「ただいま~」
「おかえりとうくん」
学校から帰宅して家に着き。中に入ると俺の姉である東條真理がキッチンで晩飯を作っていた。
姉さんは俺より一つ歳上で俺と同じ文月学園に通っており。現在三年Aクラスに所属している。
因みに俺の両親は海外で働いていて。俺は姉と二人暮らしをしている為、家事は姉ちゃんが炊事を、俺が部屋の掃除や洗濯などをして住ごしているのだ。
そして姉ちゃんが料理を作りながら俺に話しかける
「とうくん今日の晩ご飯オムライスでいいかしら?」
「俺は別に構わないよ。姉ちゃんが作る料理は全部美味しいから」
「とうくん。相変わらずお世辞はうまいんだね」
「別にお世辞じゃねえし」
っとこのように姉ちゃんは家にいる時は俺を「とうくん」と呼んでいるのだ。
「あっ、そうだ。ねえとうくん。清涼祭の時、ウチのクラスに来たみたいだけど何か用があったのかしら?」
「別に大した用があってきたわけじゃないよ。ただ常夏コンビがあそこにいなかったか見に来ただけだったし」
「ふーん。とうくん。お姉ちゃんに何か隠し事してないよね?」
「あはははは。隠し事なんかしてる訳ー」
「・・・・・・斗真?」
「すいません。隠してました」
すぐさま土下座をする俺
姉ちゃんが俺への言い方がとうくんから斗真に変わるのは明らかに怒ってるっていう合図だ。姉ちゃんが怒るとガチでヤバいので下手に怒らせないよう作り笑いをするが
「斗真。正直に言いなさい。あなたがFクラスにいるってことは、同じFクラスの二人が校舎に花火を投げつけた事と関係があるのは想像に固くないからね」
うっ‼そこまで気づくとはさすが俺の姉だ!
「いいけどこの事は誰にも言わないでよ姉ちゃん。下手したら学園の存続に関わるからさ」
「そこまで危ない事に斗真は関わってたの」
「うん、実はねー」
数分後
「ーという訳なんだ」
「そうだったのね。斗真のお友達が校舎に花火を投げたのは、学園にいる皆を守る為にしたことなんだね」
「姉ちゃん?」
「斗真。あなたが話したくない理由はよく分かったわ。確かにこの話が外部に漏れたら学園は存続が難しくなって皆がバラバラになってしまうから仕方ないわね」
「・・・・・・ごめんね、姉ちゃん」
「いいのよ。もとはと言えばあの二人が教頭先生と組んで学園を潰そうとしてたんだから。斗真とそのお友達は悪いことはしてないでしょ」
「姉ちゃん」
「じゃあもうこの話は終わりにして、さっさと御飯作って食べてしまいましょう」
「うん。そうだね」
そして姉ちゃんが作ったオムライス出来て、それをリビングで一緒に食べてる最中に姉ちゃんは
「あっ、そうだった。とうくん、年頃だからって、エッチな本を読むのはまだ早いわよ」
ブッ!
突然の発言に、俺は飲んでいた水を吹き出す
「ね、姉ちゃん!何でそれを知ってるの!?まさか、部屋に置いてあるアレを見たの!?ってか、勝手に部屋に入らないでって言ってるのに!」
「別にいいじゃない。姉弟なんだから何も問題ないでしょ」
「いや、いくら家族だからって、そう軽々しく入るのはやめてくれよ!」
「とうくん。そんなに自分の趣向を姉に知られたくないんだね」
「いや、趣向もなにも俺はただー」
「だからって、何で部屋にあるエッチな本の表紙が双子の女性もしくは男の娘なのよ!」
「やめてくれえぇぇぇー‼俺の趣向をここで言わないでくれえぇぇぇ‼」
もうヤダこの姉は。勝手に入っただけに留まらず、部屋に置いてあった俺の秘蔵の本を漁るなんてあんまりだ!
