バカと双子と二刀流   作:ペンギン太郎

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少しずつですが、慣れてきては来ました。後は自身のオリキャラをどう絡ませるか、どういう展開にするかですね。


第二問 観察処分者

 雄二がAクラスへの宣戦布告を宣言した直後。

 

『無理だ、勝てるわけがない』

『これ以上設備を落とされるなんて嫌だ』

『姫路さん愛してます』

 

 皆が悲鳴を上げていくがそうなるのも無理はないな。一部関係ない発言をしたヤツがいたが。

文月学園は点数の上限がないテストを行い問題を解けば解くほど点数が上がっていき学力が高ければ高いほど成績を伸ばす事ができる。

 そしてこの学園には他にはないあるシステムが設けられているそれは科学とオカルトと偶然によって完成された『試験召喚システム』である。これはテストの点数に応じた強さを持つ自身の分身とも呼べる存在“召喚獣”を呼び出し戦うシステムで教師の立ち会いの下フィールドを展開して戦う仕組みでその召喚獣を用いてこの学園の生徒達はクラス単位に行う戦い“試験召喚戦争”を行い相手クラスの代表を撃ち取れば勝利となり、勝った場合下位クラスは設備を替える事ができ、負けた場合は設備を一つ落とされるものである。

 しかしFクラスは全体的に見て点数が低い最底辺クラス即ちバカの集まりだ。そのバカな奴らしかいないFクラスが学年最高位であるAクラスに挑むというのは誰から見ても分かる通り無理があるからだ。

 

「そんな事はない、俺が絶対勝たして見せる」

 

 それでも雄二は発言を続ける。

 

 

 『何を馬鹿な事を』

 『できるわけがないだろ』

 『何の根拠があってそんな事を』

 

 

 皆は悲鳴を叫ぶばかりだが雄二の事だ、おそらく何らかの勝算があるからこそそんな事が言えるに違いない。雄二は今でこそFクラスに属してるが過去には神童と呼ばれていおり、その凄さが知れ渡っているからな。

 

 「それを今から見せてやる。おい康太、畳に顔を付けて姫路のスカートを覗いてないでこっちに来い。」

 

 「・・・・・・・・・・‼(ブンブン)」

 

 「えっ?はっ、はわ」

 

 必死になって姫路さんのスカートを覗いていた康太が首を激しく振って否定している。誰から見ても分かるが今のは普通に犯罪だ

 

「土屋康太、コイツがあの有名な寡黙なる性識者通称ムッツリーニだ」

 

 「・・・・・・・・・・‼(ブンブン)」

 

 ムッツリーニというのはこの学園じゃ有名で(悪い方で)いつも女子のスカートを覗いたり盗撮を行っており、男子からは畏敬され女子からは軽蔑されている。

 しかしムッツリーニの撮る写真は確かな物で俺も時々ムッツリーニから出来のいいヤツ(主に秀吉の女装写真や優子のパンチラ)を買ってるからな。まあ買ってる時点で俺も共犯だけど

 

 『馬鹿な、ヤツがそうだというのか』

 『だが見ろ。あそこまで明らかな覗きの証拠を今だに隠そうとしてるぞ』

 『ああ、ムッツリの名に恥じない姿だ』

 

 「????」

 

 クラスの皆がムッツリーニに驚く中姫路さんは分からないのか頭に?を浮かべている。まあムッツリーニについては知らない方がいいな。

 

 「姫路と斗真の事は知る必要もないだろう。皆もその実力を知ってるはずだ」

 

 「わ、私もですか?」

 

 「雄二、本気で言ってるのか」

 

 「ああ。姫路と斗真はウチの主戦力だ」

 

 姫路さんは誰もが知ってる優等生で実力は確かだ。俺も学力は姫路さんには及ばないが得意科目なら姫路さんを上回ってるから期待されるのは当然か

 

 「木下秀吉だっている」

 

 『おお・・・・・・!!』

 

 『確かアイツ、木下優子の・・・・・・』

 

 

 秀吉は演劇部のホープだからムードを上げるために言ったのだろう、だが秀吉は優子と違って学力はそこまで高くないがFクラスのシンボルとして盛り上げていくに違いない。

 

 「それに、吉井明久だっている」

 

・・・・・・シ~~ン━━

 

 明久の名前を上げるとさっきまでの盛り上がっていた士気が一気に落ちてしまった。

 

 

 「ちょっと雄二!どうしてそこで僕の名前を呼ぶのさ!全くそんな必要はないよね」

 

 「落ちつけ明久、雄二がお前の名を上げるって事は期待してる(悪い意味で)って事だ、それで合ってるよな雄二?」

 

 「斗真の言う通りだ、明久には立派な称号があるのさ」

 

