暫くしたら、またアンケートします。
1941年10月
「ビスマルクは、余のために、ドイツ帝国のために、よく尽くしてくれた。」
父上は同じことをここ最近、何度もおっしゃる。そのビスマルク宰相という人は、先をよく読み、国際秩序を、作ろうとしていたらしい。プロイセンの頃から、祖父に仕え、ドイツの統一に終生、尽力なさった方らしい。
結果として、父とビスマルク宰相は第一次世界大戦を、引き起こしたように感じる。
、、、ドイツ統一の為とはいえ。
ビスマルク宰相のフランス孤立外交は、ドイツ、フランスの仲を決定的に悪くし、
父、ヴィルヘルム2世の拡大政策が、イギリス、ロシア、フランスの、結束を招き、大戦に突入。
それを知っている父上は、しきりに後悔なさっているのだろう、「ビスマルクに申し訳ないことをした」と、、、
悔やまれるのは分かる気がする。
しかし、始まってしまっているのだ、第二次世界大戦は。
只、負けるとは思わない。
極東の2600年前からあるエンペラーの国と
、手を組めばいい。
モスクワに父上の代わりに行ったが、あの国の宰相、無能じゃない。
時期を見ている、おまけに、国民の不満の解消をするために、更に民主化する気だ。
あの国は、侮れない。
イエローモンキーなんて、馬鹿にしていられない。
「どうした?」
少々、思考の海に沈んでいた。
「なんでもありません、父上。」
「そうか、、、」
1942年7月
父上が亡くなられた。
父上には、もっと働いて頂きたかった。
カイザーの仕事の『いろは』を教えて欲しかった。
寂しくなった。
戴冠式が終った後、年来?の友人達の態度が変わった。母上も変わってしまった。
私だって、人なのに。
逃げれないのは、辛い。
・・・・・・
ヴィルヘルム2世の急逝は、何を意味するのかは、判らない。
ただ、戴冠式に居合わせた人たちは、失ったものを埋めるべく、努力し、新しきカイザーを迎えた。
“カイザー ヴィルヘルム3世”、ドイツ帝国3代目の皇帝、齢27歳。
カイザー=エンペラー秘密条約の締結関係者でもある。
ヴィルヘルム2世の死は、敵国からも哀悼の電報が届いた。
※カイザー=エンペラー秘密条約、、、
今日の世界情勢を握る鍵である。
締結した場所、モスクワ、旧ロシア帝国皇帝宅地下室
戴冠式の最中、ベルリンでは
「新皇帝ヴィルヘルム3世万歳‼」
「ドイツ帝国万歳‼」
「カイザーライヒよ永遠なれ‼」と、響き渡っていた。
一ヶ月後
若々しい声が、皇帝執務室に響く
「カイザーって、楽じゃないんだなぁ」
「陛下、慣れぬ執務ですが、私も手伝いますから、、、」
答える声も、また若々しい。
「すまない、余は貴女の夫なのに」
カイザー ヴィルヘルム3世は謝罪した。
自身の后妃に対し、
、、、カイザーは、激務の中に身を置く。
しかも、今は戦時中。
机の上に書類の小山が出来上がるのは当然、若さがあっても、、、