武昭が女生徒達と模擬戦をしてから数日後の生徒会室で……
〔ん?……クラス対抗戦……楯無さん、これって……〕
「あぁ、武昭君は知らなかったわね、毎年この時期になるとやるの。
対戦相手は抽選で決めるのよ」
〔そうなんですか……その時俺達生徒会は何かやるんですか?〕
「やる事は幾つかあるけど武昭君は何もしなくて大丈夫よ」
「正確には武昭君は客席での警備というか監視をお願いしたいのです、本音と一緒に」
〔はぁ、頼まれたならやりますけど……俺は、それだけで良いんですか?〕
「えぇ、実を言うと私達がやる事もそんなに無いのよ」
「だから武昭君には本音と共に客席での警備を頼むんです」
〔そういう事情なら分かりました〕
武昭は書類仕事を続けた。
クラス対抗戦当日……
〔うーん……本当に俺はここにいて良いんだろうか……〕
「良いんだよ〜あきっちはお嬢様に、そう言われたんだから〜」
武昭はアリーナの観客席で本音と一緒に座って対抗戦が始まるのを待っていた。
〔けど……簪も残念だったな、もう少し日にちがあれば専用機が完成したのに〕
武昭は本音とは逆に座っている簪に話しかけた。
「仕方ないよ……私が自分で作るって言っちゃったんだから……(けど武昭と一緒に観戦出来て良かったかも……)」
「あっ、対戦相手が出たよ〜……こうなったんだぁ〜」
皆がモニターを見ると1組vs2組 3組vs4組と出ていた。
〔簪は何も用意しなくて良いのか?〕
「うん、私は鈴の試合が終わってからだから、まだ時間があるの」
3人が話してると機体を纏った一夏と鈴がそれぞれのピットから出てきた。
一夏、鈴side
ピットから出た2人はアリーナの中央まで向かった。
「鈴、この試合は俺が勝たせてもらうぜ!」
「へぇ大口を叩くわね……知ってる一夏?ISのSEって一定以上のダメージを与えたら衝撃も突き抜ける事があるのよ」
鈴は手に持っていた薙刀状の武装
「そうか……だからと言って俺は手加減しないぜ!」
「そう、そこまで言うなら私も手加減しないわよ!!」
2人が位置につくと開始のアラームが鳴った。
2人はアラームが鳴ると同時に接近すると互いの武装で鍔迫り合いをしていた。
「へぇ、それなりに力はつけてるみたいね!」
「これでも鍛えられてはいるからな!」
「そうみたいね……けど!」ガウン!
「グハッ!なんだ、今のは?……」
2人が鍔迫り合いをしている中、鈴の肩の武装が何か作動したと思ったら一夏が吹き飛ばされていた。
一方、観客席では……
〔鈴の今のは……あれの固有武装か?……〕
「そうみたいだね……機体名
武昭が鈴の武装を見てると簪がモニターを開いて確認していた。
「なるほど〜空間に圧力を掛けて、それで発生した衝撃を打ち出すんだぁ〜」
〔そうか、弾が見えない砲撃って事か……砲身も見えないからそれなりに角度が自由に出来るみたいだな……ん?〕
アリーナを見ていた武昭が急に上を見た事に本音が気になった。
「どうかしたの〜あきっち〜?」
〔あぁ、何か分からないけど……変な感じがしたんだ……(なんだ?この澱んでる気配は……)〕
武昭が何かを感じてた時と同時だった……
アリーナのバリアを破壊して