まだ日本語が話せない鈴はクラスメイト達にいじめられていた……
そんな中、1人の少年が鈴に話しかけた……
過去話 心に響く鈴の音
まだ武昭と鈴が小学生の頃……
小学校の武昭のクラスに1人の転校生が来た。
その子は小柄な女の子で背中までの長さの茶髪の左右をリボンで縛っていた。(俗にツインテールと呼ばれている髪型だった)
その子は何処かオドオドとしており、そしてある特徴があった。
「エット……チュウゴクカラキタ……ファン・リンインテイイマス……ヨロシクオネガイシマス」
「それじゃ凰さんの席は村雨君の隣ね」
担任が言うと武昭が手を上げたので鈴は、そこに座った。
「初めまして凰さん、俺は村雨武昭って言うんだ、宜しく」
「アッ、ソノ……ヨロシク……オネガイ、シマス……」
自己紹介をするが鈴はどこか怯えていた。
(どうやら彼女は日本に来て、まだまも無いみたいだな……)
休み時間になったので武昭が鈴を見てるとクラスの女子達が周りにいたが何処か余所余所しかった。
それから数日経ったある日……
「さてと掃除も終わったから帰って特訓をしないとな……」
「なぁ!お前中国から来たんだろ?だったらリンリンって呼んでやろうぜ!!」
「あぁ!パンダと同じだな!そうだ、この髪の毛を切ってやろうぜ」
「ほら、笹を食べるんだろ?」
「ヤ、ヤメテ……クダサイ……ワタシハ……パンダジャアリマセン……」
武昭が荷物を持って帰ろうとした時に校舎裏から声がしたので見るとクラスの男子達が鈴をいじめていた。
「これは見逃せないよな……
武昭は何かをするとその場に向かった。
「おい、お前らそんな事はやめろ」
「なんだよ村雨か、邪魔するなよ」
「そういや、コイツってこのパンダの隣の席だったよな?」
「もしかして、このパンダの事を好きになったんじゃねぇの!?」
男子達は武昭を見て笑っていた。
「まぁ、好きか嫌いかで言ったら
武昭は男子達に近づくと同時に1人を殴り飛ばした。
「なっ!?お前!確か武術を習ってるんだよな!?」
「あぁ!そんな奴が一般人に手を出して良いのかよ!!」
「それがどうかしたか?俺が武術を習ってるのはお前らみたいな奴から力が無い人を守る為だよ!!」
武昭は男子達に向かうとそのまま相手を始めた。
少しして……
「大丈夫?凰さん、ケガとかは無い?」
「アッ、ハイ……ダイジョウブデス……タスケテクレテ…アリガトウゴザイマス……」
鈴は武昭と一緒に下校していた。
「凰さんってまだ日本語が上手くないんだね……じゃあ〔コッチで話した方が良いかな?〕」
〔えっ!?村雨さんって中国語が話せるんですか!!〕
鈴は武昭が中国語を話した事に驚いていた。
〔あぁ、両親から海外に行く事があっても困らない様にって基本会話位は話せるんだ〕
〔そうだったんですか……私……日本に来て……少し心細かったんです……だから日本語を習おうにも……誰に頼めば良いか、分からなかったんです……〕
〔なるほど……じゃあ俺が日本語を教えようか?〕
〔えっ!?良いんですか!!そう言ってくれるのは嬉しいです……なら、これから宜しくお願いします!!村雨さん!!〕
〔宜しく、そうだ幼馴染からは武昭って呼ばれてるからそう呼んでよ〕
〔そうですか……なら、私の事も
〔うん、分かったよ鈴……〕
その後、2人は仲良く下校した。
そして武昭から日本語を習ってたある日の事……
(そうか……私は……武昭の事が好きなんだ……)
鈴がクラスの女子達と仲良くなって恋バナをしていた時に自分の気持ちに気づいた。
それから鈴はずっと武昭の事を思い続けていた。
そして中学生になったある日……
鈴は親の都合で中国に帰る事になった。
鈴は告白しようと決意したが
武昭は一夏と一緒に千冬のモンドグロッソを観戦をしにドイツに行っていた。
それから戻ってきてから告白しようと心を落ち着かせていたが……
一夏は帰ってきたが武昭は、そこにいなかった。
それから時間が経って……
「それは本当なの!?」
中国にあるISの訓練施設で鈴はIS学園にいる中国の生徒からある話を聞いていた。
それは……
〈織斑一夏に続く2人目の男性操縦者が発見され、その人物の名前が【村雨 武昭】との事だった〉
それを聞いた鈴は……
「良かった……武昭……やっぱり生きてたんだ……」
膝から崩れながら感動して泣いていた。
そして学園へ向かう飛行機の中で……
(武昭……あの時言えなかった想い……必ず伝えるから……)
鈴は強く決意していた。
文章の途中にある〔〕は中国語と思ってください。