バカと双子と二刀流   作:ペンギン太郎

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今日からBクラス戦です。
ではどうぞ。


第六問 対Bクラス戦 前編

「さて皆、総合科目のテストご苦労だった」

 

 教壇に立った雄二が机に手を置いて皆を向いている。

 今日も午前中はテストで、昨日昼から休んだ(病室で生死をさまよってた)俺と秀吉以外の皆は全科目のテストが終わり昼食を取ったところである。

 

「午後からはBクラスとの試召戦争に突入するが、皆殺る気は十分か?」

 

『おぉー!!』

 

 一向に下がらないモチベーション。これこそがFクラス唯一の長所であり、他に優れたものは微塵もない。

「今回の戦闘は教室に押し込む事が重要となる。その為、開戦直後の渡り廊下戦は負けるわけにはいかない」

 

『おぉー!!』

 

「そこで前線部隊は姫路瑞希に指揮を執ってもらう。野郎共、最悪敵を道連れにしてでも死んで来い!」

 

「が、頑張ります」

 

男子のノリに着いていけないのか、若冠引きぎみな姫路さんが前に出る。普通はそう簡単に兵士達に死ねなんて言わないが

 

『うおおー!!』

 

 恐らく姫路さんと一緒に戦える事に喜んでるのか女の子に飢えた下心丸出しの男子の士気は最高潮に達していた。

 今回の戦闘は廊下で勝ちに行くとの事だ。ここで負けると洒落にならないからかFクラスからは五十人中四十人つぎ込むほどだからな。

 そして指揮を執る姫路さんは学年成績2位という実績を誇るぐらいだからまず負けることはないだろう。

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 昼休み終了のベルがなり響きいよいやBクラス戦が始まった。

 

 

 

 

 

その間の俺はというと

 

 

 「ったく明久の野郎、今は戦争中だから仕返しできないけど終わったら覚悟しておけよな」

 

 「斗真よ。明久もまさかああなるとは思ってなかったのじゃからそう怒らなくてもよいじゃろ」

 

「秀吉の言う通りだ。お前には悪いがアイツは今死なれては困るから仕返しはこの戦争が終わった後にしてくれ」

 

 戦争開始直後。俺は秀吉と一緒に昨日受けれなった分の教科の回復試験をしている。前線は明久達に任せて今するべきは点数の補充だからな。

 

「よしっ、できた。福原先生。採点お願いいたします」

 

「ワシもお願い頼み申す」

 

「わかりました。しばらくお待ち下さい」

 

 そして俺と秀吉が採点してもらってる間待っていると。

 

 

 ガラッ

 

 

「失礼!Fクラス代表、坂本雄二はいるか?協定について話し合いたいと話があるんだが」

 

「んっ、そうか。ならいかない手はないみてぇだな。斗真、悪いがここはお前に任せるから後は頼んだ」

 

「了解。ここは何がなんでも死守するから話をつけてこい」

 

「おう。じゃ行ってくるからな」

 

そして雄二が教室から出ていって数分後。

 

 

ガラッ

 

 

また誰か来たみたいだが何だこいつらは?

 

「んっ?誰だお前ら? 見たところFクラスじゃないのは確かだが」

 

 

「げっ、まだFクラスの奴がいたのかよ!」

「クソッ!!これじゃあ補充の妨害ができねぇ」

「しかもアイツ、東條じゃねぇか。何でここに!?」

 

 

 聞いたところどうやらコイツらはBクラスみたいだな。しかも点数の補充を妨害するって事は根本が俺達の設備を壊すために差し向けたみたいだ。

 

「なるほどな。いかにも根本が考えそうな小汚ない策だ。まっ、そんな奴に従うコイツらも大して変わらんみたいだが。秀吉、回復試験を受けて早々悪いがそこにいる奴らを片付けるから手を貸してくれ」

 

「うむ、任せるのじゃ」

 

「クソがFクラスの分際で舐めやがって!」

 

「Bクラスを甘くみるなゴラァ!」

 

「こっちだって好きで根本に従ってるんじゃねえからな!」

 やれやれコイツらはわかってないみたいだな。いくら数で勝ってるとはいえ、俺はお前達より点数は取ってるというのに。

 

「福原先生、Fクラス東條と木下がBクラス相手に日本史で挑みます」

 

「承認します」

 

そして日本史のフィールドが展開され俺と秀吉は召喚獣を出す。

 

試獣召喚(サモン)

 

 

Fクラス 東條 斗真 310 点

Fクラス 木下 秀吉 54 点

VS

Bクラス 男子×3 150 点台×3

 

 

 俺の召喚獣は白黒のロングコートで両手に剣を持ち、秀吉の召喚獣は袴に薙刀である。

 

「俺が先攻するから秀吉はそのサポートを頼む」

 

「了解した」

 

「クソが、くたばれぇぇぇ!」

 

 Bクラスはまるで猪のように突進してくるが俺はそれを上に飛んで回避し相手の後ろに立つや否や旋回し左腕の剣で相手の召喚獣を斬りつける。

 

ズバァッ!

