転生者は友が多い   作:北方守護

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第51話 大浴場と大騒動

武昭が大浴場に行くと入り口に千冬が立っていた。

 

「あれ?織斑先生、どうしてここにいるんですか?」

 

「あぁ、お前に伝えたい事があってな、束から新しい企業を作ってお前とデュノアをそこの所属にしたとの事だ」

 

「そうだったんですか……じゃあ後でシャルロットにも伝えておきます」

 

「いや、それは明日の朝にで私から伝えよう、それよりも早くお風呂に入った方が良いぞ、今日は疲れただろうからな」

 

「分かりました、そういえば一夏はもう出たんですか?」

 

「あぁ、私が来る前に山田先生が居たんだが、その時に出たそうだ、だからゆっくりと入って体を休めると良い」

千冬から言われた武昭は大浴場の更衣室に向かった。

 

大浴場に入った武昭は頭と体を洗うとサウナに入っていた。

 

「ふぅ……一夏の事だから()()()()()()()()()()()()()()()……」

武昭は自分の体の傷や右腕を見て何かを考えていた。

 

「おっと、そろそろ出ないと……水風呂に入って冷やしてから大浴場に入るか……」

サウナから出た武昭は汗を流すと水風呂に入り暫くすると湯船に入った。

 

「ハァ……そういえば最近、コレの整備もしてなかったな……後で束さんに連絡しないと……」

大浴場に入っていた武昭が右腕を外しながら何かを考えていた時だった……

 

カラカラカラ

 

誰かが大浴場の扉を開ける音がしたが武昭は確認しないで声を掛けたが……

 

「織斑先生ですか?すみません、そろそろ上がりますので外に「た、武昭、先生じゃなくて僕だよ?」へ?その声って、まさか……シャ、シャルロット!?」

声の人物を確認するとバスタオルだけのシャルロットが顔だけでなく全身赤くして立っていた。

 

「シャ、シャルロット!?なんで入って来たんだ!?」

 

「だ、だって、今日は男子が大浴場を使って良いんだよね?だ、だから僕も入りに来たんだよ?今の僕はまだ男子なんだから……」

 

「いやいやいや!それはそうかもしれないけどシャルロットは女子だろ!!」

 

「そ、それよりも……あまりコッチを見ないでくれるかな?」

 

「あ、あぁ悪かった……」

武昭が視線を逸らすとシャルロットが湯船に入って来たが何故か隣に来た。

 

「え、えーっと、シャルロットさん?なんでこんなに空いてる場所があるのに隣に来たんですか?」

 

「武昭に話した事があるから……ちょっと、後ろ向いてくれるかな?……」

 

「あぁ、良いけど……なっ!?シャ、シャルロット!?な、何を!?

武昭が言われた通りにするとシャルロットが背中に抱き付いてきたので武昭は慌てていた。

 

少しの間2人は黙りながら、そのままでいたが……

 

「ありがとう………武昭……」

 

「シャルロット?なんでお礼なんか……」

 

「入る時に織斑先生から教えてもらったんだ……もう大丈夫だって……」

 

「あぁ……そう言えば、そんな事言ってたな……」

武昭は急にお礼を言われたので理由を尋ねようとしたが心当たりがあると理解した。

 

「これから先、僕は武昭がいたから本当の自分で生きる事が出来るんだ……だから早くお礼を言いたかったの……」

 

「いや……俺は何もしちゃいないよ……頑張ったのは束さんや織斑先生……そしてシャルロットが自分の気持ちをちゃんと伝えたからだよ……」

 

「そうかも……けど僕が気持ちを伝える事が出来たのは武昭がいたからだよ……だから、ありがとう武昭……そして……大好きだよ……」

 

「違うよ……俺はお礼を言われる様な事はしてないよ……俺はただ……いや、これは……それに俺は、そんな事を言われる資格は……あれも俺の自己満足でしか無いんだな……

 

「武昭?今、何か言った?」

 

「いや、何も言ってないよ……それよりも俺はそろそろ上がるからシャルロットはゆっくり入っていると良い……それと返事はまだ……考えさせてくれ……」

武昭はシャルロットにそう言うと大浴場を出て行った。

 

