これからもできる限り続けていきますのでよろしくお願いします。
「さて。それじゃ、テキトーに回ってみるか」
「・・・・・・楽しみ」
「さっそくだが、どこから行く?」
「アタシはどこからでも構わないわ」
如月ハイランドの中に入った俺達は最初にどこから行こうか話している。
園内には評判通りのアトラクションがずらりと並んでおり、体験アトラクションからジェットコースターといった絶叫マシン。コーヒーカップやメリーゴーランドなど、知っている物もあれば中には見た目だけでは想像もつかないやつもある。
「映画館でもあれば楽なんだがな」
「・・・・・・折角一緒にいるんだから、そんなのはダメ」
「そうだぞ雄二。来たからには色々と楽しもうじゃないか」
「斗真。アタシはあの観覧車に乗ってみたいわ」
「おっ、いいね。じゃあ二人とも、俺達は観覧車に行くけど良かったら一緒に行ってみないか?」
「・・・・・・行こう、雄二」
「イヤだ」
「ったく、つれないなお前は」
「うるせぇ!こっちは仕方なく来てやったってのに!」
「・・・・・・雄二、そんなに私と行くのはイヤなの」
おおっ、普段クールな霧島さんが雄二に対し上目遣いを。これならさすがに雄二でも落ちるんじゃ
「ああ。お断りだ」
こいつには人の心がないのか!
「これは仕方ないな。優子、俺達だけでも行こうか」
「そうね。じゃあ代表。またどこかで会いましょう」
「・・・・・・うん。またね、二人とも」
そうして俺と優子は雄二達と別れ、観覧車に乗ることに
霧島さんは何か寂しそうにしていたが。雄二のヤツ、少しくらい霧島さんを気遣ってやれよ。
観覧車
「おー!やっぱ上から眺めてみるとすげえな」
「本当。来たかいがあったわね」
俺と優子は観覧車に乗って一番高い所に上がり窓から見える景色を眺めてると、さっきまでいた場所が小さく見えていき上から見てみると
「えっと、俺の見間違いかな?マスコットキャラのノインが頭をさっきまで前後逆に着けていて、今フィーに迫られてるように見えるんだが・・・・」
「アタシにもそう見えるわ。もしかしてあのノインの着ぐるみを着てるのって」
「どう考えたって明久しかいないだろ」
そんなバカなミスをしでかすのはアイツしか考えられないからな。
「あら?あれって島田さんよね?物凄い勢いでノインに向かってるけど何があったのかしら?」
「大方、雄二がフィーの着ぐるみを着てる姫路さんに明久に関するデマを吹き込んで、それを真に受けた姫路さんがお仕置きをするために島田さんを呼んだんだろうよ」
「あの二人は本当に吉井君のことが好きなのかしら?そんな単純な罠に引っ掛かるなんて頭がおかしいような気がするけど」
「姫路さんと島田さんは明久のことになると点でバカになるから間違ってはいないな」
アイツ。いくら明久が自分を嵌めたのが気にいらないからってデタラメ吹き込みやがって。まあ、それにまんまと引っ掛かる姫路さんもそうだけど。
「しかし秀吉には悪い事したな。できれば秀吉も連れて三人で行きたかったんだが」
「大丈夫よ斗真。秀吉だって斗真と一緒にいられるだけでも構わないって言ってたんだから」
「まあ、確かにそうだけど」
「ふふ。斗真ったら優しいのね。ねぇ斗真、隣に座っていい?」
「ああ、いいけど」
優子はさっきまで真正面に座っていた箇所から俺の隣にくると
ギュッ
「あ、ちょっと優子。いくら二人きりだからって━」
「だって、こうしてる方が落ち着くんだもん」
「まあ、俺としては何か落ち着かねぇが悪くはないか」
