転生者は友が多い   作:北方守護

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今回の話はアリーナでの騒動が終わった直後の時間軸です。


閑話 その1

アリーナでの騒動が終わった後、ケガ人はいなかったが武昭だけが目覚めなかった。

 

「武昭……もっと早く私がアリーナの不明機を破壊していたら……」

医務室の武昭が寝てるベッドのそばで鈴が椅子に座りながら後悔していた。

 

「ううん鈴は悪くないよ……悪いのはIS学園に侵入してきた、あの機体達なんだから……」

鈴が後悔していると簪と本音が入ってきた。

 

「それに、あの時に私達の方でもちゃんと対応出来てたら、こうはならなかったかも……」

 

「うん、あきっちがいなかったら、あの付近にいた生徒達が危なかったって先生から聞いたよ……」

 

「そうなんだ……なんで武昭ばかりが、こんな目に合わなきゃダメなの?……」

 

「鈴……ダメだよ……1人で抱え込もうとしないで……」

 

「カンちゃんの言う通りだよ〜 ここにいる3人はあきっちの事が好きなんだから……辛い事は皆で背負おうよ〜」

 

「簪、本音……そうね、2人の言う通りね……」

 

「なんだ、皆ここにいたのか」

3人が話してると千冬が医務室に入ってきた。

 

「ち、織斑先生……何か用ですか?」

 

「お前たちに書いてもらう書類があってな……それで村雨はまだ目覚めないのか……」

 

「はい、医務室の先生が言うには体に何らかの負担が掛かって、目覚めないんじゃないかって……」

 

「そうか……(あの後、監視カメラの映像を見たが武昭が使ったあの技はISの補助があったとしても……)」

 

「織斑先生?どうかしたんですか?」

千冬が何かを考えていると簪が声をかけた。

 

「ん?いや、ちょっとな……それよりもそろそろ時間だから寮に帰るんだ」

 

「けど、武昭が……「それは分かっている、だから村雨が目を覚ましたなら私から連絡を入れる、それで納得しろ」……織斑先生……はい分かりました……」

 

「更識と布仏も帰るんだ」

 

「分かりました、それでは失礼します……」

千冬に言われて鈴、簪、本音が医務室を出て行った。

 

それから少し経って……

 

「おい、もう来てるんだろ?」

 

「にゃはは、さすがちーちゃんだね。よいしょっと」

千冬が声を掛けると窓から束が入ってきた。

 

「ごめんねちーちゃん、人払いなんかさせちゃって」

 

「気にするな、お前が他人に見つかる方が騒ぎになるからな……それで」

千冬が束に何かを尋ねようとすると雰囲気が変わった。

 

「うん、ちーちゃんに言われて調べたけど、あの機体は私が以前破棄した研究所に置いてあった奴だね」

 

「ならば、お前が原因なのか?」

 

「そうだね大本の原因は私だけど誰かが残ってた機体を再起動させたみたいなんだ」

 

「何?ちょっと待て、お前の事だから完璧に研究所を破棄したんだろうな」

 

「それはそうだよちーちゃん、この私がそんな失敗をすると思う?」

 

「いや、一応聞いてみただけだ……だとすれば何者かがその破棄した筈の機体を修理して再起動させたと言う事か……」

 

「ちーちゃんの言う通りだよ……この束さんには劣るみたいだけどね……」

 

「そうか……ならば、この話はここまでにして武昭の具合はどうなんだ?」

千冬が武昭に視線を向けると束もつられて武昭を見た。

 

「それなんだけど……幾つか原因があってまずは()()()()()()

束が毛布を捲ると武昭の右腕の表面が壊れて中身の配線が幾つか見えていた。

 

「この義手は私が作った奴なんだけど、これがここまで破損するなんて()()()()()()()()()()()()

 

「そうか……もしかして武昭は……()()()使()()()()()()……」

 

「うん、ちーちゃんの考えてる通りだね……村雨流に於いて2つある奥義の1つ……()()を……」

束の言葉に千冬は何かを考えていたが考え終えて口を開いた。

 

「束、さっき言っていた他の原因はなんだ?」

 

「死技を使った事による肉体の損傷と負担だね……まぁ()()を使えば明日には目覚めるけどね」

束はポケットから注射器を取り出すと武昭の体に注射した。

 

「これはたっくんが私の所にいた時に使ったナノマシンでね、あとは……ヨイショっと」ガコン

束は注射器をしまうと壊れていた右腕を外して量子変換をした。

 

「1~2日すれば新しい物を持ってくるってたっくんに伝えておいてね……あっ、そうだちーちゃん」

束が窓から出ようとした時だった…。

 

「誰がこんな事をしたのかは、まだ分からないけど……もし犯人が分かったら……私は容赦しないよ?

束はそう言うと窓から出て行った。

 

そして……

 

「束、安心しろ……私も同じ気持ちだ……

千冬からも束と同じ殺気が出ていた。

 

余談だが……

 

その日の放課後……

 

何故か、鳥たちが異常に騒いでいた。

 

 




IS学園で騒ぎが終わったのと前後して、とある国のとある研究所内で……

「ふーん、やっぱり機械制御じゃ、これが精一杯か……まぁ、データは取れたから構わないけどね……」
1人の女性と思われる人物がモニターに映し出されたデータを見ていた。
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