巫女と天パと超絶ラッキーガールが異世界から来るそうですよ?   作:ジャンヌ

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・・・こ、これは夢なのか?

に、日間ランキング8位!?
ありがとう!ありがとうございます!
こんな作品ですが、一生懸命続けていきますので、これからもよろしくお願いします!

ハイテンションで書き上げた作品です、どうぞ!

※やっぱハイテンションはダメだった・・・
 紅葉を風呂シーンから外しました。特に読み返す必要はないです。活動報告をご覧ください。


第十訓 甘ったれるな

もくもくと水蒸気が、数年ぶりに大浴場に充満する。元々は東でもトップクラスのコミュニティ、規模は想像以上だ。

開放感溢れるその様に、ウキウキと浴槽へ入る女子たち。

 

「ふぅ〜、こんなに気兼ねなくお風呂に入れる日がくるとは・・・」

 

異常にたまった疲れを吐き出す黒ウサギ。続いて入った市子も、霊夢も、白雪姫でさえも、ほっこりとした表情を浮かべている。

 

「黒ウサギ、そんなに水不足だったの?」

「はいな、以前コミュニティの水源の役割を果たしていたギフトは魔王に奪われてしまって・・・他のコミュニティから購入しなければならなかったのデスよ」

「ふーん、お風呂がないなら温泉に入ればいいじゃない」

「そんな簡単に湧き出てたまりますか!?」

「え、うちにはあるわよ。説教好きの仙人に封鎖されたけどね」

「・・・霊夢さんの故郷って一体・・・」

 

 

黒ウサギはアホみたいに浮かれていたので、霊夢の話は聞いていないのである。

めんどくさい、と言いながらも、白雪姫も興味を示してきたため、幻想郷について仕方なく話す。

 

「ふむ、聞けば聞くほど、箱庭に似た場所だな」

「そうですね、そんな結界を張れるお方といえば・・・名のある神郡の方でしょうか?」

「違うわ。胡散臭いスキマ妖怪よ」

「「スキマ妖怪?」」

 

はて、と首をかしげる二人。黒ウサギには心あたりがあったらしく、口を挟む。

 

「もしや、"塞の神"ですか?」

「あー、言われてみれば似てるけど、ハズレ。ただの妖怪よ、"八雲紫"って名前。聞き覚えある?」

 

全員、眉をひそめて黙り込む。八雲紫、なぞ聞いたこともなく、ましてや世界を隔離するほど・・・神のような力をもった妖怪がいるなど、にわかには信じられない、というのが本音である。

 

 

「八雲紫、ですか?聞いたことは・・・」

「箱庭での妖怪なんぞ、木っ端程度の輩しか見たことないがの」

「霊夢ちゃん、幻想郷の妖怪って、全員そのレベルなの?」

「ピンキリよ。底なしで天井知らず、のね」

 

一呼吸おき、確信をもった響きで、言葉を紡ぐ。

 

 

 

「八雲紫は、必ず《・・》この世界に来るわ」

 

 

 

「「っ!?」」

目を、見開く。

無論、それほどの力の持ち主が、箱庭に来れぬ道理はない。

問題は、経過より動機《・・》である。

 

「お、怒られちゃいますかね・・・?」

「さあ?アイツの考えなんてよく分からないし・・・ただ胡散臭いから気を付けろって、それだけよ」

「胡散臭いって、紅葉みたいな?」

「そうね、まさにその通り。十全に体現しているわ」

「酷いじゃないですか二人とも!?」

「何あんたは窓から入ってきてんの!?ま、胸に手ぇ当てて反省すれば?あ、ゴメーン胸じゃなくて板だったわね〜(笑)」

「へえ〜、それ、私にも喧嘩売ってる?」

「そっちが食い付いた!?ち、違うの霊夢ちゃんは十分あるわよ、大丈夫!自信をもって!」

「・・・貧乏神」

「ええ、霊夢さん」

 

 

「「いっちょ痛い目見せてやろうかあぁぁぁぁ!!」」

「え、ちょ止めて紅葉はともかく霊夢ちゃんは・・・いやあぁぁぁぁ!!」

 

「・・・どこに御札をもっていたんでしょうか・・・?」

「さあ、の・・・うむ、やはり酒は日本酒に限る。黒ウサギもどうだ?」

「え、よろしいのですか!?」

「まあ、挨拶代わりと思っておけ。遠慮はいらん」

「で、では・・・−おいしい、デスね!」

「だろう?」

 

 

 

水神からのありがたい一杯を頂きつつ、思う。

 

 

−−−これが巷で聞く"ガールズトーク"、でしょうか?

