バカと双子と二刀流   作:ペンギン太郎

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三日振りの更新です。最近はリアルの仕事が忙しくて、なかなか上げられませんでしたが、よろしくお願いします。


第五問 演技

「それで、ウチにどうしろって?」

 

教室に戻ってきた二人に事情を説明すると、島田さんは明久を半眼で見つめる。どうやらまだ今朝の件で怒ってるだろう。

 

「明久と付き合っている演技をしてもらいたい。それも周りで見ているヤツがムカついて血管が切れそうになるくらいベタベタな感じでな」

 

雄二が島田さんに明久と一緒に演技してもらうようお願いする。だが

 

「絶対にイヤ」

 

と断る島田さん。今朝あんな事があったばかりなのに、そこから今度は付き合ってくれなんて厚かましい頼みを聞いてくれないのは当然だ。

 

「そこを曲げて何とか協力して欲しいのじゃ。島田だけではなく姫路にも」

 

「え?わ、私もですか?」

 

「うむ。明久と島田の演技だけでな現実感に欠けるからの。お主には二人の仲を妬む役を頼みたいのじゃ」

 

「姫路さんには辛い役かもしれないけど今はFクラスの為だと思ってお願いできないかな?」

 

「明久君と美波ちゃんを妬む役、ですか・・・・・・」

 

姫路さんは秀吉と俺に言われたことに反芻している。まあ姫路さんも明久のことが好きだから葛藤する気持ちも理解できる。

 

「ウチはなんと言われてもイヤ。こんなバカと恋人同士なんて、冗談じゃないもの」

 

参ったな。この様子じゃとても協力はしてくれそうにないか。しかしここで協力してくれないことには

 

「島田よ。冷静になって考えるのじゃ。確かに色々と思うところはあるじゃろうが、これはお主にしかできんことなのじゃぞ。それなのに静観を決め込むなぞすれば、後々必ず悔やむ時がくる。例えばー姫路が転校してしまう、なんてことになった時、お主は自分を責めずにいられるかの?」

 

秀吉の言葉に島田さんは「うっ」と息を詰まらせていた。もし設備が下げられるような事になってしまえば、また姫路さんが転校してしまう話が浮上してしまうし。そんなことはここにいる誰もが望んでない。

 

「あのさ、それなら相手が僕じゃなければいいんじゃないかな?」

 

「え?それって、他の誰かが美波ちゃんの恋人役になるってことですよね?それはいい考えかもしれませんけど・・・・・・誰がやるんですか?」

 

「誰って、例えば雄二とか」

 

「ほほぅ。お前は俺に死ねといいたいのか」

 

霧島さんが知ったら雄二は即座に処刑されるからそれは無理だ。

 

「それじゃ、ムッツリーニは」

 

「・・・・・・・・・・盗聴器の操作がある」

 

とやんわり断るムッツリーニ

 

「斗真は」

 

ギュ

 

「演技とはいえ、斗真はワシの恋人じゃからそれはいかんのじゃ」

 

秀吉が俺の腕を組み、ムッとした顔で告げる。

 

「悪いな明久。今朝登校した時に俺は秀吉と優子に腕を組まれた状態で歩いてたから、その時点で俺には島田さんの恋人役は務まらないよ」

 

「そうだったんだ。・・・・・・くっ!秀吉と木下さんに腕を組まれて登校なんて羨まし過ぎる!」

 

「・・・・・・・・・・殺したい程妬ましい」

 

「お前らなぁ」

 

「というか、代役は無理だ。今朝あんなことを公衆の面前でやっておきながら他のヤツと付き合っているなんて誰が信じる?お前と島田にしかできないことなんだよ」

 

雄二の言う通り、あんなことがあった後で他の人と島田さんが付き合ってるなんて話を信じるバカはいない。清水さんなら他の男でも真っ先に殺しにいきそうな気がするけど

 

「あの、美波ちゃん、明久君。気が乗らないかもしれませんけど、お願いしますっ」

 

