武昭が部屋で眠っていると、楯無が入ってきた。
「あっ、ごめんね本音ちゃん……武昭君の様子はどう?」
「お嬢様、うん特に魘されたりとかは無いよ〜」
楯無は本音の横に座り本音は武昭の頭を撫でていた。
「それで……彼女達はどうなったの〜?」
「えぇ、彼女達は織斑先生からアリーナと機体の無断使用で1週間の謹慎と用紙50枚の反省文で教師の方は3ヶ月の減俸になったわ」
「そうですか……ねぇ……なんであきっちばかり、こんな目に遭わなきゃダメなの?……」
「やっぱり……なんの後ろ盾も無い男性操縦者……だからかしら……」
「そんなのおかしいよ……あきっちは……ISを動かせるからここにいるだけなのに……何もしてないんだよ?……」
本音の瞳からは一滴の涙が落ちていた。
「辛い事を言う様だけど……どんな所にも……何かを嫌いと感じる人は居るのよ……だからこそ、私達は武昭君の傍にいてあげないと……」
「お嬢様……うん、そうだね、お嬢様の言う通りだね……あきっち……あきっちは1人じゃないんだよ……だから……」
本音が優しく武昭の頭を撫でているのを楯無が優しい笑顔で見ていた。
その後、楯無が部屋を出てから少しして……
〔ん……あれ?……本音……いつの間に?……〕
武昭が目を覚ますと本音が膝枕をしていた事に気づいた。
「あきっち、体は大丈夫?〜」
〔ん……何とか大丈夫だな……クキュル〜もう、こんな時間なのか……〕
起きた武昭が時計を見ると、そろそろ食堂が閉まる時間だった。
〔ごめんな本音……俺が寝てたせいで……〕
「ううん、気にしなくて良いんだよ……私がやりたくてやってたんだから〜」
〔そうか……ありがとうな……本音……ん?こんな時間に誰だ?〕
武昭が体を起こすと誰かがドアをノックしてきたので本音が確認すると簪がいた。
「あれ〜?カンちゃん、どうしたの〜?」
「うん、虚さんから武昭が寝てて夕飯には来れないかもって聞いたから……これ作って来たの……」
簪は持っていたお弁当袋を本音に見せた。
「うわ〜ありがとう〜カンちゃん〜 あきっち〜カンちゃんが夕飯を作ってきてくれたよ〜」
〔そうか、これありがとうな簪……ん?……〕
武昭がベッドを降りようとした時に何か違和感を感じた。
「あきっち、どうかしたの?」
〔ん?あぁ、何でも無いよ……さてと……バキッ!うわっ!?〕ドシン!ムニュッ
「ふわっ!?あ、あきっち!?」
武昭が降りようとベッドに右手を置くと同時に右腕が外れて前にいた本音に覆い被さる体勢になり胸に顔を埋めていた。
〔なっ!わ、悪い!!本音!!〕
「う、ううん……あきっちは悪くないよ……それよりも、その腕……」
「コレって……義手?……」
武昭が本音から離れると心配した簪が駆け寄って来たが武昭の体を見て驚いていた。
〔あぁ、
「それで……コレを着けてたんだ……武昭、ちょっと見せてもらっても良い?」
〔構わないぞ……(やっぱり、あの時に無理をしすぎたか……)〕
簪が右腕を見てる中、武昭はこうなった理由に心当たりがあった。
「それよりも、あきっち、右腕はどうするの〜?」
〔まぁ、ちょっと接続がズレただけだと思うから、ハメ直せば大丈夫だぞ、簪貸してくれ〕
「うん、良いけど……私達は何か手伝わなくて良いの?」
〔あぁ、問題ないから見てて良いぞ……ふぅ……ガァッ!?〕ガチン!
武昭は簪から右腕を受け取ると、そのまま接続部に無理やり繋いだ。
〔ハァハァハァ……さてと夕飯にするか……〕
「「いやいやいや、どう見ても辛そうなんだけど(だよ〜)!?」」
武昭が腕を付けて息が上がっていた。その結果……
「はい……アーン、あきっち、次は何にする〜?」
〔うーん、そっちの煮物にしようかな〕
「じゃあ……アーン……味……どうかな?……」
〔美味しいよ簪……簪って料理が上手いんだな〕
「そ、そんな事無いよ……(武昭の口にあって良かった……)」
武昭は本音と簪に夕飯を食べさせてもらい褒められた簪は頬を染めて心の中で喜んでいた。
とある島にある研究所で……
「全く……タッ君に手を出すなんて怖い物知らずな奴等だねー」
「そうですね……それよりも束様、武昭様の腕から警報が来てましたが」
「うーん、そろそろ新しい腕を作ってあげないとダメなんだよねー
今度ちーちゃんに連絡して行かないとー」
束どクロエが話していた。