「武昭……あの体の傷は?……ねぇ、何を抱えているの?……」

 

「はぁ、シャルロットちゃんでも武昭君から聞き出す事は無理だったみたいね」

 

「うわっ!?た、楯無さん!?」

考え事をしていたシャルロットは楯無がいた事に驚いていた。

 

「楯無さんは、もしかしてそれを狙って僕を武昭の所に……」

 

「それもあるけど一番は武昭君に弱音を吐いて欲しかったからなの……」

 

「武昭に弱音を吐いてもらうって……」

 

「シャルロットちゃんも何となく気付いてるかもしれないけど、武昭君は何でも1人で抱え込むみたいな所があるのよ……

だから誰でも良いから、武昭君のそばにいて欲しいの…」

 

「楯無さん……そうだったんですか……だからこんな事を……」

 

「さてとシャルロットちゃん、私達もそろそろ上がりましょうか……」

楯無に言われてシャルロットは一緒に大浴場を出て行った。

 


次の日の朝のHR……

 

「おはよう武昭……あれ?今日はシャルルが一緒じゃないのか?」

一夏と箒が教室に入って武昭に会うといつも一緒に登校してるシャルルがいない事に気づいた。

 

「あぁ、朝起きたら先に起きてたみたいでな……おっと山田先生が来たから席に座った方が良いぞ」

話してると麻耶が来たので一夏と箒は、それぞれの席に座ったが麻耶の顔には何処か疲れが浮かんでいた。

 

「えぇーっと、今朝は転校生を紹介します……けど、転校生と言って良いんでしょうか?……入ってきてください」

麻耶が言うと1人の女生徒が教室に入ってきたが何処か見覚えがあった。

 

「それでは、自己紹介をお願いします……」

 

「はい、僕の名前は()()()()()()()()()()()と言います、皆さんよろしくお願いします!!」

シャルロットが笑顔で自己紹介をするとクラス中が騒ぎ出した。

 

「えっ!?もしかしてデュノア君はデュノアさんだったって事!?」

 

「何よ!あの可愛さ!?」

 

「これじゃ夏の村雨×デュノア!織斑×デュノア!村雨×織斑の本が!!」

 

「ねぇ!皆、ちょっと待って!昨日って男子が大浴場を使って良かったわよね!?」

女生徒達が騒いでる中、1人の女生徒が発した言葉で視線が武昭と一夏に向けられた。

 

「一夏!貴様女子と一緒に入浴するとは!!」 「一夏さん!?まさか、そんな事をなさるなんて!!」

 

「ま、待て!2人とも!!確かに昨日大浴場に入ったけど俺は1人で入ったぞ!!」

箒がどこかから日本刀、セシリアがISのビットをそれぞれ向かってきたので一夏は逃げ出した。

 

「なっ!バ、バカ野郎!俺も1人で入ってたけどシャルロットが自分から入って来たんだよ!!」

 

「ふーん……あきっちって女の子と一緒にお風呂入ったんだぁ〜」

武昭が状況説明をしてると声がしたので見ると笑顔の本音がいたがその目は笑ってなかった。

 

「いや、だから……今、説明したけどドゴォーン!!「武昭!!どういう事よ!!」なっ!?スズ!!」

武昭が説明しようとした時、教室の壁が破壊されて機体を展開した鈴が入ってきたがその顔には怒りが浮かんでいた。

 

「おいおいおい(汗)ちょっと待てって……「ねぇ……武昭……女の子と一緒にお風呂に入ったって……事情を話してくれるよね?」簪!?なんで!!」

 

「私がカンちゃんに連絡したんだよ〜」

 

「なっ!?くそっ!このままじゃ……」

武昭が鈴に説明しようとした時にいつの間にか来ていた簪が機体を展開しており後ろに鈴、前に簪と2人に挟まれる体勢になっていた。

 

「さてと……武昭、観念しな……さい!!」

 

「そうだよ……痛くしない様にしてあげるから!!

