バカと双子と二刀流   作:ペンギン太郎

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今回で強化合宿編は完結です。
後斗真が木下姉弟とある事をします。


第十四問 覗き騒動 終了後

明久達がきっかけで始まった合宿最終日の覗き騒動が落ち着いた後

 

 

「・・・・・・で、これは一体どういうことか分かってるよね清水さん?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

目の前で正座している清水さんに俺はさっき明久に渡したアレを見せてはボタンを押す

 

ピッ

 

《言うことを聞かなければ、この写真を公表します!》

 

《え?写真ってーうわっ!?僕の恥ずかしい写真!?》

 

《お姉さまのチャイナ姿を撮ろうと思ったら、丁度いい脅迫ネタが通りかかったので撮影したまでです!》

 

《え?って事は清水さんってお尻に火傷の痕があったりする?》

 

《な、なんでそれを知ってるんですか!?さては盗撮や覗きをやってますね!?》

 

《じゃあ女子風呂に仕掛けてあるカメラも清水さんが?》

 

《そこまで知られたからにはーわふっ!?》

 

ピッ

 

実はあの時、明久に渡したのは愛子から借りた小型録音機だ。愛子からあらかじめ清水さんはお尻に火傷の痕があると聞いて清水さんが俺達に濡れ衣を着せた真犯人だと知った後。清水さんは明久が鉄人を突破する際、姿を現すと予想し、明久に証拠を掴んでもらうために録音機を渡したのだ。清水さんの性格からすればきっと攻撃を仕掛け、何らかの脅しをかけるかもしれんと思っていたが、まさかこうも俺の予想通りに自ら白状してくれるとは思わなかった。

当然女子風呂に仕掛けてあったカメラはムッツリーニに見つけてもらい、秀吉を通じて高橋先生の手元に渡り、今検証をしてもらっている。

 

「・・・・・・というわけですので、鉄人先生。後はよろしくお願いします」

 

「なるほど。吉井達が何故覗きを繰り返すのかわからなかったが、そういうことだったのだな。清水、どうやら貴様にはたっぷりと指導してやる必要があるみたいだな」

 

「何故ですか!?罰するのは美春ではなく、そこにいる豚野郎ではないんですか!?美春はただお姉さまの姿を残したくてやっただけです!」

 

「あのな清水さん。自分が何をしたのかわかってるのか?明久が君の好きな島田さんと一緒にいるのが気に食わない。っていう理由だけで脅迫しただけにとどまらず。女子風呂にカメラを仕掛けて、それを俺達がやったように仕向ける。という最低なことをしたんだよ。今の君に反論する権利はないんだからな」

 

「東條の言う通りだ。貴様には反省文だけではなく、二度と同じ事をやらかさないよう指導してやるから覚悟しておくんだな」

 

「嫌ぁぁぁあー!」

 

「じゃ、この後の事についてはもうどうするか分かってるよね・・・・・・島田さん」

 

「ええ。わかったわ・・・・・・。美春、いえ清水さん。あなたにはもうガッカリしたわ。西村先生にじっくりと指導してもらうことね」

 

「そ、そんなお姉さま!あんまりです!」

 

「黙りなさい清水さん!アキにしたことは許さないんだから、もうウチには関わらないでよね!」

 

「お姉さまー‼」

 

こうして今回の騒動の原因を作った清水さんは鉄人先生に指導されるだけに留まらず、島田さんからは名前呼びから名字で呼ばれるという報いを受けるのであった。

 

 

 

 

特別指導室 入り口前

 

「ごめんね島田さん。俺の頼みを受け入れてくれて」

 

「ううん。謝るのは東條じゃなくてウチの方だよ。濡れ衣とはいえ、アキにあんなことをしてしまったんだからこれくらいは当然よ」

 

「そうですね。明久君になんてお詫びをしたらいいか・・・・・・」

 

