バカと双子と二刀流   作:ペンギン太郎

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第十四問 おしゃべりタイム in 女子

結局さっきの騒動のおかげで模擬試験は中止となり、また勉強の続きをして数時間が立ち、日付が変わったところでそろそろ寝ることになった。

 

「木下君。何かあったら大声で叫んで下さいね」

 

「・・・・・・これ、防犯ブザーとスタンガン。雄二が何かしそうになったら使って」

 

「むぅ・・・・・・。もはやワシの性別を正しく認識しておるのは明久の姉上と斗真と如月だけということなのじゃろうか・・・・・・」

 

「秀吉。斗真に変なことをしたらどうなるかわかってるわよね?」

 

「あ、姉上。ワシは斗真にそんなことをするつもりは・・・・・・」

 

「アキ。わかってるとは思うけど、万が一にも何かあっら・・・・・・」

 

「わ、わかってる! 何もしないよ!」

 

秀吉本人たっての希望で秀吉と俺は男子部屋で寝ることになり、秀吉は霧島さんから護身用にスタンガンなどを渡されたのだが、別に俺達と寝るのに必要ないと思うのは俺だけなのだろうか。

 

「それじゃあ、もう時間も遅いからそろそろ寝るとしようか」

 

「そうね。でもその前に、斗真、ちょっといい?」

 

「ん? なんだ優子?」

 

「いいから。こっちに来なさい」

 

「わ、わかった・・・・・・」

 

俺が優子に呼ばれて近づいていくと

 

「斗真。ちょっと目を瞑ってて」

 

「お、おう・・・・・・」

 

俺が優子に言われるがまま目を瞑ると

 

 

チュッ

 

 

「?」

 

『!?』

 

皆が見ているにも関わらず優子は俺の唇におやすみ前のキスをしたのだ。

 

「おやすみ斗真」

 

「お、おう・・・・・・おやすみ、優子」

 

優子が女子達が寝る部屋に行った後、キスされた俺とその光景を見た皆は突然のことに呆然とするしかなかった。

 

「あ、姉上・・・・・・。いきなりなんてことを・・・・・・」

 

「くっ!木下さんにキスされるなんて斗真が羨ましすぎる!」

 

「あわわわ。優子ちゃん、大胆なことをしますね・・・・・・」

 

「う、ウチもアキにキスしたけどあそこまではいかないわ」

 

「・・・・・・雄二。私たちも寝る前のキスを・・・・・・」

 

「んな恥ずかしいことできるわけねぇだろ!」

 

「・・・・・・・・・・殺したい程妬ましい・・・・・・!」

 

「優子ったら、なりふり構わずキスするなんてやるわねぇ~」

 

「どうやら、僕達が付け入る隙は無さそうですね」

 

俺と優子がキスする姿を見た明久達はそれぞれ三者三様のリアクションをするのであった。

 

 

そして就寝時刻となり、それぞれ何してるかというと

 

 

~~女子部屋での会話~~

 

『あれ? 私の髪止め、どこにいったんでしょう? ここに置いておいたはずなのに』

 

『なくしちゃったの』

 

『そうかもしれません』

 

『・・・・・・捜すの、手伝う』

 

『瑞希、アタシも手伝ってあげるわ』

 

『あ、いえ。また明日の朝にお布団を片付ける時にでも捜すから大丈夫です』

 

『・・・・・・わかった』

 

『そう言えば、瑞希っていつもあの髪留めをしてるわよね』

 

『・・・・・・思い出の品だとか』

 

『んっふっふ~。ボクの予想だと、好きな人からの贈り物って感じなんだケド?』

 

『前に斗真から聞いたんだけど、瑞希って確か吉井君とは幼馴染みだったよね?じゃあその髪留めは・・・・・・』

 

『いえ。あれ自体は自分で買ってきた普通の髪留めです』

 

『あらら・・・・・・。予想がハズれちゃった』

 

『確かに、思い入れはありますし、優子ちゃんが言ったように明久君とは関係してますね』

 

『瑞希、アキとは昔何かあったか聞かせてもらえるかしら?』

 

『え?で、でも・・・・・・。それは、その・・・・・・』

 

『ちょっと美波、瑞希が困ってるでしょ。無理矢理聞き出すのはちょっと可哀想じゃないの』

 