姫路さんが明久と島田さんに頭を下げ始める。さっきまでは乗り気じゃなかった姫路さんがここまで頼む理由があるとすれば

 

「凄く個人的な理由で申し訳ないんですけど、私やっぱり転校なんてしたくないです。だから、協力して下さいっ」

 

先程秀吉が言っていたように姫路さんも転校は避けたいようだ。まあそう思うのは当たり前か

 

「え、あ、いや。僕は勿論協力するけど」

 

「島田さん。姫路さんが頭を下げてまで頼んでいるから、ここは協力をしてくれないか?俺からも頼む」

 

俺も姫路さんと同じように頭を下げて島田さんに頼む

 

「う・・・・・・。わ、わかったわよ!とりあえず形だけでもやればいいんでしょ!けど、演技の内容次第じゃ。どうするかは知らないからね!」

 

「ありがとう。島田さん」

 

「美波ちゃん、明久君・・・・・・ありがとうございますっ」

 

島田さんの返事を聞いて再び頭を下げる姫路さん

 

「ま、まぁ、確かに畳や卓袱台もこの前買ったばかりだから結構使いやすいし・・・・・・。瑞希の為だけじゃないんだから、そこまで気にすることも・・・・・・」

 

姫路さんの素直な感謝が嬉しいのか、島田さんはそっぽを向きながら言う。そこは素直になった方がいい気がするけど

 

「そうと決まれば、早速演技開始じゃな。三人とも、これを受けとるのじゃ」

 

秀吉が明久達に台詞が書かれた台本を渡していく。

 

「秀吉、よくこんな短時間で用意できたな」

 

「殆どはワシがもっておった台本からの引用じゃからな」

 

それでもここまで用意できるなんて流石は秀吉だ。

 

「お前らはそいつを持って屋上で演技開始だ。ムッツリーニ、清水の盗聴器はどうなってる?」

 

「・・・・・・・・・・さっきは接触不良を装っただけだから、今はまた動くようにしてある」

 

「そうか。だとしたら、演技以外の会話は一切しないようにするんだ。清水にバレたら元も子もないからな」

 

「ちょっと待ってよ。まだ台本を億えるどころか目を通してもいないのに」

 

「・・・・・・・・・・大丈夫。屋上のカメラには死角がある。台本を読みながらの演技でいい」

 

ムッツリーニは紙を取りだし、簡単な見取り図を描いてその上に死角となっているポイントを描き加えた。

 

「そうですか。読みながらでいいのならなんとかなりそうですね、美波ちゃん」

 

「そうね。それは助かるけど、でもせめて内容を確認させてくれない?変なシーンがあるかどうか気になるもの。その・・・・・・キスシーンとか・・・・・・」

 

「流石にそれをしたら清水さんが真っ先に明久を狙ってくるかもしれんから入れてないだろ」

 

「斗真の言う通り、そのようなシーンは入れておらん。まぁ、たとえ入れたとしても、カメラの死角におるのじゃから、音だけで事は足りるしの。それよりも、時間がないから急ぐのじゃ」

 

取り付く島も与えず、明久と島田さんと姫路さんは秀吉に背中を押されて教室から追い出されてしまった。

 

「ところで秀吉。明久達に渡した台本は持ってるか?ちょっと気になるんだが」

 

「うむ。これじゃ」

 

俺は秀吉から台本を渡され、中身を見てみると

 

島田『ねぇ、アキ』

 

明久『ん?何、美波』

 

島田『今更なんだけど・・・・・・アキにきちんとウチの気持ちを伝えておこうと思うの』

 

明久『え?そんなの、今更言われなくても・・・・・・』

 

島田『それでも聞いて欲しいの。確かに気持ちが先走ってキスはしちゃったけどーでも、こういうことはハッキリさせておきたいから』

 

明久『う、うん。わかった。それなら聞かせて欲しい。美波の、本当の気持ち』

 

 

 

「なあ秀吉。これは一種の罰ゲームなのか?」

 

「そうかのう?ワシからすれば普通だと思うのじゃが」

 