実はあの後、姫路さん頼んで島田さんを呼んでもらい、島田さんが来て直ぐ様に清水さんが仕出かした件を話した。その時に清水さんを今後美春から清水さんって呼ぶよう頼み最初は渋るかと思っていたが、島田さんはそれをあっさり了承しさっきみたいな事になったってわけだ。

 

「そうか。それじゃあ明久には俺から仲直りできるよう取り繕ってあげるけど、会えるのは早くても再来週の月曜からだな」

 

「そうね。いくら清水さんがした事を暴く為とはいえ、ここまでの大騒ぎになってしまったから仕方ないわね」

 

「はい。東條君をはじめ、今回の騒動に関わった皆さんには申し訳ないことをしてしまいました」

 

俺達男子はあの覗き騒動の後、学園長直々に一週間の停学処分を言い渡されたのだ。

雄二は学園のイメージに関わるから揉み消されると思っていたみたいだが、その目論みは見事に外れてしまった。何しろ明久達が女子風呂で見たのは、まさかの入浴している学園長ことババァの艶姿だったからな。明久達はあれだけの関門を潜り抜け辿り着いた先に待っていたのが女子ではなく、ババァだったことに相当ショックを受けたのか

 

『・・・・・・・・・・』

 

魂が抜けて真っ白になってしまい、ババァもそれに激怒した為俺達を纏めて処分することを決めたのだ。

 

「あの様子じゃ回復するのにかなり時間を要するのは間違いないな。もし姫路さん達が良かったら暫く明久の側にいてやってくれないか?そうした方が明久はきっと心が癒されて二人に対する好感度を上げるかもしれないから」

 

「分かった。アキにはウチがついてあげるよ」

 

「はい。明久君にはご迷惑をお掛けしましたので、これくらいは大丈夫です」

 

「ありがとう。島田さん、姫路さん」

 

 

 

 

島田さん達に明久を任せた後。俺は愛子から借りていた小型録音機を返却し、後日シュークリームを奢ってあげると言った後。愛子は嬉しそうにしており、『また学校に来れるようになったらその時はよろしくね♪』と言って別れ、俺は自分の部屋に戻ると

 

「よう秀吉。今回は御苦労だったな」

 

「うむ。お陰でワシらの無実を証明できたのはいいが、しばらく学校を休むことになるとはの」

 

「まあ、結果が結果である以上仕方ないよ」

 

「そうじゃな。ところで斗真よ、この後はどうするつもりなのじゃ?」

 

「どうって、風呂に入ろうにも入浴時間が延長されて俺達が入れる時間が延びてしまったからな。反省文はとっくに済ませたし課題をやろうにもまだ貰ってないからここで明久達を待ってるしかないな」

 

明久達は鉄人先生監視の元、清水さんと一緒に反省文を書いており、戻ってくるのに大分掛かりそうだ。

 

「それならワシと一緒に風呂に入った方が良いではないかの」

 

「いいのか秀吉?初日は覗きに参加してなかったから高橋先生に許可を貰えたからいいものの、問題を起こした俺が秀吉と一緒に入浴したら問題にならんのか?」

 

「うむ。それについてなんじゃが・・・・・・」

 

ガラ

 

「斗真、いるかしら?」

 

「ん?どうした優子。何で俺達の部屋に来たんだ?」

 

部屋の扉が開く音がしたので見てみると優子がおり、何故か入浴セットを持ったまま立っている。

 

「どうしてって、今からお風呂に入るからに決まってるでしょ」

 

「ああ。それは言わなくても分かるが。何でここに?」

 

「だって・・・・・・その・・・・・・」

 

「だって?」

 

「実はねー

 

 

 

というわけなの」

 

 

 

「何だってぇぇぇっ!?秀吉だけしゃなく、優子とも一緒に風呂に入ることになったからここに来ただと!?」

 

 

優子からのトンデモ発言に大声を出して驚く俺

 

