バカと双子と二刀流   作:ペンギン太郎

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第三問 報復

斗真達がFクラスで騒いでる一方Aクラスでは

 

「さて、休み時間になったし。折角のことだから、斗真達がどうしてるか見に行くとするか」

 

アランがAクラスの教室を出て斗真がいるFクラスがある旧校舎へ向かおうとすると

 

「ん?何だかDクラスが騒がしいみたいだが。何してるんだ?」

 

Dクラスの方から何やら騒がしい音が聞こえたので覗いてみると

 

『平賀君!Fクラスに試召戦争を申し込んで下さい!』

 

『ちょっと待って清水さん。Fクラスを攻めたところで何になるっていうんだ!』

 

『決まってますわ!覗きをしたFクラスにいる豚野郎をお姉さまから引き剥がす為です!』

 

『ま、待ってくれ!それだけの理由で試召戦争を行うわけにはー』

 

「・・・・・・どうやらこれは斗真に言わないといけないね」

 

 

 

 

 

そして清水さんがきっかけで始まった騒動が落ち着いた頃

 

「ったく、いくら二人が付き合っているってだけでここまですることねぇだろうが」

 

「しかしのう。まさか島田が明久と付き合ってると言っていたのじゃが。いつ明久は告白したのじゃ?」

 

「いや明久は訳分からんって顔をしていたから、おそらくアレは島田さんが思い込みで言ってるだけだろうな。とにかく明久から話を聞かないことには━━」

 

ガララッ

 

「斗真。ちょっといいかな?」

 

「ん?どうしたんだアラン。こんなところに来て何のようだ?」

 

「実はね、さっきDクラスの方で清水さんが騒いでいてね。ちょっと盗み聞きしたんだけど」

 

「清水さんが?一体何を話してたんだ?」

 

「それなんだけど実は━━」

 

説明後

 

 

「━━という話をしてたんだけど」

 

「・・・・・・オイオイマジかよ。こりゃあ雄二に言わなきゃ不味いな」

 

「うむ、大変なことになるかもしれんの」

 

 

 

 

明久が飛び交うカッターや卓袱台をやり過ごしてトイレから戻ってくるといつもの四人ー俺、雄二、秀吉、ムッツリーニの四人が雄二の席で付き合わせて話をしているのに気付いたのか近づいてくる。

 

「どうしたの四人とも。そんな真面目な顔なんかしちゃって」

 

「む、明久か。丁度いい所に来おったな」

 

「なに?また何かトラブル?」

 

「・・・・・・・・・・(コクリ)」

 

「ああ。お前のせいで面倒なことになりそうだ」

 

「まあ待て雄二。明久が直接原因を作ったわけじゃないだろ。とりあえず明久、ここに座って話を聞いてくれ」

 

「わかった」

 

そして明久がその場に座り、話を始める

 

「それで、面倒なことって?」

 

「・・・・・・・・・・Dクラスで試召戦争を始めようとする動きがある」

 

「試召戦争?Dクラスが?」

 

「さっきアランがDクラスで話しているところを目撃してな。それを教えてくれたんだ」

 

「別にDクラスがBクラスに攻め込んでもあまり僕らに関係ないんじゃないの?どうせ僕らはまだ試召戦争を仕掛ける権利はないんだし」

 

明久の言う通り。四月に試召戦争を申し込んで負けてしまった俺達Fクラスは、そのペナルティとして三ヶ月間戦争を申し込む権利を剥奪されている。こっちから宣戦布告できない今こうして俺達が話し合う必要はないはずだが。

 

「お主の言う通り、Dクラスの目的がBクラスであれば問題はないのじゃが・・・・・・」

 

「え?違うの?だとすると、まさかAクラスが狙いとか?」

 

「お前は阿呆か。それなら面倒なことなんて言うわけがないだろう」

 

「だとしたら、まさか・・・・・・」

 

「・・・・・・Dクラスの狙いはこの教室、Fクラス」

 

「えええっ!?」

 

ムッツリーニから告げられた言葉を聞いて驚く明久。

まあDクラスがこんな最下位クラスに攻め込んでくると聞いたら驚くのは当たり前か。

 

「だって、僕らはまだ試召戦争をする権利はないはずだよね?」

 