「俺としては普通と言えるレベルを軽く越えてるんだが・・・・・・。まあ、これでいくしかないか」

 

「それじゃあムッツリーニ、頼んだぞ」

 

「・・・・・・・・・・了解」

 

ムッツリーニが受信機をONにすると明久達の声が流れる。

 

 

 

 

斗真達が教室で待機している頃、屋上では明久と島田さんが台本を読みながら台詞を言い始める。

 

『・・・・・・ねえ、アキ』

 

『ん?なに、美波』

 

『今更なんだけど・・・・・・あ、アキにきちんとウチの気持ちを伝えておこうと思うの』

 

一瞬、言葉を詰まらせていたが島田さんはきちんと言ってくれた。やはり島田さんからしたら若冠抵抗はあるみたいだな

 

『え?そんなの、今更言われなくても・・・・・・』

 

『それでも聞いて欲しいの。・・・・・・こういうことは、ハッキリさせておきたいから』

 

あれ?少し台詞が飛んでるような?ああやっぱり演技とはいえ『キスはしちゃった』なんて恥ずかしくて言えないか。島田さんは自分の意に沿わない部分はアドリブを加えているみたいだがこれで本当に上手くいくのか?

 

『う、うん。わかった。それなら聞かせて欲しい。美波の、本当の気持ち』

 

この後に『アキのことが好きなの!』って台詞があるが果たして島田さんに言えるだろうか。まあ今は二人に任せて俺達は見守るとするか

 

『わ、わざわざー』

 

どうやら島田さんはやる気充分だ。後は台本通りに進んでいけばいいが

 

『わざわざこんなところに呼び出してごめんね、アキ・・・・・・』

 

島田さんなしおらしく、言葉を紡いでいく

 

『あのね、ウチは、アキのことがー』

 

一瞬言葉を区切り、島田さんは大きく息を吸い上げ告白の台詞を告げる

 

『アキのことがー嫌いなのっ!』

 

その一言で全てが台無しになってしまった。

 

「島田は何を言っておるのじゃ!?」

 

「これじゃあ作戦は失敗かな」

 

俺と秀吉は再び受信機に耳を傾ける

 

『み、美波・・・・・・?』

 

『初めて会った時からずっとアキのことが嫌い!あれから友達として傍にいるのがずっと辛かった!本当は友達でいるなんて、我慢できないのに!』

 

なんだろう台詞を『好き』から『嫌い』に変えるだけでこうも大きく意味が異なってしまうとは。これは最早どうしようもない気がするよ。

 

『美波・・・・・・』

 

『アキ・・・・・・』

 

明久が、島田さんをフォローする為、台詞を告げる

 

『僕もずっと、同じ気持ちだった』

 

その後受信機から殴ったような鈍い音が流れた為、俺と秀吉は即座に屋上に向かい、島田さんを押さえつけたのであった。

 

 

 

 

 

「まったくお主らは、なんという失態を・・・・・・」

 

「ムッツリーニが即座に盗聴器を止めてくれたから良かったものの。さっきの話を清水さんに聞かれでもしたら、全てが台無しになるところだったんだぞ」

 

俺と秀吉は二人に呆れながら咎めていた。

 

「だ、だって仕方ないじゃない!あんな台詞言えるわけないもの!しかも録音されているかもしれないのよ!?」

 

「そ、そうだよっ!それに美波があんな可愛い台詞を言えるわけがあれ?右手の感覚がなくなってきたような?」

 

明久は余計な一言を言っていまい、島田さんの手によって右肘が酷いことになっている。

だから島田さん。そういうことするから明久とは距離が縮まらないんだってば

 

「あ、それなら木下君。お手本を見せてもらえませんか?」

 

「んむ?別にいいが」

 

「じゃあ俺が明久の役をするよ。明久と島田さんには実際に見てもらったほうがやり易くなるかもしれんしな」

 

「え?斗真って演技はできるの?」

 

「あのな明久、俺は秀吉の彼氏だぞ。秀吉が演劇の練習をする際一緒にやっているからこれくらいは容易いんだよ」

 

