アリーナでの騒ぎがあった日から日にちが経って、タッグトーナメント当日になりアリーナのピットの控室の一室に武昭とシャルロットが待機しながら室内にあったモニターで沢山の人がいる観客席を見ていた。
「それにしても……観覧者が多いな……まぁ、大体は俺と一夏なんだろうけどな……」
「そうだね、3年生からすれば卒業後の進路関係、2年生は1年間の結果を見せる為だけど、今年はそれが1番の目的だね……
それよりも武昭……体の方は……大丈夫なの?……」
「ん?あぁ、骨もヒビが治ったみたいだから大丈夫だぞ?」
「そうなんだ、良かった……(あの時……武昭の感じが変わった事は聞かない方が良いよね……今はトーナメントだ)」
シャルロットは気を引き締めるとモニターに視線を移した。
「そういや……今回のトーナメントって相手が期日迄に決まらなかったら残った生徒達同士で抽選をするんだったな」
「うん、僕は武昭と組んでるから関係ないけどね……そろそろ一回戦が始まるよ……って、まさか……」
シャルロットかモニターを見てると1回戦の対戦カードが映し出されたが、そこにあったのは……
と映されていた。
「どうやら、箒は相手が見つからなかったみたいだね……一夏と組めなかったのかな?」
「あぁ、トーナメントが始まる前に楯無さんから言われたんだけど、一夏は生徒達が詰め寄りすぎたから千冬さんが止めたみたいだぞ」
「へぇ、そうなんだって確か武昭って一夏や箒と幼馴染なんだっけ?」
「そうらしいけど、俺はちょっと覚えてないからな……それよりも俺達の試合が始まるみたいだぞ」
2人が話してると時間が来たのでピットのハンガーに向かった。
武昭達が控室で話をしてた頃、もう片方のピットでは……
(くっ……武昭がデュノアと組んだと聞いたから一夏の所に向かったら織斑先生から混乱が起きるから抽選にすると言われて私は一夏が引いてくれる事を期待したが……)
箒が視線を向けた方ではラウラが機体を展開して具合を確認していた。
(まさか、彼女と組む事になるとは……だが、逆に考えればこのまま私が勝てば一夏に……いやいやいや!私は何を考えているんだ!今はトーナメントの方に集中するんだ!!)
(ほう……篠ノ之博士の妹と言う名前に胡座を掻いているだけかと思っていたが……これは考え方を変えないとイケないか?……)
ラウラは箒の様子を見てちょっとズレた考え方をしていると箒に声をかけた。
「おい、篠ノ之箒、お前はデュノアの相手をしていろ、あの村雨と言う奴は私が始末する」
「分かった……だが一つだけ言っておくが……武昭の事を甘く見ない方が良いぞ」
「ふん、何を言うかと思えば……私があの様な者に負ける事は……絶対に無い!!」
2人が話してると時間が来たのでアリーナに向かった。