 

 

 

 

***

 

 

ティラリ〜、ティ〜ラ〜ティ〜ラ〜・・・

 

 

愛と勇気と正義の名の元に、苛酷な試練に臨む戦士たちがいた!

 

「とおっ!!」

 

我らがリーダー、エロスシルバー!!

どんな隙間も見逃さない、流れた血の量は苦難の証!

 

 

「わふぅ・・・アオン♪」

 

期待のエース、マゾスティックピーチ!

獣なみの聴覚で女子の会話を聞き取り、痛みを快感に変える驚異の能力!

 

 

「・・・」

 

そしてホントのリーダー、モブチェリー!

彼のエロスはまだまだ氷山の一角!将来に期待!

 

 

ゆけ、少年よ!未来ある希望に大志を抱け!

 

 

 

 

 

 

 

 

(ってただの変態じゃないですかあぁぁぁぁぁぁぁ!!)

 

小声で二人の首筋に手刀を入れた。

 

(何かっこよくしちゃってんですか!?銀時さんは覗き、桃男さんは盗聴ですよね!?)

(んだよ、テメーだってソワソワしてんじゃねーか、股間がはち切れジンくんじゃねーか)

(なにいってんですか!それになぜ必殺○○人のテーマ!?)

(あふう・・・ま、まさに悩殺?)

(あんたがたが殺してるのは自分のモラルだろーが!!あとチェリーってなんだ!!いいじゃないですか、まだ僕は子供なんだよおぉぉぉぉ!!)

 

はあ、はあと肩で息をするジン。よくもまあ、この短時間にツッコミが上達したものだと思う。

言わずもがなであろうが・・・今、彼らは女子更衣室にいる。

男子風呂と女子との壁が分厚いと知るや、すぐさま烏の行水を決行し、風のごとく侵入した彼ら。ジンは巻き添えである。

 

まさに、(性への)愛と(バカな)勇気と(独り善がりな)正義である。

 

(ほらいきましょう銀時さん、まだ貧血状態なんですから)

「はあぁぁぁぁ!?98センチ!?何を食べてるのよ!?」

「「「ぶふぅ!!」」」

 

バストサイズの威力に、盛大に床に血が飛び散る。野郎三人の。

 

(オイィ、テメェもやっぱ興味あるんじゃねーか!!)

(そりゃありますよ!?男だもの!!最近黒ウサギを見ていると、その・・・ムラムラします)

(カミングアウトォォォ!!つーかアウトォォォ!!)

(大丈夫、ジンくんも数年後には立派なマゾラーになれるさ!)

(オメーは子供になんつうこと言ってんだ!!この駄犬が!!)

(だから野郎の趣味はな・・・あふ、ちょ、そこは・・・)

(そのうすぎたねぇ口閉じさせてやろうかアァ!?)

(何、この気持ち・・・まさかコイツ、俺のツボを・・・!)

(ふっ・・・北斗サディス拳!!)

(アベシッ♪)

(ちょっと皆さん、黒ウサギ逹あがってきますよ!?)

 

 

なに、と銀時は壁の隙間から覗く。

あの三人は絶賛ファイト中のため、先に出ることにしたらしい。白雪と黒ウサギが湯船からあがる。

すなわち、この青春の終わり。

 

(しかたねぇ・・いくぞテメェら)

「きゃっ!タオルが・・・」

 

アホの坂田は力尽きた!!

 

(ぎ・・・銀時さぁぁぁぁん!)

(大丈夫かお前!?)

(・・・わ、我が生涯、一辺の悔いなし・・・ガクッ)

(大丈夫ですね。さ、引きずってでも行きましょう)

(・・・ジン?お前、なんか怒ってない?)

