バカと双子と二刀流   作:ペンギン太郎

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主人公を常識人って設定してるけど。どこまで明久達と絡めたり、悪乗りしたらいいかちょっと難しいですが。ではどうぞ。


第六問 妹登場

俺達が二回戦へ行きそこで待っていたのは

 

「やっほー斗真君」

 

「よろしくお願いしますね」

 

「愛子さんとえーっと確かー」

 

「佐藤です」

 

「あっ、そうだった。うちのクラスのバカを瞬殺した佐藤さんか」

 

「その覚え方はいささか癪に障りますが」

 

「あ~ごめん。次は忘れないようにしとくよ」

 

二回戦の相手はAクラスの愛子さんと佐藤さんか。この二人は確かAクラスじゃ上位に入ってたからおそらくさっきの清水さんより手強いのは確かだ。

 

「アラン、確か二回戦は英語だったな」

 

「そうだよ。斗真は確か文系だったから英語は得意な筈だよね?」

 

「さっきの数学よりかはマシだけど。でも相手はアランと同じAクラスの愛子さんと佐藤さんだから気が抜けないな」

 

「そうだね。ではお二人ともやるからには手加減しませんのでご了承くださいね」

 

「むぅ~、舐めて貰っちゃ困るからね。こっちだって負けるわけにはいかないのよ」

 

「そうですね工藤さん。頑張りましょう」

 

「では二回戦を始めます」

 

英語担当の遠藤先生の声を合図に召喚をする

 

試獣召喚(サモン)

 

Aクラス 工藤 愛子 284 点

Aクラス 佐藤 美穂 250 点

 

流石はAクラスなだけあって結構点数は取れてるみたいだな。

 

「でも、こっちだって負けてないからな」

 

Fクラス 東條 斗真 358 点

Aクラス 如月 亜蘭 395 点

 

『何だあの点数は!?』

『Aクラスの如月もそうだがあの東條って奴もかなりの高得点だぞ!』

『あいつ、マジでFクラスなのか!?』

 

どうやら観戦してるギャラリーは俺がFクラスなのにも関わらずかなりの高得点を取ってるのに驚いてるな。

俺はどっちかっていうと文系だから得意科目ならこれくらいは当然なんだけど。

 

「いくぞアラン」

 

「OK」

 

俺とアランの召喚獣は相手にむかっていく

 

「佐藤さんは如月君をお願い。ボクは斗真君を相手にするから」

 

そして俺と愛子さんの召喚獣が戦いはじめる。

愛子さんの召喚獣は巨大な斧を振るが、俺はそれを尽く躱して少しずつ相手にダメージを与えていく。

 

「むぅ~どうしてそんな上手く操作ができるのよ~!」

 

「悪いな愛子さん。こっちは試召戦争を繰り返して経験値を積んでるから操作はこっちの方が上なんだよ」

 

それに俺は去年明久が観察処分者として雑用をこなしてる間、立会人の先生の許可を得て俺自身も召喚獣を出して操作の練習をしてたからな。

まあ実際操作の腕は明久が上だけど

 

「まっ、そんなわけでこの勝負は勝たせて貰うよ愛子さん」

 

そして俺は愛子さんの召喚獣が斧を振りかぶった隙をついて懐に飛び込み。召喚獣に攻撃をする。

 

ズバァ

 

Aクラス 工藤 愛子 0 点

 

「あー!負けちゃったぁー!」

 

「よし、次はアランの援護にー」

 

「その必要はないよ」

 

「えっ?」

 

Aクラス 佐藤 美穂 0 点

 

どうやらアランは俺が愛子さんの相手してる間に決着をつけてたようだ。

あの野郎。この前戦った時より操作がマシになってるみたいだな。このままだと益々勝つのが難しくなるぞ。

 

「勝者 東條・如月ペア」

 

立会人の先生がコールし勝敗が決まった。

 

「じゃあアラン。さっきの件だが」

 

「任せて。確認次第持っていこうか?」

 

「いや、こっちが借りるんだからうちのクラスの奴に取ってこさせるよ」

 

「そうか。じゃあ僕はAクラスに戻るからまた後でね」

 

