バカと双子と二刀流   作:ペンギン太郎

14 / 126
ようやく原作1巻分を書き終えました。次からは幕間を挟んでから清涼祭編をやります。


第十三問 結末

「三対二でAクラスの勝利です」

 

視聴覚室になだれ込んだFクラスに対し、高橋先生が締めの言葉を言う。

 

「・・・・・・雄二、私の勝ち」

 

床に膝をつく雄二に対し、霧島さんが歩みよる。

 

「・・・・・・殺せ」

 

「いい覚悟だ、殺してやる!歯を食いしばれ!」

 

「吉井君、落ち着いてください」

 

「明久、まずは雄二から話を聞いてからにしろ」

 

明久はすぐにでも雄二を殺そうとするが、姫路さんに抱きつかれてもなお興奮してるので俺は明久に事情を聞いてから殺るように話し雄二から敗因を聞く事に

 

「大体53点って何だよ!0点なら名前の書き忘れとかも考えられるけど、この点数だとー」

 

「いかにも俺の全力だ」

 

情けないにも程があるぞ雄二。

 

「この阿保がぁぁー‼」

 

雄二の全力に対し明久はまた興奮し雄二に突っかかる

 

「アキ、落ち着きなさい!アンタだったら30点も取れないでしょうが!」

 

「それについては否定しない」

 

いやそこは嘘でも否定しろよ。

 

「それなら坂本君を責めちゃダメです!」

 

「くっ!何故止めるんだ姫路さんに美波!この馬鹿には喉笛を引き裂く体罰が必要だと言うのに!」

 

「明久、それは体罰じゃなく処刑じゃが」

 

「まあ落ち着けよ明久。こいつには体罰よりもいっそのこと船越先生に差し出すなりすればいいと俺は思うが」

 

「斗真!俺を殺す気か!?」

 

「今のお前には拒否する権利はないと思うが?」

 

「まったくもって、斗真の言うとおりじゃな」

 

「本当、情けないったらありゃしないわ」

 

「くっ‼」

 

俺と秀吉そして優子の言葉が効いたのか、すぐさま抵抗をやめる雄二。

 

 

「じゃあさっそくだが船越先生を呼ぶとして

 

『・・・・・・待って、東條』

 

どうした?霧島さん」

 

霧島さんが何か言いたいのか俺に近づき

 

「・・・・・・お願い、雄二を許して」

 

俺に深々と頭を下げてきた。

 

「わかったよ霧島さん。雄二、これに関しては貸し一つな」

 

「すまねぇ」

 

まっ、俺は最初から船越先生に売り渡す気はないからな雄二。だってそんなことしたら霧島さんが可哀想だから。

 

「・・・・・・でも危なかった、雄二が所詮小学生程度の問題だと油断しなければ負けてた」

 

「言い訳はしねぇ」

 

図星かよこのバカ。まあ霧島さんがそう言うってことは昔の雄二は相当凄かったんだな。

 

「・・・・・・ところで、約束」

 

「・・・・・・・・・・(カチャカチャ)」

 

「待って、ムッツリーニ!僕も撮影の手伝いするから」

 

何やってんだよ明久、お前らが思ってるような展開にはならんぞ。

 

「わかっている。なんとでも言え。」

 

潔いな雄二の奴、まあ霧島さんがなに言うかわかってるからだろうな。

 

「・・・・・・それじゃー」

 

一度姫路さんに視線を移した後再び雄二に目を向け、小さく息を吸うと

 

「・・・・・・雄二、私と付き合って」

 

雄二に対し告白をする。

 

「はい?」

 

明久は状況を理解してないのかバカ丸出しの顔になってるがほっとくとして

 

「やっぱりな。お前、まだ諦めてなかったのかよ」

 

予想通り、雄二は霧島さんが何を言うか分かってたみたいだ。

 

「えっ?どういうこと?」

 

「明久、霧島さんは最初から雄二のことが好きで雄二に付きまとう女子を警戒してただけなんだよ」

 

「え~‼っていうか斗真、知ってたの!?」

 

「ああ、俺だけじゃなく、秀吉と優子も知ってたぞ」

 

「そうじゃな」

 

「本当、代表から告白されるなんて羨ましいわね坂本君」

 

「その話は何度も断っただろ。他の男と付き合う気はないのか」

 

「・・・・・・私には雄二しかいない。他の人なんて、興味ない」

 

「拒否権は?」

 

「事前に決めた事だからあるわけないだろ雄二」

 

「・・・・・・東條の言う通り、約束だからデートに行く」

 

グイッ

 

「ぐぁっ!放せっ!やっぱこの約束はなかったことにー」

 

「待って、霧島さん」

 

「・・・・・・何?」

 

首根っこを掴み今から雄二とデートをする霧島さんに対し俺は

 

「デートするなら映画館がおすすめかな。今『愛の黙示録』っていう上映時間が4時間もある作品やってるからそれを雄二と一緒に観ることをおすすめするよ。そうすれば雄二といられる時間が長いしね」

 

と説明した

 

「・・・・・・ありがとう」

 

「斗真!一体何のつもりだ!?」

 

「別に。この前優子と秀吉と付き合ってる事を皆にバラしたお前に対する仕返し。じゃなくて霧島さんとのデートに対するささやかなフォローさ」

 

「貴様ぁー‼」

 

「・・・・・・雄二、行こう」

 

「放せ翔子!俺は今アイツをこの手で殴らな気がすまー」

 

雄二は霧島さんに引っ張られ、そのままデートに行ってしまった。

 

「・・・・・・・・・・」

 

あまりにも急な出来事に皆は呆然とするしかなかったが

 

