転生者は友が多い   作:北方守護

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第59話 夕食と温泉と……

IS学園の生徒達が海に来て時間が経ち日が暮れて、旅館の大宴会場に浴衣に着替えた生徒達がいた。

 

「それにしても……結構豪華なメニューだな……」

 

「武昭の言う通りだよね。やっぱり国が運営してるからじゃないの?」

武昭が夕食のメニューに感心してると左側に座っていたシャルが話し掛けてきた。

 

「それよりもロッテは正座は平気なのか?」

 

「う、うん何とか大丈夫だよ?」

 

「とは言ってるけど結構我慢してるんじゃないの?」

武昭の右側に座ってる鈴が揶揄う様に笑っていた。

 

 

夕食を食べていると……

 

「おっ!これって本わさびじゃないか!」

一夏が刺身の皿にあった本わさびを見て喜んでいた。

 

「ねぇ本わさびって言ってたけど偽物のわさびってあるの?」

一夏の言葉を聞いたシャルが武昭に疑問に思った事を尋ねた。

 

「あぁ、本わさびって奴はその名の通りわさびを使った奴で本わさびじゃない奴は粉わさびを使った奴が多いんだ」

 

「ふーん、そうなんだ。じゃあ「ちょっと待て」え?」

武昭の説明を聞いたシャルがわさびをそのまま食べようとしたが武昭が寸前で止めた。

 

「ロッテ、わさびをそのまま食べたら強い辛味で口がヒリヒリするぞ」

 

「え!?そうなの!!」

 

「ほら、だから()()を見てみなさいよ」

シャルが鈴の指した方を見るとわさびをそのまま食べたラウラが悶えていた。

 

「アハハ、武昭が止めてくれなかったら僕があぁなってたんだね」

 

「そうだぞ、わさびはそのままじゃなくてこうやって刺身に少し乗せて醤油をつけて食べるんだ」

 

「へぇ、じゃあ僕も……うん!最初辛味が来るけど刺身の味と合って美味しい!」

 

「ロッテに分かりやすく説明するとソーセージに付けるマスタードみたいな物なんだ」

 

「あぁ、そう言われるとわかりやすいよ……それよりも武昭はあんまり食べてないけど……」

シャルが武昭の料理を見るとそんなに減ってなかった。

 

「あぁ、俺はそんなに多くは食べれないんだ、けどゆっくりなら問題はないよ……うん、この煮物は味が染みてて旨いな……ほらロッテもどうだ?」

 

「ふえっ!?た、武昭がそう言うなら……う、うん美味しいよ……」

 

「スズ、これを食べるか?残しそうだから食べて欲しいんだ」

 

「しょ、しょうがないわねー残したら勿体から食べてあげるわよ……」

シャルと鈴は武昭から料理を食べさせてもらって照れて頬を染めていたが心中では喜んでいた。

 

「本当ならもっと食べさせたいけど、これ以上やったら()()()()()()()()()()()

武昭が指した方を見ると一夏がセシリアにアーンをしていて、それを見た他の生徒達が自分もやってほしいと希望したが千冬に叱られたので皆は黙った。


その後、皆は夕食を終えてそれぞれの部屋で自由に過ごしていたが……

 

「ふぅ……一夏はまだ入らないみたいだな……まぁ()()を見たら何か言うだろうからなぁ」

武昭は温泉に入りながら自分の体にある傷を見ていた。

 

「さてと一夏が来る前に上がるか……」

 

「おっ、なんだ。武昭は先に入ってたのか」

武昭が更衣室で着替えてると一夏が入ってきた。

 

「あぁ、山田先生が仕事をしてるから邪魔にならない様と思ってな」

 

「なぁ武昭……その腕って……()()()()……」

 

「さあ?俺もいつのまにかこうなってたからな……一夏、もしお前が()()に関係してるなら自分が悪いと思うな」

 

「なっ!?何でそんな事を言うんだよ!!俺があんな事に遭わなかったら!!」

 

「じゃあ……一夏、お前は俺がやった事を無駄にするのか?」

 

「っ!俺は……じゃあどうしたら良いんだよ!!」

 

「俺にも分からない。言える事は過去に囚われすぎるな……」

一夏は武昭が出て行くのを黙って見ていた。


一夏が温泉に来る前、一夏の部屋には千冬の他に箒、セシリア、鈴、シャル、ラウラ、簪、本音がいた。

 

「あの、織斑先生……何故、私達を呼んだのですか?」

 

「何、お前たちに話があったからだ。篠ノ之冷蔵庫から適当に飲み物を出してコイツらに渡せ」

 

「は、はいっ、分かりました……悪いが皆、好きな物を取ってくれ」

千冬に言われた箒が色々と飲み物を出して周りの皆に渡すと受け取った皆は飲み始めた。

 

「さてと……では私はコレを貰おう」

箒達が飲み物を口にしたのを確認した千冬が冷蔵庫から缶ビールを出して飲んだのを見た皆は驚いたが箒がすぐに正気に戻った。

 

「お、織斑先生、今は仕事中なのでは?……」

 

「硬い事を言うな。それに()()()()()()()()()?」

千冬がニヤッと笑ったのを見た皆は手元の飲み物を見てアッとした表情になった。

 

少しの間、沈黙が続いたが千冬が2本目の缶ビールを開けたと同時に口を開いた。

 

「それでお前達は()()()()の何処が気に入ったんだ?篠ノ之、オルコット、ボーデヴィッヒは一夏で凰にデュノア、布仏に更識妹は武昭の方だな」

 

「わ、私は以前よりも腕前が落ちているのが気に入らないだけです……」

 

「わ、わたくしはクラス代表としてしっかりほしいからです……」

 

「私は強い所です……」

 

「そうか……ではあいつには、そう言っておこう」

 

「「「言わなくて良いです!!!」」」

千冬の言葉を聞いた3人は千冬に詰め寄った。

 

「まぁ、お前らがどう思っているかは別にしてあいつはそれなりに便利だからな。料理から始まって掃除に洗濯、マッサージも出来る……確かに付き合える女は得だな……どうだ欲しいか?」

 

「「「くれるんですか!?」」」

 

「馬鹿かお前達は?欲しいなら奪う位の気持ちで行くんだな……女を磨けガキども……それで次はお前達にだが……」

千冬は一旦話を終えると武昭の事を思ってる者達の方を見た。

 

「もう少し待ってくれ。アイツがそろそろ「申し訳ありません、遅れました」ちょうどよく来たか……」

千冬が理由を話そうとした時に部屋の襖が開いたので皆が見ると1人の黒髪の女性が入ってきた。

 

「織斑先生、()()()()()()()()()()()()()ですので呼んでくる様に頼まれたのですが?」

 

「そうか、では凰にデュノア、布仏と更識は彼女の指示に従うんだ」

千冬から言われた鈴達は彼女の後についていった。

 

 

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