魔法少女リリカルなのはA´s 《棄てられたクローンと新たな家族》   作:三咲ディア

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主人公、八神翼のプロフィールとちょっとしたおまけです。


プロフィール

名前:八神翼(たすく)

年齢:九歳

性別:男

身長:127cm

容姿:端的に言えばフェイトそっくりであるが、目元が少しキツくなっている。仕草も、やはり男の子らしいものになっている。長い金髪をポニーテールに纏めており、女の子に間違えられる程。

魔力ランク:AAA+

稀少技能

瞬間解析:目で見た魔法を即座に解析できる技能。バインド等の解析も瞬時に行える為捉えて置くことが出来ない。

平行処理:魔法を使うに辺り、全てのプロセスを同時に行える技能。これにより魔力変換資質が無くても属性魔法が素早く放てる。

通常プロセス

魔力変換→魔法プログラム→魔法発動

 

平行処理

魔力変換=魔法プログラム→魔法発動

 

 

 

 

使用デバイス

バルディアス:リニスが作っていたデバイスの一つ。待機時は小さな青い宝石である。ロストドライバーの形態がジョーカーなら鎌、メタルならロッド、トリガーなら拳銃と、ドライバーの形態により姿を変える性質を持つ。防御面の大半をロストドライバーに任せているため、攻撃魔法の出力はとても安定している。優秀なAIが搭載されている、二つで一つのデバイス。

ロストドライバー&各種メモリ:翼のバリアジャケットを構成する、リニス作のアーマードデバイス。ジョーカー、メタル、トリガーでバリアジャケットの構成が可能。バックルとは違う腰の横にあるスロットにサイクロン、ヒート、ルナのメモリを差し込む事により、属性補助を行う事が可能。尚、ジョーカー、メタル、トリガーのメモリもこのスロットに入れることも可能である。設定すれば仮面を作る事も出来る。隠された能力があるようだが…。AIを搭載していない、二つで一つのデバイス。

戦闘スタイル

近接格闘を主体に置く、変則ミッド式魔導師。数年のバルディアスとの特訓にて粗方の魔法を修得したオールラウンダー。空戦にも長け、粘り強い耐久戦や速攻戦闘もこなす。

 

概要

プレシアにより造り出されたアリシアクローンの一人だが、性別が全くの逆で生まれたクローン。記憶転写を行われ

ていないが高い知恵と知識を持つ、イレギュラー中のイレギュラー。

リニスによって時の庭園から脱出させられ、八神はやての元に転がり込んだ。家族であるはやての事を誰よりも大切に思っており、傷付ける者を許さない。

はやてを守るため、また、リニスとの約束を果たすために体を鍛える。

四年間のバルディアスとの魔法特訓、海鳴の色々な道場での訓練で大人顔負けの強さを手に入れた。

料理の腕ははやて譲りであり、家事などは分担して行う。年齢の割りに落ち着いており、歳上に見られることが多々あるが本人曰くまだまだ子供。

本項内で語られる探偵のお兄さんの生き様に感銘を受け、人生の手本していく。それに辺り男らしくなるため、一人称が僕から俺へと変わる。

当初はツインテールにしていたがはやてからポニーテールを強く進められて以来、ポニーテールを通している。本人にとっても動きやすくて気に入っているらしい。

 

 

 

 

以下、おまけ。

 

 

これは、俺がまだ自分を僕と呼んでいた時の話。探偵のお兄さんと出会って、俺の生き方を変えられた、そんなお話…。

 

 

 

 

 

「はやて、支度できたよ?」

「うん、ほなら行こか?」

 

 

僕がはやての家に来て数日後、僕の服を買いに行こうとはやてが言うので有り難く受ける事にする。今のままでは普段着は愚か、下着まで無いのだ。

はやてのお古に着替え、金髪のロングヘアーをツインテールにセットする。オリジナルが女の子だからか、どうみても女の子にしか見えなかった。

 

 

「でも、ほんま男の子に見えへんな?」

「結構気にしてるんだけどね…」

 

 

苦笑いで言いながらはやての車椅子を押して外へと出る。僕がはやてを呼び捨てるようになったのは、はやてがそう頼んできたからだ。曰く、家族なら呼び捨てやろ?らしい。

春の陽気を全身で感じながら、服屋を目指して歩く。商店街に入った所で、財布を見ていたはやてがしまったと言わんばかりに声を上げた。

 