「そういうわけじゃ。では斗真よ。早速やってみようぞ」

 

「了解」

 

秀吉は台本を手に取り、少し見つめて台詞を覚えた後。明久達の前でさっきのシーンの再現する為に俺の前に来ると弱々しく俺の手を握りしめて顔を上げた。

 

「わざわざこんなところに呼び出してごめんね、アキ・・・・・・。あのね、ウチは・・・・・・アキのことが好きなのっ」

 

流石は『演劇部のホープ』と呼ばれているだけあって島田さんになりきるとは凄いな秀吉は。こんなところを優子に見られでもしたらいくら演技とはいえヤキモチは妬くだろうな。

 

「初めて会った時からずっとアキのことが好き!あれからただの友達として傍にいるだけなのがずっと辛かった!本当はただの友達でいるなんて、我慢できなかったのに!」

 

「い、今更あんなことしておいて何を・・・・・・」

 

俺も台本を片手に持ち、台詞を言う。

演技とはいえ、秀吉からここまで一生懸命思ってくれるようなことを言われると、滅茶苦茶嬉しい気がするんだが。

 

「アキ・・・・・・。あんなことしちゃった後で今更だけど、改めて・・・・・・貴女のことが好きです。ウチと、付き合って下さい」

 

「・・・・・・・・・・美波、実は僕も・・・・・・君と同じ気持ちで・・・・・・大好きだよ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

秀吉は俺から大好きという言葉を聞いて顔を少し赤らめていた。

 

「ーとまぁ、こんな具合じゃ」

 

秀吉が俺から手を離した瞬間

 

ギュ

 

「な!?斗真よ、いきなり何するのじゃ!?」

 

「え?あっ!悪い秀吉。あまりにもドキドキしてしまって思わず抱き締めてしまったよ」

 

俺は思わず秀吉を抱き締めてしまったが、秀吉に言われすぐさま離れる。

 

「全く、いくらワシとお主が付き合っているとはいえ、公衆の面前でやらんで良いじゃろうが(////)」

 

秀吉は顔をさっき以上に赤らめながら満更でもなさそうに言う

 

「す、凄いわね・・・・・・」

 

「そ、そうですね・・・・・・。私が告白されたわけじゃないのに、思わずドキドキしちゃいました・・・・・・」

 

「くっ!改めて秀吉と付き合っている斗真が羨まし過ぎる!」

 

「・・・・・・・・・・殺したい程妬ましい」

 

「あのなぁ、今のは演技だからそこまで嫉妬しなくていいだろうが」

 

「そこまで褒められると照れ臭いのじゃが・・・・・・。まぁワシは勉強もせんでコレばかりやっているような人間じゃからな。これくらいは当然じゃな」

 

秀吉はポリポリと頬を掻いている。

 

「まあ、今はそれどころじゃないからさっさと再開するぞ」

 

「そうじゃな。このままでは清水が嫉妬するどころか全くその逆の結果になりかねん。ムッツリーニ、先ほどの屋上での会話は清水に伝わっておるのか?」

 

「・・・・・・・・・・微妙。一応、途中でまた接触不良を装っておいた」

 

「そうか。じゃあそろそろ演技を再開するか」

 

「序盤の台詞は台本どおりじゃから、向こうも真偽について訝しんでおるところじゃろう。まだ取り返せる範囲じゃ。ここからきっちりと恋人同士を演じてもらうぞい」

 

「次から失敗は許されないから気を引き締めていけよ」

 

「「う・・・・・・」」

 

あんなものを見せられたから嫌だなんて言えないって顔をしている明久と島田さん。

 

「先ほどは姫路の出番に入る前に中断となってしまったようじゃが、ここから先は姫路には参加してもらうかの」

 

「は、はいっ。頑張ります」

 

「うむ。宜しく頼むのじゃ」

 

姫路さんのやる気に秀吉は満足に頷く。

 

「それはいいんだけど、そろそろ次の授業が始まっちゃうんじゃないの?」

 

