では、どうぞ
姫路さん達がチャイナ服で召喚大会に出場し、注目を浴びたお陰で中華喫茶には沢山のお客さんが来てくれている。これなら何とかなりそうだな。後は適当に時間を見つけて、優子との約束を果たさないと
「ふぅ・・・・・・。まさかお客さんがこんなに来てくれるなんてな。このまま何も起きなければいいけど」
トントン
「ん?どうしたムッツリーニ?」
急に背中をつつかれたので振り向くとムッツリーニがいた
「・・・・・・・・・・明久はどうした?」
「明久?アイツなら茶葉を取りに空き教室に向かった筈だが?」
そういえば、明久は教頭先生と何か話をしていたが、何だったろうな。
「・・・・・・・・・・それにしては遅すぎる」
確かに。ただ取りに行くだけなら、そんな時間は掛からん筈だが。明久のヤツ。何かあったのか?
「わかった。ちょっと見てくるからここで待っといて」
「・・・・・・・・・・ついでに餡子も頼む」
「了解。明久に言っとくよ」
俺はすぐさま隣の空き教室に向かい。戸を空ける
ガララ
「明久、ムッツリーニが餡子も持ってきてくれって・・・・・・ん?」
「あっ、斗真。丁度良かった~」
「明久、目の前にいるコイツらは何だ?」
今俺と明久の目の前にはガラの悪いチンピラ風情が三人いるがコイツらは一体・・・・・・。
「斗真。悪いけど、この人達の相手してくれない?何故か分からないけど、理由はないが大人しくしろって殴りかかってきたからさ」
「ちょっと待て、一体どういう・・・・・・成程な」
まったく、明久を見に来てすぐさまこれか。どうやら俺や雄二が思ってる以上に裏があるのは間違いないな。
「明久。コイツらは俺が殺っとくからお前は雄二を呼んでこい。理由は後で話すから」
「オーケー」
ガララ
そして明久が戸を閉めた後俺は目の前にはいるチンピラに視線を向ける。
「コイツどうする?」
「面倒だから一緒にやっちまおうぜ」
一分後
「お、覚えてろよ!」
「てめえの面、忘れねえからな!」
「夜道に気を付けろよ!」
弱すぎだろ。俺はコイツらに軽く二、三発殴っただけなのにこの様か。
「斗真。さっきの奴らは一体何だ?」
「売れ行きが良くなったFクラスへの妨害かな」
「そうか」
「あはは。そんな理由で絡んでくるバカはいないよ。」
「どうだかな。ひとまずムッツリーニに餡子を渡さないといけなから教室に戻るか」
「はいよ」
明久が教室に入った後、俺は雄二に近づき小声で話しかける。
(雄二、今のは明らかに明久を狙った襲撃だ)
(何だと?って事はやっぱ理由はアレか)
(かもしれんな。どうする?)
(一般公開が終了したらババァに聞くしかないだろ)
(そうだな。俺もそう思ってたところだ)
俺と雄二は学園長との取引に関わってる事だと感づき、一般公開が終わってすぐ話を聞こうと考えていた。
一時間後
「ん?もうこんな時間か。じゃあ俺は四回戦行ってくるから後は任せたぞ」
「うむ。頑張って勝つのじゃぞ」
「ああ。負けるつもりはねえよ」
俺は召喚大会に出るため教室を後にし、アランと合流して大会の会場へ向かった。
「さて、四回戦だが相手は誰か分かるか?」
「四回戦の相手は僕と同じAクラスだよ。まあ今回は店が忙しくなるから出場する人は少ないみたいだけど」
「おっ。ようやく来たみたいだな」
向こうから相手が来たので見てみると
「お久しぶりだね。東條君」
「・・・・・・久保か」
そう、俺達の相手は第二学年次席の久保利光だ。
前回の試召戦争では一騎討ちで姫路さんに負けていたが。果たして今回はどうだろうな。
「久保君の相方は飯島君か。斗真、久保君は古典の点数は君より高いからここは連係プレイで行くか?」
「確かにそうした方がいいが。久保は冷静な性格だからどうやって相手を引き付けるかだ」
そう俺とアランが話していると
「東條君、僕は君に一つ聞きたいことがあるのだが」
「ん?何だ。聞きたいことって?」
「君には木下さんという素敵な彼女がいるのにもかかわらず、よ、よ、よし、吉井君と・・・・・・」
「明久と何だって?」
すると
「吉井君とできてるみたいじゃないかー‼」
