バカと双子と二刀流   作:ペンギン太郎

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今回はラブレター回です。
ではどうぞ。


ラブレター騒動

「ったく、負けた俺が言うのもなんだが。みかん箱が机っていつの時代の学校だよまったく」

 

「斗真、仕方ないのじゃ。お主もそうだがワシらが負けてしまった以上ルールに従わないかんからのう」

 

俺は今秀吉と登校していて、Fクラスの環境に思わず愚痴を言う。

秀吉の言うとおり、負けた俺達は設備を下げられ、卓袱台からみかん箱に変わり、不便を強いられている。本当ならもう一回試召戦争を仕掛け、設備を変えたい所だが負けてしまった俺達は宣戦布告を禁止され三ヶ月の準備期間というルールによってこちら側から仕掛ける事ができないのだ。

 

「はぁ、今更何言ったって変わるわけないからな。準備期間が終了するまで、我慢するか」

 

「そうじゃな」

 

そして今学園に付き、校門の前に鉄人先生が立っていたので挨拶をする。

 

「おはようございます。鉄人先生」

 

「おはようございます。西村教諭殿」

 

「木下はちゃんと名前で呼んでるのに、何故貴様だけはそうやって俺を名前で呼ばないんだ」

 

鉄人先生は呆れながら俺に話すが

 

「別にいいじゃないですか鉄人先生。あだ名の通り立派な体格をしていて尊敬しますよ」

 

「斗真よ、普通尊敬してるなら名前で呼ぶはずじゃが」

 

「全く思ってないだろうが、まあいいさっさと教室に行って、授業の準備でもするんだな」

 

「へ~い」

 

ゴツッ‼

 

「返事ははいだ!馬鹿者が!」

 

「はいっ(涙目)」

 

鉄人先生から渾身の一撃を喰らいそのまま秀吉と一緒に教室に行く俺

 

 

Fクラス 教室

 

「って~、あの筋肉教師。脳天に拳骨喰らわせやがって、今じゃ体罰で問題になるかもしれんのに」

 

「さっきのは明らかにお主が悪かろう」

 

「そうね。本当東條もアキと同じくらい懲りてないみたいじゃない」

 

今俺と秀吉と一緒に話をしてるのは。同じFクラスの女子であるポニーテールと平らな胸が特徴の島田さんだ。

 

 

「島田さん。俺はあのバカと同レベルなのはいくら何でもいただけないんですけど」

 

「あんたはアキより頭はいいのに、何で態度だけはこう悪いのかしらね」

 

「別にいいだろ。実際、授業や補習はちゃんと受けてるし。鉄人って呼ぶのは俺からのささやかな仕返しなんだしさ」

 

「まったくお主はー」

 

「本当、そういう所はアキや坂本と似てるわね」

 

二人は俺の発言に呆れるしかなかった。

 

キーンコーンカーンコーン

 

そう話してる最中にHRの時間になったのかチャイムが鳴り、俺達の担任の鉄人先生が来たので席に戻ることに

さて、授業をさっさと終わらせて、放課後に秀吉と優子の三人で一緒にどっか寄り道でもするか

 

と思っていたら

 

 

「・・・・・・明久が、ラブレターを貰ったようだ」

 

 

『殺せー!』

 

 

鉄人先生が出席の確認をしてるとき雄二の爆弾発言に反応し教室からは怒りが籠った叫びが響く。

そういえばさっき明久を見かけた時、何か便箋を持っていて、いつも以上に明久は喜んでいたがまさかラブレターだったとはな。

明久がラブレター貰うのは以外だが、それくらいで殺すって、こいつら相変わらずのバカだな。

 

『どういう事だ!?吉井がラブレターなんかを貰うなんて!』

『それなら俺達だって貰っていてもおかしない筈だ!自分の席の近くを探してみろ!』

『駄目だ!腐りかけのパンと食べかけのパンしか出てこない!』

『お前は何を探してるんだ!』

 

明久がラブレター貰えるなら自分達にもある筈だと、勘違いしてるFクラスのバカ共は一斉に周りを調べるがそんなものは一切出てくるわけがなく。腐りかけのパンしか出てこない始末だ。

それと明久が持ってたあの便箋はおそらく

 

「お前等っ、静かにしろっ!」

 

「・・・・・・・・(シーン)」

 

その後、鉄人先生の一喝によって大人しくなり出席確認をしていくが

 

「手塚」

「吉井、コロス」

「藤堂」

「吉井、コロス」

「戸沢」

「吉井、コロス」

 

呼ばれたほとんどの男子は明久を殺すと言い収集が着かなくなっていた。

 

「よし。遅刻欠席は無しだな。今日も一日勉学に励むように」

 

「待って先生!可愛い生徒を見捨てないで!」

 

明久が鉄人先生に助けを求めるが、先生はそれに応じず

 

「吉井、間違えるな」

 

扉に手を掛けたまま発言をする。

 

「お前は不細工だ」

 