「その心配はする必要ないよ島田さん。な、秀吉」

 

「うむ。午後の授業は自習じゃ。他のクラスでは皆がテストを受けておるからの。採点やら監督やらで手が回っておらん上に試験召喚システムのメンテナンスも難航しておる。教師も忙しいようじゃな」

 

「何せ、二年生男子全員が停学なんて前代未聞の出来事の後処理に加えて、ほぼ学年全体で補充の為のテストをやってるから、教師の手が足りなくなるのも仕方ないさ」

 

「午前の授業も全員代理の先生でしたもんね」

 

「うむ。そのせいで今週末は休日を使ってその分の補習が行われるようじゃがー今の状況ではそれがありがたい」

 

「そういうことだ。補習なんて正直面倒だが、今は作戦の為にこの時間を利用させてもらおうか」

 

「次は島田と明久が教室を抜け出して外で逢引をしているという設定でいくぞい。明久と島田は腕を組むのじゃ」

 

「「・・・・・・・・・・」」

 

明久は島田さんと顔を見合わせ、互いに難しそうな顔をする。

 

「あ、あのっ、木下君。べ、別に腕を組む必要は無いんじゃ・・・・・・・・・・」

 

「姫路よ。お主の気持ちもわからんでもないが、移動の間にカメラや人の目があるかもしれん。これは必要なことなのじゃ」

 

「で、でも・・・・・・・・・・!」

 

「姫路さん。悪いけどここは耐えてくれないか。今は何としてでもDクラスから宣戦布告されるようにしないといけないから」

 

「明久、島田。先ほどの失敗を挽回する為にも頑張るのじゃ。視覚的な効果は役作りの上でお主ら自身にも都合が良いのじゃ」

 

明久は苦い顔をしながら島田さんを見る。すると、島田さんも不承不承といった感じで小さく頷き、明久の取った。

 

「うむ。それでは舞台は今一度屋上としよう。ムッツリーニもその方が色々と都合が良かろう」

 

「・・・・・・・・・・盗聴器に手を加えるなら屋上のヤツが自然」

 

都合の悪い展開を誤魔化す為、他のヤツよりも一度調子が悪くなったことになっている屋上のヤツの方が自然ってところか。

 

「そっか。じゃあ、いこうか美波」

 

「・・・・・・一応腕は組むけど、他のところに触ったりしたら殺すからね」

 

「りょ、了解。気を付けるよ」

 

そう言いながら、島田さんに腕を組まれた状態で明久は廊下に出る。

 

「本当に大丈夫か?あの二人は」

 

「確かにのう。明久が大変なことにならなければよいが」

 

秀吉はそう危惧していたが、現実はあまりにも非情であった。

 

 

 

 

 

「み、美波ゴメンっ!僕、行かなきゃいけないところがあるんだっ!」

 

「あ・・・・・・っ‼」

 

明久と島田さんが仲良くしているところに、姫路さんが割って入り、修羅場になっていくと同時に、島田さんは事ある毎に明久の関節を外していき、姫路さんがその場を離れると同時に、明久も痛みに耐えられなかったからか姫路さんと同じ方向へ行ってしまったのだ。

 

「・・・・・・・・・・そう・・・・・・・・・・。そういう、ことなの・・・・・・・・・・」

 

「し、島田、落ち着くのじゃ。迂闊な台詞は・・・・・・」

 

「と、とにかく今は耐えるんだ島田さん。ここで下手に話したら、折角の苦労がー」

 

「もういいわ。演技なんてお終い。どうせ、アンタは・・・・・・瑞希みたいな女の子が好きなんでしょ・・・・・・!」

 

島田さんはもう怒り心頭で取り繕う隙がなかった。

 

「なあ秀吉。これって明久が悪いのか?それともちょっとのことですぐ関節技を掛ける島田さんがー」

 

「ワシもどう答えたら良いかわからぬのう・・・・・・」

 

結論を言おう

 

 

 

 

作戦は大失敗に終わってしまったのだ。




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