 

「いやー……そんな風に武器を向けられて安心出来ないなぁ……ガキン!!シャルロット?……」

武昭が観念した表情になっていると鈴と簪がそれぞれの武装で斬り掛かって来たがシャルロットが機体展開をして武装の盾で防いでいた。

 

「危なかったね武昭……ねぇ、2人に聞きたいけど……なんで僕と武昭が一緒にお風呂に入っただけで、そんなに怒るの?」

シャルロットの言葉に鈴と簪はウッとした表情を浮かべた。

 

「それに僕は武昭に気持ちを伝えたよ……まだ返事は貰ってないけどね」

 

「嘘……武昭、シャルロットの言った事って……本当?……」

 

「あぁ、本当だ……まぁ、まだ考えてる最中だけどな……(こんな俺には……)

 

そんな……だったら……武昭!!あんたシャルロットの告白に返事してないって言ってたわよね!?」

簪が武昭に確認を取っていると何かヲ考えていた鈴が武昭に迫っていた。

 

「あ、あぁ……そうだけど……それがどうかしたのか?」

 

「えぇ、今ここで私も言わせてもらうわ!私も武昭の事が好きよ!だから誰にも渡さないから!!」

鈴は武昭に告白するとシャルロットを指差した。

 

「そうなんだ……そういう事なら僕も受けて立つよ……」

 

「ふーん、上等じゃない、これからよろしく」

 

「そうなんだぁ〜……じゃあ私も参加しようかなぁ〜……」

シャルロットと鈴が睨んでいると本音がそばに来ていた。

 

「あのね、あきっち……私もあきっちの事が好きだよ……だから……出来たら私を選んで欲しいな……」

 

「本音……ありがとうな、気持ちを伝えてくれて……さっきも言ったけど……俺は……」

本音はいつもの様な間が伸びる話し方では無く普通に話しており、それを聞いた武昭も本音の思いが本物である事を感じていた。

 

「待って、武昭……私も武昭の事が好き……私は武昭が居たからお姉ちゃんと……ううん、そんな事は関係ない……そんな事は無くても私は武昭の事を思ってたの……」

 

「簪まで俺の事を……けど……俺に……こんな俺なんかをなんで……」

 

「簡単よ、それは私達が武昭君の力になりたいからなの」

武昭が悩んでると楯無が教室に入ってきた。

 

「楯無さん……なんで、ここに居るんですか?」

 

「えぇ、ちょっと話したい事があってね……武昭君……私も貴方の事が好きよ……それを言いたくて来たの……

 

「楯無さんも……なんですか?……(なんで……皆、俺の事を……この手は…… 汚れてるのに…… )クッ!」

 

「あっ!武昭君!?」

 

「おいっ!何処へ……ん?どうやらお前達が何か関係してるみたいだな……まぁ村雨は後で罰を与えるとして……まずは更識姉妹と凰は自分達の教室に戻るんだ……」

武昭が何かを考えていると両手が真っ赤になる幻が見えたので、そのまま教室を出て行ったのを向かっていた千冬が止めようとしたが教室内を見て事情を理解していた。

 

(武昭……早く気付くんだ……お前には、こうしてそばに立ってくれている者達が居る事を……)

千冬に言われた者達はそれぞれの教室に行き、千冬は武昭の事を考えていた。

 

 

 

 

 

 




ちなみに武昭が攻められている頃……

「「一夏(さん)!!観念しろ(してください)!!」

「ちょ、ちょっと、待った!!」
箒とセシリアが一夏に攻撃を加えようとした時だった……

「あれ?何で……「大丈夫か?」ラウラ?」
機体を展開したラウラが自身の武装であるAICを発動させて2人の攻撃を防いでいた。

「あぁ、ありがとうな【チュッ】え!?」
一夏がラウラにお礼を言おうとした時、ラウラが近づいてきて、そのままキスをした。

「な、な、な、な、な」 「ラ、ラ、ラ、ラ、ラ」

「その……織斑一夏!お前を私の嫁にする!!」

「は、はあっ!?」
ラウラにキスをされた一夏と、それを見ていた箒とセシリアは何が起きたか理解出来なかったが少し経つと一夏に詰め寄っていた。
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