内閣総理大臣、、、そこまで楽ではない職務、臨時勅令により、権力強化されたとはいえ、軍部、文官を率いるのだから。
予算会議では、決まって陸、海の争いがある。例えば。
「我が国は周りが海である。故に、海軍に力を入れるのは当然‼」
「我が帝国は、傀儡国が大陸にある‼それを考えられないのか‼貴官ら海軍の大鑑巨砲主義が‼」意訳(うるせぇ、予算寄越せや。この時代遅れが‼)
「我が国が失陥したら意味がないだろうが‼現地の国に現地を任せればよかろう‼」
「現地軍だけでは不安だ‼」とか、文官が絡むと悪化する例として。会議がその議題だけで13時間も費やしたり。
そのぐらい苦労した予算が否決されたりした日には、彼は床に卒倒した。
何度か辞表を出そうとして、貴族、議員連盟で反対され。(理由は、軍部に恨まれてくれ。)
下町の居酒屋で、お忍びでいたはずなのに、お酒を飲みすぎて荒れて、そのせいでお忍びがばれたりした。
妙川馨本人はお酒、煙草は苦手。ただし、荒れたら、酒は飲む。と言っていた。
議会も官僚もうるさい。
権力強化にともない責任は増した。(当たり前)はっきり言って、余計なことに時間を割けないのだが、官僚も議会は、しつこい、とにかくしつこい。しかも、仮にも戦時中、さらに忙しい。
彼の日記には、
絶対、過労で死んでやる。
と、書き殴られていた。
牟田口みたいな思考回路を持つ奴に対しては、「精神論では解決できない物しか世の中無い(意訳:そんなに言うならやってみろ‼そういう奴程やらんだろうがね‼)」
と、言い返している。
この件に関して、彼の秘書官は、
「愚痴に三時間も付き合わされましたよ。」と、一言。
1946年辺りの彼には新しい仕事が生まれていた。
・新型爆弾
・戦争犯罪の求刑
・新たな国際秩序の提案
・講和条約で要求する領土、賠償金(妙川自身は、無条件降服は求めていない。)
どれをとっても重要な話である。
、、、時を同じくして、チャーチルも必死に国民、議会を宥めすかし、何とか、講和に持ち込もうとした。徒労に終わった、国民は、「最後の一人になろうが戦う」と、勇ましいことを言い、議会は「講和するなら、せめて1度勝ってからにすべきでは」と。チャーチルは開戦時から「我がロイヤルネイビーの燃料事情は、良くない。更に他正面作戦に耐えられない国力だ‼開戦するべきではなかったのだ‼」と訴え続けていた。
・・・・・・・
人類史上最大の戦争は何か?
ー第二次世界大戦では?
厳密に言うと、世界中が戦場に成ったのはそうだ。ただ、最大級なのは間違いないが、最大ではない。
まぁ、理由があって、ドイツ帝国中心の国際法があり、それに違反した場合戦勝国でも裁かれるからだ(実際はそうでもない)。参戦国がバカ真面目に、国際法に従がったのは事実だ。
、、、ここ最近、我々、歴史家が議題としてよく使う導入法だ。
え?話が横に逸れている?
ああ、すいません。今日最後の講義の内容は、『何故、妙川総理大臣が拡大解釈を受けているか?』です。
彼の行った功績、蛮行を、誰か挙げてください。
「はい、彼の功績は、
日本の女性差別撤廃、普通選挙の導入、終戦後の為の民力休養、義務教育の拡大、です。次に、蛮行は、
思想弾圧、人種差別(主に朝鮮)、人体実験、政治に置いての独断専行、独裁化です」
はい、ありがとう。ミス,フランクリン。では何故、国が公開していない内容が一部、世間では知られているんだい?特に人種差別。あれは嘘だ、と言われているよ?
「、、、判りません」
代わりに誰か。
「では、僕が。
、、、終戦後、左翼勢力に対する弾圧がありました、今もですが、、、
現代の教員組合の初代理事長、彼は左翼的思想の持ち主でした。理事長、と以降呼称します。理事長は強い憤りを感じながら青年になります。色々飛ばしますが、その後彼は、教員組合の初代理事長に成りました。
理事長は、今までの怒りを、叩きつけようと言わんばかりに、妙川総理大臣に対しての教育内容を変更。変更内容は嘘だらけであった、と現代の教育省は認めています。教授良いでしょうか。」
うん、だいたいは合っているよ、、、ミンツ君の言う通りだ。学会の通説もそうなっている。初代理事長は今から七十年も前の人だ。教育と言うのは末恐ろしいね。
、、、困ったなぁ、時間が余ってしまった。取り合えず、今日はこれで終わり、次回の講義までに、調べておいてくれ。今日最後の講義を深く掘り下げるから。
まぁ、リーダーって、大変なんでしょ。でも頑張って。(おいこら
ん?ミンツ君?銀英伝知ってるならわかると思うな。