転生者は友が多い   作:北方守護

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今回の話は若干ですがアンチ・ヘイトがあります。


第20話 身に染み付いた物……

一夏達との特訓を終えた武昭は寮に向かっていた。

 

〔鈴……一夏……箒……本音……簪……楯無さんに虚さん……それに織斑先生か……俺が昔に会った事があるって言うけど……〕

 

「ねぇ!ちょっと待ちなさいよ!!」

武昭が何かを考えてると1人の女生徒が声をかけてきたが、彼女の周りには数人の女生徒がいた。

 

〔えっと……何か俺に用ですか?〕

 

「そうよ!あんたみたいな男が何でここにいるのよ!?」

 

「ISは私達みたいな選ばれた女だけの物なんだから!!」

 

〔そうですか……(束さんが言ってたっけな……女性至上主義の奴がいるから気をつけろって……)それじゃ〕

 

「ねぇ、折角だから私達が噂の男性操縦者を特訓してあげるわ」

 

〔いえ、皆さんの手を煩わせる訳には行かないので結構です……っと、何するんですか?〕

武昭がその場を離れようと横を通り抜けようとした時に1人の女生徒が杖を蹴り飛ばした。

 

「あんたが私達の言う事を聞かないからよ」

 

「大体、あんたみたいな奴が私達に逆らって良いと思ってるの?」

 

〔(あぁ……そうか……コイツらは自分達が選ばれた奴らだって勘違いしてるのか……)じゃあ……分かりましたよ……

そこまで言うのなら俺に特訓をお願いします……〕

武昭は杖を拾うと女生徒のリーダーらしき奴に冷たく言い放った。

 

「ふん、最初からそう言ってれば良いのよ。じゃあこちらにいらっしゃい」

女生徒達は武昭を連れて何処かへ向かった。


武昭が連れてこられたのは先程までいたアリーナとは違う場所で片方のピットにいた。

 

〔ふぅ……ここに来る前に束さんから()()()()()()()()様に言われたけど……〈ほら!早く出て来なさいよ!!〉〕

武昭は何かをピットの出入り口に置くとアリーナに出た。

 

「ふん!出て来るのが遅いのよ!!」

虎を模した機体を展開した武昭がアリーナに出ると学園にある機体を装着した()()()()()()()がいた。

 

〔あのー もしかしてアナタ達全員と俺が模擬戦をするんですか?〕

 

「はぁ?何を当たり前の事を言ってるのよ」

 

「そうそう、噂の男性操縦者だったらこれだけの相手でも大丈夫なんでしょ?」

1人の女生徒がそう言うと他の生徒達が笑い出した。

 

〔そうですか……分かりました……けど…… どうなっても……知りませんから 

 

(なっ!?何よ……雰囲気が変わった?……けど、これだけの人数がいるなら負ける訳ないじゃない!!)

 

〈ほら!早く始めなさいよ!!〉

アリーナに開始の合図が流れてくるのと同じタイミングで声がしてきたがその声には怒りが滲んでいた。

 

(なるほど……俺の事を気に食わないのは生徒だけじゃないって事か……じゃあ行きますか……フォームチェンジ朱雀……音速(ソニック))ヒュン

 

「えっ!?嘘!どこにガハッ!?」ドゴン!!

 

「なっ!いつの間に!!キャッ!!」べゴン!!

女生徒の中で前衛役と思われる2人が地面に叩き落とされた。

 

「嘘!?なんでハイパーセンサーに反応が無いの!?」バゴン!

 

「クソッ!どうして弾が当たらないのよ!?」ザシュン!

