転生者は友が多い   作:北方守護

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第48話 タッグトーナメント 1回戦(後編)

ラウラがシャルルの攻撃を喰らいながらこれからの事を考えていた時だった……

 

(くっ!このまま私は負けるのか!?いや!私は負けない!負けてなるものかっ!!)

 

〔力が欲しいか?……〕

何処かから誰かの声が聞こえていた。

 

(何者だ!?いや、何者かは知らぬが力をくれると言うのなら受け入れてやろう!さぁ!私に力をくれっ!!)

 

〔そうか……ならば受け入れるが良い!我が力を!!〕

 

ウワァァァ!!

ラウラが何者かの言葉を受け入れると同時に機体から紫電が発生し泥の様に変化してラウラを飲み込んだ。

 

「何!?一体、何が起こってるの!?」

 

「分からない……けど何が起きても良い様に用意しておいてくれ……それと……箒、なるべく俺達の近くに来てくれ」

 

「あ、あぁ、分かった……(そう言えば、私が虐められていた時も一夏と一緒に、こうしてくれていたか……)」

シャルルがラウラを見て戸惑ってる中、武昭は真っ直ぐに見据えていて箒はそばに来ると昔の事を思い出していた。

 

そうしてラウラを見ていると機体が全体を覆っていき人型に変化していったが、その姿が……

 

「織斑……先生?……」

 

「まさか……V・T(ヴァルキリー・トレース)システムみたいだな……」

 

「嘘っ!?それって条約で開発が禁止されている物だよね!?」

 

「さあな……それよりも!シャルル!!箒を頼む!!朱雀!!」

千冬と似た姿になっており箒が信じられない、武昭が何か理解して、シャルルが何でと、それぞれの感情を浮かべているとラウラが向かってきたので武昭が機体の形態を変化させて攻撃を防いだ。

 

「チッ!コイツ!!力に飲まれやがったか!!力だけに縋るって事はそれ以上の力を持つ者に負ける事になるんだよ!!」

武昭は刀を振るってラウラを吹き飛ばした。

 

「シャルル!!今の内に箒を連れてピットに戻ってるんだ!!」

 

「え!?けど武昭1人じゃ危ないよ!!」

 

「安心しろ、俺もずっと相手をする訳じゃない……先生達が来る迄、持ち堪えるだけだ!!」

 

「武昭……うん!分かったよ!箒をピットに戻したら直ぐに来るから!!箒!!」

 

「あぁ、分かった、すまない……迷惑を掛けて」

 

「ううん、箒は悪く無いよ、悪いのはラウラの機体にあんな事をした奴等だから……」

箒はシャルルに連れられて行く途中謝罪したがシャルルは気にするなと言っていた。

 

一方、管制室では、千冬と麻耶が避難指示などを出しながらモニターを見ていた。

 

「織斑先生!あれは、まさか……」

 

「あぁ……V・Tシステムだ……ドイツの奴等か……だが村雨ならば……()()()()()()()()()()……」

慌てていた麻耶が千冬に話しかけたが千冬は特に気にしてなかった。

 

「え?それって、どういう事ですか?ボーデヴィッヒさんの機体がトレースしているのは織斑先生の動きなんですよね?」

 

「確かにそうだが……私がモンドグロッソに参加するまでの間、誰が私の相手をしていたが知っているか?麻耶」

 

「いえ、私は聞いた事がありませんけど、何で今、そんな話を……まさか……」

千冬の話を聞いた麻耶はある事実に思い当たった。

 

「あぁ、麻耶の考えてる通りだ……私の相手をしていたのは……今よりも年齢の若い……()()()()()()()

千冬の言葉を聞いて麻耶は口をパクパクさせながら驚いていた。

 

一方、観客席では……

 

「何よあれ?……あのドイツ娘の機体に、あんな物が仕掛けられてたって言うの?」

 

「どうやら、アレはV・Tシステムみたいですわ……けど、武昭さんは、あれ程の実力だったのですか?」

鈴とセシリアは試合を見ていたが鈴はラウラを、セシリアは武昭を見てそれぞれ驚いていた。

 

「ん?当たり前じゃない、武昭の家って昔から武術が伝わってきてるのよ、確か私が聞いたのは分かってるだけで500年程前だった筈よ」

 

「え!?500年程前って、そんなに古くから伝わってるんですの!?」

 

「そうよ、それで私も日本にいた時は武昭の両親に自分に合った奴を教えてもらってたのよ……(まだ武昭が今みたくなる前に……)」

鈴はセシリアに話しながら昔の事を思い出しながらアリーナを見ていた。

 

その頃……

 

「くっ!急いで行かないと!!あの時だって武昭は……」

控え室のモニターを見ていた一夏は慌ててアリーナに向かったが何かを思い出していた。

 

アリーナでは武昭とラウラが戦っていたが……

 

「チッ!無人機なら死技を使えるが、あれじゃ無理か……」

 

〈兄貴!例え死技を使えたとしても今の体じゃ危ないよ!!〉

 

〈アバルの言う通りです、マスター……その体で死技を放つのは命を削る事になります〉

 

〈私も……セルテスの言葉に同意する……〉

 

〈武昭がやりたい事なら私は反対したくないけど……今回だけは反対するよ……〉

ラウラへの一手を考えていたがコア人格達に反対されていた。

 

「皆……分かったよ、けどあのままならラウラは命を落とす事になる……」

 

「武昭!それってどういう事!?」

武昭が攻めあぐねていると戻ってきたシャルルが呟きを聞いて驚いた。

 

「アレは言わば他人の力を自分の物にする物だ……だけどその者の体格とかを無視して力を使うからどれだけ操縦者が傷を負おうとも関係ないんだよ」

 

「じゃあ!早くラウラを救出しないと!!」

 

「分かってるよ……だからどうすれば良いか考えてるんだよ……」

 

「武昭!シャルル!大丈夫か!?」

武昭が方法を考えてるとピットから一夏が来たのでシャルルは驚いた。

 

「一夏!?なんで来たの!?」

 

「アレは千冬姉の物なんだよ!だからあんな風にやられてるのが気に食わないんだよ!!それに……武昭だけに戦わせる訳にはいかないんだ……

 

「全く……一夏、俺は生徒会役員として対処してるんだけどお前は先生に怒られる可能性があるけど良いのか?」

 

「うっ……か、関係ねぇ!コレは俺がやらなきゃ駄目なんだよ!」

 

「そうか……なら俺と一緒にアイツをどうにかするぞ 一夏」

 

「あぁ!分かってるよ!武昭!!」

一夏は武昭に頼まれると横に並び立った。

 

それを見て

 

ピットでは箒が……

「久し振りに、あの様な姿を見たな……」

 

観客席では鈴が……

「昔、よく見たわ……2人のああいう所……」

 

管制室では千冬が……

「ほう……懐かしいな……あの頃の様だ……」

何人かは昔の事を思い出していた。

 




ちなみに一夏は箒がいるピットからアリーナに出てきてます。
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