武昭が目覚めた翌日……
「はい、武昭君、どうぞ」
「ありがとう……ございます……楯……無さん……」
楯無に手伝われて武昭が朝食を食べていた。
「朝から……すみません……迷…惑かけて……」
「ううん、武昭君がケガをしたのは観客席の警備を任せた私の責任でもあるんだから気にしないで……それで次は何が良いかしら?」
「それじゃあ……そっちの…煮物を……お願いします……」
「えぇ分かったわ、はいどうぞ」
「やっほ〜見舞いに来たよ〜」
「大丈夫なの?武昭……」
楯無が武昭に食事を食べさせていると本音と簪が医務室に入ってきた。
「あっ……本音……に…簪……か…2人も……見舞いに…来てくれたのか?……」
「うん、私は休んでる間の授業のノートを持ってきたんだぁ〜」
「私は……コレを作ってきたの……」
武昭の問いかけに本音は数冊のノート、簪は小さめのカップケーキを袋から取り出した。
「ありがとう……2人……共……おっと……あっ……その……ごめん」
「フェッ!?う、ううん、あきっちは片腕が無いから仕方ないよ〜」
武昭がノートを受け取ろうとした時にバランスを崩して本音の胸に顔が当たってしまい互いに顔を赤くしていた。
「ハイハイ、そんなハプニングは良いから(私が近くに居たら……って何を考えてるのよ!私は!?)」
「武昭、ノートこっちに置いておくね……(ムゥ……この中なら私が1番……)」
「皆さん、ここは医務室なんですから静かに……(全くお嬢様達は……けど、それだけ武昭君の事を想っているのですね……)」
武昭と本音を見て楯無は自分だったらと言う妄想、簪は自身のスタイルで落ち込んでいて、虚は3人の思いを知って微笑んでいた。
そうしてた時だった……
「武昭、見舞いに来たわよって皆も来てたんだ」
鈴が見舞いに来た。
「おぉ……ありがとうな……スズ……」
「そんなに感謝される事は無いわよ、私は当然の事をしてるだけなんだから……(バカ自分の事を心配しなさいよ)」
「鈴ちゃん、そんなに顔を赤くしても説得力が無いわよ」【ツンデレ】
楯無が扇子を開くと文字が書かれていた。
「なっ!ツンデレって……まぁ、ここは医務室だから静かにするわ……」
「そう言えば〜なんでリーリーは、あきっちからスズって呼ばれてるの〜?」
本音が気になった事を鈴に尋ねた。
「ん?……確か……仲良くなった皆は……鈴音の鈴から
「んなっ!?そ、それは私だって知らないわよ!!」
「じー……鈴……何か隠してる……」
「そうみたいねー これは詳しい話を聞かないとダメねー」
「んなっ!?ちょっと、どこに連れて行くのよ!?」
「大丈夫だよリーリー〜何も痛い事はしないから〜」
本音に理由を聞かれた鈴が赤い顔で否定してると何かを感じた簪に真っ直ぐ見られ、楯無と本音に両腕を掴まれて医務室から出されていった。
「えっと……」
「それでは武昭君、私達はコレで失礼します……」
武昭がキョトンとしてると虚が頭を下げて楯無達の後を追いかけた。
「……うん……俺は何も見なかった事にしよう……フワァ〜 うん寝るか……」
武昭はアクビをして眠りについた。
鈴が連れられたのは生徒会室だった。
「さてと、それで何で鈴ちゃんは武昭君からスズって呼ばれてるのかしら?」
「えっと……言わないとダメですか?」
鈴は椅子に括り付けられており前には楯無、左右に簪、本音とそれぞれに囲まれていた。
「それはヤッパリ、同じ人を好きになったから聞きたいのよねぇ……」
「楯無さんも武昭の事が……(うわぁスタイル良いじゃない……)」
「話さないと、このままよー」
「分かりました、話します……」
観念した鈴は理由を話し始めた。
その理由とは……
日本に来た鈴がクラスの皆と仲良くなった時に鈴と呼ばれてる事が多く、
武昭が自分が最初の友達だから他の人と違う呼び方をすると言われたとの事だった。
その結果……
「それで、その時から武昭は私と2人きりの時にだけ【スズ】って呼ぶ様になったんです」
鈴は赤い顔で説明したが、その表情はとても良い笑顔だった。
「へぇーそうだったんだー……ねぇ皆、これはリーリーに罰を与えた方が良いよねー?」
「ね、ねぇ本音何か雰囲気がいつもと違うんだけど?」
「本音ちゃんの言う通りね……そんな羨ましい事をやってもらってるなんてねー」
「楯無さん!?メチャメチャ本心ダダ漏れなんですけど!?」
「大丈夫だよ鈴、痛くはないから……多分……」
「ちょっと簪!今、小さな声で多分って言ってない!?」
鈴は3人の雰囲気が変わった事に軽く怯えていた。
「お嬢様方、外に声は聞こえない様にしてくださいね」
「ちょっと!?私は何をされるの!?」
鈴は虚の言葉を聞いて慌てていた。
その後、生徒会室の近くを通った生徒達からは何かが聞こえたとの話題が流れたとか……