「はあぁぁぁ!?何で俺が明久と!?ちょっと待て!誰から聞いたんだそれは!?」
「しらばっくれるんじゃない!君は吉井君と今回の賞品であるペアチケットで『幸せになり』に行くって先程坂本君から聞いてる以上。見過ごす訳には行かないんだ!」
「雄二ぃぃぃー‼」
それを聞いた俺はこの場にいない悪友の名を思いっきり叫んだ。
「あの野郎‼まさかさっきのメイド喫茶でからかった事に対する仕返しか!?だとしてもこればっかりはシャレになんねえぞコラアァァァ‼」
「・・・・・・ねぇ、君と坂本君ってどういう仲なの?」
久保が言ったことに対し、アランが俺に疑問を投げつけるが
「悪いアラン。今は久保をぶっ飛ばして、すぐさまあのゴリラの元に向かわないといけないからさっさと始めるぞ!」
「あ、ああ。分かった・・・・・・」
アランは一応納得してくれたが。あの野郎!確か準決勝で霧島さんとあたるみたいだからその時にー
「え~、では今から四回戦を始めますので召喚してください」
俺が考え事をしてる最中、立会人の先生が勝負を開始するよう言ってきたので、ヤツに対する仕返しは後にした。
『
俺達は召喚獣を出し、勝負を開始する。
「よし、じゃあ早速ー」
「東條君。覚悟ー‼」
「な、なんだ!?久保がこっちにむかってくるみたいだが、な、何でだ!?」
「ああ斗真。一応教えておくけど、彼はね」
「久保がどうした?」
「・・・・・・吉井くんが好きみたいなんだ」
「・・・・・・」
成程。だから久保は俺に対しあんな激しい嫉妬を露にしてるんか
「って‼今はそれどころじゃねえ‼何だアレは!?明らかに俺に対する激しいオーラが出とるぞアイツ!?」
「ごめん斗真。今の久保君は僕には手に負えないみたいだから。今は引き付けといてくれないか?」
「ちょっと待て!俺を見捨てるな‼」
「東條君‼君ってヤツはー‼」
「ああもう!何でこの学園にいる同性愛者はこんなにも嫉妬深い奴が多いんだよー‼」
数分後
「勝者、東條・如月ペア」
結果は俺達の準決勝進出となった。
えっ?どうして勝てたのかって?久保は元々召喚獣の操作が慣れてない上に俺に対し、一方的な攻撃しかしてこなかったから、俺はそれを尽く躱して奴のスタミナが切れかかったとこを突いて久保を倒し、そのままアランの援護をして勝ったので思ったよりも苦戦はしなかった。だが
「落ち着け久保!今のお前はとても優等生には思えないくらい恐ろしい顔をしてるぞ!」
「クッ!東條君。何故なんだ!何故君は吉井君とそんな関係になってるんだ!?」
「俺は明久とそんな関係になってないから‼その件は雄二が俺に対する復讐で言った戯れ言だから真に受けるんじゃねえぇぇぇ‼」
試合後、久保に迫られ、アランが気絶させるまで俺は明久との関係を問い詰められていた。
Fクラス 中華喫茶
「雄二!てめえぇぇぇ!」
俺は戻ってすぐに雄二に詰め寄る。
「おう、戻ってきたか」
「戻ってきたか。じゃねぇぇぇぇ!何で俺と明久ができてないといけないんだ!」
「ケッ、別に構わないだろ。どうせお前だって最初からそのつもりでこの大会にエントリーしてるだろ」
「貴様ぁぁぁ!」
「ねえアキ?アンタやっぱり東條と・・・・・・」
「違うよ美波!?僕と斗真はそんな関係になってないから!」
「吉井君、あんまりですぅぅぅ・・・・・・!」
「姫路さん!?何で、何でこうなってしまうの!?」
どうやら明久の方も誤解されてるみたいか。
「おい明久、次は俺達の番だからさっさと行くぞ」
「雄二!ここは弁明させて!このままだと益々誤解が広がるからー‼」
「上等よアキ!四回戦ではたっぷりと痛めつけてやるからね!」
「美波、待って!僕にはフィードバックがあるから、それをされると本当に死んじゃうからー‼」
「吉井君、覚悟してくださいね」
「姫路さんまで!?」
そうして明久は四回戦で姫路さん・島田さんペアとあたり、戦う事になったが。雄二があらかじめ四回戦の科目を誤魔化した偽物を二人に渡していた為、勝負は明久達の勝利となったみたいだ。
「雄二、地獄を見せてやる」
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