1組のクラス代表決定戦は一夏の負けで幕を閉じた。
その日の深夜……
昼間、代表戦があったアリーナのグラウンドに武昭と千冬がいた。
〔こんな夜にすみません織斑先生……〕
「気にするな……
〔そうですね……ん、そろそろ到着するみたいです……〕
「あぁ、私の方でも見えてきた……」
武昭の機体に誰かからの通信が来たのと同時に千冬は空に何かを見つけた。
その何かはアリーナに近づいて来ており、その見た目は人参型のロケットだった。
そして……
ドォォーン!!
2人の目の前に着陸?すると同時に一部が開いて何者かが出てくると……
「ヤッホー!久し振りー!!ちーちゃん!たっ君!」
「あぁ……久し振りだな……だが、こんな夜中に来るな!」
「ギニャー!!」
千冬に飛びつこうとしたが千冬は、その人物の顔面にアイアンクローをすると、そのまま力を込めていき武昭は我関せずといった表情をしていた。
暫くして……
「うーん……酷いよ、ちーちゃん……久し振りに会ったって言うのに……」
「確かに久し振りだな……
ロケットから出て来たのは
「それで、今日は何の用だ?わざわざ武昭の方に通信をしてまで来るとは」
「うん、今日はたっ君の体の治療が可能なナノマシンが出来たから来たんだ」
〔俺の……治療ですか?〕
「可能とは言ってもたっ君が話せる様になるくらいだけどね……」
〔いえ……
「そんな事は良いからさ、まずはたっ君の治療が先だよ ほら、この中に入ってよ」
束は2人の前に卵型の様なカプセルを置いた。
「これは私が作った治療ポッドなんだ、この中で治療をするから」
〔はい、分かりました……ん……何か眠く……〕
「そうそう、普通の傷とかなら無いけど、喉の治療はちょっとデリケートだから全身麻酔をしてから開始するから、たっ君は寝てて良いよ」
〔そうだったんですか……それじゃあ……〕
治療ポッドの中で武昭が眠りに着くとほぼ同時にポッドにあったモニターに10分と表示され1秒ずつカウントダウンしていった。
「これで治療が終わると同時にポッドが開放されるから……さてと、ちーちゃんに聞きたい事があるんだけど……
「なるほど……それも聞きたいから急に来たのか……それに関して言うならば……」
千冬は今日の決定戦の時に武昭が一夏の癖が気になった事を話した。
「そうなんだ……やっぱり……記憶を戻すには、たっ君の事を知っている人がいる場所が良いんだ……」
「その為に武昭をここに来させたのか……だが、私達以外に武昭の事を知っているのは一夏に箒と生徒会のメンバーだけだが……いや……」
千冬はある事を思い出した。
「うん……私の方で調べたんだけど……数日したら……
「あぁ、私の方にも、その情報は入ってきてるよ……まさか……
千冬は編入してくる人物を知っている様だった。
そんな中、治療ポッドからアラームが鳴ると同時にポッドが開いた。
「うん……あ れ?……も う、治療 が……」
「たっ君、治療は終わったけど長い間話してなかったから言葉がたどたどしいけど、少しずつ出していけば話せる様にはなるから」
「そう……ですか……あり……が……とう……ござい……ま……す…」
「村雨、お前は先に寮に戻っていろ、私は束に聞きたい事があるんだ あぁ杖はまだ所持するんだ」
「はい……分かり……ま した……」
武昭がアリーナから出たのを確認した千冬は束にある事を尋ねた。
「それで束、さっき武昭が言っていた
「うん……それはねーーーーー」
「そうか……そうだったのか……」ギリ……ポタポタ……
束から話を聞かされた千冬は堪えていたがその握り拳からは血が出ていた。