一夏がクラス代表の歓迎会を行った日の夜、武昭は本音に支えられながら部屋に戻っていた。
〔悪かったな本音……〕
「ううん気にしなくて良いんだよあきっち 困った時に助けるのは当然の事だから。それよりも体は大丈夫?」
〔あぁ、横になったら少し楽になったよ……なぁ本音……聞きたい事があるんだけど……
「!えっと……(どうしたら良いんだろう……あるって言って良いのかな……)」
〔悪かったな本音……変な事を聞いて……ただ、会った事があるなら昔の俺はどうだったのか……聞きたかっただけなんだ……〕
「あきっち……うん、私達は小さい頃に会った事があるよ……けど、今言えるのはそれだけ……」
武昭の表情を見た本音は背中から優しく抱きついた。
〔そっか……ありがとうな本音……そしてゴメンな……言いづらそうな事を聞いたりして……〕
「ううん、気にしなくて良いよ……いつかは話す事なんだから……ホラ、もう遅いから……」
武昭から離れた本音は自分のベッドに入った。
〔あぁ、そうだな……おやすみ本音……〕
「うん、おやすみあきっち……(気持ちを伝えるのは今じゃないよね……)」
2人は眠りに着いたが本音は何かを考えていた。
武昭が眠りに着く少し前、1人の少女がIS学園の門の前にいた。
「ふぅ、久し振りに日本に来たから来るのが遅れちゃったわ……」
その少女は茶髪のツインテールでボストンバッグ1つだけ持っていた。
「遅れちゃったから早く事務室に行かないと……それと
少女は胸ポケットから1枚の写真を出して見ていた。
その写真には今より少し若い少女と一夏、それと……
「ここにいる中国の子から聞いたけど……もう1人の男性操縦者がいるって……本当なら……武昭……」
今とは違い全身無事な武昭の姿が写っていた。
「えっと貰った地図を見ると……うん、向こうの方ね……」
少女は地図を見ながら目的地に到着した。
「来るのがこんな時間になってしまって、すみませんでした」
「いえ、事故もなく到着して良かったです。ではこちらの書類に必要事項を記入してください」
「分かりました。あっ、ちょっと聞きたい事があるんですけど……2人目の男性操縦者が見つかったって学園にいる中国の子から連絡が来たんですけど……本当ですか?」
「はい本当ですよ。その子は体が不自由なんです」
「え?……体が不自由って……どういう事ですか?……」
「うーん、私も詳しくは知らされていないのよ、知ってるのは担任の織斑千冬先生位じゃないかしら……」
「(まぁ千冬さんがいるのは当然って感じよね……)それでその2人目の男性操縦者の名前って……」
「彼の名前は村雨武昭って言って……
「!(やっぱり武昭だったんだ……けど、なんで体が……)はい記入が終わりました……」
「はい、これで手続きが終わったわよ。これで貴女もIS学園の生徒になりました。宜しくね中国代表候補生
「はい、ありがとうございました。(武昭……待っててね……)」
鈴音は事務員から必要な物を受け取ると学生寮に向かった。