次に後衛役にいた女生徒達が壁に叩きつけられ武装を切断された。


一方、アリーナの制御室では担当の女教師が戸惑っていた。

 

「一体、何なのよ!?あの機体は!!」

モニターにはアリーナの様子が写し出されていたが、その光景が信じられない物だった。

 

「どういう事よ!千冬様の弟ならまだしも、あんなどこの誰かも分からない奴なんかに……」

 

「ほう……彼は私からすれば()()1()()()()()()()()()のだがな」

女教師が声のした方を向くと千冬と楯無がいた。

 

「なっ!?織斑先生!それに生徒会長も!!なんでここに?……」

 

「そんな事は後にしてもらおうか?それよりも……何故、あの様な事をしている?」

千冬に睨まれた女教師は恐怖で震えていた。

 

「あ、あの、それは……(ここはアイツらのせいにして、私は無実だと言えば……)」

 

「そうそう、彼女達に罪をなすりつけようとしても無駄ですので」パンッ【観念】

 

「なっ!?どういう事ですか!生徒会長!!」

 

「こちらでも少し調査してな、お前は()()()()()()()()なのだろう」

 

「チッ!そこまで知られてるなら隠す必要も無いわね……」

女教師は先程とは雰囲気が変わった。

 

「えぇ!そうよ!このIS学園に男がいるなんて汚らわしいのよ!!千冬様の弟なら百歩譲ったとしても、あんな奴なんていなくても良いじゃないです【ガツン!】ガフッ!!」

 

 「それ以上、貴女の話は聞きたくはありません!」 

女教師は話を続けようとしたが楯無に殴られて気絶した。

 

「すみません、織斑先生……武昭君の事を言われて、つい……」

 

「気にするな更識、お前がやらなければ私が同じ事をしていた……」

 

「そうですか……(ハハハ、織斑先生にやられるよりはマシだったかも……)」

楯無は女教師の心配をしていた。

 

「ん……それよりも向こうの方もそろそろ終わりそうだな……」

千冬がモニターに視線向けたので楯無も一緒に見ると武昭の相手が残り1人になっていた。

 

「凄いですね、あれだけの相手がいたのに、殆ど無傷だなんて……」

 

「まぁ、武昭の機体は()()()()()()()()()()()()()()()

 

「そうだったんですか?確か、武昭君の機体を作成した企業の名前は【V・R・P・R】って所でしたよね?」

 

「あぁ、その通りだ……だが調査しようとしない方が良いぞ……あそこに手を出して、どうなっても責任は取らないぞ」

 

「わ、分かりました……(織斑先生がこう言うって事は本当にヤバい所って事ね)」バサッ【触らぬ神に祟りなし】

楯無が扇子を出すとそう書かれていた。


制御室で騒動があったのと同じ頃、アリーナでは……

 

「な、なんでよ?……なんで、こうなってるのよっ!!」

多数いた女生徒達が気絶しており、残りはリーダーの生徒1人だけが浮遊していた。

 

「一体、何をしたのよっ!!」

 

〔何って……普通にアンタらの相手をしただけだ……〕

女生徒の前に武昭が現れたが機体が赤い鳥を模した物に変わっていた。

 

「なっ!?何よそれっ!!なんで機体が変わってるのよ!!」

 

〔そいつをアンタに言う理由は無い……さぁ、かかって来い〕

武昭は腰から下げていた鞘から剣を抜くと切先を女生徒に向けた。

 

「えぇ……分かったわよ……そんな剣で私に勝てると思ってるのかしら!!」

女生徒は武装の銃を両手に持って武昭を狙撃したが……

 

〔遅い……分かったか……上には上がいると言う事を……村雨流剣術……鳥籠(とりかご)

いつの間にか女生徒の後ろに武昭がいたと思ったら銃がバラバラに切断され機体にも複数の斬撃が入りSEが0になった。

 

その後、千冬と楯無に事情を話して、この件は終わった。

 

 

 




企業 V・R・P・R(ヴァプール)

由来
武昭の名字の村雨を
村の英語のヴィレッジ
雨の英語のレイン
宇宙の英語のプラネット
兎の英語のラビットのそれぞれの頭文字から。

経緯
束が武昭を守る為に作った企業。

設定集に少し追加します。




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