バカと双子と二刀流   作:ペンギン太郎

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オリ主と優子の絡みはやっぱ書いてると楽しくなります。
では、どうぞ


第七問 メイド喫茶

俺達が目的の場所へ着き入ろうとした所

 

「明久、斗真、ここはやめよう」

 

「何言ってるのさ、折角ここまで来たんだから入ろうよ」

 

「頼む!ここだけは、Aクラスだけは勘弁してくれ‼」

 

「別にいいだろ雄二。自分の嫁のメイド姿が見れるしさ」

 

今俺達が来ているのはAクラスのメイド喫茶『ご主人様とお呼び!』だ。Aクラスにしては奇妙な名前なのか気になるが。

 

「そっかここって坂本と東條の好きな霧島さんと木下さんのいるクラスだもんね」

 

「坂本君、女の子から逃げ回るなんて駄目ですよ?」

 

雄二が躊躇っている内に女子も来たみたいだな。

 

「雄二、忘れたの僕達は趣味で来たんじゃ・・・・」

 

「・・・・・・・・・・(パシャパシャパシャパシャ!)」

 

カメラのシャッター音が聞こえたので振り向くとそこなはムッツリーニが女子のスカートを撮っていた。

 

「・・・・・・何してるのムッツリーニ?」

 

「・・・・・・・・・・人違い」

 

「この学園で女子のスカートを平然と撮るのは俺の知る限りじゃお前しかいないが」

 

「・・・・・・・・・・!(ブンブン)」

 

ムッツリーニ。自分がさっき何してたのか分かっていながら否定してるよな?

 

「どこからどう見ても土屋でしょうが。アンタ何してるの?」

 

「・・・・・・・・・・これは敵情視察」

 

「その割りにはローアングルから撮っている気がするけど」

 

「・・・・・・・・・・!(ブンブン)」

 

今更否定するなよ

 

「ムッツリーニ、駄目じゃないか。盗撮とか、そんな事したら撮られてる女子が可哀想じゃー」

 

「・・・・・・・・・・一枚百円」

 

「二ダース貰おうー普通に可哀想じゃないか」

 

「アキ、普通に注文してるわよ」

 

「ハッ!いつの間に」

 

「いつの間にじゃねえよ」

 

「・・・・・・・・・・そろそろ当番だから戻る」

 

ムッツリーニは明久に写真を渡した後、教室に戻っていった。プリントアウトするにしては早すぎる気がするが

 

「まったくムッツリーニには困ったもんだねえ」

 

「堂々と買ったお前が言っても説得力はないがな」

 

「吉井君、その写真どうするつもりですか?」

 

「やだな~。もちろん処分するに決まってるじゃないか。それよりそろそろお店に入ろう?もうすごくお腹が空いちゃったよ」

 

明久はバレバレな嘘をついてるが今は店に入らないきゃいけないから後にするか。

 

「そうですね。入りましょうか」

 

姫路さん、明久に合わせる必要はないんだけど

 

「うんうん。早く敵情視察も済ませないとー写ってるのは男の生足ばかりじゃないか!」

 

「やっぱり見てるじゃないですかっ!」

 

「ご、ごめんなひゃい!くひをひっぱらないで!」

 

明久は姫路さんに頬を引っ張られ、葉月ちゃんからは腿をつねられる。自業自得だバカ

 

「じゃあ入るとしますか」

 

俺が一番手でドアを開けると

 

「・・・・・・おかえりなさいませ。ご主人様」

 

そこにはクールで知的なメイド姿の霧島さんが出迎えてくれた。

 

「わあっ・・・・・・・・綺麗」

 

姫路さんがメイド姿の霧島さんをみて感嘆している。

長い黒髪にエプロンドレスの白がよく映えていてそこに黒のストッキングが彼女の美脚を際立たせているからな。

そんな霧島さんは綺麗だしメイド姿も様になっているからその姿に見惚れるのも当たり前か

 

「それじゃ、僕らも」

 

「はい、失礼します」

 

「失礼するわ」

 

「お姉さん、綺麗~」

 

明久が姫路さんと島田さんそして葉月ちゃんを連れ、中に入ると

 

「・・・・・・おかえりなさいませ。ご主人様にお嬢様」

 

と出迎えてくれた。

 

「雄二、後はお前だけだぞ」

 

「・・・・・・チッ‼」

 

 

渋々雄二が入っていくと

 

 

「おかえりなさいませ。今夜は帰しません。ダーリン」

 

大胆なアレンジが加えられていた。

 

「霧島さん大胆です・・・・・・」

 

