転生者は友が多い   作:北方守護

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第18話 鈴音と本音

武昭が開発室から寮に戻ってしばらくして……

 

「お願い!武昭と同じ部屋にして!!」

 

「ダメ 私があきっちと同部屋なんだから……」

 

〔えっと……簪、コレって一体……〕

 

「アハハ……あのね……私が……」

鈴が部屋に来て本音に変わる様に詰め寄って武昭が ん? と頭を捻ってると後から来た簪が苦笑いしながら事情を説明した。


少し前に戻って……

 

鈴が簪の部屋で武昭の昔の話を聞いていた時の事だった。

 

「さてと、私も部屋に帰ろうかしら……そうだ、まだ時間があるから武昭の部屋にでもって……

そう言えば、私武昭の部屋が何処か知らなかったんだった、ねぇ、簪は知ってる?」

 

「うん、知ってるよ……○○○○号室だよ」

 

「そうなんだ……久し振りに()()()()()()3()()()()()()かしら?」

鈴の言葉を聞いた簪は頭を捻って気になった事を尋ねた。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「え?なんでって……ここの寮に居る男子って武昭と一夏だけでしょ?だから部屋も一緒なんじゃ……」

 

「ううん……そうじゃ無いよ。()()()()()()()()()()() ()()()()()()と同じ部屋だよ」

 

「は?……ねぇ簪……その本音って子は女の子よね?」

簪の言葉を聞いた鈴は簪の両肩をガシッと掴んだ。

 

「う、うん……元々ここは女子寮だから……女の子だよ……」

 

「じゃあ武昭は女の子と一緒なんだ……アレ?ねぇ、その本音って子が簪の幼馴染って事は……本音も武昭の幼馴染になるのよね?」

 

「そう言う事……に……なるね……アハハ……(アレ?もしかして、私……言っちゃいけない事を言っちゃった?)」

簪は今、自分が何を言ったか気付いた。

 

「そっか……じゃあ……()()()()()()()()()()()()()()()()……じゃそう言う事だから!」

何かを思い付いた鈴は素早く行動に移した。

 

「はぁ……って落ち着いてる場合じゃ無いよ!!」

簪は鈴の行き先に心当たりがあったので慌てて追いかけた。

 


そして……

 

「武昭!私だけど入って良い?」

 

〔ん?鈴か、どうしたんだ何か慌ててるみたいだけど〕

 

「ちょっとね、アッ、あんたが簪が言ってた布仏本音ね」

鈴は部屋に来ると本音に話しかけた。

 

「うん、そうだよ〜 あぁ、あなたがあきっちの幼馴染の凰・鈴音さんなんだ〜」

 

「えぇ、私の事は鈴で良いわよ」

 

「分かったよ〜 よろしくね〜リンリン〜 なら私の事も本音で良いよ〜」

 

「あ、ありがとう本音……悪いんだけど、リンリンはやめてくれるかしら?

小学校の頃にパンダみたいだからって、そのあだ名でバカにされてたの……」

 

「そうなんだ〜 ごめんね〜知らなかったから〜……」

 

「別に良いわよ それで本音に1つ頼みたい事があるんだけど……私と部屋を変わってほしいの!」

 

「え?なんで……私が部屋を変えなきゃダメなの?……」

鈴の言葉を聞いた本音は軽く喋り方が変わっていた。

 

「だって、女子寮で男の子と一緒なんて落ち着かないでしょ?だから武昭の幼馴染の私が変わってあげようかなって考えたのよ!」

 

「別に私は落ち着かない事なんてないよ?あきっちはちゃんとマナーを弁えてくれてるし」

2人が話してると部屋に来た簪が気になった事を聞いた。

 

「鈴は何か焦ってるみたいだけど……何かあるの?」

 

「えっ!?えっと、あのー そのー ちょっとこっちに来て……昔に武昭と約束した事があって…………」

鈴は簪と本音を近くに呼ぶと耳打ちで事情を話した。

 

「そう言う事なら私も変わってあげたいけど……部屋をこう決めたのって……()()()()なんだよね〜」

 

「じゃあ、その寮長先生が変わって良いって言ったら良いのよね!?待ってなさい!今すぐに許可をもらってくるから!!」

 

「アッ、鈴、寮長先生って……行っちゃった……」

鈴は簪が止める前に部屋を出て行った。

 

〔うーん……なぁ2人とも……確か寮長先生って……〕

 

「うん、織斑先生だよ〜……」

 

「けど、鈴はそれを聞く前に出て行ったから……うん、私は部屋に帰るね」

3人は何が起こるか分かっていながらも何も考えない様にした。

 

 

 

 

 




その後の鈴……

武昭と本音の部屋を出た鈴は寮長室に来ていた。

「ここが寮長室ね、誰が出て来ても必ず武昭と同部屋にしてもらうんだから!
すみません!1年2組の凰・鈴音ですけど、話したい事があるんですけど!!」
鈴がドアをノックしながら言うと中から寮長が出てきたが…。

「ねぇ!私を武昭と……って……ち、千冬さん?な、なんで、ここに?……」

「あぁ、それは私がこの学生寮の寮長だからだ……それで凰、何か私に話したい事があるみたいだが……?」

「い、いえ!何でもありません!!それ“ガシッ”」

「まぁ良い、久し振りに会ったんだ……少し話し合おうじゃないか」
鈴はその場から去ろうとしたがそれよりも早く千冬に肩を掴まれた。

「ま、待ってください!そろそろ外出したらダメな時間に!!」

「それについては安心しろ、私の用事だと言えば問題は無い、だから……”

「アッ!そのっ……誰かー助け……」バタン
鈴は何とか抜け出そうとしたが千冬に引き摺られながら寮長室に連れ込まれた。

次の日の朝、鈴は自分のクラスメイトに昨夜の事を聞かれたが
思い出すだけで青い顔で震えていたので聞かない事にした。
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