一夏達がアリーナに出ると1、2組の生徒達が整列していたので一夏達は1組の最後尾に並び武昭は千冬の横に向かった。
「すみません……織斑先生……俺はここで良いんですか?……」
「あぁ、その様になっていては実習を行うのを無理だからな」
「分かりました……(ん?何か本音と鈴の機嫌が悪い様な感じがするけど……どうしたんだ?……)」
(ムゥ〜 今のあきっちはアレだから仕方ないけど……)
(何か納得がいかないんだけど……)
本音は頬をプクッとしており鈴は軽くイラついていた。
「それでは、これから格闘及び射撃を含む実戦訓練を行う、まずはセシリア・オルコット、凰・鈴音前へ出るんだ」
「何故、私と鈴さんを呼ばれたのですか?」
「私も呼んで何かするんですか?」
「専用機持ちなら直ぐに始められるからだ(あいつらに良い所を見せられるぞ)」
「そういう事なら、このセシリア・オルコットが実力を見せて差し上げますわ」
「それは私のセリフよ、覚悟しなさいよセシリア」
「落ち着け2人とも、お前達の相手は「キャーッ!どいてくださーい!!」はぁ、全く……」
千冬が説明しようとした時に上空から声が聞こえてきたので見ると麻耶がこっちに向かって来ていた。
「織斑先生……あのままなら危ないんで……俺がどうにかしましょうか?……」
「それは構わないが……村雨は大丈夫なのか?」
「えぇ……部分展開位なら……問題は無いです……」
「そうか、なら頼む」
「分かりました……白虎、部分展開」
武昭はスラスターと両足だけ機体を展開すると上空で飛び上がった。
「フェッ!?む、村雨君!」
「山田先生……そのまま勢いを落とします……村雨流体術……
武昭は麻耶の片腕を掴むと、そのまま回転をしながら地面に降りた。
「ふぅ……山田先生、大丈夫ですか?……」
「はい〜……大丈夫です、ありがとうございます〜 キャッ!?」
麻耶が武昭にお礼を言ったが軽くふらついていたので武昭が距離を取ると、そのまま転倒した。
「すみません……目が回っちゃった……みたいですね……」
「い、いえ……村雨君は私を助けてくれたんですから気にしないでください」
「全く……それでは山田先生VSセシリア・オルコットと凰・鈴音の2対1での模擬戦を行ってもらう」
「え?あの2対1って……本当に、その様に行うのですか?」
「それは、ちょっと流石に私達をバカにしてると思うんですけど?」
「安心しろ、今のお前達ならば直ぐに負ける事になる。それでは開始しろ!」
千冬の号令を聞いて3人は上空へ飛び出した。
その後、模擬戦は麻耶の勝利で終わりセシリアと鈴は千冬からアドバイスを受けていた。
「これで皆も学園の教師の実力がわかった筈だ、それでは次は専用機持ちが班長となって実習を行う事とする」
「あ、織斑先生……俺は……どうしますか?」
「村雨も教える位ならば問題はないだろう、では出席番号順に各グループに分かれるんだ」
千冬の指示を聞いたクラスメイト達が、それぞれの班に分かれた。
村雨流体術 杭搦(くいがらみ)
本来は相手の勢いを使いながら、体や衣服の一部を掴んでそのまま体勢を崩す技。