優子は俺の隣にくると直ぐに俺に抱きつくようにもたれ掛かる。ただでさえ緊張してるのにそこから更にこう近づかれるとますます心拍数が上がってしまいそうなんだが
「こんな姿を秀吉に見られたらヤキモチを妬くだろうな」
「むぅ。今はアタシと来てるんだからアタシだけを見てよね」
優子は顔をムスッとしながら俺を見つめる
「あ~ごめん優子。でもそろそろ降りないとマズいみたいだから離れようか」
「あ、そうみたいね。じゃあ最後にちょっといい?」
「ん?何が」
「いいから。ちょっと目を瞑って」
「お、おう」
俺が目を瞑ると
チュッ
「はい?」
「ふふ。またしちゃった(////)」
「・・・・・・マジかよ」
どうやら俺はこの前と同じように、優子からほっぺにキスをして貰った。
俺は嬉しさのあまり、顔を真っ赤になり。優子も恥ずかしかったのか顔を赤らめていた。このドキドキをもう一回味わいたいあまり
「なあ、もう一度観覧車に乗らねえか?」
優子にもう一度観覧車に乗ることを提案したが
「う~ん、でも代表と坂本君のことも気になるし。ひとまず出ましょう」
「そうだな」
さっきの霧島さんが気になるため。俺と優子は観覧車から降りる事に。
その後雄二達を探しにさっきまでいた所に戻って行ったが当然二人はそこにはいなかった。
「雄二達どこ行ったんだ?」
「さっき観覧車から見たんだけど、二人はお化け屋敷の前にいたわ」
「そうか。じゃあ俺達もそこに行ってみようか」
「そうね。行ってみましょう」
そうしてお化け屋敷の前に行き、そこにさっきの係員がいたので聞いてみたところ。二人は中に入ったみたいなので俺達もお化け屋敷に入ることに。
「なんか廃病院みたいな感じがするが、優子、大丈夫か?」
「アタシはちょっと苦手かな」
「そうか。じゃあ手を繋ごうか」
俺は優子と離れないよう手を繋ぐと、少し震えていた優子が嘘みたいに落ち着き、顔を赤らめ俺を見つめる。
「斗真。温かいね」
「あ~、まあなんというかその~」
俺もドキドキしてしまいどう返そうか悩んでいると
【ーじの方がーよりもー】
冷たい風にのって、微かに声が聞こえはじめた
「ん?これは演出の一つかな?」
「そうみたいね。何て言ってるのかしら?」
耳を澄ませ聞いてみると音は徐々に聞こえてきて、何て言ってるのかというと。
【姫路の方が翔子よりも好みだな。胸も大きいし】
雄二にとって危険極まりない音声が流れていた。
「・・・・・・雄二。覚悟、できてる・・・・・・?」
「怖ぇっ‼翔子が般若のような形相に!確かにこれはスリル満点の演出だ!」
声が聞こえたので見てみると、そこには雄二と霧島さんがいた。
霧島さんはこちらから見たら後ろ姿しか見えないが、雄二に対して物凄い殺気を放ってる。
「ねぇ斗真?さっきの放送はもしかして━━」
「どう考えたって秀吉が雄二の声真似をしたに決まってるだろう。台詞を考えたのは明久だが」
明久のヤツ、どうやら雄二をここから生かして帰さない積もりだな。
バンッ!
「翔子!何か出てきたぞ!」
雄二の後ろにあった仕掛けが作動し、雄二が作動した箇所を霧島さんに見せるが。それはもはや逆効果でしかなかった。
「・・・・・・気が利いてる」
目の前にあったのは釘バットであり、霧島さんがそれを持つと
「畜生っ!よりによって処刑道具まで用意してくるとは!全く趣旨は違うが最強に恐ろしいお化け屋敷だっ!」
「・・・・・・雄二。逃がさない」
雄二が逃げだし、霧島さんは釘バットを持ち追いかけるという斬新なアトラクションが俺達の目の前で展開されたのであった。
明久。まさかこれで雄二と霧島さんがくっつくと本当に思ってんのか?
