戦闘描写を書くのは難しいですが書いていると楽しいです。
清涼祭二日目。
俺は木下姉弟と一緒に登校している最中で。理由は昨日の件がある以上登校する際秀吉に何かあったら困る為、俺が護衛として一緒にいるのだ。
「なるほど。そういう訳じゃったのか」
「斗真、その話が本当だとしたら決勝は負けないといけないんじゃないの?」
「そうなんだけど、下手に手を抜いて負けたら八百長だって言われるかもしれないし。姫路さんが転校する危険性がある以上全力でいかないとな」
今俺は学園長との取引についての話をしている。本来なら口外してはいけないのだが。秀吉と優子は事件に巻き込まれてしまった以上教える必要があると思ったので話すことになった。
「しかし姫路の転校に関わる話が、学園の存続危機まで出かくなるとはのう」
「まったく、本当に驚いたわ。まさかアナタたちがそんな事に巻き込まれてしまうなんてね」
「まぁ、なんとかなるようにはするさ」
「そうね。じゃあ斗真。決勝戦は見に行くから無様な姿を晒さないでよ」
「ああ、わかってるよ」
そうして優子とAクラスの教室前で別れ、俺と秀吉は自分達が所属するFクラスへ進んでいく。
ガララ
「あ、おはよう斗真、秀吉」
「おはよう明久」
「明久、目に隈ができてるみたいだが。まさか徹夜してまで勉強したのか?」
「うん、そうだよ。だって相手が斗真と如月くんじゃいつも以上に点数を取らないと勝ち目がないからね」
「おい斗真。てめえには昨日の借りを返したい所だが、今やるわけにはいかねえから決勝でぶっ飛ばしてやるからな」
横から明久と同じく目に隈がある雄二が声を掛けてきた。
「おいおい、まだ根に持ってたんかよ」
「当たり前だ!テメェがあんな作戦を考えたせいで俺はガチで死ぬかと思ったんだぞ‼」
「仕方ないだろ。相手は雄二の奥さんだし、現に雄二がそうしてくると既に気付かれていたからにはああするしかなかったんだよ」
「ぐっ!それを言われると否定できねぇ・・・・・・」
まったく雄二の奴。霧島さんの事となると本当ダメになるな。
「おはようございます。東條君」
「おはよう東條」
「ああおはよう二人とも、今朝は大丈夫だったか?」
「はい。大丈夫でしたよ」
「・・・・・・問題なし」
二人にも昨日の件がある以上。そのまま登校させるのはマズい為ムッツリーニに事情を説明して護衛をしてもらうよう頼んでおいた。
「良かったあ、後は決勝戦だけだね。ふわぁ~」
「そうだな。これさえ突破すれば問題ねえからな。ふわあ~」
明久達は徹夜して朝一番にテストを受けた為か大きな欠伸をし、今にも寝てしまいそうだ
「まあ、それはそうと。お前ら朝一番にテストを受けたとはいえ、仮眠を取っといたらどうだ。店の方は俺達がなんとかしとくから今はゆっくり休んでおけ」
「そうですね。それならゆっくり休んでください」
「そうじゃな。喫茶店の方は儂らに任せるといい」
「・・・・・・(コクコク)」
「おう、それはすまねえな。じゃあ後は任せたぞ。」
そうして明久と雄二は仮眠を取るためどこかへと行った。
(ひょっとして一緒に寝るんでしょうか)
(間違いないわ。きっと坂本の腕枕で・・・・・・)
何だろう。聞いてはいけない言葉がでてきたが、まあ今は喫茶店を優先するか
ガララ
「おはよう。あれ?吉井君と坂本君は?」
戸を空けて入ってきたのは今日の決勝で俺とペアを組んで戦うアランだ。
「明久ならさっき雄二と一緒に仮眠をとると言って屋上に行ったよ」
「そうか。しかしいいのかい?決勝は昼からと言え、向こうは何か仕掛けてくると思うが」
「ああ。それなら心配ないよ。帰る途中にあらかじめ鉄人先生に話したら今日はいつも以上に周辺を警備してくれるって言ってたから大丈夫だ。勿論あのババァから許可を取った上で言ってあるからな」
「成程ね。確かに西村先生なら信頼できるし、後は決勝戦で二人と戦うだけだね」
「そういうことだ。ところでどうしてここに?」
「それなんだけど、ペアチケットについてどうするか聞こうと思って来たんだよ」
「ああアレか。心配ないよ。アレを有効活用してくれるカップルがいるから終わったらソイツに渡せば済むんじゃないか」
