言にAクラス生徒はざわつく。
『上限ありだって!』
『しかも小学生レベル。満点確実じゃないか』
『注意力と集中力との勝負になるぞ・・・・・・』
「わかりました。そうなると問題を用意しなくてはいけませんね。しばらくこのまま待っていてください」
一度ノートパソコンを閉じ、高橋先生が教室を出ていく。
「雄二、ここまで来たからにはしくじるなよ。この勝負の結果次第で全てが決まるんだからな」
俺がそう雄二に声を掛けると
「ああ任せろ、お前には色々世話になったしな」
「・・・・・・・・・・(ビッ)」
「ムッツリーニお前の力にはいろいろ助けられた。感謝している。」
ムッツリーニが歩みより雄二にピースサインを送る
「坂本君、あのこと教えてくれてありがとうございました。」
「ああ、明久のことか。気にするな。後は頑張れよ」
「僕のこと?それって、一体どういうー」
「明久、雄二はもう行かなきゃまずいから後にしろ」
明久が姫路さんの件について気になっていたが今高橋先生が戻ってきた為明久の発言を止めた。
「では、最後の勝負、日本史を行います。参加者の霧島さんと坂本君は視聴覚室にむかってください。」
高橋先生が代表二人に声をかける。
「・・・・・・はい」
「んじゃ行ってくるか」
「はい。いってらっしゃい。坂本君」
「ああ」
姫路に送りだされ。雄二と霧島さんは視聴覚室へとむかった。
「皆さんはここでモニターを見てください。」
そして高橋先生は機械を操作しディスプレイに視聴覚室が映り、机には霧島さんと雄二が座っていた。
『では、問題を配ります。制限時間は五十分。満点は百点です』
画面の向こうで日本史担当の飯田先生が裏返しの状態で問題用紙を置き
『不正行為等は即失格となります。ではよろしいですか』
『はいっ』
『わかってるさ』
『では、始めてください』
二人の手によって問題用紙が表にされ最後の勝負が始まった。
「今戦況はどうなっておるのじゃ?」
「ああ二人とも。もう制服に着替えたんかよ」
「仕方ないでしょ。あれでも恥ずかしかったんだから」
俺のところにさっきまでバニーガールの格好をしていた秀吉と優子が制服に着替えて戻ってきた。
「そうか?俺から見ればめっちゃ似合っていて可愛かったし、ずっと観賞したかったけどな」
俺の言葉に二人は顔を赤くすると
「に、似合っとるっと言われると余計に恥ずかしいのじゃが」
「そ、そうね。ねぇ斗真。この勝負、坂本君はどうやって代表に勝つ気なの?」
「ああ、それはな。雄二が昔霧島さんに大化の改新の年号をわざと間違えて教えたから。そこをつけば勝てるって豪語してたんだよ」
「その話、本当なの?」
優子が気になり俺に聞いてくる
「霧島さんは一度覚えた事を忘れない瞬間記憶能力を持っていて、そこを利用するみたいに言うとったけど、俺からすればその作戦には重大な欠陥があるんだけどな」
「どういう欠陥なのじゃ?」
「まあどのみち結果を見ればすぐに分かるさ」
俺がそう言うと
おぉ~‼
「んっ?今の叫びは何じゃ?」
「あれはおそらく雄二が言ってた『大化の改新』の年号を問う問題が出て、自分達は勝ったと思い込んでるな」
「ねぇ斗真。勿体振らずにさっさと教えなさいよ」
「ああ、悪い優子。もう分かりきってることだし話すけど、この作戦の欠陥はー」
俺がモニターに指を差し、二人に代表二人による勝負を見せる。その間明久達はと言うと
「よ、吉井君っ」
「姫路さん」
「これで私達・・・・・・」
「これで僕らの卓袱台がっ!」
『システムデスクに‼』
揃ったFクラス全員の言葉
「最下層に位置した僕らの、歴史的な勝利だ!」
『うおぉぉぉぉ!』
「おーいお前ら、もう一度スクリーンを見てみろ」
「えっ?」
俺の声に耳を傾け全員がスクリーンに表示された結果を見ると
日本史勝負 限定テスト 百点満点
「この作戦の欠陥は雄二が満点を取らないと何も意味がないってことさ」
こうしてFクラスの卓袱台はミカン箱になった。
『雄二~‼』
『坂本~‼』
Fクラス(女子と秀吉を除く)の皆は怒鳴りながら視聴覚室へと向かっていった。
「ったく、雄二の奴。あれだけ豪語するならせめて最低限の勉強くらいしとけっての」
そして俺も秀吉と優子を連れ視聴覚室へと向かった。
今回披露した斗真とアランの能力は『疾風迅雷』と『予知』ですが。能力的にはどうでしょうか?
感想お願いします。