(全然、ええぜんっぜんキレテナイッスヨ。黒ウサギのあのたわわで魅力的な胸を見たくらいじゃなんとも思いませんって)

(・・・怖いな、コイツ)

 

目から光を失ったジンに、恐怖を覚える桃男。犬ゆえか、危険はいち早く察知できるのだ、冷静なら。

とりあえず、部屋でアレを思いだそう、とプランをたてる桃男だった。

 

 

 

 

***

 

 

 

「ん・・・ここは?」

 

 

差し込む月光に、目を覚ました銀時。体が、なぜだか痛む。

 

「あ、起きましたか銀時さん」

「おう新八か・・・」

「いやジンです」

 

ぐるり、と辺りを見回す。随分と奥行きのある部屋だ、と思う。大広間のような部屋なのだろう、やや老朽化してはいるが、凝った内調であった。

に、しても。なぜ自分はここにいるのか。ワクワクとジャンプを買う少年のような面持ちで脱衣場に入ったところまではわかっているのだが。

 

「俺ぁ、何してたっけ・・・?」

「さあ、別に何でもいいじゃないですか」

「いや、だからその」

「ネ?」

「・・・はい」

 

なぜだろう、あの志村妙に似た空気を感じる。

では、と部屋をでて行こうとするジン。

 

 

「おっと、ちょっと待ってくれるか?」

「?何ですか」

 

急に呼び止めた銀時を訝るように見る。

 

「いや、なんつーかよ。てめーに聞きたいことがあってよ。誰もいねーし、丁度いいだろ?」

 

あのヘラヘラした態度と打って変わって、銀時の目には真剣な光が宿っていた。目を、背けたくなるくらいに。

 

「テメー、この"ノーネーム"のリーダーなんだろ?当然、復興のための方法とか考えてんだよな?」

「それは・・・ギフトゲームをクリアしていって、コミュニティを大きく」

「バカヤロー、それは当たり前だろーが。ゲームをしないっておめぇ、AKBが座って合唱してるようなもんだからね」

「・・・」

 

最後の比喩はともかく、確かに銀時のいっていることは正しい。ゆえに、ジンの胸に、グサリと、不意をついて刺さる。

 

 

「ただ戦うだけじゃダメだ・・・ド派手に一発ぶちかまさなけりゃ、誰も見向きはしねーよ」

「で、ですがそんなの、どうやって・・・」

 

顔を俯かせて、弱々しい声を漏らす。

ガシ、とジンの左肩に、強く、潰されるかという衝撃がかかった。

思わず、見上げる。

 

 

 

 

「甘ったれんじゃねえよ」

 

 

 

 

ギラつく眼光、眉間のしわ、そして・・・圧迫する、殺気。

あのチャランポランとは思えぬほどの、魔王と対峙したならばまさしく今の状況であろう。そうジンは本能で感じた。

声が、出ない。

 

「テメー、リーダーだろ?あの黒ウサギと餓鬼共を背負ってるんだろ?なのに"わからない"?」

 

理不尽だと断じてしまいたい。馬鹿にするなといってやりたい。いつもならそう言えただろうが、この時だけは直接、心に届いていた。

 

「探すんだよ・・・わかんなけりゃ、馬鹿みてーに必死こいて探すんだよ。その閉じた目ひんむきゃ、嫌でも見えてくるだろうが」

 

肩から、手を放す。

殺気も消え、解放感からか脱力しそうになったが、なんとかふんばった。

 

「確かにすぐにはみつかんねーよ。俺だってまだ這いつくばって探してんだ。だけどよ、テメーはまだ子供《・・》だろ?」

 

子供・・・それが未熟だとか、そんな意味ではないことはすぐに分かった。

 

「テメーがまだ沼にはまってんなら、俺ぁ今すぐここを出る。だけどよ、前むいて歩くってんなら・・・いくらでも協力してやるさ」

 

 

優しい言葉を、かけられた訳じゃない。

むしろ、厳しいことを言われている。

 

ずっと、劣等感があった。

 

まだ子供だからと、会う人すべてに蔑まれ、馬鹿にされてきた。

身内の黒ウサギにさえ、子供だからと思われてるし、事実彼女がいなければ、なにもできない。それが、このリーダー。

 

悔しかった。先代と比較して、あまりのギャップに涙した夜など、数えきれない。

 

叫びたかった。もう嫌だ、と。誰も理解してくれない、と。逃げ出したい。いつも、黒々と不満をかかえていた。

 