「でも本当にいいのかい?いくら僕の親が経営する会社のジンクスを作る為とはいえ」
「問題ない。欲しがってる人は結婚を前提に付き合ってるからなんとかなるよ」
「そうか。じゃあ僕はAクラスに戻るから決勝戦で会おうか」
「おう。また後でな」
決勝戦 開始前
「さてと。行こうか雄二」
「そうだな。島田、俺達は抜けるが大丈夫か?」
「大丈夫じゃなくても行かなければ駄目でしょうが。決勝戦何だからね」
あの後二人は屋上で寝ており。本当なら一時間前に起こそう思ったが、二人は疲れている為、三十分前まで寝かせてあげた。まああの二人なら三時間くらい寝ればすぐに回復するだろうからそんな変わらんか。
「じゃあ秀吉。俺も行ってくるよ」
「うむ。頑張ってくるのじゃぞ」
「おう。じゃあ行くか明久、雄二」
「オーケー」
「てめえには絶対負けねえからな」
そうして俺達三人は教室を出て、試合会場へと向かった。
召喚大会 会場
「さて、いよいよ決勝だが、お前はどれぐらい取ってるんだ?」
「そうだね。精々200点台だが斗真は?」
「俺は300点行ったかどうかってところ。この前は300点超えたけど、今回はイマイチだったしな」
「僕からしたら凄いと思うよ」
「そうか?まぁ確かにそんな点数取る人は滅多にいないからな」
「とりあえず、今は目の前の事に集中だね」
「よし、じゃあ行くかアラン」
「ああ、行こうか斗真」
そうして俺達が会場の前に行くと
「東條君と如月君、ここでしばらくお待ちください」
係員の人が俺達を止めたのでしばらく待つことに、どうやら決勝戦なだけに力の入れようが違うな。
「さて吉井君達についてだが彼等はそんな点数はなかったんじゃ」
「ああ。アイツらは昨日徹夜してまで日本史の勉強をしてたみたいだぞ。まあ一夜漬けでどこまで取れるなはわからないけど」
「じゃあさっき寝てたのも」
「さすがに疲労が貯まった状態でやらせるのは酷だから俺達が寝かせたんだ。屋上なら後夜祭の設備しか置いてないから向こうだってそこにいるわけがないと思ってるだろうし仮眠を取るには最適な場所だったからな」
「成程ね。それじゃあその成果がどこまで出せてるか楽しみだね」
「ああ」
『さて皆様。お待たせ致しました。これより試験召喚システムによる召喚大会の決勝戦を行います!』
アナウンスしてるのは聞いたことない声だから恐らくプロの人だろう。しかしここまで力を入れるとは相当金かけてるな。まあPRが目的でやってるからそれくらいは当然か。
『出場選手の入場です!』
「さ、入場してください。」
「「はい」」
先生に言われ俺達が入場すると
『二年Fクラス所属の東條斗真君と二年Aクラス所属の如月亜蘭君です。皆様!拍手でお迎え下さい』
大歓声が聞こえ、大勢の拍手に包まれながら俺達は進んでいった。決勝戦は姫路さんの父親も観に来てるからさすがに手を抜く訳にはいかないか。
『そして、対する選手は、二年Fクラス所属の坂本雄二君と同じく二年Fクラスに所属する吉井明久君です!皆様、こちらも、拍手でお迎え下さい』
向こうからは明久と雄二が俺達と同じように拍手されながら入場してきた。二人の目は明らかに闘争心剥き出しだ。
『なんと、今回決勝に進出している四人の内三人は最下級のFクラスであります。これはFクラスが最下級という認識を改める必要がありますね!』
司会の人が嬉しい事を言って助かるよ。これなら姫路さんの父親にもいい印象を与える事ができるからこちらにとってはプラスになる。
『それでは、ルールを簡単に説明いたします。試験召喚とはテストの点数に比例したー』
俺達は既にルールを知っている為それを無視して今目の前のにいる二人に話しかける
「よお、二人とも。まさか本当にここまで来るとはな。やるからには絶対負けねえからな」
「そういうことですので、お手柔らかに」
「はっ!上等じゃねえか。こっちだって負けたりしねぇよ!」
「そうだね。やるからには絶対勝つよ!」
「それでは試合に入りましょう!選手の皆さん、どうぞ!」
説明が終わり、審判役の先生が俺達の前に立つ
『
そしてフィールド上に互いの召喚獣が出されると同時に点数が表示される。
「へえ~。吉井君の点数はBクラスレベルか」
