シャルロットは過去の映像を見ていた……
それはまだシャルロットが小さな時の話……
武昭に正体を知られた日の夜……
シャルロットは夢を見ていた……
まだシャルロットが6〜7歳の頃……
「ふぇ〜……お母さん、どこ?〜」
母親と買い物に来たシャルロットは逸れて迷子になっていた。
「どうしよう〜?……このままなら……」
「ねぇ、どうしたの?」
シャルロットが泣きながら母親を探してると1人の同い年の黒髪の男の子が声をかけた。
「えっと、あの、その……」
「大丈夫だよ……俺は君が困ってる様に見えたから何か出来るかなと思って声を掛けたから」
「そうだったんだ……実は……」
シャルロットは自分が迷子である事を男の子に説明した。
「そうなんだ、じゃあ俺が一緒に探してあげるよ」
「えっ!?そんないいよ!逸れた私が悪いんだし……それに君も誰かと一緒に来てるんじゃないの?」
「うん、父さんと来てるよ。 けど困ってる人を見過ごす方が怒られるんだ、だから……ね?」
「そうなんだ……なら怒られない様に一緒に探してもらうよ」
男の子が右手を差し出すとシャルロットは笑いながら、その手を取った。
「そうだ、まだ君の名前を聞いてなかったっけ?」
「ん?あぁ、忘れてたか……シャルロットの笑顔が可愛くて見惚れてたよ」
「フェッ!?な、何を言ってるの!?それよりも君の名前を教えてよ!!」
男の子の言葉を聞いてシャルロットは赤い顔をしながら聞きたい事を尋ねた。
「あぁ、俺の名前は村雨、村雨武昭って言うんだ。友達からは武昭って呼ばれてるから【ロッテ】もそう呼んでくれ」
「分かったよ武昭……それよりもロッテって……私の事?」
「あぁ、どうやら俺は友達を呼ぶ時に皆がつけるのとは違うあだ名をつけるみたいなんだ、これが嫌なら……」
「ううん、嫌じゃないよ、ただ初めて呼ばれたからちょっとビックリしただけだよ」
「そうか、じゃあロッテの親を探そうか……どの辺りで逸れたんだ?」
「うん、あのね……(凄く暖かい手だな……それに……)」
2人は手を繋ぎながらシャルロットの母親を探していたがシャルロットは武昭の優しさに触れて喜んでいた。
「ううん……あれ?……まだ、こんな時間なんだ……アッ……」
シャルロットが目を覚ますとIS学園の寮の部屋で隣のベットには武昭が眠っていた。
「武昭……僕がここに来た時に君に会えて、とても嬉しかったよ……けど……」
シャルロットは武昭のベッドに近づくと軽く崩れてた布団を直した。
「全く……武昭、いつかは昔の事を思い出して……そして“私の事をあの時みたくロッテって呼んで……おやすみ……」
シャルロットは微笑みながら武昭の頭を優しく撫でると自分のベットに戻って眠りについた。
その後シャルロットは再び夢を見たが、その中ではシャルロットは自分の正体が知られており武昭も記憶を思い出していた。
そして、周りの皆も笑顔になっていた。
束の研究室で……
「うーん……タッ君の記憶は少しずつ戻って来てるけど……まだ全てが思い出せてないのは……」
「束様、少し休憩をした方が良いアイデアが出ると思われます」
束が武昭の事を考えてるとクロエが休憩を促した。
「うん、クーちゃんの言う通りだね、一息いれようか、何か飲み物を淹れてくれる?」
「はい、分かりました、少しお待ちください」
(タッ君が記憶を思い出してる要因に、昔に会った彼女達が関係してるのは私も分かってる……けど……)
クロエがその場を離れてから束は何かを考えていた。