「ちょっと、大声を出さないでよ!皆に聞かれでもしたらどうするのよ!」

 

「いやちょっと待て!?何でそんなことになったんだ!?秀吉はまだ男だから問題ないけど女である優子と一緒に風呂に入るとかこのご時世シャレにならんことをどうして学校側がOKしたんだよ!?」

 

俺が疑問を優子にぶつけると

 

「・・・・・・アタシが学園長にお願いしたの。学園長にアタシが斗真に濡れ衣とはいえビンタしたことを話して、それを詫びる為だって言ったら最初は渋っていたけど『あのクソジャリにはプロトタイプの腕輪を試験運用してもらってデータも取れたんだし、清水が仕出かした件を暴いてくれたからそれくらい許可してやるさね』って」

 

 

「ババァァァー‼」

 

 

俺はこの階にはいないババァの名を叫んだ

 

「あのババァ!何考えてやがるんだ!ってか優子。いくら俺達三人が付き合ってるとはいえ、んなことしてそれが外部に漏れでもしたら学校だけの問題じゃ済まないんだぞ!」

 

「わ、分かってるわよそれは!でも、斗真には取り返しのつかないことをしてしまったから・・・・・・」

 

「斗真よ。姉上もお主に謝りたいと思っているのじゃから、受け入れてくれんかの?」

 

「あのな秀吉。こればかりは・・・・・・」

 

「斗真だって言ってたじゃない。見るならアタシと秀吉の裸を見たいって。」

 

「お、お主はワシがいない間に姉上に何を言ったのじゃ!?」

 

「い、いや。確かにさっき言ったけどまさか本当に・・・・・・」

 

「・・・・・・斗真」

 

普段優子が誰にも見せない上目遣いで俺を見つめる

 

「・・・・・・はぁ、わかった。でもこのことに関しては俺達三人とあのババァだけの秘密だぞ。もしこんなことがバレでもしたら、秀吉や優子だけじゃなく俺もただじゃ済まないからな。特に同じFクラスのヤツに知られでもしたらー」

 

「うむ。お主は真っ先に殺されるであろう」

 

「そうね。じゃあ皆が戻ってこないうちにさっさと行きましょう。個室風呂の鍵はアタシが持ってるから」

 

「ああ待ってろ。今から準備するから先に行っててくれ」

 

「わかったわ」

 

そうして優子が先に個室風呂に行った後この場に残った俺と秀吉はというと

 

「斗真よ。まさか仲直りどころか更に深まってしまうことになるとはの」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「斗真。どうしたのじゃ?」

 

「・・・・・・・・・・(ボタボタ)」

 

「斗真!お主ムッツリーニみたいになっとるぞ!」

 

「いやだって優子と一緒に風呂に入れると思うと興奮してしまうのは当たり前だろ!寧ろそんな状況で平然としていられるヤツはいないんだからよ!」

 

「う、うむ。そうじゃな。」

 

「・・・・・・秀吉。もうそろそろアイツらも戻ってくるだろうからさっさと個室風呂に向かうぞ」

 

「そうじゃな。では行くとするかの」

 

「よし、行くとするか」

 

 

 

その後俺と秀吉は個室風呂に行き、そこで待っていた優子と一緒に風呂に入ることに。もしこんなことが公になれば俺は今後学園では生きていける保証がないな。

 

 

 

処分通知

 

文月学園第二学年

 

全男子生徒149名及び2年Dクラス清水美春

 

上記の者たち全員を一週間の停学処分とする

 

文月学園学園長 藤堂 カヲル

 

 

そして強化合宿は終了し、その翌日から俺達は自宅謹慎と大量の課題をすることになったのであった。

尚清水さんはやったことがことだけに明久と同じ《観察処分者》になったとさ




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P.S 秀吉と優子と入浴する展開は載せようかどうか考えてますが、もし載せるとしたらこの作品とは別の番外編に載せるかもしれませんのでよろしくお願いします。
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