「じゃあね斗真君。ボク達のクラスはメイド喫茶だからもし空いたら来てよね♪」

 

「おう、またな」

 

 

 

 

その後、喫茶店はAクラスから借りた分と雄二達が盗んだ分によって衛生面は何とかなったが

 

「なあ秀吉、あれ以降客が来なくなったがこれは一体・・・・・・」

 

「それが、ワシにも分からぬのじゃ。さっきまではそれなりに来ていたのじゃが」

 

「って事は誰かがうちの悪評を流してるとみて間違いないか」

 

「ただいま~。あれっ、お客さんいないみたいだけどどうしたの?」

 

「おう明久か、結果はどうだ?」

 

「ばっちし、雄二の作戦によって何とか勝てたよ。しかしまさか雄二があの根本君の女装写真集を用意してたなんてな~」

 

「成程。どういう風に勝ったか想像に難くないな」

 

一応明久に詳しく聞いたところ。どうやら根本は彼女であるCクラス代表の小山さんとペアを組んでいて、雄二はあらかじめムッツリーニに用意して貰った根本の女装写真集を小山さんにちらつかせることで相手から棄権を取り、勝ち上がったようだ。

当然そんな物を見た小山さんは根本に別れを申し出て根本は見事に振られたらしい。まあこれは根本が散々卑怯な手を使ってきたことによる報いとしておくか。

 

「それはそうと。この静けさは一体?」

 

「多分誰かがうちの喫茶店の悪評を流してるんだと俺は思うが。ところで明久、雄二はどうした?」

 

「うん、トイレに寄ってくるってさ」

 

「そうか」

 

すると

 

『お兄さん、すいませんです』

 

『おう、気にするな。チビッ子』

 

『チビッ子じゃなくて、葉月です』

 

廊下から雄二の声と他にもう一人、聞く限りじゃ女の子の声が響いてくる。

 

『んで、探してるヤツはどんなヤツだ』

 

戸が空くと雄二が戻ってきて雄二の後ろには小柄な女の子が立っていた。ん?あの子どこかで見たことある顔だな。

 

『おっ。坂本、妹か?』

 

『可愛い子だな~。ねえ、五年後にお兄さんと付き合わない』

 

『俺はむしろ、今だからこそ付き合いたいなぁ』

 

Fクラスの男子達から囲まれ、バカな会話が聞こえてくるがまあそれは無視するとして。

 

『あ、あのっ。葉月はお兄ちゃんを探してきるんですっ』

 

聞いたところ人探しをしてるみたいだが。雄二もこの子に声を掛けられ一緒に探してあげるなんて意外と面倒見がいいな。

 

『お兄ちゃん?名前はなんて言うんだ』

 

『あぅ・・・・・・。わからないです』

 

『? 家族の兄じゃないのか。それなら、何か特徴は?』

 

名前の分からない相手でも探してあげようという俺がいつも見てる雄二からは想像がつかない温かい気遣いだな。もしかして雄二は子供好きなのか?

 

『えっと・・・・・・バカなお兄ちゃんでした!』

 

葉月ちゃんの口から凄い特徴が出た。

 

『そうか』

 

特徴を聞いた雄二は俺達を見ていくと

 

『ここには沢山いるんだが』

 

否定できないな。何せここにいる奴はほとんどがバカしかいないから。

 

『あ、あの、そうじゃなくて。その・・・・』

 

『うん、他に何か特徴があるのか?』

 

『その・・・・・・すっごくバカなお兄ちゃんだったんです!』

 

『『『吉井だな』』』

 

皆が一斉に明久へと顔をむけていく。あっ、明久の奴泣いているよ

 

「全く失礼な!僕には小さい女の子の知り合いなんてー」

 

「あっ、バカなお兄ちゃんだっ!」

葉月ちゃんは明久へ駆けつけ。抱きついた。

 

「絶対に人違い、がどうした?」

 

「どう見たってその子は明久を探してたみたいだけど」

 

「・・・・・・人違いだと、いいなあ・・・・・・」

 

明久は気まずそうになっているがまあ良しとして。

 