 

「あぁっ!」

「どうしたの?はやて?」

「お財布の中、あんまお金入ってへんかった…。ごめんやけど、銀行寄ってくれへん?」

「うん、良いよ?僕の服買って貰うんだから、当然だよ。」

 

 

僕ははやてに笑いかけながら言うと、車椅子を押すスピードを少し速めて銀行へ向かう。

銀行へ辿り着くと自動ドアが開くのを確認して中に入る。少し窓口が込み合って居たので、番号札を持ち待ち合いへと向かっていった。

 

 

「はやて、今日の夕飯何食べたい?」

「そやね…スパゲッティとか久し振りに食べたいな?」

「スパゲッティ…うん、そうしよっか。」

「なら、材料買って帰らなあかんな?」

「全員動くなぁ!!」

 

 

のんびりと話していると、いきなり怒号が聞こえてくる。僕ははやてを庇うようにして立つと、様子を見ていた。

すると、受付の女の人に向かって覆面の男が三人ほど銃を構えていた。はやてが震える手で僕の服を握ってくる。

 

 

「翼…怖い…」

「はやて…大丈夫だよ。僕が守るから。」

 

 

強盗達に聞こえないように言うと、目立たないように隅へと移動する。幸い誰にも気付かれなかった様だ。

 

 

ジリリリリリリリ!!

 

 

けたたましい警報の音が銀行内に鳴り響く。一人の女の人がバックにお金を詰めている時、もう一人の女性が非常用の通報ベルを押したのだ。

 

 

「このクソ女ぁ!なにしてくれてんだ!」

 

 

激昂した強盗が拳銃で威嚇射撃をする。魔法でどうにかしようと思ったが、胸元のバルディアスに静かにたしなめられた。未知の力で暴れると必要以上に目立つからだ。

強盗の銃弾が近くに撃ち込まれ、はやてが小さく悲鳴を上げる。

の声を聴いた一人の強盗が此方へ向かってきた。

 

 

「このガキ…使えるかもな。車椅子のガキは邪魔になりそうだが、此方の金髪のガキは人質として申し分ねぇ。おい!此方に来い!」

「翼!」

「いたっ!」

 

 

髪の毛を引っ張られ無理矢理連れて行かれる僕に、はやてが悲痛な声を上げる。僕は視線で大丈夫だと語ると、大人しく着いていった。

連れて行かれた先で鞄を持たされる。どうやらお金が入った鞄を運べと言うようだ。モタモタしていると銃口が後頭部に突き付けられる。

この瞬間、背中に嫌な汗をかき始めた。今の僕を支配しているのは、紛れもない恐怖。気紛れで何時でも撃ち殺せると言わんばかりの強盗に、僕は小さく歯噛みした。

すると、一人のハット帽を被った男の人が、強盗の死角に居ることに気付く。僕はその男の人を強盗に悟られないように、精一杯の時間稼ぎを行う。

 

 

「あ、あの…僕は帰れるんですか…?」

「はぁ?何言ってんの?帰れるわけねぇだろ?」

「お前みたいな可愛い子、高く売れるからなぁ。もう二度と家族と会えないと思え?まあ、馴れればおじさん方が可愛がってくれるさ。」

「…僕、男の子なんですけど…」

「「「え!?マジで!?」」」

 

 

三人組の視線が此方へ集まる。なるべくボーイッシュな物を選んだが、やはりはやてのお古。どう見ても女の人に見えていた。

そうこうしていると、男の人が強盗の至近距離に移動する。今だ!と思った僕は思い切った決断をした。誰かに任せず、自分も戦うこと。絶対に逃げないことを。

僕は鞄を持ったまま駆け出す。子供の瞬発力では直ぐに掴まってしまうだろう。だけど、一瞬。完全に僕に注目を集めればそれで良い。狙い通り、三人組は脇目も触れずに僕を追い掛ける。

 

 

「子供一人を三人で追い回すなんて、ハードボイルドじゃねぇな!」

「うげっ!?」

 

次の瞬間、近付いていた男性が一人を当て身で気絶させる。僕を追っていた残り二人は、男の人へ釘付けとなった。

 

 

