一夏は武昭の横に立つとどうするか聞いた。
「それで武昭、俺達はどうするんだ?」
「あぁ、このままならラウラは命を落とす事になる……一夏がいるならやり方はある」
「俺がいるならって……何をすれば良いんだ?」
「まずは俺がラウラと戦って動きを止める、その隙をついて一夏の零落白夜でとどめをさすんだ」
「そうか、分かった「けど、ちゃんと威力を制御しないと中にいるラウラごと傷つけるからな」なっ!?……あぁ、ちゃんとやってやるよ……」
一夏は武昭の言葉を聞いて一瞬戸惑ったが表情をすぐに引き締めた。
「ラウラがああなってからそれなりの時間が経っている……もって数分と言った所だな……だったら……」
コォォォー
「そいつは……久し振りだな、村雨流格闘術の基本技“息吹”か……だったら俺も」ハァァァー
「一夏……お前がコレを出来るって事は……」
「あぁ、まだお前が俺達の事を覚えてる時に習ったんだよ……(あの人達にな………)」
「そうか……なら
「名乗りだな……自身の身を賭してやるべき事を成す為の決意の証だな……(あの時も武昭は……)」ギリッ
一夏は武昭の名乗りを聞いて何かを思い出していた。
「モード!白虎!!さぁ!やり合おうぜぇ!!」
ラウラは剣を振るうが武昭は両手や両足と言った体術で相手をしていた。
観客席では……
「鈴さん……武昭さんは……あれほどの強さだったんですか?」
「さっきも言ったけど武昭の家は歴史が長いの……昔、武昭から聞いた事があるんだけど……格闘術は全部で8種類あって体術だけは免許皆伝なんだけど他の奴は、そこまで習得してないみたいなのよ……」
「なるほど……それで武昭さんは体術を使ってるですね……」
セシリアが鈴の説明を聞いて武昭がラウラの相手を出来ている事に納得していた。
一方、アリーナでは……
「村雨流体術!
ラウラは殴りかかって来た武昭の右腕を剣で払おうとしたが、寸前に武昭は右腕を引き戻すと、その反動で左腕で殴り掛かった。
それを見ながら一夏とシャルルは話していた。
「フゥ……落ち着くんだ……武昭なら必ずやってくれる……」
「一夏って武昭の事を信頼してるんだね……」
「あぁ……昔から俺は頭に血が上りやすいんだけど、武昭はそんな俺を上手く嗜めてくれたんだ……だから……」
「そうなんだ……(これが男の子同士の友情って奴かな……ちょっと羨ましいな……)」
シャルルは一夏と武昭の関係を聞いて少し羨ましく思っていた。
一方……
「そろそろ、決着をつけないとダメか!〈アブネル!〉〈うん、分かったよ武昭さん……武装変形……〉」
武昭がコア人格のアブネルに声を掛けると何をして欲しいのか理解しており装備の形態が変わっていった。
両手の手甲がそのまま消えて全体的にスマートになった。
「行くぜ!村雨流体術!!
武昭はラウラに近付くと懐に入り込んで両手打ちと右膝打ちでラウラの両腕と腹部に攻撃を加えた。
「コレで俺の役目は終わりだ!最後のとどめは頼んだぜ!!一夏!!」
「あぁ!分かってるよ!武昭!!発動!!零落白夜!!ハァーッ!!」ザシュ!!
ラウラの動きが一瞬止まったのを確認した武昭が声を掛けると同時に一夏が刀でラウラの機体を切り裂くとISスーツを着たラウラが出てきたので一夏が慌てて受け止めるとその目には眼帯が無く金色の瞳が見えていた。
「全く……何か文句を言おうと思ったけど、こんなんじゃ何も言えないな……」
「一夏、よくやったな」
「いや、ほとんど武昭がやったから俺は何もやってないに近いよ」
「武昭!一夏!大丈夫!?」
2人が話してるとシャルルが傍に来た。
「あぁ、大丈夫だ。後はラウラを早く診察室に連れて行かないと……」
「じゃあ、俺がこのまま運んでいくよ」
3人がそこから離れると教員達がアリーナに入って来た。
その後、この騒動は終了した。
だが……
(あぁーあ、やっぱりあんなんじゃダメだったか……じゃあ
IS学園から離れた場所にいた何者かがモニターでアリーナを見て何かを考えていた。