落日か、日の出か【完結】   作:ベルリン=モスクワ枢軸

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帝国最長任期の総理大臣

、、、西園寺公望公暗殺事件から二日後

 

おずおずとした声で聞かれる。

「その拳銃は?」

「陸軍大将から頂いた。自衛用にだと」

「名前は存じていないのでしょうか?」

「陸軍大臣から匿名希望で渡されたんだって」

「危険ではないでしょうか?」

「拒否する理由がないからね」

 

・・・・・・・・

 

「“顔”は潰せました。次はどうなさいますか?同志」

「“腕”を切り落とせ」

「了解しました。同志」

 

・・・・・・・・

 

2月17日内閣府に向かう道

 

今日は、雨のせいで寒い思いをした。

運転手が異変に気付く。

「おかしいな、あの人の服装」

思わず、聞き返す。

「あの人?」

「ええ、だって今麦わら帽子は要らない筈で」

直後、発砲音。

車が遅くなる。

運転手が叫ぶ。

「閣下、タイヤをやられました‼狙いはあなたです‼」

運転手は、奴らと何ら関係が無い。

「君が逃げなさい。私は銃を持っています。そう簡単には死にませんよ」「ですが、、、」

「いいから行って下さい‼」

「ッ!判りました。後で助けに参ります」

「お願いします」

短く返すと、運転手は逃げていった。

 

数分後

 

「帝国主義者め‼」「同志の仇‼」

等々、二千年間続いている天皇制廃止、共和制への移行を叫んでいる売国奴が、、、

いかんいかん。生死が懸かっているんだ。

相手は12人程度、既に、地面に転がっているのが二人。

 

妙川は、銃を出す。生き残るために。

、、、運が無さすぎた。

 

、、、直後、一発の弾丸が鎖骨を粉砕した。

 

・・・・・・・・

 

~十分後

警官が叫ぶ

「閣下‼妙川閣下‼何処にいらっしゃいます?」

周りには、五人の骸が転がっている。

「閣下‼返事をして下さい‼、、、ッ!」

黒い車が停車している。

周りには三人の遺骸がある。

、、、気配?

嫌な予感がする。

車の影に銃を向ける。

「、、、閣下‼むごすぎる、、、‼」

首に手を当てる。

「、、、まだ息はある」

警官は応援を呼びに行った。

 

・・・・・・・・

 

こんな手記がある。

~妙川馨閣下の傷について

左の鎖骨、右肺、右目が銃撃されており、右肺には血液が流入、応急処置で血液が流入するのを、防いだ、右目は潰れたものの、逸れたため脳を破壊しなかった。

腹部は、日本刀によって、掻き回されており、破傷風等の可能性がある。

左脚の膝が、日本刀によって破壊されていた。

医師は「先は長くない」と、言っていた。

 

妙川は一週間後、意識を回復し、幾つかの遺言を残した、その中には、民主独裁主義の本があった。

出版されたのは、二十年後だった。

 

・・・・・・・

~100年後の大日本帝国

民主化が進み、『世界一民主的な君主国』に。

経済的には、財閥が大きな障害になり、経済成長率の伸びが悪化。

先の大戦を乗り越えるための、外交政策を実施。

日独による世界秩序の完成、維持。

 

時代は流れていく。




最終回どぅえす。ご愛読有り難う御座いました。
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