「テメェ!何者だぁ!」

「俺は金を下ろしに来た、通りすがりのハードボイルドな探偵だ。」

 

 

その男性は小さく告げると、被っていたソフト帽を強盗の一人へ向けて投げつける。強盗は軽く叩き落とすが、その時間さえあれば充分だった。男性は高く跳躍し、強盗が銃を構える前に脳天に踵落としを極めた。

 

 

 

「止まれ!このガキがどうなっても良いのか!」

「翼!翼!」

「はやて!」

 

残った一人がいつの間にかはやてを人質に取り、男性に銃を構える。

 

 

「離して!離してぇ!」

「えぇい!うるさいガキが!」

 

 

腕の中で暴れるはやてに、銃を向ける。僕は近くにあった別の銃を手に取ると、強盗の顔を目掛け投げつける。それと同時に走り出した。

 

 

「はやてを…離せぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

姿勢を低くし、吼えながら駆け抜ける。強盗は投げつけた拳銃を軽く避けると、僕を目掛け銃を構える。だが、それより早く懐に入ると、握り拳を作り思い切り股間を殴り抜いた。

抗い様のない痛みにはやてを手離す。僕ははやてを抱き上げると、その場を離れた。

すると男性が間髪いれずに掌底を叩き込む。

 

 

「…一つ、俺は小さな子供の命を危険に晒しちまった。」

 

 

何やら呟きながら今度は上段回しで横っ面を蹴り抜く。

 

 

「二つ、体の不自由な女の子を人質に取られるなんて不様を晒した。」

 

 

吹き飛んだ強盗の襟首を男性が掴み、一気に引き寄せる。

 

 

「俺は俺の罪を数えたぜ。さぁ…お前の罪を…数えろっ!」

 

 

そう高らかに言うと、強盗を思い切り床に投げ付けた。こうして一人の探偵によって、この場は鎮圧された。

 

 

 

 

事件後、はやてと街を歩いて買い物の続きをしている中、先程の銀行強盗の事を話始めた。

 

 

「はやて…大丈夫?」

「平気や。あの人と翼が助けてくれたんやから…」

「…僕は何も…」

 

 

出来なかったと言おうとすると、突然大きな掌が僕の頭を撫でた。

ふと見上げると、そこにはさっきの探偵さんが居た。

 

 

「何もしなかった訳じゃないだろ?お前はお前で、キッチリ戦ってたさ。」

「探偵さん!」

「お前が強盗の注意を引き付けてくれてたこと、ちゃんとわかってるぜ?ありがとうな。」

「…銃口を突き付けられた時、決めたんです。自分が何かに巻き込まれたとき、絶対に逃げないって…。でも…」

「…これは俺の師匠の受け売りなんだけどな。男の仕事の8割は決断。後はおまけ見たいなもんだ…ってな。」

 

 

そう言うと探偵さんはニッと笑ってソフト帽を持ち上げる。はやてと僕は何の事か分からず首をかしげていた。

 

 

「つまり、男はくよくよ悩むなって事だ。結果は後から必ず着いてくる。それが良いことか悪いことか何て、その時はわかんねぇよ。でもな…決断しないで後悔だけはすんじゃねぇぞ?」

「…はい!」

 

僕は探偵さんの言葉に大きく頷く。探偵さんは満足そうに頷くと、相棒を待たせていると言って帰っていった。

 

 

「…なあ、翼?」

「何?」

「私を助けようとしてくれた時、めっちゃカッコ良かったで。」

 

 

はやてが微笑み、僕の腕を抱き締める。この時僕ははやての頭を撫でながら、何があってもはやてを守ると決めた。

男の仕事の8割は決断…後はおまけ見たいなもの…。この言葉が、僕を強くしてくれたと気付くのは、まだまだ先であった。

 




プロフィールとおまけでかなり悩みました…。作者のディアです。
おまけにて登場した探偵、皆さん見覚えはありませんか?
敢えて名前は明言しませんが、わかっていただけたらとても嬉しいです!
さて、次回から本編に入っていこうと思います。時系列で言うなら、はやてが八歳の時の6月の3日辺りですね。
もう一つの小説の更新もありますので亀更新になりがちですが、書き上げて見せるので応援のほど宜しくお願いします!
作者のディアでした!
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