「ああ。確かに『Fクラスから他クラスへ試召戦争を申し込む権利』は無いな。だが、だからと言って試召戦争に無関係というわけじゃない。申し込むことはできないが、申し込まれたら応戦しないわけにもいかないからな」

 

試召戦争のルールには、負けたクラスは三ヶ月間試召戦争を申し込むができないというものがある。これは試召戦争を泥沼化させない為に作られたルールだが、このルールには負けたクラスは試召戦争に参加できない、とは書かれていない。つまり先程雄二が言ったように他のクラスから戦争を申し込まれたら戦わざるを得ないというわけだ。

 

「けど、僕らは最低設備のFクラスなんだし、攻めてくる相手なんていないはずじゃないの?」

 

下位クラスが上位クラスに勝ったらそのメリットは大きい。何しろ、設備を入れ替えることができるからな。だが、上位クラスが下位クラスに勝っても、設備が向上しないからメリットが一つもない。負けたクラスがランクダウンするだけだからだ。

 

「だからさっき言っただろ?お前のせいで面倒な事になりそうだ、と」

 

「僕のせい?僕が何かしたっけ?」

 

「明久よ。相手はDクラスじゃ。思いあたるフシがあるじゃろう?」

 

「・・・・・・もしかして清水さん?」

 

「・・・・・・・・・・(コクリ)」

 

ムッツリーニが小さく頷く

 

「やってくれたな明久。お前が島田とイチャついてくれたおかげで、ヒートアップした清水はDクラスの連中を巻き込んで俺たちに八つ当たりをするつもりだぞ」

 

「そ、そんな!僕は全然そんなつもりは・・・・・・!」

 

「じゃが、お主にそんな気はなくとも清水はそうは思ってはおらん」

 

「清水さんの目的は明久と島田さんの席を離す為に俺達の机をまたミカン箱にするつもりのようだな」

 

試召戦争で負ければ俺達の机はまたミカン箱になる。そうなると、明久と島田さんは相席できなくなるからそれが清水さんの目的だろうがいくら何でもそこまでする必要はないと俺は思う。

 

「け、けど、Dクラスだって全員が乗り気なわけじゃないでしょう?そんな目的でクラスの皆が関わる戦争をするとは思えないよ。Dクラスの代表だって反対するんじゃないかな」

 

「確かに明久の言う通り。Dクラス代表の平賀は設備を入れ替えなかったという貸しがあるし、強化合宿の時も俺達に協力してくれたから陥れる理由は見当たらないが」

 

「そこで今の状況が問題になる。清水が主犯とは言え俺達は覗きをしてしまったんだ。普通の女子は皆俺たちに良い感情を抱いていない。むしろ自分たちの手で罰を与えたいと考えているくらいだな」

 

「お主も知ってのとおり、Dクラスの代表は男子生徒じゃ。清水が原因を作ったとはいえ、覗きに参加してしまったから発言は皆無じゃろう。怒りに燃える女子一同と嫉妬に燃える清水を抑えきれるとは思えん」

 

「そ、そんな・・・・・・」

 

明久は女子達が怒り心頭なことを聞きショックを受ける。

 

「雄二、攻め込まれたら勝てる自信はあるか?俺からしたらその可能性は無いに等しいと思うが」

 

「苦しいな。うちのクラスの連中は朝からの騒ぎのせいで点数を補充できていないし、女子生徒はわずかに二人してだけ。万全の体勢であっても作戦がなければ太刀打ちできないというのに、点数が残っているのが姫路と島田だけとなると、よほどのことが無い限り勝ち目はないな」

 

俺達男子は強化合宿の時に点数を消費してそのまま停学になっている為、今日補充しなければ無いに等しい。

女子は俺達が停学期間中に点数を補充しているから問題ないが。

 

「要するに、今の状況じゃと戦力は女子のみということじゃからな。ワシらのFクラスに女子は二人、Dクラスには二十人以上。いくら姫路がおるとしても戦力差は歴然じゃな」

 

「例え姫路さんが十人分の働きをしたとしても、その差は倍近くあるから状況としては苦しい所だ」

 