「って、君は誰?見たところ小学生だけど、僕にはそんな歳の知り合いなんていないよ。」

 

明久が葉月ちゃんを剥がし、そう言うと

 

「え?お兄ちゃん・・・・・・知らないって、ひどい・・・・・・」

 

すると葉月ちゃんはみるみる泣きそうな顔になっていく。明久、折角会いに来てくれた女の子を泣かすなよ。

 

「バカなお兄ちゃんのバカぁっ‼バカなお兄ちゃんに会いたくて、葉月、一生懸命『バカなお兄ちゃんはど知りませか?』って聞いてきたのに!」

 

あ~あ、葉月ちゃんが泣いてるよ。このままだと不味いからひとまず葉月ちゃんを泣き止ますか

 

「明久ーじゃなくて、バカなお兄ちゃんがバカでごめんなぁ」

 

「そうじゃな。バカなお兄ちゃんはバカなんじゃ。許してやってくれ」

 

「バカなお兄ちゃんには俺達から言っとくから。ひとまず泣き止もうか」

 

俺達は明久をバカ呼ばわりしながら葉月ちゃんを慰めていく。

 

「でもでも、バカなお兄ちゃん。葉月と結婚の約束もしたのにぃー」

 

葉月ちゃんからとんでもない爆弾発言がくると

 

「瑞希!」

 

「美波ちゃん」

 

「「殺るわよ!」」

 

「ごぶぁっ‼」

 

突如戻ってきた女子二人が明久に攻撃を仕掛けた。

 

「姫路に島田か。無事に勝ってきたか」

 

雄二。落ち着きながら言ってる場合じゃない気がするが

 

「瑞希。そのまま首を後ろに捻って。ウチは膝を逆方向に曲げるから」

 

「こ、こうですか?」

 

このままだとマジで明久が死にかねんな

 

「ちょっと待って!結婚の約束なんて、僕は全然ー」

 

「ふえぇぇんっ!酷いです。葉月のファーストキスをあげたのにーっ‼」

 

おい明久!お前は葉月ちゃんに何をさせたんだよ!?

場合によってはお前を警察につき出さないといけないんだぞ。

 

「東條は包丁を持ってきて。五本あれば足りると思う」

 

「あの~島田さん。包丁は一本でも充分危ないんですけど」

 

「吉井君、そんな悪い事をするのはこの口ですか?」

 

「お願いひまふっ!はなひを聞いてくらはい!」

 

あの姫路さんがここまでになってしまうとは。どうやら彼女はここで悪い影響を受けすぎてしまったみたいだな。

 

「仕方ないわね。二本刺したら許してあげるからちょっと待ってなさい」

 

「あの~美波。包丁って一本でも刺さったら、致命傷なんだよ」

 

「落ち着けよ二人共。明久、どこで葉月ちゃんと会ったんだ?ここまでお前を探しに来たって事は絶対明久と何かあったのは間違いないと俺は思うが」

 

「あっ、お姉ちゃん。遊びに来たよ!」

 

葉月ちゃんは島田さんを見ると涙を引っ込める。

成程。葉月ちゃんは島田さんの妹だったんだ。

 

「お姉ちゃん・・・・・・葉月ちゃん・・・・・・ファーストキス・・・・・・」

 

明久は今思い出してる最中だが、あの子どこかで見たことある筈なんだけどな。

 

「思い出した。あの時のぬいぐるみの子か!」

 

やっぱり明久の知り合いだったか。

ん?ぬいぐるみ?そうだ。確か明久が去年お姉ちゃんにぬいぐるみをプレゼントしたいんだけど、お金が足りなくて困ってる子を助けてあげられないかと雄二に聞いてきた事があったな。

それであの時、持ち物検査で没収された私物を売れば何とかなる。って雄二が言ってたから、その時明久達と一緒に没収品を取り返して、それを売ってぬいぐるみを買って公園で葉月ちゃんにあげたんだったな。その場に俺は明久達から見えない所で見てたから葉月ちゃんは俺を知るわけもないしな。

まあその時明久は鉄人先生の私物を一緒に売ってしまったから、観察処分者になってしまったんだが。

要するに明久は葉月ちゃんを通じて島田さんにぬいぐるみをあげたって事になるな。

 