先生、いくら何でもそれは教師が言ってはいけないと思いますが。

 

「不細工とまで言われるとは思わなかったよこのバカ!」

 

「授業は真面目に受けるように」

 

「待って先生、せんせーい!」

 

明久の必死の叫びは届かず、鉄人先生はそのまま教室から出ていく。

明久、お前は何をしたらここまで酷い扱いをされるんだよ。

 

「アキ、ちょ~っと聞かせて貰える」

 

島田さんが今すぐにでも殺しそうな表情をしながら明久に近づく。

 

「あっ、あはは・・・・・・、美波、顔が怖いよ」

 

明久は島田さんの威圧的な雰囲気に怯えはじめる。

 

「手紙を貰ったの?誰から貰ったの?どんな手紙なの?」

 

島田さんは詰め寄っていくが

 

「あー、えっと、その」

 

明久の反応からしてまだ手紙の内容は知らないみたいだ。何せ明久は今朝観察処分者の仕事をしていて、ラブレターに気づいた時にはもうHR前だったからな。

 

「いいから、おとなしく指の骨をーじゃなくて、手紙を見せなさい。」

 

島田さん、それはもう完全に脅迫なんですけど。

 

「あの、吉井君」

 

「ん?何、姫路さん」

 

今度はFクラスのマドンナである姫路さんが明久に話しかける。

 

「その・・・・・・できれば、ですけど。・・・・・・手紙を見せて欲しいんです」

 

どうやら姫路さんも明久が貰ったラブレターが気になるみたいだな。

だが明久は見せたくないのか

 

「その・・・・・・ごめん」

 

姫路さんに謝るがそれでも彼女は食い下がらず

 

「いくら姫路さんでもこればっかりは!」

 

「でも、私は吉井君に酷い事をしたくないんです!」

 

「ちょっと待って!姫路さんまで僕に暴行を加える事が前提なの!?」

 

姫路さんからは物騒な発言が出てくる。

あの優等生な姫路さんがここまで悪影響を受けるなんて、このクラスは本当ヤバいな。

 

「皆、ちょっと落ち着け」

 

そんな中、諸悪の根源である雄二が手をパンパンと叩き、皆に言い聞かせるよう言葉を紡ぐ。

 

「今問題なのは明久の手紙を見ることじゃない」

 

「じゃあ雄二、一体どうするつもりだ?」

 

俺が雄二にどうするか聞くと

 

「問題は、明久をどうグロテスクに殺すかだ!」

 

おいっ‼更に事態を悪化させやがったよあのゴリラは。

 

「前提条件が間違ってんだよ畜生が!」

 

明久は荷物を抱えすぐさま教室を出てしまう。

 

『逃がすなぁぁぁぁ、追撃隊を編成しろ!』

『手紙を奪え、吉井を殺せ!』

『サーチ&デース』

「そこはせめてデストロイで」

 

そして秀吉を除くFクラス全員は明久を殺そうと教室を物凄い勢いで出ていった。

 

「斗真よ、お主はいかんのか?」

 

「行くわけないだろ。ラブレターぐらいで明久を殺すってバカな真似はしねえよ」

 

「そうじゃな。じゃが何故雄二は明久がラブレターを貰った事を皆にバラしたりしたのじゃ」

 

「雄二のことだからおそらく明久が幸せになるのを気に食わんから、クラスの皆を使って明久をボコボコにするつもりだろうな」

 

「さすがは斗真よのう、そんな事が分かるなんて凄いのじゃが」

 

「大した事じゃないよ秀吉。明久と雄二の性格や今までのやりとりを見ていたら自然と分かるからな」

 

「言われてみるとそうじゃな」

 

ガラッ

 

「あれ?東條君、他の皆は一体・・・・・・」

 

「布施先生、Fクラスの皆は明久を討ちに教室を出ていますので俺達二人しかいません。」

 

「?」

 

その後、一限目の担当の布施先生が来て最初の授業は二人で受け、それ以降は鉄人先生からAクラスで一緒に授業を受けるように言われ、俺と秀吉は今日一日Aクラスの豪華な設備を使わせてもらえたのだった。

後で聞いたところ、明久はラブレターを姫路さんによって破られ、雄二に燃やされるという悲惨な目にあい、昼休み様子を見に行くとまるで脱け殻のようになっていた。それとあのラブレターに関してだが、ラブレターを書いたのはどう考えたってあの人だな

当然、教室を抜け出した明久含む他のFクラスは鉄人先生の補習を丸一日受ける羽目になったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに

 

 

「・・・・・・雄二、浮気は許さない」

 

ググググ

 

「ぐわぁぁぁぁぁ、何でだぁぁぁ!」

 

雄二については、屋上で姫路さんと二人で明久を待ち伏せしていたらしいので、それを明久から聞いた俺は即刻霧島さんに伝え、雄二は霧島さんにアイアンクローという名の折檻を受けていたとさ。




次からは清涼祭編です
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