原作を半分無視して進めるダンボール戦機   作:ノヴゴロト

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明けの明星

 詰んだ……バンは思った。よりによって終盤に出てくる奴が出てくるなんて思いもしなかった。

 

 

「全く、こんなコソコソと鼠の様にやって来るなんて……美しくない」

 

「誰だよお前!」

 

「僕は『神谷コウスケ』選ばれし人間さ」

 

 

ナルシストが変なことを言っている。

 

 

「……痛い人ね」

 

 

流石のアミも引いた。

 

 

「神谷って言うことはあの会長の孫っていうことか?」

 

「ちょっと惜しいけど違うねぇ。孫じゃなくて息子さ。まぁ、年齢差はほぼ孫と言われても可笑しくはないね」

 

 

神谷コウスケがこちらに近づいてきた。

 

 

「そんなことよりも君のパパの居場所を知りたいんだろう?」

 

「っ!そうだ、父さんはどこにいるんだ?」

 

 

すると神谷コウスケはポケットからDキューブを取り出した。

 

 

「僕と勝負しろ、山野バン。君が勝ったら教えてあげる。でも君が負けたらプラチナカプセルを貰うよ」

 

 

神谷コウスケが『ルシファー』を取り出してとんでもないことを言ってきた。いや、普通に勝てるわけがない。傷一つ与えられずにボコボコにされて終わりだ。

 

だけどこれを受けないと物語が進まないし、最悪不法侵入でお縄だ。受ける選択肢以外ない。

 

 

「わかった……受けてやる。その戦い」

 

 

そしてここから地獄の戦いが始まった

 

 

 

 

 

──月面──

 

「アミ、カズ、全力でいくぞ」

 

「わかったわ!」

 

「おう!」

 

 

俺達の陣形は前衛が俺とアミ、そして後ろからホバーで飛びながらカズが銃でじわじわとダメージを与える事だった。

 

俺とアミがルシファーとの間合いを詰めている間、ルシファーは一歩も動いていなかった。

 

そしてクノイチが攻撃を仕掛けるが、『ヘブンズエッジ』というゲームクリア後にしか入手できない剣を使ってクナイをいなす。

 

しかし、後ろには大鎌を振り下ろすジョーカーがいた。

 

 

「小賢しい手は効かないよ」

 

 

後ろから大鎌を振り下ろすジョーカーの懐に入ろうとした。

 

 

「ッ!?ヤバい!」

 

 

俺はすぐに攻撃をやめ、柄の部分を使って守りに入った。

 

 

「ふっ、君達では僕のルシファーに傷一つ与えられずに終わるね」

 

 

そこからルシファーの攻撃が始まった。

 

 

ルシファーとのスペックの差と何よりも個人の技量で完全に負けている三人はどんどんダメージを積んでいき、遂にジョーカーとクノイチ……特にジョーカーはクノイチを庇ったりしていたのでアーマーフレームは限界を迎えていた。

 

 

「これで終わりだ!」

 

 

ルシファーに切られる瞬間、もう終わりかと思った。

 

しかし、そこにはジョーカーの姿はなかった。

 

そして俺のCCMがまるで本来の姿を取り戻したかの様に変化した。

 

 

 

ピュィーーン!!

 

 

 

(これは……Vモードか!)

 

「どうしたんだバン!?」

 

「余所見とは良くないなぁ!」

 

 

カズが余所見をしているときにルシファーがアキレスに攻撃を仕掛けた。

 

 

「しまっ……」

 

「ッ!」

 

 

しかし、ジョーカーがアキレスを守り、更にルシファーを大鎌で地面に叩きつけた。

 

 

(だけどCCMを操作出来ないからかなり動きにムラがある……!)

 

「よくわからないが、さっきよりも動きにムラが出てるぞ!」

 

 

そのまま剣で大鎌を止めているルシファーに蹴りを入れられ、後ろに飛ばされた。

 

 

「くそっ、操作できない!マジでなんだよこれ!!」

 

 

たしかVモードのオート操作から制御件を返してもらうコマンドがあったはずだ。だが、最後にダンボール戦機をやってからかなりの月日が経っているので流石に覚えていない。

 

 

「これで終わりだ!」

 

 

ルシファーがジョーカーを破壊され、プラチナカプセルをとられる──!

