誰かルビの振り方、教えて
狂った音程で喚きながら逃げて行く、自称革命家を見ながら、考える、いや、激痛から目を逸らす。
たぶん、死ぬだろうな、と。
死より気になることも幾つかある。
彼の思考を集約すると、『自国の課題、未来はどうなるか』、大方、それである。
(、、、閣下‼妙川閣下‼妙川閣下はは何処にいらっしゃる?)
彼を案じて、探す声と、銃声がその日、彼が最後のに聞いた音声だった。
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1週間後
「目を開きました‼」
走り去っていく純白の服を着た女性。
「生きている、、、?」
辺りを見回してみても、白一色の部屋。
その部屋のドアから、見慣れた顔が複数現れた。
「兄さん、大丈夫か?」
「これで、大丈夫と?」
周囲の顔色が変わる、生きた心地のしない顔に。
「、、、まだ、死ぬと決まった訳じゃあないんだから」
「おじさん‼大丈夫?」
心配そうに見ている姪と甥。彼女らに悟らせてはいけない。
、、、そう脳内をよぎる。いや、ここにいる彼女ら以外にとっての、暗黙の了解。
「、、、大丈夫だよ。1ヶ月ぐらい後には遊べるよ」
、、、生きていないだろうな。
「おじさんは、仕事があるから。ちょっと後でね」
「うん!約束してね!」
、、、守れないと思う。
「じゃあ、後でね。兄さん」
「はいはい」
「、、、さて、内閣最後の仕事です。スパイ対策、経済統制の解除、、、内閣解体のこと、まぁ、こんなもんでしょう」
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イングランド ロンドン首相官邸
「、、、このような情報が、閣下」
全身を縮めて、手渡す秘書。
内容は『妙川総理大臣、左翼分子に襲撃される。深手を負う。』。
、、、この秘書は、チャーチルがカナダの首相の時期から、彼に怒鳴られている。
そして、講和条約、戦争裁判の時にも、ピッタリくっついていた。そのため、妙川とチャーチルの関係も知っている。
「、、、なんだね?」
なにも知らないチャーチルは、いぶかしみながら、紙を受けとる。
「、、、すまんが、一人にしてくれ」
あのチャーチルの腕が震えていた。
秘書は言う通りにした。
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「、、、医師を呼んで頂きたい」
「、、、判りました」
五分後
「率直に言います。私はあと何日生きられますか?」
黙りこくる医師
「お答え願います」
「、、、生きていることが奇跡です。閣下」
「、、、そうですか」
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翌日から、彼の体調は急激に悪化、2日後には又、意識を回復、その時には、彼も死期を悟っていたのだろう。いくつかの遺言を残した。