昨日は原作と全く同じ感じで展開が進み、今日はグレーズヒルズから地下水路を使って潜入しようとしていた。
……実はリンから招待状を貰っているなんて言えないが
「うわー、うわー!ここがセレブの町『グレーズヒルズ』かぁ!初めてきたぜ!」
「ちょっとリュウ!大きな声を出さないでよ、遊びに来たんじゃないんだからね!」
まあリュウが興奮するのも無理はない。ここには有名人やお金持ちが多く住んでいるからだ。その分物価は他よりも高い
「しっかしどこを見てもただの広場だよなぁ」
「そうね、でもあの下に隠し通路があるはずよ」
里奈さんが噴水下の隠しスイッチを押す。すると噴水の下の床が「ゴゴゴ……」と動いて下に続く階段が現れた
「凄いな……」
わざわざこんな装置を作る必要があるか疑問に思うが
「よしいいな、予定どうりここからは別行動だ」
「俺と里奈とレックスは電気系統の制圧を行う。バン達は地下通路から海道邸へ向かってくれ。くれぐれも無茶するなよ」
「わかりましたじゃあ行ってきます」
こうして原作どうりのメンバーで地下水路を歩くこととなった
──地下水路──
「うわっ、気味が悪い所ね。何か出そうだわ……」
アミが呟く。確かに所々苔が生えていたりして気持ちが悪い。ネズミとかの住み処がありそうだ
「アミちゃん、俺がついているよ」
いつもどうりリュウがワケわからんことを言い出した。お前原作ではネズミでめっちゃビビってたのに
すると拓也さんから電話が来た
『バン、聞こえるか?』
『はい、聞こえますよ』
『君達は2チームに別れて目的の部屋へ行動するんだ。』
『チームはどうするんですか?』
『バンとアミとカズで北の地下水道を進むルートを、郷田とリュウとミカで南側の地下水道を進むルートだ』
『ガイドデータを送るからそれに沿って進んでね』
どうやらそこも原作どうりらしい
「わかりました。アミ、カズいくぞ!」
──十分後──
『侵入者排除、侵入者排除!』
『バン!わりぃ、ドジって警備ポッドに見つかっちまった!』
やはり原作どうりに郷田達は見つかってしまった。会話越しからリュウが泣き叫んでいる声が聞こえる。
「分かった。今拓也さん達から解除装置の場所を送ってもらったからそれまでは何とか耐えてくれ」
『おう!分かった、リュウ!グスグスしてねえで敵を倒すぞ!』
そこで通話は終了し、俺達は解除装置に向かった……
──五分後──
「バン、後ろ!」
「チッ、まだいるのか!」
おかしい……郷田達が警備ポットに見つかってから警備用のLBXとのエンカウントがどんどん増えている。
幸いな事はまだデクーやインビット辺りしかいないことだが、それにしても数が多過ぎる
「くそ!次から次へときりがないぞ!」
カズに遠距離から狙撃してもらっているが、俺達は少し離れた位置で戦っていたので、いつの間にか一体のインビットに回り込まれてしまった
「カズ、後ろ!」
「なに!?くそ、間に合わない……!」
インビットの武器腕がアキレスに振り下ろされる所でジョーカーは大鎌を投げて腕を切り下ろした
「ナイスだバン!」
アキレスは片手銃に持ち替え、インビットに銃弾を打ち込んで倒した
しかし、カズを援護した間に今度はアミが臨時でキタジマ模型から借りている『クノイチ弐式』が五体近くの敵に取り囲まれていた
「アミ!今向かうからな!」
ジョーカーは腰から『ブロードソード』を取り出しアクロバットで敵のLBXの頭上を越え、クノイチ弐式の前に立った。
「必殺ファンクション!」
アタックファンクション!
ソードサイクロン!
ジョーカーの攻撃でキレイに取り囲んでいた一掃することが出来た
「ありがとう、バン!」
「ああ、それよりも先を急ごう!」
こちらでここまで敵の数が多いのなら郷田達の方はもっと多いだろう。早く解除しないと収集がつかないことになる
「見て!解除装置があったわ!」
隣にいたアミが指を指したところに黒い装置があった
「よし、急ごう!」
三人はそこへ向かって走り出したが、そこにも大量の敵がいた
「くっ、まだいやがったのか!」
「グスグス言ってないでさっさと倒すわよ!」
先に飛び出したのはクノイチ弐式だった。
「まとめていくわよ、必殺ファンクション!」
アタックファンクション!
気功弾!
腕から出るエネルギー弾が地面にぶつかった衝撃をもろに食らった敵が一斉に倒れた
「アミ何か今日調子良くないか!?俺も負けてらんねぇ、必殺ファンクション!」
アタックファンクション!
ブラックストーム!
二人の必殺技であらかた倒しきったので、バンは銃弾が飛んでいる中に入り、そのまま解除装置のレバーを引いた。
すると赤く光っていた照明とアラートが消えた
「警報はもう止んだ、後はコイツらを倒すだけだ!必殺ファンクション!」
アタックファンクション!
デスサイズハリケーン!
そして周りにいた全ての敵を黒い竜巻で殲滅することが出来た
それを確認した三人は一息ついた
「何とかなったな……」
「本当ね……疲れたわ……」
「ていうか今さらだけどさ、クノイチはどうなったんだ?それにバンは今まで剣を使っていると所なんて初めて見たぞ」
今は再起不能にまでやられたクノイチはキタジマ模型に一旦預けていて、今はサキさんのLBXを借りているのだ
因みに闇落ちしたことは二人だけの秘密だ
「実はジ·エンプレスにやられてから今は修理中なの……」
「……そうなのか、早く治るといいな」
意外とカズは察したのかアミにそれ以降質問してくることはなかった……
「それでバンは何で剣を?」
「いや、俺はただ単に決勝戦で銃の銃身が焼けて使えなくなったからこれを使ってるだけだよ」
実際、剣はあって困ることは今のところない
「あー、確かにあれはスゴかったもんなぁ……」
「二人とも動きがクノイチより速いし、ハンマーだから威力があるもんね」
それからも少し雑談をしていたが、直ぐにまた海道邸へ歩き出した
その後は特に何事もなく海道邸へ侵入できた。
「わーん、アミちゃん!」
相変わらずリュウが泣きっ面でこっちに来た
そんなことはもう慣れたような郷田とミカがいた
「レックス、無事合流出来ましたよ!」
『そうか、だが本番はここからだ』
『海道邸内部は地下水道よりも厳重な警備が敷かれている。そこらじゅうに警備ポッドがいるぞ』
「……それは嫌だな」
郷田先輩は電話越しで露骨に嫌そうな顔をした。多分だけどその時リュウがクッソうるさかったのだろう
『ならCCMに位置情報を送るからそれをたどって行ってくれ』
「分かりました」
まあ、原作ではこの場所はリンの部屋だがそんなことは全員知らないので黙っておいた
「じゃあ開けるぞ……」
郷田先輩が扉を開けるとそこには予想どうりジオラマの隣にリンが立っていた