「ってなワケで、今回の試召戦争は回避するほうが賢明だな。勝ったとしてもDクラス程度の設備じゃあまりメリットが無いし、折角貸しがあるクラスをわざわざ敵に回すこともないだろう」

 

「え?回避できるの?」

 

「お前と島田次第だけどな」

 

そう言って、雄二はあたりをキョロキョロと見回し

 

「どうかした、雄二?」

 

「ひょっとして島田さんを探してるのか?」

 

「ああ。近くにいるかと思ってな」

 

「美波ならさっき姫路さんとどこかに行ったけど」

 

休み時間になると、姫路さんは島田さんと合流して教室を出ていった。二人はなんだか真剣そうな顔をしていたがあれはおそらく明久に関する何かを話してるだろうな。

 

「修羅場じゃな」

 

「修羅場だな」

 

「・・・・・・・・・・修羅場」

 

「修羅場か」

 

「え?あの二人、喧嘩でもしているの?」

 

「んなわけあるか」

 

今あの二人はお前について話合っているに決まってるだろうが

 

「それより明久、一つ確認しておきたいことがある」

 

「ん?なに?」

 

「島田とお前は付き合っているのか?」

 

「それは俺も気になってたんだが、どうなんだ明久?」

 

俺はその場にいなかったから何とも言えんが、島田さんがあそこまで言ったってことは俺が知らぬ間に何かあったのは間違いない筈だ。

 

「僕の記憶だと、付き合ってはいない、と思う・・・・・・」

 

「じゃが、島田の態度は明らかに付き合っている者のそれじゃぞ?」

 

「うん。それは多分、僕の送った間違いメールが原因でー」

 

「間違いメール?それに何かあったのか?」

 

「うむ。実は強化合宿の時にね。斗真がAクラスの如月のところに行っている間のことなんだけどー」

 

明久の話によると強化合宿の三日目の夜。俺がアランの部屋に行っている間、明久は姫路さんにメールで呼び出した後、須川からどうしてそこまで覗きに拘るかとメールが来て、それを『好きだからに決まっているじゃないか!』と返したが。その時に送り先を須川ではなく島田さんに送ってしまったとのことだ。これを聞く限りじゃ島田さんが勘違いするのも無理はない。明久は誤解を解こうとしていたが、雄二が明久の携帯を壊してしまい。その日に解くことができなかったと明久は言う。

 

「ったく、そういうことだったのかよ」

 

「なるほどのう。明久も明久じゃが・・・・・・、雄二、お主も素晴らしいタイミングでやらかしたものじゃな・・・・・・」

 

「全くだよ雄二。腹を切って詫びるべきだよ」

 

「う・・・・・・。まぁ、確かに悪かった。すまん明久」

 

「・・・・・・・・・・けど、そもそもの原因は明久の確認不足」

 

「うっ。確かに」

 

ムッツリーニの言う通り、雄二の責任はあくまでもフォローできなくなっただけで、元々の原因を作ったのは明久であることに変わりはない。その為、雄二を責めるのはお門違いだ。まあ、何も確認せず明久にキスをして付き合ってると言った島田さんにも非はあるけど

 

「だが、誤解だと言うのなら話が早い」

 

「え?何が?」

 

「Dクラスとの試召戦争の話だ。島田の誤解を解いてお前らがいつもの姿に戻れば清水もおとなしくなるだろう。そうすればDクラスは俺たちに不満はあっても、開戦するほどの意気込みがある核がいなくなって、試召戦争の話は流れる。俺たちはいつもの日常を取り戻して万事解決というわけだ」

 

「そうなると後は島田さんの誤解を解いてやらないといけないってところか」

 

いつものように雄二が解決策を示し、俺が今するべきことを話すと同時に教室の扉が開き誰かが駆け込んできた。

 

「あ、あの、明久君っ!聞きたいことがあります!」

 

姫路さんが息を切らしながら明久に近づく

 

「え?な、なに?」

 

普段はおっとりしているイメージがある姫路さんが剣幕を立てながら明久に問い詰める。

 

「そ、その・・・・・・っ、あ、明久君は・・・・・・美波ちゃんに告白したのですか?」

 

「え、えっと・・・・・・それなんだけど・・・・・・」

 

「はいはい姫路さん落ち着いて。今から話すから」

 