「ウチも見習おうかな・・・・・・」

 

「あのお姉さん、寝ないで一緒に遊ぶのかな」

 

姫路さんは霧島さんの発言に驚き。島田さんは何を見習うつもりだ?後葉月ちゃん。君にはまだそれは早いよ。

待てよ、霧島さんがあれだけ綺麗だって事は

 

「お席にご案内します」

 

声がしたので見てみると。そこにはメイド姿の優子がいて俺はその姿に思わず見惚れていた。

 

「な、何よ斗真・・・・・・」

 

「い、いや。とても似合っているから思わず見惚れちゃったよ」

 

「あ、ありがとう・・・・・・」

 

俺が誉めると優子は顔を赤くする。

か、可愛い。優子がメイドをしてるなんて最高だよ‼もしムッツリーニが写真撮ってるなら何枚でも買うとしよう。

 

「くっ!斗真が今、非常に羨ましい・・・・・・!」

 

明久は下らん嫉妬をしているが放っておくとして。そのまま優子に案内され。俺達は席に着くと

 

「・・・・・・では、メニューをどうぞ」

 

霧島さんから立派な装丁のメニュー表を渡さる。ここまで徹底するなんて力の入れようが凄い。流石は最優秀クラスなだけはあるな。

 

「ウチは『ふわふわシフォンケーキ』で」

 

「あっ、私もそれがいいです」

 

「葉月もっ!」

 

女子三人はシフォンケーキか

 

「僕は『水』でー」

 

「明久、ここは俺が払うからそれだけはやめてくれ」

 

こんなところに来てまでそんな惨めな姿を見せるなよ明久。側にいる俺や女子の立場を理解しろよ。

 

「えっ、いいの?じゃあ『チョコレートケーキ』で」

 

「俺も明久と同じ物を頼む」

 

「んじゃ、俺はー」

 

「ご注文を繰り返します」

 

雄二の注文を遮るように復唱する霧島さん

 

「『ふわふわシフォンケーキ』を三つ、『チョコレートケーキ』を二つ、メイドとの婚姻届が一つ。以上でよろしいですか?」

 

「全然よろしくねぇぞっ‼」

 

霧島さんからとんでもない言葉が出てきて激しく動揺する雄二。アイツがここまで慌てる姿を見るのは初めてだな。

 

「・・・・・・では食器を御用意いたします」

 

俺達のところにはフォークが、雄二の前には実印と朱肉が用意された。

 

「しょ、翔子!コレ本当にうちの実印だぞ!どこで手に入れたんだ!」

 

それは俺も気になるがまあ雄二が慌てふためく姿を見れるからよしとしよう。

 

「・・・・・・では、メイドとの新婚生活を想像しながらお待ちください」

 

霧島さんは優雅にお辞儀をしてキッチンと思しき方向へと行った。

よしっ、ここは雄二を軽くいじってやるか

 

「いいな雄二。メイドを我が物にするとか羨ましいぞこのやろー(棒読み)」

 

「てめぇ、わかってて言ってるだろ!翔子と一緒になることが俺にとってどれだけ悲惨なのか!」

 

雄二の慌てる姿に明久も楽しそうな顔をしている。明久は日頃雄二に痛い目に合わされてるからさぞかし嬉しいだろうな。

 

「何言ってんだよ雄二、霧島さんみたいな美人がお嫁さんになるとか俺や明久からしたら羨まし━━痛だだだだ!」

 

「お客さま、店内では御静かに願います」

 

急激な痛みが来たので振り向くと、優子がムッとした顔で俺の耳を引っ張っていた。

 

「痛ってぇな優子。今のはちょっと雄二をからかっただけなのに」

 

「ふん! どうせアタシなんて代表みたいに綺麗じゃありませんよ!」

 

それでも優子は不機嫌な顔をしながらそっぽをむく。これはちょっとやり過ぎてしまったかな。

 

「そんな事はないよ優子。俺からすれば優子はとても可愛いしマジでお持ち帰りしたいぐらいだからさ。

もし空いてる時間見つけたら一緒に回るからそれで勘弁してくれないかな」

 

あの時と同じように手を合わせお願いすると

 

「・・・・・・良いけど、斗真が奢ってよね。アタシを怒らせた罰だから」

 

優子は満更でもなさそうに顔を赤らめながら承知してくれた。うん、やっぱり優子はどんな表情をしても可愛いよ。益々俺には勿体ないくらいだ。

 

「了解。行ける時連絡するからな」

 

「・・・・・・ちゃんと覚えておいてよね」

 