「さて、Fクラスの諸君、遊びの時間はここまでだ」

 

「ん?鉄人先生、何か用ですか?」

 

沈黙を破ったのは補習担当の鉄人先生こと西村先生だ。

 

「だから西村先生と呼ばんか貴様は!まあいい今から我がFクラスに補習ついて説明しようと思ってな」

 

「我がFクラス?・・・・・・ひょっとして」

 

「お前の予想通りだ東條。Fクラスが戦争に負けたおかけで福原先生から俺に担任が変わるそうだ」

 

『何ぃ~‼』

 

鉄人先生が担任になる事に驚愕するFクラス

 

まあ鉄人先生の補習は『鬼』と呼ばれるくらい厳しいという噂だが、ちゃんと補習を受けていればそんな厳しくないけど

 

「いいか。確かにお前等はよくやった。Fクラスがここまでくるとは思わなかった。でもないくら『学力が全てではない』からと言っても強力な武器の一つでもあるんだ。全てではないからといって蔑ろにしていいものじゃない」

 

鉄人先生の言うことはごもっともだ。現に雄二のバカが勉強を疎かにしたから負けてしまったし

 

「吉井。お前と坂本は念入りに監視してやる。何せ開校以来初の『観察処分者』とA級戦犯だからな」

 

残念だったな明久。お前は好き勝手できなくなったからな

 

「そうはいきませんよ!何としてでも教師の目を掻い潜って、今まで通りの楽しい学園生活を送ってみせます」

 

「お前には悔い改めるっていう発想はないのか」

 

「仕方ないですよ鉄人先生。それが明久ですから」

 

「貴様はちゃんと西村先生と呼ばんかこの馬鹿者が!」

 

「だってその方が親しみやすくていいじゃないですか」

 

「はぁっ、まあとりあえず明日から授業とは別に補習の時間を二時間設けてやろう」

 

うげっ!二時間はちょっとやり過ぎな気もするがそうでもしないと明久を始めとするFクラスの連中は成績も伸びないから妥当かな。それ以前にこいつらには補習より道徳の時間を設けてほしいけど。

 

「さぁ~てアキ。明日からは補習みたいだし、今日は約束通りクレープでも食べに行きましょうか」

 

「え?美波それは週末の話じゃ!」

 

「駄目です。吉井君は私と映画を観に行くんです!」

 

「ええっ?姫路さんそれは話題にすら上ってないよ!」

 

どうやら島田さんと姫路さんは今から明久と一緒にデートしたいみたいだな。秀吉と優子と付き合ってる俺からみても羨ましい光景だな。

 

「明久、そこは男らしく奢ってやれよ」

 

「そんな!そしたら僕はしばらくは水と塩だけで生活しなきゃいけないじゃんか」

 

「まあいいじゃないか明久。この前姫路さんに手作り弁当作って貰ったんだし」

 

 

「この前俺に無理矢理食わした罰だからな」

 

「ちょっと!どさくさに紛れて何言ってるの!っていうかまだ根に持ってたの!?」

 

「当たり前だ。観念して奢って苦しんでろバカ」

 

「うぎぃー‼斗真のバカァァァー‼」

 

「お前にだけは言われたくねえよ‼」

 

「に、西村先生!明日からとは言わず、補習は今日からやりましょう!思い立ったが仏滅です」

 

「吉日だ、バカ」

 

「そんなことはどうでもいいですから!」

 

「うーん、お前にやる気が出たのはいいが」

 

鉄人先生は今明久の腕を掴んでる島田さんと姫路さんを見るが

 

「無理することはない、今日は存分に遊ぶといい」

 

鉄人先生はニヤニヤしながらいい放つ。

 

「おのれ鉄人、僕が苦境にいるのを知ったうえでの狼藉だな!こうなったら卒業式には伝説の木の下で釘バットを持って貴様を打つ!」

 

「斬新な告白だな、オイ」

 

まあ明久が返り討ちに合う姿しか思い浮かべないがな

 

「アキ!こんな時だけやる気を見せて逃げようたって、そうはいかないからね!」

 

「ち、違うよ!本当にやる気が出ているんだってば!」

 

お前はそんなに奢るのが嫌なのかよ。

 

「吉井君!その前に私と映画ですっ!」

 

「姫路さん、それは雄二じゃなくて僕なの?」

 

「??坂本君?なんのことですか?私は前から吉井君のことをー」

 

「アキ!観念してきなさい」

 

「あがぁっ!美波首だけは致命傷になるから優しく!」

 

「島田さん、流石にそれ以上やると明久が危ないから、もっと優しくしてあげたら」

 

「いいのよ。アキにはこれぐらいしないとわかってくれないんだから」

 

だからって無理矢理引っ張ってくのはどうかと思うが

 

「ほら、ウチとクレープ食べに行くわよ!」

 

「わ、私と一緒に映画を行くんですよね」

 

「いやあぁぁっ!生活費が!僕の食費が!」

 

だったらもっと生活費の使い方をちゃんとしろよ

 

「あのっ、よろしければ東條君もそちらのお二人と一緒に行きませんか?」

 

「えっ?」

 

ガシッ

 

「そうじゃな。もう皆に知られた以上隠しても意味ないからのう」

 

「ということで、アタシと秀吉にあんな格好させたんだから、今日くらい奢ってくれてもいいじゃないかしら」

 

俺は突然、秀吉と優子に腕を組まれてしまい

 

「いや待てって、そんな急に言われたってー」

 

「「斗真?」」

 

「・・・・・・奢らせていただきます」

 

 

 

そして俺と明久は互いに両手に花を連れデートをするのであった。




感想お願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。