『・・・・・・優子の言い分は最も』

 

『でもさぁ気になるじゃない。吉井君と姫ちゃんが昔どういう関係だったか』

 

『愛子ったら・・・・・・』

 

『いえ、折角ですし、お話しますね』

 

『え?いいの瑞希?そんな大切な話をアタシ達に教えてくれたりして・・・・・・』

 

『はい。構いません。私と明久君が初めて出会ったのは・・・・・・』

 

数分後

 

 

『・・・・・・というわけなんです』

 

『そうだったのね。吉井君が瑞希の為に髪留めを・・・・・・』

 

『・・・・・・羨ましい』

 

『アキったら。その頃から瑞希とそんな関係になってたんだね』

 

『でも意外ね~。吉井君が姫ちゃんの為にそこまでするなんてさ』

 

『でもあの時、明久君が私の為にそこまでしてくれたから私は明久君のことが・・・・・・』

 

『瑞希、もうこの際思いきって吉井君に好きって言ったらいいんじゃないかしら』

 

『え!?わ、私からですか・・・・・・』

 

『ちょっと優子!?何言ってくれてるのよ!?瑞希がアキに告白なんて・・・・・・』

 

『でも、このままの状態が続くんじゃ吉井君は瑞希とは恋人未満のままで終わってしまうのよ。瑞希はそれでいいのかしら?』

 

『そ、そうですね・・・・・・。優子ちゃんの言うこともそうですけど、何と言いますか、恥ずかしいです・・・・・・』

 

『ねぇ優子。優子はどっちから告白したの?』

 

『アタシは斗真から告白されたわ。あの時の斗真は両性愛という性癖が原因で周りから敬遠されてたけど、アタシと秀吉はそれを拒まず一人の男として見ていたからそれに惹かれてアタシ達に告白したの。勿論、アタシは斗真といろいろあった後にその告白を受け入れたわ』

 

『それじゃあ、木下君は?』

 

『秀吉は斗真が自分を一人の男として見てくれてそこに惹かれたって言ってたわね』

 

『そうだったんですか』

 

『だからアタシと秀吉はこれからもずっと斗真と一緒にいたいと心の底から思ってるの。斗真はアタシ達にとってかけがえのない大切な人だからね』

 

『・・・・・・優子の気持ち、わかるかも』

 

『じゃあこの話はおしまいにして、次は誰の話をしようかしら』

 

『私は工藤さんのお話が気になります』

 

『え? ボク?』

 

『そうね。ウチも気になるわ』

 

『ふふっ。 二人とも、そんなにボクのHな話が聞きたいのかな?』

 

『愛子。そんなわけないでしょ』

 

『違うわ。そっちじゃなくて』

 

『土屋君との関係、の方です』

 

『ふえっ!?』

 

『・・・・・・それは私も気になる』

 

『へぇ~、愛子と土屋君がねぇ』

 

『な、何を言ってるのさ四人ともっ。ボクとムッツリーニ君がどうこうだなんて、そんなコトあるわけないじゃないっ』

 

『そうやって否定するところが怪しいですね』

 

『・・・・・・いつもの愛子なら笑って受け流す』

 

『愛子。アタシと瑞希が斗真と吉井君について話したんだし、愛子も本当のこと言ったらいいじゃないかしら』

 

『ち、違うってば! ボクもムッツリーニ君もそんな気は全然ないよっ』

 

『それはどうかしらね? 意外と男子部屋でも、土屋が似たようなことを言ってるかもしれないわよ?』

 

『お泊まり会の定番の会話』

 

『そうですね。きっと向こうの部屋でもこんな話をしているんでしょうね』

 

『愛子。この際だし色々と聞かせてもらおうかしら』

 

『ほらほら、向こうできっと土屋も尋問されているだろうし、素直に言っちゃいなさい』

 

『・・・・・・言えば楽になる』

 

『話しちゃいましょうよ。ね?』

 

『だから、あんな頭でっかち、ボクは全く興味がないって言ってるのに!』

 

女子達の夜は長く続きそうであった。

 




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この回では姫路さんから明久と小学校時代にあった話(原作:10.5巻)をしましたが、この先二人がどうなるかはまだわからないですね。
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