FクラスがDクラスに宣戦布告をしてからの昼休み
俺は雄二に後を任せてある所に向かい先程優子から来たメールの内容についてどう返事をしようか悩んでいる最中だった。
「しかし優子にはどう説明しようかな。振り分け試験を休んでしまって、秀吉と同じFクラスになったのを気にしてるのかな?」
そう考えながら歩いてると目的の場所である校舎裏に着いた。周りを見渡すと優子はまだ来てないようだ。
「おまたせ。待たせて悪かったわ」
っと声が聞こえたので振り向くとそこには待ち合わせをした相手である秀吉の姉、木下優子がいたのだ。
「やあ優子。もしかして俺を呼んだのって、振り分け試験を休んだ事について聞くためなのか?」
「それもあるけど聞いたところで適当にはぐらかすでしょ。アタシは秀吉と同じ斗真の彼女だから斗真の考えてる事なんてお見通しよ」
「流石は優子だな。Aクラスの優等生は伊達じゃないね」
と俺が返すと優子は急にムッとした顔になり
「斗真。それはアタシをバカにしてるのかしら?斗真はアタシの本当の姿を知ってるくせに」
「いや優子。確かに俺は優子の本性は分かってるけど、だからってそう簡単にばらしたりしないからな。言ったところで何にもならないし、優子が俺の事を嫌いになって別れるのは俺にとってとても辛いからさ。優子は秀吉と同じ、何よりもかけがえのない俺の大切な人だからさ」
「・・・・・・ばっ、バカ。そんな恥ずかしい事を言わないで。アタシだって斗真と別れるのは嫌だからそんなこと思ってないし‼秀吉だって斗真と別れるのは嫌じゃって言うに決まってるわ‼」
優子は聞いてすぐさま顔を赤らめ俺と別れるのは嫌だと否定する。
因みに、何故俺が優子と弟の秀吉と付き合ってるかというと話せば長くなるが。俺はバイセクシャル、いわゆる両性愛という世間から見れば変態に見られるかもしれん性癖で、そんな自分を秀吉と優子は軽蔑せず、一人の人間として見てくれたからだ。俺はその時の二人の優しさに惹かれたのか、数日前二人に思いきって告白し、優子はそれを承知して俺の彼女になってくれた。秀吉も最初は躊躇ってはいたけど俺の気持ちを察してくれたのと優子の後押しもありOKしてくれた。それ以降俺達は付き合う事となり、秀吉は学園にいる時は周りの皆には誤魔化し、今いる優子みたいに二人っきりになれば俺にベタついてくるからな。
「まあそういう事だから優子振り分け試験の件については後日話すからまた今度にしてくれ。で俺をここに呼んだ理由は何なんだ?」
「あぁそれなんだけど、どうしてFクラスはDクラスに試召戦争を挑むのか聞こうと思ってね」
「それについては今だからこそ勝てる勝算が合ったからやってみただけだよ」
「それってどういう事かしら?」
「いずれ分かるさ。じゃあ優子もうそろそろ昼休みも終わる頃だし俺は自分の教室に戻るよ」
「そうね、じゃあまた放課後に会おうね斗真」
そして優子に別れを告げた俺はFクラスへと戻りDクラス戦への準備を進めるのであった。
「・・・・・・・・・・重大な情報を入手した」
その時俺はこの場にもう一人いたことに気づくのはしばらくしてからの事だった。
そしてFクラスとDクラスの試召戦争が始まり数分が経過した。
俺は振り分け試験を欠席した為今無得点のままである。そのため戦争開始してすぐ様回復試験を受けている最中だ。
「さて、もうそろそろ出ないとマズイ頃合いかな。雄二俺はある程度できたから出陣するよ」
「そうか、こっちも今明久を生け贄に捧げたところだからな。さっそくだが救援に向かってくれ」
「了解、先生採点をお願いします」
「承知しました。しばらくお待ちください」
俺が回復試験を終え採点をしてもらっている最中、雄二と今の状況について話をする。さっき雄二が言った生け贄というのは数学担当の船越先生(45歳♀・独身)を明久へと差し向けるよう須川を放送室に向かわせたのだ。その結果Dクラスは俺達が仲間(明久の貞操)を犠牲にしてまで本気で勝ちに来てると思ってたのかこちらに流れが向いた。そして
『須川あぁぁぁ~‼』