「だが、あの明久である以上点数はこっちが上だが、操作技術は向こうが断然上だから油断大敵するなよ」
「言われなくても分かってるよ」
「それじゃあ、始めるとするか!」
そして俺は雄二と。アランは明久と勝負をすることに
「上等だ!ここで貴様をぶっ潰すしてやらぁ!!」
「悪いが雄二、今更だけど言っておくよ。例のチケットは俺達が勝ったら、俺から坂本翔子さんに渡しておくよ」
「勝手に翔子を入籍させるな!! 今の話を聞いてしまったからには、ここで倒さな俺の人生が終わってしまうぞ!」
「何で結婚が人生の終わりになるんだよ。霧島さんと結婚するとか誰から見ても羨ましいだろうが!」
「お前はアイツのことを知らねえからそんな事が言えるだろうがあぁぁぁ!!」
と俺と雄二は会話を除けばとても迫力に満ちた戦いを繰り広げている。
一方の明久とアランは
「まさか、一晩でここまでの点数を取るとは流石だね」
「まあね。こっちにも負けられない理由がある以上、全力で行かせてもらうよ!」
「なら尚更僕も本気を出させてもらうからね!」
明久とアランはお互いに刀と木刀という装備に差があれど明久の操作技術によりアランの攻撃は躱されながら地道に点数を減らされ、互角の戦いをしていた。
そして
「これでどうだ!」
俺は雄二の召喚獣からパンチが繰り出されるが
ギィン!!
左の剣で雄二のパンチをガードし
「なっ!?」
「悪いな雄二。これで止めだ」
ズバッ!!
右の剣を雄二の召喚獣の腹に突き刺し止めを刺した。
「ちっくしょおぉぉぉぉ!!」
「よっしゃぁぁぁ!!」
俺は雄二を倒し、むこうは悲しそうな声で叫び、俺は喜びのあまり大声で勝鬨をあげる。
「よし、後は明久だけだ!」
「俺の人生がー!!俺の地獄の新婚生活がー!!俺は一生首輪に繋がれたままなのかー!!」
「ちょっと待て雄二!?何だ今の発言は!?」
「あぁぁぁ、俺は・・・・・・俺は・・・・・・」
「えっ?何この勝ったのに、沸き上がる罪悪感は?」
どうやら俺が思ってる以上に雄二は霧島さんに追い詰められているようで、さっきの発言から察するに雄二は霧島さんからペット扱いされてるみたいだな。
「はっ!そうだ、こっちにはまだ明久がいるんだ!アイツさえ勝てば」
「おっと、そうだった。そっちの援護しないとな」
雄二の言葉に気づいた俺はアランを援護する為見てみると
凄ぇな。まさかここまで互角になるとは、やるじゃねえか明久のヤツ。
「はあ、はあ、まさか僕がここまで追い詰めらるなんてね」
「はあ、はあ、僕だって負けるわけにはー」
「・・・・・・どうやらここは邪魔しない方がよさそうだな」
俺は二人の戦いに水を指すような真似はしたくないため、決着が着くまで静観することに
「じゃあ、行きますよ!」
「おう!ここで決めてやる!」
そして互いの召喚獣が突進し、アランの召喚獣が刀を振りかざし明久の召喚獣に当たる寸前、明久は紙一重で躱すと
「これで止めだぁぁぁ!」
ベシッ‼
こっちの方は明久が勝ったか
「ふっ、僕の負けですね」
「おっしゃぁぁぁ!」
明久はアランに勝てた事に喜んでいる。だが
「悪いな明久。こっちは俺が勝ってる以上。ここで決着をつけようじゃねえか」
「さすがは斗真だね。でも僕だって負けるわけには」
「明久、受けとれ」
ヒュン
パシッ
「えっ!?これって斗真の武器じゃ!?」
「これで互いに対等の装備になったから別にいいだろ。あいにく俺は剣一本で戦った方が強いから覚悟しとけよ」
「ありがたいけど、負けないからね斗真」
「行くぞ明久!」
「おうよ!」
そして俺と明久に最後の戦いが始まり、俺の召喚獣が攻撃をしていくと、明久は先程俺が渡した剣を使いこなしガードしながら俺の召喚獣にダメージを削っていく。
「さあ互いの点数は一緒、どうやら最期の一撃で決まるみたいだがどうする?」
「生憎、ここまできたからには」
「それじゃあ、こっちから行かせてもらう!」
俺の召喚獣が突撃し対する明久も突撃を始め
互いの召喚獣がぶつかりあい、会場が静寂に包まれる。
そして
俺の点数が0になり、明久達の勝利が決まった。
『坂本・吉井ペアの勝利です!!』
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