武昭達がアリーナに出ると向かい側のピットからラウラと箒が出て来た。
「ふん、織斑一夏の前にお前を始末してやろう」
「……ハァ、まだ始まってもいないのに、それは早過ぎるんじゃないのか?」
「早過ぎるだと?いや遅い位だ!これで教官に私の強さを見せられるのだからな!!」
「強さを見せるか……ラウラに聞きたいんだけど……ラウラはISを何だと考えてる?」
武昭はどこか悲しそうな表情をしながらラウラにある事を尋ねた。
「そんなの決まっているだろう、ISとは【力】だ!力を見せつける為の
「力……道具……か……違うよISは……
(武昭?……なんで、そんな顔になってるの?……)
武昭が空を見ながら小声で何かを言っていたが、その表情にはどこか後悔が浮かんでいて隣にいたシャルルはそれが気になった。
(そう言えば……姉さんは私達以外だと武昭の事が気に入っていたな……それと
箒も武昭の言葉を聞いて束の事を思い出していた。
そんな中……
「良いか、お前と組んだのはコレに出る為だけだから試合が始まったら壁際にでも離れていろ」
「なっ!……まぁ、私達の中で私だけが専用機持ちじゃないからな……だが私にも目的があるから好きにやらせてもらおう」
「別に私の邪魔をしなければ問題ない」
開始の合図が鳴る前に開始位置に着いたラウラと箒が話していた。
「そうだ、一つ言っておくが……
「確かお前はあの男と幼馴染だったと聞いてはいるが……ふん、この私が負ける訳がない!」
箒から聞かされた事を聞き流しながら開始の合図が鳴ると同時にラウラは相手に向かった。
(ふう……ラウラはお前は織斑先生……千冬さんに憧れているが……武昭は小さい頃から千冬さんと戦っていて……
箒はラウラの後ろを見ながらシャルルに向かった。
開始の合図が始まると同時にラウラは武昭の方に向かってきた。
「シャルル……こいつは俺が相手をするから箒の相手を頼んで良いか?」
「う、うん、僕は良いけど……武昭は……大丈夫だよね?」
「あぁ……大丈夫だ……ラウラに間違ってる事を教えないとな……織斑先生……千冬さんが教えた事は、そんな事じゃないって……」
「武昭……分かったよ、箒は僕に任せて!」
シャルロットは自分に気合を入れると箒の方に向かった。
武昭vsラウラ
ラウラがプラズマ手刀で攻撃してくるが武昭はそれを難なくかわしていた。
「ほう、これ位は出来る様だな……だが、避けているだけではどうにもなるまい!!」
「そうだな……勿体無いけどお前に見せてやるよ……フォームチェンジ
武昭が言うと機体が朱雀から黒と緑を主体としてカラーリングで全体的に亀と蛇を模した模様が書かれた上半身が大きめの機体でその手には棒が持たれていた。
「ふん、以前とは違う機体に変わった所で私に勝てると思っているのか?それに、その様な武装が役に立つと思うのか!!」
「こいつを只の棒だと思ってるなら大間違いだよ!!」
「なっ!?くっ!!まさか、その様な動きをするとはな……」
ラウラが向かって来た所を武昭が棒の上下を持って其々逆に捻ると鎖で繋がれた棍に変化しラウラの突進を止めた。
「村雨流杖術
「くっ!この程度で私を止めたつもりか!?コレを喰らえ!!」
「悪いな!俺も同じ様な物があるんだよ!!村雨流索縄術!
武昭の攻撃を交わしたラウラが自身の武装のワイヤーブレードで攻撃して来たが武昭も三節棍の両端の棍を外して鎖だけにするとそれでワイヤーブレードでの攻撃を防いでいた。
観客席ではセシリアが試合を見て感心していると鈴が説明した。
「武昭さんは色々な武装を使えるんですね……」
「えぇ、武昭の家は古くからある家で昔から色々と鍛えられてたのよ」
「そうなのですか……」
セシリアは鈴との話を終えるとアリーナの方に視線を戻した。
玄武(げんぶ)
機体イメージ=鉄人28号FX
中・遠距離戦闘タイプ。
主武装は手に持つ三節棍。
村雨流杖術
止流川 杖の先端を相手の目前に向けて動きを止める又は、わざと場所を変えさせる。
星天突塵 杖での突きを色々な所に繰り出す。
蛇頭乱舞 本来は複数の鞭で様々な動きをして相手を攻撃する技。