 

自分のLBXが破壊される瞬間、目を瞑ったが爆発音は来なかった。

 

ジョーカーとルシファーの間に白い謎のLBXが割り込み、ジョーカーを守ってくれたのだ。

 

そしてパンドラから謎のメッセージが送られてきた。

 

 

『これはパンドラからの贈り物だ』

 

 

そしてそこにはプログラムが入っていた。これでジョーカーを操作することが出来る。

 

俺は迷わずプログラムを起動させた

 

 

「プログラム実行!」

 

 

 

 デストロイファンクション解除

   コントロール可能

 

 

そしてそれを見たパンドラは安心したかのようにDキューブから去っていった。

 

 

そして俺はルシファーを倒す為、ジョーカーを再び動かした。

 

 

「ぐっ!?格段に動きがよくなっていやがる!」

 

 

ルシファーに一撃だけ傷を与えることが出来たが、そこからは激しいぶつかり合いが続いた。

  

そしてその末にジョーカーはボロボロになりながらも初めてルシファーの姿勢を崩すことができた。

 

 

「今だ!バン、一緒に必殺ファンクションを使うぞ!」

 

「わかった、必殺ファンクション!!」

 

 

バンはこのラストチャンスとも言える一撃に全てをかけ、デスサイズハリケーンよりも更に強力で、LBXにかなりの負荷をかける技を繰り出した。

 

 

 

  アタックファンクション!

 

  Ωエクスプロージョン!

 

 

  

 

  アタックファンクション!

 

   ブラックストーム!

 

 

 

二人が使う必殺技に対抗するために神谷コウスケも必殺技を繰り出した

 

 

「必殺ファンクション!」

 

 

 

  アタックファンクション!

 

   テンペストブレイド!

 

 

地面から勢いよく吹き出したマグマと黒い嵐と大量のエネルギーで出来た巨大な剣がぶつかった。

 

両者の技は拮抗し、お互いに相殺された。

 

 

 その衝撃のせいか、ジョーカーは至るところのパーツがひび割れ、コアパーツから黒い煙が出ていて、コアスケルトンにもかなりのダメージが入っていた。

 

それはルシファーも同じだった。ジョーカー程ではないが、ある程度の亀裂がいくつか走って、頭の角は片方が折れていた。

 

 そしてCPUにも負荷をかけすぎたのか、ジョーカーと相手のルシファーの目がチカチカしてCCMから音声が鳴った

 

 

『『システムエラー……』』

 

 

それを聞いて神谷コウスケはCCMを下ろしてこう言った。

 

 

 

「ここにはもう君のパパはもういない。「君のパパを返して欲しければ次の『アングラビシダス』に出場して優勝しろ」って伝言さ」

 

「なによそれ!バンのお父さんを返してくれるんじゃなかったの!?」

 

「LBXの性能で劣っている君達が僕に傷……いや、至るところに損傷を与えた君達は尊敬する……けど君のパパの件については僕には何も出来ないよ」

 

「そんな……」

 

 

どうしてVモードが発動されたときに操作を出来ないようにしたのか聞きたかったのに

 

 

「……もうすぐここに警備員が来る。あそこの非常通路から出るといい」

 

 

神谷コウスケがこの部屋の端っこにある扉を指した。彼なりの好意の表しなのだろう。

 

 

「ありがとう。神谷コウスケ君」

 

「ふっ、コウスケでいいよ。君は特別さ」

 

 

何やコイツ、ツンデレか

 

 

「……なら、ありがとう、コウスケ!二人とも、早くここから脱出するよ!」

 

「ええ!急がないと捕まっちゃうわ!」

 

 

そして俺達は途中何人か警備員に会ったが、全て何とか振り切ってエンジェルスターから脱出する事が出来た。

 

因みに次の日、拓也さんとレックスにくっそ怒られたのはまたそれは別の話……

 

 

 




 ルシファーとの戦いは敵のNPCが全く『デビルソード』使わずに『テンペストブレイド』使ってきた思い出が……

次回は半壊したジョーカーの改修&改装の話しにする予定です

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