 『称号?』

 

 「教えてやろう、こいつの 称号(肩書きは)は“観察処分者”だ」

 

 ・・・・・・・・・・

 

 さらに静寂が響いてすぐ発せられたのは

 

 「それって馬鹿の代名詞じゃなかったけ」

 

 「違うよちょっとお茶目な十六歳に付けられる称号で」

 

 「そうだ、馬鹿の代名詞だ」

 

 「肯定するな!バカ雄二」

 

 “観察処分者”学園生活を営む上で問題のある生徒に付けられる処分で、今のところそれを受けてるのは明久ただ一人だけだ

 

 「あの、それってどういったものなんですか?」

 

 姫路さんが首を傾けて聞いてくるので俺が説明をし始める。

 

 「観察処分者っていうのは教師の雑用係をする為に特例として物に触れられるようになった召喚獣を動かし色々と手伝わされるんだよ」

 

 「そうなんですか?でも召喚獣って見た目と違って力持ちって聞きましたから、そんなことができるなんて便利ですね」

 

 姫路さんは観察処分者の利点に目を輝かせるが当然そんな都合のいいものじゃない。

 

 「あはは、そんな大したものじゃないんだよ」

 

 「明久の言う通り、物理干渉を得る事ができる反面、教師の許可つまり立ち会いの下じゃないと呼び出すことができない上、召喚獣がダメージや疲労を受けた場合その何割かがフィードバックとして明久に戻ってくる。だからこそ生徒は明久を見てああならない様にという戒めも含めての処分なんだ」

 

 その代わりといってはなんだが明久は雑用をこなし続けてきた為俺達より召喚獣を扱う操作技術は優れてるしな

 だが....

 

 「おいおい、“観察処分者”って事は試召戦争でやられると本人も苦しいって事だろ」

 「だよな。それならおいそれと召喚できない奴がいるって事だよな」

 

 デメリットが大きい為か皆明久を使えない奴と思っていた。

 

 「気にするな。どうせ、いてもいなくても同じような雑魚だ」

 

 「雄二、そこは僕をフォローする台詞を言うべきとこだよね」

 

 雄二も只明久を罵倒したかっただけみたいだ。今更何だがこの二人は本当に友達かと思う場面がいくつかあるが、まあこれはこれでアイツらなりの付き合い方だろう。

 

 

 「とにかくだ。俺達の力の証明としてまずはDクラスを征服して見ようと思う」

 

 Dクラス?まあいきなりAクラスに挑んだって返り討ちにされるのがオチだからな。おそらく打倒Aクラスの為のプロセスの一つに違いない

 

 「この境遇は大いに不満だろう」

 

 『当然だ‼』

 

 「ならば全員ペンを執れ出陣の準備だ!」

 

 『よっしゃあー‼』

 

 「俺達に必要なのは卓袱台じゃない、システムデスクとリクライニングシートだ!」

 

 『うおー!』

 

 「お、おー・・・・・・」

 

 雄二の号令を合図にクラスの皆は雄叫びを上げる。姫路さんも小さく拳を作りあげる。さすがは雄二だ。神童と呼ばれていただけにここぞって時に頭脳を発揮するとは恐れ入ったよ。

 

 「まずは明久にDクラスに宣戦布告してもらう。開戦予定時刻は今日の午後だ。大役を果たせ明久」

 

 「・・・・・・下位クラスの宣戦布告の使者って大抵痛い目に合うよね」

 

 あれは多分明久を生け贄にする気満々だな雄二の奴、何しろ顔を見ただけで雄二の考えてる事手に取るようにわかるからな

あ、明久が雄二に乗せられて行ってしまった。明久無事に戻ってこいよ。

 

 「雄二、お前は本当に酷い奴だな」

 

 「おっ、斗真は流石に気づいてたみたいだな。まあアイツはバカだからなまんまと引っ掛かっていったし、はたしてどうなるやら」

 

 顔が若干にやけているが、まあ今はDクラス戦に向けて準備するとして

 

PiPiPiPi・・・・・・

 

んっ、誰からのメールだ?俺が携帯を開き通知を見てみると

 

Pi

 

『話があるから昼休みに会いましょう from優子』

 

 相手は秀吉の姉の優子からだ。話って何だろう?さっき秀吉が俺に何で振り分け試験を欠席したか聞いてきたからそれだろうな

 

 「雄二、俺昼休みに急用できたから作戦会議は雄二達で済ましといてくれ」

 

 「おう、構わねえぞ」

 

 と俺と雄二が話してる最中

 

 

 

 

 『騙されたぁー‼』

 

 新校舎の方から絶叫が響き、数分後ボロボロになった明久が戻ってきたのであった。




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