 

 

「銀時さん・・・」

 

 

 

だけど、この大人は。子供だからこそ《・・・・・》と言ったのだ。やれることなんざ、いくらでもあるだろ?と。

 

 

 

「僕は・・・」

 

 

 

ただ、甘えていただけだった。言い訳していたのは、自分自身だった。

 

 

 

「・・・この"ノーネーム"を、黒ウサギもみんなも・・・そして貴方もひっぱっていきます!」

 

 

いつしか、不満は闘志に変わった。

 

 

ニイィ、と待っていましたとばかりに、笑う銀時。

 

 

「そうかい、じゃあ頼むぜ我らがリーダー、ジン=ラッセル?」

 

 

今ここに、新たな指導者が、生まれた瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「素晴らしいですね〜私〜感激しました〜」

 

地の底から這うような声。驚き、見回す銀時とジン。

 

「ぎ、銀時さん・・・あれ!」

 

指差した先には・・・

 

 

首吊り紅葉がいた。

 

 

「話は〜全部〜聞かせてもらいました〜(死)」

「ギぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

天井から縄が吊ってあるのだが、どうも天井が高いせいか短くみえる。口から血はしたたっているし、顔は白いし、もう死体だった。

 

 

「ぎ、銀時さん?なにを・・・」

「・・・いちねっんせーになったーらー、いちねっんせーになったーらー・・・」

「いや、机の下で歌を歌ってどうにかなるものでは・・・」

「とおーもだ〜ちひゃ、ひゃくにんでーき」

「大丈夫、友達はみーんな、あの世で待ってるよ〜(死)」

「いやあぁぁぁぁぁ百体の幽霊ぃぃぃぃ!!」

 

・・・なぜ幽霊にここまで怖がる人に、自分は気圧されたんだろう。

 

キャッシュバックしてもらいたくなってきたジンだった。

 

 

***

 

 

 

「今の叫び声は・・・?」

「バカ、ボヤボヤしてんじゃねえ!!」

「お、おうわりぃ」

 

闇夜に乗じて走る、四つの影。中途半端だが獣化しているため、"フォレス・ガロ"の者だとわかる。

 

 

「つーか大丈夫か?独断できちまったが・・・」

「ばっかおめぇ、こんなチャンスそうそうねぇよ?ボスに恩売って昇進も夢じゃねぇよ?」

「だけどよ・・・」

 

逸る気持ちで来たが、やはり嫌な予感がぬぐえない。

"ノーネーム"の子供たちををさらってくる、ただそれだけなのに。

 

「ほら、もうすぐつくぞ!」

「おいまて、何かいる!止まれ!」

 

ようやく森をでようかというときに、突如前方に人影を認めた。

警戒しながらも、ゆっくり近寄る。

 

「おいガキ・・・てめぇ、ノーネームのやつか?」

「・・・」

「無視かよ・・・まあ、いい」

 

さっと右腕をあげる。襲撃の合図だ。

バッと一斉に飛びかかる、獣人たち。数の利はこちらにあり。負けるはずもない。

こんな金髪の、年端もいかぬ幼女に、負けるはずもない。

 

 

「・・・アハッ♪」

 

 

突如、辺りが闇で覆われた。

 

「っな・・・!」

 

何も、見えない。光も何も無い。仲間も、幼女も、自分の手のひらさえ見えない。

 

声が、聞こえてきた。

 

 

本当に、本当にあどけなくて、楽しそうな声が。

 

 

 

「あなたたちは、食べてもいい人間?」

 

 

 

 

な、なにを・・・え?急に手が、手に痛みが・・・く、食ったのか?