そう言いながら優子が去っていき、雄二を見ると

 

「・・・・・・明久、俺はどうしても召喚大会に優勝しなければいけないんだ・・・・・・!」

 

「うん、それは勿論僕もそうだけど」

 

雄二からすれば自身の人生が掛かってるみたいだが。まあこの前の映画を思い出すと同情してしまうから仕方ないな。

 

「んで、葉月ちゃん。君が言った場所はここで良かったの?」

 

「うん。ここで嫌な感じのお兄さん二人がおっきな声でお話ししてたの」

 

元気そうに言う葉月ちゃん。どうやら葉月ちゃんの言葉からしてあの二人で決まりか。

 

『おかえりなさいませご主人様』

 

『おう。二人だ、中央付近に空いてる席はあるか』

 

話している途中で声が聞こえたので見てみると、俺の予想通り常夏コンビがいた。

 

「あ、あの人達だよ。さっき『中華喫茶』は汚ないって言ってたの」

 

葉月ちゃんがここで聞いたって事はここに通っているとみて間違いない。

 

『それにしても、この店は綺麗でいいな!』

 

『そうだな。さっきいった二ーFの中華喫茶は酷かったからな』

 

『テーブルが腐った箱だったし、虫も湧いてたもんな!』

 

アイツら、言いたい放題言いやがって。今無性にアイツらをぶっ飛ばしたいが今ここでやれば悪評が更に広まってしまう為迂闊に手を出せない。

 

「待て、明久」

 

「雄二、どうして止めるのさ!あの連中を止めないと!」

 

明久が常夏コンビに殴りかかろうとしたが雄二に止められる。雄二もどうやら状況は分かってるようだ。

 

「落ち着け。こんな所で殴れば、更に悪評は広まるだけだ」

 

「けと、だからって指を加えて見てるなんて・・・・・・!」

 

明久が悔しそうに常夏コンビを見つめる。その気持ちは分かるが今闇雲に手を出す訳にもいかない。

 

「いや、やるなら頭を使えということだーおーい、翔子ぉー!」

 

「・・・・・・何?」

 

呼ばれた瞬間霧島さんが登場する。ひょっとして霧島さん、雄二の近くにいたの?

 

「あの連中がここに来たのは初めてか?」

 

「さっき出ていってまた入ってきた。話の内容も変わらない。ずっと同じようなことを言ってる」

 

霧島さんが顔を歪めながら言うって事はAクラスにとっても迷惑な客にしか見えてないか。そりゃこんな大勢な人が来る場所であんな騒がれては不快に思うのも頷けるか。

 

「ねぇ斗真。さっきからあの人達ずっと同じ事言ってるけど一体何したの?」

 

優子も常夏コンビに対し嫌な顔をしながら聞いてくる

 

「そんな大した事はしてないよ。ただ俺達の喫茶店で騒いでたから雄二と一緒にプロレス技を掛けてお帰りしてもらっただけさ」

 

「アンタ達は一体何やってるのよ!?」

 

「仕方ないだろ。ああでもしないとアイツらを止める術はなかったんだしさ」

 

「全く、他に方法がなかったの?」

 

「そう言うな優子。それが俺達のやり方だし別にいいじゃん。雄二、何かいい手はあるか?」

 

「まぁ任せな。翔子、メイド服を貸してくれ」

 

「・・・・・・分かった」

 

 

霧島さんは了承するとその場でメイド服を脱ぎ始め・・・・って何してるの霧島さん!?

 

「き、霧島さん!?こんなところで脱ぎはじめちゃ駄目ですっ!」

 

「そ、そうよ!?ここにはケダモノが沢山いるんのよ!?」

 

「わぁ~。お姉さん、胸大きいです~」

 

その場で脱ごうとした霧島さんを必死で止める姫路さん達。明久は何か落ち込んでたが、それは俺もだ。

ここが公の場じゃなかったら俺も見てみたかったーいだだだだ!優子、なんでドス黒い目をしながら俺の頭を鷲掴みにしてるの!?