「姫路、その話なんだが、島田も一緒の方がいいだろう。どこにいるかわかるか」

 

「美波ちゃんなら、さっきまで一緒に屋上にいましたけど・・・・・・」

 

「よし。それなら俺たちも屋上に行くか。ここで話すのもなんだしな」

 

屋上なら人も少ないから話し易いな

 

「そうだね。姫路さんには往復になっちゃって申し訳ないけどね」

 

「あ、いえ。私は全然構いませんので」

 

「んしゃ、行くか」

 

「うん」

 

席を立ち、俺達が屋上に向かおうとすると雄二がムッツリーニに話しかける。

 

「ムッツリーニ。屋上にヤツの盗聴器があるか、確認できるか」

 

「・・・・・・・・・・多分、ある。Fクラスにも仕掛けてあった」

 

最早清水さんがやっていることはムッツリーニ同様犯罪なんだけど

 

「Fクラスにあったものはどうしたの?」

 

「・・・・・・・・・・さっきの授業中に外しておいた」

 

そんな事ができるムッツリーニも流石だな

 

「そうか。だとすると、清水はさっきの俺たちの会話は知らないってことだな」

 

「・・・・・・・・・・(コクリ)」

 

「だが油断しない方がいいぞ。今朝の島田さんの行動を把握してたってことは教室以外にも仕掛けているかもしれんしな」

 

「ああ。わかってる」

 

「あのさムッツリーニ。屋上にも盗聴器があったら、外すか少しの間使えないようにしてもらえないかな?」

 

「・・・・・・・・・・わかった」

 

「・・・・・・何のつもりだ明久?」

 

「まあ、ちょっとね」

 

「・・・・・・わかった。そうさせておくよ」

 

なるほどな。ただでさえ勘違いさせたとはいえ失礼な事をしたからそれに対する気遣いか。

 

ムッツリーニが承諾してくれたところで階段が終わり、屋上の扉を雄二が開け、その向こうには島田さんが静かに佇んでいた。

 

「あ、瑞希ーとアンタたちも?皆そろってどうしたのよ?」

 

島田さんは俺達が来たことに驚いている。

 

「ムッツリーニ」

 

「・・・・・・・・・・(コクリ)」

 

ムッツリーニは鋭い目付きで周囲を見回し片手に小型の機械を持って歩き回る。確かあれは盗聴器などを探す為に使う『ワイドバンドレシーバー』だったな。何でそんなものを持ち歩いてるのかは置いておくとして。

 

「・・・・・・・・・・オーケー」

 

「よし。明久、もう話してもいいぞ」

 

「どうかしたの、アキ?」

 

「あー、えっと・・・・・・」

 

「どうした明久。要件をさっさと言ってやれ」

 

「神よ、ご加護を・・・・・・!」

 

「?何してるの、アキ?」

 

「うん。まあ、ちょっとしたおまじないだよ」

 

「何で話しかけるのにわざわざ神に祈りを捧げる必要があるんだよ」

 

「美波。実は話しておきたいことがあるんだ」

 

「あ、うん。何?」

 

「あのさ、強化合宿の時に僕が送ったメールなんだけど・・・・・・」

 

「め、メールって、あのメールのこと?」

 

「うん。あのメールなんだけど、実は」

 

そこから明久はあのメールは須川に送る筈が間違えて島田さんに送ったと説明する。それを聞いた島田さんはともかく、姫路さんも驚き。誤解を解けたと思いきや、今度は明久は須川が好きと勘違いし始め、即座に俺が違うぞとフォローし、そこから色々あったものの島田さんの誤解を解くことに成功した。

そして誤解が解けた島田さんはというと

 

「どうしてくれんのよー!?ウチのファーストキス!?」

 

島田さんは物凄い勢いで明久の胸ぐらを掴む

 

「ごごごごめんなさいっ!僕も悪気はなかったんですっ!」

 

「ごめんで済む問題じゃないでしょ!?」

 

「まあまあ落ち着いて島田さん。確かに明久が原因を作ったんたけど、それをちゃんと確認せず突拍子にキスをした島田さんにも非はあるんだしさ」

 

「うっ!確かにそうね。悪かったわアキ」

 

俺が痛いところを突くと即座に手を離す島田さん。

 

