原作を半分無視して進めるダンボール戦機   作:ノヴゴロト

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偽物のプリペイドカード

 デクーが襲撃してきた次の日、家の前でリュウとバトルした後キタジマに行くと原作どうり郷田ハンゾウと三人衆が店から出てきた。大方アキレスを偽物のプリペイドカードで買いに来たのだろう。 

 

 

「あっ、郷田先輩お久しぶりです」

 

「おお、バンじゃねえか」

 

「リーダー、こいつと知り合いなのかい?」

 

 

郷田の後ろにいた郷田三人衆の一人『矢沢リコ』が郷田に聞いた。

 

 

「お前ら知らねえのか?『白い死神』だぞ?」

 

 

バンはLBXが禁止される時よりも前に初めていたし、前世の知識で知った『アングラビシタス』によく出場しているのでいつ頃かは知らないがジョーカーを使い相手のLBXを破壊する様から『白い死神』の異名をつけられることとなったのだ。

 

 

「えっ、まじで!?」

 

「アングラビシタスの時に何回か郷田君が戦ってただろ?」

 

「リコ殿は覚えてないでごわすか?」

 

「そういえば確かにいた……ていうか前にアタシのクイーンを破壊したヤツか!」

 

「矢沢先輩のクイーンの頭、家で飾らせてもらっています!」

 

「いやかえせよそれ!」

 

 

五人の会話が少し続き、郷田がバンに聞いた。

 

 

「バン、これからスラムでバトルしにいかねえか?」

 

「すいません。これから友達との用事があるので…」

 

「そうか、悪かったな」

 

「いえ、また今度バトルしましょう!」

 

 

そして四人と別れたバンはキタジマにはいる。

 

 

 

──五分後──

 

 

 

バンが暇潰しにコアパーツを弄っていると店のドアが開いた。そこには原作では来ていなかったカズの姿もあった。

 

 

「お、バンいんじゃん!」

 

「バン、今日は早いのね」

 

「ああ、昨日は遅れたからな」

 

「おっ、三人とも集まったのか」

 

 

そこでちょうど店長がカウンターに来た。

 

 

「店長、俺アキレスを買いたいんだけど…」

 

 

そう話かけたのはカズだった。本来はアキレスはバンが郷田と戦う時に手に入れるのだか、当の本人はナイトフレームを使わないのでカズが買おうと思ったのだろう。

 

 

「そうかそうか、紗希、アキレスを持ってきてくれないか?」

 

「え、今朝売れたわよ」

 

「「え?」」

 

「すまんなカズ」

 

「いえ、売れた物は仕方な…」

 

「あー!?これニセモノだー!」

 

(いや、気付くのおそすぎるだろ…)

 

 

そのプリペイドカードは見た瞬間分かるような作りであった。

 

「おいおい!これ一目でニセモノってわかるぞ」

 

「うわ…」

 

 

さすがにノーリアクションは不味いので原作どうりのセリフを言う。

 

 

「紗希さんてば…」

 

「ごめーん。朝早くて眠かったからさ」

 

「これって結局ドロボーよね?」

 

「まったく……。持ってったのはどんなヤツだった?」

 

「えっと……確か……四人組だったかな(多分郷田先輩だな)」

 

「…もしかして店の前ですれ違った連中ですか?」

 

「そう、それと……一人は『郷田君』って呼ばれてた」

 

(はいビンゴー!原作どうり!まじで先輩いつか少年院行きになりそう…)

 

 

ほぼわかりきっていたバンを除いて二人は驚いていた。

 

 

「郷田!?」

 

「うちの学校の番長じゃねえか!」

 

「ばんちょお?」

 

「……今時、番長かよ……」

 

「…取り戻そう。買い取ったならともかく、相手はニセモノのプリペイドカードを使ったんだ。そんなことは許されない」

 

「……バン、相手が悪い、今回ばかりは諦めろ……」

 

 

バンは取り戻そうと提案したが、カズは原作どうり反対した。

 

 

「カズはアキレスを買いたかったのでしょ?それなのにニセモノのプリペイドカードを使って持ってかれてくやしくないの!?」

 

 

アミが結構心を抉ってくる言葉をカズに投げ掛ける。

 

 

(アミの言葉って結構傷つくんだよなぁ……あれわざとだったら天才だよ……)

 

「……ヤツの機体は『地獄の破壊神』って言われている」

 

「アイツに睨まれたら持っているLBXは必ず破壊される……って有名だ」

 

 

実際そのとうりでミソラ中の中だけでもかなりの数が破壊されているらしいが、バンはよく郷田とバトルしているし、そもそもバンも裏ではそこそこのLBXを破壊しているから人のことはあまり言えない。

 

 

「……いつの時代になってもそういうヤツはいるのか……」

 

 

店長が一人黄昏ているがみんな無視してそれぞれ頭を悩ませている。

 

 

「地獄の破壊神、郷田ハンゾウか…」

 

「郷田は、学校にもあまり来ないらしい…」

 

「カズも一緒に探そうよ」

 

「だから相手が悪い。諦めろバン」

 

 

そう言い、カズは悔しい顔をしながら店を出ていった。

 

 

「カズ…」

 

 

バンは店を出ていったカズの影を見ているが、アミはCCMを取り出して目を見開いた。

 

 

「バン!もうすぐ学校が始まるわよ!」

 

「え!?なら早くいかないと!……まさかカズ、わかってて出てったな!」

 

 

さっきは同情したが、今はカズを恨みジョーカーをカバンにしまう。

 

 

「バン!先にいくわ。間違って一階の三年生の教室に行かないようにね!」

 

「ちょっ、もう間違えないって!」

 

 

二人が店から飛び出したあと店長は独り言を言った。

 

 

「バン、お前そんなことやってたのか……」

 

 




 なんか異名をつけたくなった。
『白い死神』って率直すぎるかな?
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