「・・・・・・雄二、骨は拾ってやるからな」
「ちょっと斗真。勝手に坂本君を殺さないでよ」
その後俺と優子はそのままお化け屋敷を楽しむのであった。
雄二が霧島さんにあれは秀吉の声真似だと説得し、ようやく落ち着いた霧島さんを連れベンチに座り込む。
その様子を俺達は二人に気づかれないよう近くの建物の影に隠れながら見ていると係員が雄二に話しかける
「お疲れサマでシタ。どうでシたカ?結婚したくなりまシタか?」
「アレと結婚を結びつけて考えることができるのはお前と明久ぐらいだろうな・・・・・・」
雄二の言う通り。あんな経験をしたら絆どころか溝が深まるだけなんだが。
「オカしいデスね?危機的状況に陥っタ二人の男女ハ、強い絆デ、結ばれルという話なのデスが・・・・・・」
「まあ、襲い来る危機が結ばれるべき相手自身でなければそうなるかもしれないが・・・・・・。」
話を聞いていて思ったんだが、どうやらこの係員はきっと明久と同レベルのアレな人だろう。
「・・・・・・そろそろ、お昼」
霧島さんが噴水の上にある時計を見て呟く。時刻は午後一時過ぎになっていて、丁度昼飯の時間か。
「・・・・・・あの、私のバックー」
「デハ、豪華なランチを用意してありマスので、こちらへいらして下サイ」
「翔子、どうした?」
「・・・・・・なんでも、ない」
「???」
「・・・・・・雄二、急がないとはぐれる」
「お、おう」
そのまま雄二と霧島さんは係員についていき、レストランへと向かっていった。
でも霧島さんのあの様子からしておそらく
「ひょっとして霧島さん。雄二の為にお弁当を作ってきたのか?だとしたら何て言うか・・・・・・気の毒だな」
「代表・・・・・・。それだけ坂本君の事を思ってたのね」
「とりあえず俺達もレストランに行こうか」
「うん」
俺達も雄二達の様子を見に行く為にレストランへと向かう事に
雄二達が入ったレストランは小洒落な感じだがどっちかって言うとレストランよりクイズ会場みたいになっていた。
そして雄二達にはボーイに扮した秀吉が近づき接待するが雄二は先程明久にしたように電話を掛けようとする直前秀吉は自身の携帯が鳴ると、躊躇せず噴水に投げ、携帯をお釈迦にした。秀吉、大した役者魂だよ
その後雄二と霧島さんが席に座り、運ばれたフルコースを堪能した後。俺と優子は雄二達と話をする為、雄二達に近づき声を掛ける。
「よお雄二。どうだった」
「ケッ!何がどうだっただ!こっちはお前と違って、危うく死にかけるとこだったんだぞ!」
「そう怒るなよ雄二。あれは明久がお前の為を思ってやったんだからさ」
「何が俺の為を思ってだ!あからさまに俺に対しての日頃の怨みをはらすために用意した罠だったろうが!」
「・・・・・・雄二」
「もう坂本君。代表が悲しんでるじゃない!」
「あぁーうるさい!お前らにとっては幸せそうに見えるかもしれないが、俺からしたらさっさとー」
《皆様、本日は如月ハイランドのプレオープンイベントにご参加頂き、誠にありがとうございます。》
俺達が話してる最中に会場からは大きなアナウンスが響き渡る。
《なんと、本日ですが、この会場に結婚を前提としてお付き合いを始めようとしている高校生のカップルがいらっしゃるのです!》
あ~あ。これは逃げようにも逃げれない状況になったな雄二。
《そこで、当如月グループとしてはそんなお二人を応援する為の催し物を企画させて頂きました!題して【如月ハイランドウェデイング体験】プレゼントクイズ~‼》
そのアナウンスを聞いた瞬間、雄二は顔をかなり青ざめていく
「雄二。ここまで来たからには観念しろ」
「良かったわね。代表」
「・・・・・・うん」
「クッ!おのれ・・・・・・明久め!」
《本企画の内容は至ってシンプル。こちらの出題するクイズに答えて頂き、見事五問正解したら弊社が提供する最高級のウェデイングプランを体験して頂けるという物です!もちろん、本人様の希望によってはそのまま入籍という事でも問題ありませんが》
「大問題だバカヤロー‼」
ダッ‼(雄二が出入り口へ逃げ出す)
ガシッ(俺が雄二を後ろから羽交い締めにして抑えつける)
「まぁ落ち着けよ雄二。折角如月グループがここまでしてくれたんだ。ありがたく思えよ」
「離せ斗真!俺は一刻も早くここから脱出しないと!」
「それにほら、出入り口を見てみろ。明久がお前を逃がさないようとっくに閉めてるから逃げられないぞ」
「おのれー‼明久ー‼」
《それでは、坂本雄二さん&翔子さん!前方のステージへとお進みください!》
ご丁寧に名指ししてくれた為、周りの観客は雄二達へと視線を向けていく。
「・・・・・・ウェデイング体験・・・・・・頑張る・・・・・・!」
「落ち着け翔子。そういった物はだな、きちんと双方の合意の下に痛だだだっ!耳が千切れるっ!行く!行くから放してくれっ!」
「雄二~。ウェデイング体験ゲットしろよ~」
「代表、坂本君。頑張りなさいよ~」
「お前らっ!後で覚えてろよー‼」
こうして雄二達は壇上へと上がり、クイズを始めるのであった。
「・・・・・・雄二、幸せにな」
「斗真。気が早いよ」
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