い、いやだ、なんだコイツ俺らは昇進して何でノーネームにこんなやつがもっと簡単だったはずだろボスの座を奪って嫌だ噛むなあっちいけ化け物がああもうてめえら悲鳴あげんなやめろ血が死ぬのか嫌だそんなの嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃ〜ごちそうさま。不味かったよ♪」

 

血で口を濡らした少女は、ちろり、と舌で舐めとる。

やはり、ここは幻想郷と似た空気がする。力が、前よりも沸き上がってくるような、そんな感覚さえする。

 

(おっと、いけない)

 

確かめるように、頭のリボンを触る。あまり興奮すると、もしや封印が解かれてしまうかもしれない。

いつか先代の博麗の巫女が施してくれた封印、易々と解くつもりはない。

 

 

「全く、もっと静かにやれないのか貴様は」

 

彼女の思考は、愚痴るような九尾の声に遮られた。

わざとらしく舌を出す、幼女。

 

「ごめんなさーい八雲さん。でも優秀な九尾様なんだから、防音結界くらい張ってたでしょ?」

「・・・貴様がただの妖怪だったら、紫様にその首を献上していたぞ」

「え、いやしないよね?やったら大問題だよね?」

「嘘はいわん。貴様は確かに殺したら面倒だからな」

 

ため息をつき、配置につけとでもいわんばかりに手をしっしとふる。

だが、幼女はなおも言葉をかける。

 

「ねえ、これってなんの意味があるの?霊夢を守るのは別にいいけどさ・・・」

「ふむ、それは私もまだ聞かされていない。明日になれば分かることだ」

「なんだっけ、フォント・ゲロ?」

「フォレス・ガロのことか・・・?確かに細工をなさったな。全く、紫様も甘いものよ」

「そのわりには顔がにやけてるけど?」

「な・・・ち、違うんだ、そう!違う!流石紫様だなんて・・・か、帰る!」

 

すっかり赤面した金髪の九尾・・・八雲藍は、慌ててどこかへ去る。

その様子を愉快そうに見ていた幼女は、不意にその表情を消した。

 

「・・・どうなるんだろ、これから」

 

 

月を見上げても、妖怪の賢者の考えなぞわかるはずもない。

少しだけ、闇に住まう妖怪ルーミアは、憂いの表情を帯びた。

 

 

 

***

 

 

 

「はあっ、はあ・・・てんめえ!!ションベンちびるかとおもったわ!!いや、漏らしてないからね?」

「じゃじゃじゃじゃーん、"首吊るーラー"☆!この輪っかを首にはめて行きたい場所をイメージするだけで〜あら不思議、縄が次元を越えてひっぱっちゃうんだゾ☆」

「死ねってか、なんでテメーの道具はしょーもねーやつばっかなんだよ!!ドラ○○ん見習えや!!」

「その発言はマズイです、というより話を戻してください!!」

「ああ、そうでした」

 

ポン、と思い出したかのように手をうつ。今は紅葉は下に降りてなんともないが、余程の恐怖だったらしい。まだ冷や汗をかいている。

 

「で、ジン君。まずこのコミュニティが何をすべきかわかりますか?」

「・・・その、知名度とか、戦力とか、でしょうか?」

 

先程から半刻もたっていないのに、一度肝がすわったせいか冷静に答えを導きだした。

少し驚きながらも、紅葉は満足げにうなずく。

 

「そうですね、まずはその二点に絞りましょう。知名度の方は市子が明日暴れてくれれば済む話です。問題は、戦力ですね」

「そうですね、半ばあきらめかけていたのですが、みなさんなら・・・」

「ふむ、ではそれは・・・」

「はい、そして・・・」

 

 

 トントン拍子に話が進んでいく。嘘のようにキラキラ輝くジンの目は、これからへ期待するに十分足りうるものだった。

 

(後は紅葉に任せりゃいいだろ・・・)

 

 自身の役目は終わった。そう結論づけ、そっと大広間を後にした。

 夜の廊下というのは静かなもので、月の光も相まってどこか寂寥とした気分に染まる。

 

「さて、それじゃ眠ろ」

(あなたの後ろですよ~(死))

「っ!?」

 

 ばっと後ろを振り向いたが、誰もいない。何もない。ただ月光が差すばかり。

 

「・・・たく、馬鹿らしい。また死体なんかあるわけ」

 

(それはお前だあっ!!)

 

「ぎやああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 わんわんとうなる幻聴の嵐。居もしないおぞましい気配。

 銀時は、ふと気付く。

 

───俺、眠れなくなった?

 

 

 

 

 箱庭生活一日目終了の夜・・・坂田銀時にとって、眠れぬ夜となった。

 

 

 




お風呂回なのに色気もへったくれもねえ・・・

やっと幻想郷組を絡ませられました!さて、明日のギフトゲームは如何に・・・?
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