「ぬいぐるみの子じゃないです。葉月です」

 

「そっか、葉月ちゃんだね。元気だった?」

 

「はいですっ!」

 

「うんうん。それは良かった。それにしても、よく僕の学校分かったよね」

 

「お兄ちゃん、この学校の制服着てましたから」

 

「あれ?葉月とアキって知り合いなの?」

 

島田さんが首を傾けている。そりゃあ自分の妹と明久が知り合いだったなんて予想つかないから疑問に思うのは当然か

 

「うん。去年ちょっとね?美波こそ葉月ちゃんのこと知ってるの?」

 

「知ってるも何も、ウチの妹だもの」

 

「へっ?そうなの」

 

明久、さっき葉月ちゃんが島田さんを『お姉ちゃん』って呼んでたからそこで気づけよ。まあ状況を確認せず明久に飛びかかった島田さんにも言えるけど。

 

「吉井君はずるいです・・・・・・。どうして美波ちゃんとは家族ぐるみの付き合いなんですか?私はまだ両親にも会ってもらってないのに・・・・・・。もしかして、実はもう『お義兄ちゃん』ってなっちゃってたり・・・・・・」

 

あの~姫路さん?明久はまだそこまで行ってませんが。どうやら彼女はここに深くハマってしまったようだ。

 

「あ、あの時の綺麗なお姉さん!あの時はぬいぐるみをありがとうでした」

 

「こんにちは、葉月ちゃん。あの子、可愛いがってくれてる?」

 

「はいです。毎日一緒に寝てます」

 

「良かった~気に入ってくれたんだ」

 

どうやら姫路さんも葉月ちゃんとは知り合いみたいだ。まず最初に葉月ちゃんを見たときに姫路さんは気づくべきだったと俺は思うが

 

「ところで、この客の少なさはどういうことだ?」

 

「それについては俺もわからんが、おそらく誰かが悪評か何かを言ってるんじゃないか」

 

「そういえば葉月、ここに来る途中聞いたです」

 

「ん?どんな話だ?」

 

雄二が葉月ちゃんに目線を合わせ聞くと

 

「えっとね、中華喫茶は汚いからいかない方がいいって」

 

どうやらアイツらの仕業と見て間違いないな。

 

「ふむ・・・・・・例の連中の妨害が続いているんだろうな。探し出してシバき倒すか」

 

「そうだな。アイツらに悪評を垂れ流し続けられると召喚大会にも支障をきたす恐れがあるしな。」

 

「例の連中って常夏コンビ?まさか、そこまで暇じゃないでしょ」

 

「どうだかな。ひとまず様子を見に行く必要があるな」

 

「そうだね。少なくとも、噂がどこから流れてどこまで広がっているか確認しないと」

 

「なら昼食も兼ねて行くとするか。行くのは俺と雄二に明久。それと葉月ちゃんも一緒に行かなきゃいけないから島田さんと姫路さんも一緒に来てもらっていいかな?」

 

「そうね。じゃあウチも一緒に行くわ」

 

「はいっ。ご一緒します」

 

「決まりだな。じゃあ秀吉、店番を頼む。何かあったら連絡するからその時は頼む」

 

「うむ任せるのじゃ」

 

「それで葉月ちゃん。さっきの話はどこで聞いたか教えて貰っていいかな?」

 

俺が葉月ちゃんにそう聞くと

 

「えっとですね・・・・・・短いスカートを穿いた綺麗なお姉さんが一杯いるお店ー」

 

「なんだって!?二人とも、それはすぐに向かわないと!」

 

「そうだな明久!我がクラスの成功の為に低いアングルから綿密に調査しないとな!」

 

「当然。ヤツらもそうだが、まずはそっちが先だ!」

 

聞いた瞬間。俺達は全力ダッシュした。

 

 

 

 

「アキ、最低」

 

「吉井君、酷いです・・・・・・」

 

「お兄ちゃんのバカ!」

 

「斗真・・・・・・」

 

後ろから女子達の罵倒が聞こえたが心が踊ってる俺達はそのまま目的の場所へ向かうのだった。




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