後今回はあのモヒカンが再登場します。
第一問 再会
停学明け
大量の課題を済ませ、いつも通りに登校していると
「おはようなのじゃ斗真」
「おはよう斗真」
「あ、おはよう秀吉、優子」
校門前にて俺と交際をしている木下姉弟と久々の出会いをする。
「斗真。お主は停学期間の間どうしておったのじゃ?」
「どうしたも何も、出された課題を済ませるのに手一杯だったよ」
何しろ俺は明久達とは違い、学年主任の高橋先生からも特別課題を大量に貰ったからな。高橋先生はAクラスを担任しているだけに問題は普段Fクラスで受けている授業よりかなり難しかった。それを終わらせるのにかなりの時間を要してしまったが合宿の時に優子と一緒に勉強したお陰で二~三割は自分で解けたが後に関しては三年Aクラスに属する姉ちゃんに頭を下げて教えてもらいながら終わらせたのだ。
「そうじゃったな。お主はワシらと違って高橋教諭からも特別課題を出されておったからのう」
「斗真は合宿の時に秀吉と如月君と一緒に戦ったとはいえ高橋先生に勝ってるからそれに対する腹積もりじゃないの?」
「まあ、それもあるが。一番はやっぱ高橋先生の前で学園長をババアって呼んじまったからそれを更正させるつもりもあったかな」
俺は高橋先生と勝負をしている時。腕輪を使ったがその時雄二にどこで手に入れたか聞かれ咄嗟にババアから貰ったって言ってしまい。それを高橋先生が見逃してくれるわけもなく。明久達がババアの裸を見て真っ白になっている状態で鉄人先生に指導されている中何故か俺だけが高橋先生から直々に指導を受ける羽目になった。
まあ鉄人先生はほぼ毎日明久達と一緒に指導されているから何ともないけど、高橋先生は別の意味でキツかったから指導が終わった後いつも以上に体力を使ってしまいヘトヘトになってしまったのだ。
「しかしワシと姉上からしたらお主とこうして一緒に登校できるのが嬉しく思うぞい」
「そうね。斗真がいないと淋しいから久々に会えて本当嬉しく思うよ」
「俺もさ二人とも。俺にとって二人はかけがえのない存在だからまた一緒に通えて最高だよ」
「そう。ありがとう斗真」
優子が満面の笑みを浮かべる。
「姉上、そろそろHRが始まる時間じゃから行くとするかの」
「そうだったわ。じゃあ斗真、行きましょう」
「ああ」
その後俺は優子達と一緒に校舎に入っていく。登校する際、優子と秀吉に腕を組まれながら歩いてるからか周りからの視線が痛かったが気にせず歩き続けると
「東條!何朝から俺の天使とイチャついてるんだコラ!」
「ん?アンタは確か変態コンビのモヒカンだったな」
「誰が変態でモヒカンだ!俺には常村って名前があるだろうが!」
俺に怒鳴りながら声をかけてきたのは前に清涼祭で俺達に散々嫌がらせをしてきた常夏コンビの一人である常村だ。
「あ~そうでしたね常村先輩。言っておきますけど優子は俺の彼女ですので別に俺が優子と何していようが俺の勝手じゃないすか?」
「斗真の言う通りですよ。アタシは斗真が好きだからこうして一緒に登校しているだけです」
優子が俺にもたれ掛かるようにくっつき、目の前にいる常村にアピールするが
「何勘違いしてんだお前は!俺の天使はその隣にいる秀吉だ!ハズレなんかには興味がねぇよ!」
「ああそっちですか」
「斗真。ワシはどう反応したら良いじゃろうか・・・・・・」
「そこは嫌がった方がいいぞ」
「う、うむ。そうじゃな」
秀吉は一旦俺から離れると直ぐ様俺の後ろに隠れる。
「ちょっと!?誰がハズレですって!?」
「お、おい優子。落ち着けよ」
一方優子は常村から罵倒され腹が立ったのか俺の前に出る。
「てめぇはすっこんでろ!お前は秀吉と違って色々と無駄な箇所が多いし!そこにいる東條だってこの間問題を起こして停学になったクズだろうが!」
ブチッ
「「あっ」」
優子は常村の言ったことに頭がきたのか何かがキレた音がし
「アンタなんかに・・・・・・アタシと斗真の何が分かるって言うのよー‼」
ドガァ!
