アリーナに所属不明機が侵入した時……
「なっ!お前ら何者だ!!」
「一夏!危ない!!」
一夏が目的を聞くが何も答えず攻撃してきたので慌てて躱した。
「一夏、アイツらはどうやらこっちの事情なんてお構い無しみたいよ」
「あぁ、鈴の言う通りみたいだな」
2人は距離を取って不明機の確認をした。
一体は両手が刀状になっていて、もう一体は両手が銃状になっていた。
「一夏、あんたならどっちの相手をする?」
「俺は刀状の方なら相手が出来ると思う。鈴は大丈夫か?あっちの相手で」
「誰に言ってるのよ一夏、私は代表候補生なのよ……それに私は……(ううん、これは今は関係ないわね)それよりも早く始末するわよ!」
「あぁ、そうだな!……なら行くぜ!」
一夏が刀状、鈴が銃状と、それぞれの機体に向かった。
一方、管制室では……
「織斑君!凰さん!応答してください!!……やっぱり通じません……」
「そうか……」
麻耶がアリーナの2人に通信を入れるがノイズが入ってくるだけだった。
「どうやら、あの機体のどちらかが通信妨害を行い、もう一台が……」
千冬が何かを操作すると観客席の扉にロックが掛けられている表示された。
「一体、何が目的なんでしょう?……」
「さぁな、だが今はアリーナにいるアイツらに任せるしかないみたいだな……(それより、なんだ、この変な感じは?……)」
千冬はアリーナの状況を見ながら何かを感じていた。
時を前後して……
「虚ちゃん!何が起こったの!?」
「所属不明の機体がアリーナのバリアを破壊して侵入、そして幾つかの機能が操作不可となっています」
楯無と虚が状況を確認していた。
「その機能の中に観客席の扉が開かなくなっています」
「そうなの……とりあえずは落ち着かないとダメね……先生達と連絡は?」
「行ってますが通じません……〈楯無さん、武昭ですけど……〉今のは……」
「武昭君!無事だったの!?」
武昭からの通信を聞いた楯無は少しホッとした。
〈はい、今は本音と簪が近くにいます。何が起きてるんですか?〉
「そう、無事で良かったわ……それで今の状況だけど……私の指示に従ってくれるかしら?」
〈はい、分かりました〉
「虚ちゃんは他の整備科の皆と観客席の扉の解除に向かってちょうだい」
「はい、わかりました」
「それで武昭君には……あら?通信が……ガシャーン!今の音は何!?」
楯無が武昭と通信をしてると何らかの音がして通信が出来なくなった。
「一体、何が起きてるの?……何か嫌な予感がするわ……」
楯無は何かを感じていた。
アリーナside
「一夏!今の音聞こえた!?」
「あぁ、観客席の方からだけど……何か嫌な予感がする」
「私もよ……仕方ないわね……“アレ”を使わせてもらうわ……」
鈴は双天牙月を両手に持つと左手の方を横にして前に出し右手の方を上に翳したまま相手に向かった。
「行くわよ……村雨流剣術!双剣技!
鈴は相手の銃弾を左手の薙刀で打ち払うとそのまま懐に入り込んで右手の薙刀で相手の武装を破壊した。
「これであんたは終わりよ!村雨流剣術!双剣奥義!
相手は武装が無いまま鈴に向かってきたが鈴はその勢いを利用して双天牙月でバツの字斬りをして相手を破壊した。
一方……
「何で鈴が村雨流の技を?……おっと!」
一夏は鈴の様子を見て軽く驚いていた。
「今はコイツの相手が先だな!!(そう言えば……博嗣さんが言ってたな……)」
一夏は不明機の相手をしながら小さい時に武昭の父親から聞かされた事を思い出していた。
(博嗣さんから、俺は熱くなりやすいって注意を受けてたっけ……急ぐ時にこそ……心を落ち着かせろって……)
一夏は不明機と戦いながら冷静になっていった。
「悪いけど……お前の相手はここまでにしてやる!!村雨流剣術!
一夏は不明機の攻撃を避けると同時に一刀両断した。
その後、アリーナのバリアが解除されたので一夏と鈴が状況を確認すると武昭が楯無に抱えられていた。
それから3日経つが武昭は目覚めなかった。
村雨流剣術
双剣技
斬天裂地(ざんてんれっち)
2本の刀を持ち片方の刀で相手の攻撃を打ち払って相手の懐に飛び込むともう片方の刀で攻撃を加える。
双剣奥義
仁龍交叉(にりゅうこうさ)
相手の勢いを利用してそのままXの字斬りをする。
剣技
焚衷(たきうち)
相手を正面から一刀両断する。