 

Bクラス 男子A 0点

 

「なっ、なんだと‼」

 

「甘いな、俺は点数だけじゃなく操作にも慣れてるんだよ」

 

そして秀吉が一体の召喚獣を抑えつけてる間俺は残りの一体を相手にする。

 

「くそっ!Fクラスの分際で!!」

 

「言っておくが、俺が操作に慣れてるのは昨日お前達に宣戦布告したあのバカからある程度操作を教えてもらってるからなんだよ。アイツは基本バカだが少なくともお前達よりは数倍マシだからな」

 

「き、貴様ー!舐めやがって!」

 

 キィン!!

 

 

「なっ!?」

 

「隙有り!」

 

 ズバァ!!

 

相手は俺の挑発に怒ったのかさっきと同じように突進を仕掛けてくるが俺はそれを左腕の剣でガードし、すぐさま右腕の剣で相手を斬りつける。

 

 

Bクラス 男子B 0点

 

「さて、残るは秀吉が抑えてる奴だけだが、秀吉悪いがソイツをそのまま抑えてくれ」

 

「うむ、任せるのじゃ」

 

「い、いつの間に俺だけになっただと!?」

 

「まっ、コイツらみたいに突進する必要ないけど」

 

ヒュッ グサッ!

 

残りの一体の召喚獣の背中が丸腰になってたので右腕の剣を投擲する。

 

 

Bクラス 男子C 0点

 

 

「なっ!」

 

「まあこんなところかな」

 

 ドドドドドド! バァン!

 

「戦死者は補習ー!!」

 

『くそがぁ、この野郎覚えてろ~!』

 

その後鉄人先生が駆けつけ、俺が倒したBクラスのヤツらを補習室に連行していった。

 

 

ガラッ

 

「ん? おい斗真、さっき鉄人に連れていかれた奴がいたがどういうことだ?」

 

「ああ、アイツらは雄二がいない隙をついてうちのクラスの卓袱台怖そうとしてたみたいだよ。俺と秀吉が返り討ちにしておいたから問題なかったがな」

 

「そうか。チッ!協定結んでくるから何かおかしい思ってたがまさかそうくるとはな。斗真ごくろうだった次からはお前も前線に出てくれ」

 

「了解。やるからには徹底してやるさ。あのクソ野郎に目にものを見せつけるまではな」

 

そう俺が打倒根本を宣言すると前線から明久達が戻ってきたで俺は先程の事を伝える。

 

「まさかそんな事してくるなんて卑怯だよ根本君は」

 

「そうじゃな。しかし雄二よお主は協定を結んだみたいじゃがどういった内容なのじゃ」

 

「ああ、四時までに決着が着かなかったら戦況をそのままにして続きは明日の午前九時に持ち越し。その間は試召戦争に関わることは一切の行為を禁止するってな」

 

「それ、承諾したの?」

 

「そうだ」

 

「でも、体力勝負に持ち込んだ方がウチとしては有利なんじゃないの?」

 

「明久それができるのは体が弱い姫路さん以外の男子達だけだ。雄二は姫路さんを気遣って協定を結んだんだよ」

 

俺がそう説明すると明久はようやく理解した。

 

「それにアイツらを押し込んだら今日の戦闘は終了になるだろう。そうすると、作戦の本番は明日という事になる」

 

「そうだね。この調子だと本丸は落とせそうにないね」

 

「その時はクラス全体の戦闘力よりも姫路さん個人の戦闘力の方が重要になるって所か」

 局所的な戦闘になるってところかな、あるいはDクラス戦みたいに姫路さんが止めを刺すかだな。

 

 「だから受けたの?姫路さんが万全の態勢で勝負できるように」

 

 「そういうことだ。その方が俺たちにとって都合がいいからな」

 

 だがあの根本の事だ。机に嫌がらせをするからこちらにとって対等な条約の協定を申し出てくるのはいかにも都合が良すぎる。絶対何か裏があると見て間違いないだろうな。

 

「明久とりあえず前線に戻ろうぞ、ワシと斗真も加わるから戦力はアップする筈じゃ」

 

「相手はあの根本の事だ。おそらく向こうでも何かされているに違いないからな」

 

「そうだね。雄二後はよろしく」

 

「おう、シャープや消しゴムの手配はしておこう」

 

そうして俺達三人は雄二に後を任せ前線に向かっていく事になった。

 




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