「ぐはぁっ!」
優子は渾身のストレートを常村に見舞うと、常村は物凄い勢いでぶっ飛ばされ、壁にぶつかるとその場で気絶してしまうのであった。
「・・・・・・ひっく、ひっく。アタシだって・・・・・・アタシだって秀吉に負けないように努力しているのに・・・・・・。斗真だって好きで覗きをしたわけじゃないのに・・・・・・」
常村をぶっ飛ばした後優子は涙を流しはじめる。どうやらあの野郎に言われたのが相当ショックだったみたいだな。
「大丈夫だよ優子。優子には秀吉に負けないくらい素敵なところがあるからさ。それに俺は合宿でやらかした事は後悔してないから心配する必要はないよ」
俺はそう言いながら優子に後ろから抱きつくと
「・・・・・・斗真。ありがとう(////)」
「姉上・・・・・・」
俺が優子と廊下でイチャついていると
「お二人とも朝から何をしているのですか?」
後ろから声が聞こえて振り向くとそこにいたのは
「ゲッ!高橋先生・・・・・・」
そう優子のいるAクラスの担任である高橋先生がいたのだ。
「東條君。私を見て驚かれるのは心外です。それにみたところ。三年の常村君がそこで気絶していますが何かあったのですか?」
「ああ、実はですね先生。そこで倒れているモヒカン野郎がー」
「先輩に向かってそう呼ぶのは失礼極まりないと思いますが、常村君と何かあったのですね」
「はい。さっき私がー」
優子が先程の事を高橋先生に話し、それを聞いた先生は分かってくれたのか。鉄人先生を呼び出し、優子が常村に罵倒されたと伝えると鉄人先生は「指導が必要だな」と言って気絶していた常村を生徒指導室に連れていったのだった。
「では三人ともそろそろ一限目が始まりますので各自の教室へ向かってください」
「へ~い」
「・・・・・・あなたには後で指導する必要があるみたいですね(キリッ)」
「すみませんでした高橋先生。反省してますのでそれはご勘弁して下さい」
「以後気を付けて下さい」
「はい」
ツカツカツカ
高橋先生が去った後そこに残っている俺達三人はというと
「はぁ~、朝から疲れるよホント。高橋先生を相手にしてると色々と面倒だよ全く」
「斗真が目上の人に失礼な態度をとるからそうなって当たり前じゃないかの」
「そうよ。斗真は高橋先生だけじゃなく西村先生にも失礼な態度を取ってるみたいじゃない。少しは反省しなさいよ」
「あ~分かってるよ二人とも。高橋先生と鉄人先生には今後気を付けるからさ」
「全然反省しておらんようじゃな」
「全く呆れるったらありゃしないわ」
「そう言うなって、もうそろそろ授業が始まる時間だから教室に向かおうか二人とも」
「そうね。じゃあまた昼休みに会おうね斗真」
「姉上、ワシを忘れるでないぞい」
そうして新校舎で優子と別れた後俺と秀吉は旧校舎にあるFクラスの教室へ向かっていく。
「さて今頃明久達は何をしているかな?ま、どうせバカやってるのは想像に固くないが」
「おそらくいつもと変わらんじゃろうな」
「その可能性が高いだろうな。そろそろ教室の前だが・・・・・・ん?何か教室の中が妙に騒がしいが何やってるんだ?」
「うむ?確かにいつもとは違う感じがするのう」
そう話ながら教室の扉を空けるとそこには
「・・・・・・何やってるんだお前ら?」
教室全体に暗幕が張られそこら辺に蝋燭の火が灯されており、教卓がある場所には毎日見かける黒い装束を身に纏った異端審問会がいた。そして異端審問会は教卓の前で蓑虫状態に縛られている明久と雄二を睨んでいた。
「こ、これは一体何事じゃ?」
すると秀吉の声に気づいたのか明久が俺と秀吉に顔を向ける
「斗真!秀吉!良かった・・・・・・!ずっと来ないからてっきり休みなのかと」
「ああ。ちょっと色々あって遅れたんだが・・・・・・。てか明久お前は一体何をしたらこんな事になるんだ?」
「斗真の言う通りじゃ。明久、お主らは何をしておるのじゃ?」
「東條、木下、邪魔をしてれるな。今我々は異端者である吉井明久と坂本雄二の処刑を行うところなんだ」
「いやそれは見たら分かるけど明久達が何をどうしたっていうんだよ」
「雄二はわからんでもないが、明久は何をしたのじゃ?」
「よくぞ聞いてくれた木下。異端者ー吉井明久はよりによって我らが聖域である文月学園敷地内で朝っぱらから島田美波と接吻などという不埒な行為をー」
接吻?それは要するに明久が島田さんとキスをしたってことか?でも何で明久が島田さんとそんなことをー
ガラッ
須川が口上している途中。俺達が入ってきたのとは別の扉から開く。
そこには耳まで真っ赤になった顔を俯けて足早に自分の席へ向かう島田さんがいた。
「「「・・・・・・・・・・」」」
教室内が水を打ったように静まり返る
いつもと違うこの妙な雰囲気に、誰もが言葉を発せずただ黙りしていると
「おはようございます皆さん。今日は諸事情により布施先生の代わりに私が授業をーどうしたんですか皆さん?」
一時間目の授業を担当する先生が、その様子を見て目を丸くしているのであった。
「・・・・・・後で明久から聞く必要はあるな」
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