 

「・・・・・・雄二が欲しいって言ったから」

 

どうやら霧島さんは雄二の頼みなら何でも聞き入れそうだな。ますますヤバイな霧島さんは

 

「お、俺がいつお前の着ているメイド服が欲しいって言った!?予備のヤツがあれば貸してくれって意味だ!」

 

そっぽを向いて顔を赤らめながら怒鳴る雄二。

どうやら雄二もそれなりに霧島さんを大切にしてるみたいだな。

 

「・・・・・・今、持ってくる」

 

「あ、ちょっと待って霧島さん。できるなら二着持ってきてくれるかな?」

 

「・・・・・・分かった」

 

霧島さんが服を着直し去っていった。

 

「あの店出してる食い物もヤバイんじゃないのか!?」

 

「言えてる。食中毒でも起こさなければいいけどな!」

 

「ニーFには気をつけろってことだよな!」

 

「雄二、斗真!何でもいいから早く連中を!」

 

「いいからもう少し待っていろ。姫路に島田、櫛を持ってはいないか?」

 

「? 持ってますけど・・・・・・」

 

「すまないけど、ちょっと貸してもらっていいかな?後他にも身だしなみ様の物があったら全部」

 

「はぁっ?」

 

姫路さんは上着のポケットから小さなポーチを取り出した。年頃の女子なら持っているのは当然か。

 

「ごめんね。後で必ず返すから」

 

「・・・・・・雄二、これ」

 

霧島さんが予備のメイド服を二着持ってきてくれた。

 

「・・・・・・貸し一つ」

 

「だ、そうだ。明久」

 

「わかったよ。御礼に今度雄二を一日自由にしてもいいよ」

 

「・・・・・・ありがとう、吉井は良い人」

 

「ちょっと待て!どうして俺が!」

 

雄二の必死の弁明も虚しく、霧島さんは去っていった。

 

「斗真、もう一着の方はどうするつもりだ?」

 

雄二がスマホをいじってる俺に聞いてくるので説明する。

 

「秀吉を呼ぶからその時に着て貰うんだよ。お前の事だ、ここにいる誰かにメイド服を着せてアイツらにセクハラの冤罪を被せ、それを名目にぶっ飛ばすって算段だろ?」

 

「おっ、その通りだ斗真。よく気づいたな」

 

「但し、俺と雄二はさっきFクラスでアイツらに攻撃してるからすぐにバレる恐れがある。となるとメイド服を着るのは・・・・・・」

 

「ひょっとして、姫路さん?」

 

「わ、私が着るんですか?」

 

「姫路さんでは無理だ。着ても攻撃なんてできないだろ」

 

 

「ってことは美波?でも胸が余っちゃうとぶべらぁっ‼」

 

「ツギハ、ホンキデ、ウツ」

 

凄い殺気だな

 

「着るのはお前だ明久。お前なら女装してもすぐ気付かれないし、アイツらの懐に行って攻撃できるのは明久しかいないんだよ。その証拠に一回戦で戦ったDクラスの女装男子が好きな女子が明久を絶賛してたから大丈夫だ」

 

「いやあぁぁぁぁっ‼」

 

明久が俺の話を聞き絶叫する

 

「無理だよ!確かに僕が女装したらバレないかもしれないけど、それはさすがに嫌だよ‼」

 

「文句を言うな!このままだとアイツらに好き放題言われ、益々喫茶店が立ち行かなくなるからさっさと行け!秀吉もさっき呼んでおいたから、お前と秀吉でアイツらをぶっ飛ばせ。そしたら俺と雄二がすぐさま行くから安心しろ」

 

「り、了解」

 

俺の話に明久は渋々納得して霧島さんが用意したメイド服に着替える為一旦教室を出るのであった。

 

「おやおや。中々凄い事を考えるね君達は」

 

今俺の後ろに執事服のアランがいた

 

「アランか、すまねえなAクラスに迷惑を掛けてしまって」

 

「別に構わないよ。僕達もあの人達には迷惑を被ってるからこれくらいどうってことないからね」

 

「そうか、今度借りを返しておくから覚えておいてくれ」

 

「そうさせてもらうよ。ところで、どうして木下さんの弟君を呼んだのか教えてくれるかな?」

 

「秀吉はメイクが上手だからな。アイツに明久の化粧をしてもらうついでにメイド服を着て貰ってあのゲス野郎達に仕掛ける為に呼んだんだよ」

 

「・・・・・・本音は?」

 

「秀吉のメイド姿が見たいからさ」

 

ガシッ

 

「んっ?」

 

「ねぇ斗真?それって一体どういう事かしら?」

 

今俺の腕を恐い笑みを浮かべた優子が掴んでいる。

 

「ああ優子。ただな秀吉がメイド服を着たらどういう風に変わるか気になっただけだよ。秀吉の女装はたまに優子よりも女らしく・・・・・・ま、待て優子!その関節はそっちには曲がらなー」

 

「けっ、ざまあみろ斗真」

 

俺が優子に関節技をかけられてる姿を見て、雄二は少し嬉しそうにしていた。




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