「大体とうくんには彼女が二人もいるじゃない。その人達と付き合ってるんだから、エッチな本を読む必要はないんじゃないかしら?」
「ウッ!た、確かに今の俺には秀吉と優子がいるけど、それとこれとは話が別だからそんな関係は・・・・・・。ってか秀吉はああ見えて一応男だからな。彼女って表現は何かこうー」
「私だって、秀吉君が羨ましいわよ。あんなにも可愛らしい男子が同じ学園にいて、しかもとうくんと付き合ってるなんて未だに納得してないからね」
「え?そ、それって俺が男同士で付き合ってるのに納得してないからか?」
「そうじゃないわ。あんな可愛い秀吉君をとうくんが好き放題できるのに納得してないだけよ」
「あんたは秀吉をどういう風に見てるんだー‼俺は秀吉にそんな卑猥なことはしてないからな‼」
そういった感じで楽しい?晩飯を済ませ、部屋に戻るとあらかじめ置いてあったエロ本は見事に処分されており、俺はこのときあのバカの一人暮らしがとても羨ましく思ったのであった。
翌日
「はぁ。もうあの姉ちゃんは本当自由奔放すぎるよ」
「ん?どうしたのじゃ斗真?」
教室で卓袱台に伏している俺に秀吉が話しかけてくる。姉ちゃんの言うとおり、秀吉は男とは思えないくらい可愛らしいよ。
「ああ、秀吉。ただな同じ家に住んでる姉にちょっとため息が出ただけさ」
「そうじゃったか。確か斗真の姉上は三年にいて、この学園のマドンナっていう話じゃなかったかの?」
そう。秀吉が話してるとおり、俺の姉ちゃんはこの学園では知らん人はいないほど有名で。前にこのクラスにいる男子にそれを知られた際、あいつらに殺意の目を向けられ殺されかけたよ。
ちなみに何故秀吉が姉ちゃんを知ってるのかというと、秀吉は優子と一緒に俺の家に招待して遊びに来た時、姉ちゃんと会ってその時に知り合い。初めて秀吉を見た姉ちゃんはその可愛らしさに見惚れたのかすぐさま抱きつき。急に抱きつかれた秀吉は顔を赤くしていたが姉ちゃんはそれ気にせず、その場で好き放題に秀吉を弄くっていた事があった
「確かあの時、秀吉は姉ちゃんの趣味のコスプレに付き合わされたんだが。どう思ってたんだ?」
「う、うむ。あんなにもせがまれた以上。断るわけにもいかなかったからの」
姉ちゃんはコスプレが趣味という一面を持っていて、秀吉に可愛らしい女物の衣装を着せ替えして弄んでいたからな。まあ俺と優子もその場にいて、姉ちゃんを止めようとしたが。一度スイッチが入った姉ちゃんは中々抑えつけられないから結構大変だったよ
「あの後、普段ワシが女装したら容赦なくお仕置きをしてくる姉上もさすがに同情してくれたのか何もなかったしのう」
「そりゃあ。あの時優子も一緒に着せ替えさせられたから。きっと、何も出来なかったんだろうな」
何せ姉ちゃんは弟の彼女を目の前で服を脱がして着替えさせていたし。正直目のやりように困ったよ
「でもま、あの時の優子も可愛かったな。特に優子のあの姿なんかー」
ガシ
「ん?」
「ねぇ斗真。まだあの事覚えてたのね」
そこには秀吉の姉の優子がいて。俺は今頭を後ろから鷲掴みされている。
「あれ?優子何でここに・・・・・・?」
「代表が戻ってこないから迎えに来たに決まってるでしょ。それにあの時アタシはあられもない姿を斗真に見せてしまって。本当に恥ずかしくかったのよ」
優子は顔を赤くしながら俺にそう告げる
「あ、ああ。そうだったんだ。でも本当にアレは目に焼き付いてるよ。優子が俺の目の前で姉ちゃんに脱がされて、色んなコスプレを披露したのは本当いい思い出にー」
すると
「そうよ。だから・・・・・・とっとと忘れなさいー‼」
メキメキメキ
「ぐあぁぁぁあっ‼頭が、頭が割れるぅぅぅっ‼」
その日の俺は実の姉に留まらず、彼女からアイアンクローされるという痛い目にあわされることとなった
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