一夏や鈴が外出してる頃、学園では……
「えっと……コレで……大丈夫ですか?……虚さん……」
「えぇ、大丈夫ですよ、武昭君」
生徒会室で武昭が虚から休んでいた間の勉強を教わっていた。
「けど……すみません…虚さん……に…こんな事……を頼んで……」
「気にしないでください。私も自分の復習になりますので。
それよりも武昭君も大分話せる様になってきましたね」
「そう……ですか…自分じゃ…… 分からないですけど……」
「えぇ、このまま続けていけば普通に言葉を発する事も出来る様になりますよ」
「ありがとう……ござい…ます……クキュ〜」
2人が話してると武昭のお腹から音が聞こえた。
「ふふっ、そろそろお昼にしましょうか……お嬢様が武昭君の為に作っておいたんですよ」
虚は微笑みながらお弁当箱をテーブルに置いた。
「今回は
「ありがとう……ございます……それじゃ……いただき…ます……」
「はい、どうぞ……そうだ飲み物を用意しますが何かありますか?」
「でしたら……冷たいカフェオレで……お願いします……」
「そうですか、では少しお待ちください……」
虚は飲み物を淹れに行った。
その後……
「ふぅ……ご馳走さま……でした……」
「はい、お粗末様です……武昭君、味はどうでしたか?」
「とても…美味しかったです……特に、このBLTサンドが…良かったです……」
「なら、お嬢様には、そう伝えておきます……」
虚は微笑みながら楯無がお弁当を作ってる時の事を思い出していた。
寮の楯無の部屋のキッチンで……
「うーん……明日は何を武昭君に作ってあげたら良いかしら……」
「食堂などで見た事がありますけど武昭君は何でも食べてましたよ」
楯無と虚が話していた。
「そうなのー 前は五目ご飯とかの和食だったから何か洋食にしようかしら……」
「でしたらサンドウィッチが良いと思いますよ、それなら今の武昭君の体でも食べ易いですし」
「そうね、サンドウィッチにしましょ!だったら何を挟もうかしら……」
(お嬢様も変わりましたね……前は仕事をサボる事も多かったですけど、今は武昭君と一緒に居たいからと、ちょっと下心がありますけど……)
「ねぇ、虚ちゃん、やっぱり普通の物より、珍しい物を挟んだ方が良いかしら?」
「ここはやはり定番の方が良いと思います、なので……」
それは深夜深くまで行われていた。
「そして、お嬢様達は武昭君の家の掃除に行った事は秘密にって言われましたね……あら?」
虚が見ると昼食を終えた武昭が椅子に座ったまま眠っていた。
「お腹が一杯になったんですね……このまま眠ってて良いですよ……」
虚は武昭に置いてあった毛布を掛けた。
その後、日が暮れるまで武昭は眠っていた。
鈴達が武昭の家に行く前……
「ほう、それで外出をすると言うのか……」
鈴、本音、簪、楯無が千冬に外出の許可を貰いに職員室に来ていた。
「はい、本来なら武昭が一緒に来た方が良いと思うんですけど、今の武昭は余り外出させない方が良いと考えたんです」
「ふむ、確かに今の村雨が外出したら、少し危ないな……分かった許可しよう、所でお前達は家の鍵は持っているのか?」
「いえ、だから一夏に鍵を借りようと「アイツなら先程外出したぞ」え?そうですか……」
「仕方ない、ほら」
鈴たちが落ち込んでると千冬がポケットから何かを投げたので簪が慌てて受け取ると家の鍵だった。
「織斑先生、コレって……」
「そいつは村雨の家の合鍵だ。私もアイツの関係者だから持っていてもおかしくないだろう?」
「そうですね、それではお借りします、それでは」
鈴たちは千冬に頭を下げると職員室を出て行った。
「全く……アイツは一夏と違って女性に苦労しそうだな……」
千冬は苦笑いしながら何かを考えていた。