「そ、その、美波」

 

「なによ!?」

 

「はいはい島田さん。怒らないでってば」

 

「えっとー僕も初めてだったから、おあいこってことじゃ、ダメかな・・・・・・?」

 

「明久。お前なぁ」

 

俺は明久の言うことに溜め息をつく

 

「ダメに決まってんだろ」

 

鋭い雄二のツッコミ。まあ、雄二がそういうのは当たり前か

 

「え・・・・・・?そ、そうなんだ・・・・・・。それは、その・・・・・・えっと・・・・・・ご、ご馳走さま・・・・・・?」

 

「ぅおぃっ!いいのか島田!?」

 

 それなのに的外れな返事をする島田さん。

そして明久は気になることがあったのか島田さんに質問する。

 

「あのさ美波。怒らないで答えて欲しいんだけど」

 

「え?何?」

 

「僕と美波が付き合っているって話なんだけど、あれってもしかして、美波が僕のことを・・・・・・」

 

「島田さんが明久を好きじゃないかってか」

 

「ちょっと斗真!何勝手に言ってるんだよ!?」

 

「あのな明久。普通好きでもない異性に女の子がそう簡単にキスなんてするわけないだろう。でどうなんだ島田さん?」

 

俺が島田さんに聞いてみると

 

「あ・・・・・・!そ、それは・・・・・・っ!」

 

島田さんは俺の言ったことに対し慌ててバタバタと手を振る。

あの様子からして島田さんが明久のことが好きなのはもう間違いないな。後は二人に任せておくべきか

 

「あ、あれはね、ほらっ。清水さんがあまりにもしつこいから、彼氏でもいたら諦めてくれるかと思って、それでタイミングよくアキが告白してきたもんだから・・・・・・!」

 

島田さんは恥ずかしいのか、即座に手を振って誤魔化す。あのな島田さん、そこはもう恥ずかしがらずに素直になればいいのに。

 

「ああ、なるほど。そういうことか」

明久もそれを聞いて納得する。少し悔しそうな顔をしていたが

 

「やれやれ。苦しい言い訳だな。一人以外にはバレバレだぞ?」

 

「そうじゃな。まぁ、告白が誤解などと言われたのじゃから、そうやって誤魔化したくなる気持ちもわからんでもないが」

 

「・・・・・・・・・・素直じゃない」

 

「まあそこが島田さんの良いところでもあるけど」

 

「べ、別に言い訳とかじゃなくてホントに・・・・・・っ!だ、誰がこんなバカと」

 

島田さん。そのままだと明久は姫路さんに取られてしまうけど本当にそれでいいのかい?

 

「まったく・・・・・・、それならそうと先に言ってよ。美波が僕のことを好きなのかと思っちゃったじゃないか」

 

「う・・・・・・。そ、そんなワケないでしょ!」

 

「だよね。僕もおかしいとは思っていたんだよ。美波が僕を好きになるとは思えないし、それにー」

 

「そ、それに何よ」

 

「それに、美波があんなにしおらしいなんておかしいもんね」

 

「オイ明久。それはいくらなんでも失礼過ぎるぞ」

 

「・・・・・・そうね。全く、本当に、アンタの言う通りよね・・・・・・っ‼」

 

「み、美波!?なんか僕の肩関節が嫌な音を立てているような気がするんだけど」

 

いつもの様に明久は島田さんに関節技を掛けられている。

 

「とにかく、誤解は解けたようじゃな。あとはこの話を清水に伝えれば問題は全て解決ということで良いのか?」

 

「そうだな。これで清水も納得するだろう」

 

「だといいけどな」

 

「・・・・・・・・・・話はうまく伝えておく」

 

一応これで解決はしたかな。

 

「え?どういうこと、瑞希、なにかあったの?」

 

「いえ、私も知りませんけど・・・・・・。何かあったんですか?」

 

「それについては、俺から話すよ。実はー」

 

俺が島田さんと姫路さんに今の状況を説明することに。

 

 

その後清水さんの耳に渡ったのか。Dクラスは戦争を取り止め、いつもの日常に戻り落ち着いたのである。

だが、後にFクラスを狙っているのはDクラスだけじゃなかったと俺達は知るのであった。




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