明久の魂の絶叫が響いたが無視するか。明久お前の犠牲は無駄にしないからな(笑)。
そして俺がさっそく戦場に向かうと先程の放送が効いたのかFクラスが押している。だがしかし点数の壁が高いのか戦況がこちら側が不利なのは明白であった。
「よし、さっそくデビュー戦と行くか」
俺はDクラスの前まで行き召喚する為先生に進言する。
「五十嵐先生、Fクラス東條が召喚を行います」
「承認します」
とフィールドが形成され俺はすぐさま自身の召喚獣を出す。
「
俺が召喚すると目の前に俺を二頭身化した自身の分身ともいえる存在“召喚獣”がでてきた。
服装は黒と白のツートンカラーのロングコート、武器は両手に剣を持ち要するに二刀流である。
『何だあの点数は!?』
『二桁どころかAクラス並よ!』
『ってアイツは学年成績上位者の東條じゃないか何で奴がFクラスに!?』
相手は俺がFクラスにいるの知るや動揺し、俺はその一瞬の隙をつき目の前にいるDクラスの生徒に攻撃を仕掛け相手の召喚獣を斬り捨て
Dクラス 鈴木 一郎 0点
Dクラス 笹島 圭吾 0点
すぐさま相手を戦死にした。するとドドドドっとどこからか物凄い足音が響き
「戦死者は補習~‼」
「畜生~‼」
「おのれ~‼Fクラスに東條がいるとは聞いてないぞ~」
どこからか鉄人先生が出現し戦死した生徒を抱え補習室へと連れていった。つうか何で鉄人先生はあの見た目と身体で速く走れる上生徒を抱える事ができるんだ?
「さて、俺の次に相手をするのはどいつだ?」
俺の召喚獣が剣を構えると
「くっ!むこうにはあの東條がいる。一時撤退だ‼」
Dクラスは俺の存在とその点数に怖じ気つき撤退をした。
「ちょっと物足りないけどまあ時間稼ぎはやったし、このまま進んでいくか。皆、戦況はこちらが有利だが勝利する為にはもう少し時間掛かるみたいだからもう少し粘ってくれ、勝利の女神は俺達に微笑んでるのは確かだ、今こそFクラスの底力を相手に思い知らせるのだー‼」
『おぉ~‼』
俺の合図を皮切りに士気は高まっていくのであった。
明久達が回復試験を受け終えた後
「明久、良くやった」
「雄二、校内放送聞こえてた?」
「ああ、バッチリな」
「雄二、須川君がどこにいるか知らない?」
今明久は須川に対する憎しみのあまり包丁を持っている。あの放送をしたのは須川だが内容を考えた黒幕は今目の前にいるけどな。
「殺れる、今の僕なら殺れる」
「落ち着け明久、さっきの放送を流したのは須川だがアレを指示したのはそこにいる雄二だぞ」
「斗真の言う通り、アレを考えのは俺だがな」
俺が雄二の仕業だと言い雄二が肯定すると
「シャァァァ‼」
ガシッ
明久は雄二に包丁を刺そうとしたので俺は包丁を持っていた腕をすぐさま押さえつけた。
「斗真邪魔しないで!コイツは今殺らなきゃ僕の怒りが収まらないんだよ!」
「明久、雄二を殺したいのはわかるがそれは後にしてくれ。今雄二を殺ったら校内騒ぎどころか警察沙汰になるからマジで止めろ」
ったく雄二の奴いくら明久がバカだからって嵌めるのはいいが度が過ぎるとどうなるのかわかってるのか。
「あ、船越先生」
雄二が船越先生の名前を呼ぶと明久は忍者の如くすぐさまロッカーの中に隠れる。
「さて、馬鹿は放っておいて、そろそろ決着をつけるか」
「そうじゃな。ちらほらと下校している生徒も見え始めたし頃合いじゃろ」
「・・・・・・・・・・(コクコク)」
「俺が道を切り開くから後に続けよ」
『おぅ!』
そして雄二がDクラス戦への切り札を用意し教室を出た後、俺はロッカーに隠れている明久に声を掛ける。
「明久さっき雄二が言ったのは正真正銘嘘だからな」
バンッ‼
「逃がすか雄二~‼」
明久そんなんだから皆からバカって呼ばれるんだよ。
そして
『ごめんなさい』
雄二が用意した対Dクラス戦の切り札、姫路さんの手により最初の試召戦争は俺達Fクラスの勝利により幕を閉じた。
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